SeamFramework.orgCommunity Documentation

Seam - コンテキスト依存コンポーネント

エンタープライズ Java 向けフレームワーク

2.1.0.GA


JBoss Seam の紹介
1. Seam に貢献するには
1. Seam チュートリアル
1.1. Seam サンプルを使用する
1.1.1. JBoss AS 上でのサンプルの実行
1.1.2. Tomcat 上でのサンプル実行
1.1.3. サンプルのテスト起動
1.2. 初めての Seam アプリケーション: ユーザー登録サンプル
1.2.1. コードの理解
1.2.2. 動作内容
1.3. Seam でクリックが可能な一覧: 掲示板サンプル
1.3.1. コードの理解
1.3.2. 動作内容
1.4. Seam と jBPM : TO-DO 一覧サンプル
1.4.1. コードの理解
1.4.2. 動作内容
1.5. Seam ページフロー: 数字当てゲームサンプル
1.5.1. コードの理解
1.5.2. 動作内容
1.6. 本格的 Seam アプリケーション: ホテル予約サンプル
1.6.1. はじめに
1.6.2. 予約サンプルの概要
1.6.3. Seam 対話の理解
1.6.4. Seam デバッグページ
1.7. ネストされた対話 : ホテル予約サンプルの拡張
1.7.1. はじめに
1.7.2. ネストされた対話の理解
1.8. Seam と jBPM を使った本格的アプリケーション: DVD ストアサンプル
1.9. Blog サンプルのブックマーク可能 URL
1.9.1. "PULL" 型 MVC の使用
1.9.2. ブックマーク可能検索結果ページ
1.9.3. RESTful アプリケーションの "PUSH" 型 MVC の使用
2. seam-gen を使って Seam を始めよう
2.1. 始める前に
2.2. 新しい Eclipse プロジェクトのセットアップ
2.3. 新規のアクションを生成する
2.4. アクションのあるフォームを生成する
2.5. 既存のデータベースからアプリケーションを自動生成する
2.6. 既存の JPA/EJB3 エンティティからアプリケーションを自動生成する
2.7. EAR 形式でアプリケーションをデプロイする
2.8. Seam と増分ホットデプロイメント
2.9. JBoss 4.0 で Seam を使用する
2.9.1. JBoss 4.0 のインストール
2.9.2. JSF 1.2 RI のインストール
3. JBoss Tools を使って Seam を始めよう
3.1. 始める前に
3.2. 新しい Eclipse プロジェクトのセットアップ
3.3. 新規のアクションを生成する
3.4. アクションのあるフォームを生成する
3.5. 既存のデータベースからアプリケーションを自動生成する
3.6. Seam と JBoss Tools を使用した増分ホットデプロイメント
4. コンテキスト依存コンポーネントモデル
4.1. Seam コンテキスト
4.1.1. ステートレスコンテキスト
4.1.2. イベントコンテキスト
4.1.3. ページコンテキスト
4.1.4. 対話コンテキスト
4.1.5. セッションコンテキスト
4.1.6. ビジネスプロセスコンテキスト
4.1.7. アプリケーションコンテキスト
4.1.8. コンテキスト変数
4.1.9. コンテキスト検索優先順位
4.1.10. 同時並行処理モデル
4.2. Seam コンポーネント
4.2.1. ステートレスセッション Bean
4.2.2. ステートフルセッション Bean
4.2.3. エンティティ Bean
4.2.4. JavaBeans
4.2.5. メッセージ駆動型 Bean
4.2.6. インタセプション
4.2.7. コンポーネント名
4.2.8. コンポーネントスコープの定義
4.2.9. 複数ロールを持つコンポーネント
4.2.10. 組み込みコンポーネント
4.3. バイジェクション
4.4. ライフサイクルメソッド
4.5. 条件付きインストール
4.6. ロギング
4.7. Mutable インタフェースと @ReadOnly
4.8. ファクトリと管理コンポーネント
5. Seamコンポーネントの構成
5.1. プロパティ設定によるコンポーネントの構成
5.2. components.xmlによるコンポーネントの構成
5.3. 細分化した構成ファイル
5.4. 構成可能なプロパティの型
5.5. XML名前空間の使用
6. イベント、インタセプタ、例外処理
6.1. Seamイベント
6.2. ページアクション
6.3. ページパラメータ
6.3.1. 要求パラメータからモデルへのマッピング
6.4. 要求パラメータの伝播
6.5. ページパラメータを伴うURL書き換え
6.6. 変換と妥当性検証
6.7. ナビゲーション
6.8. ナビゲーション、ページアクション、パラメータの定義用に細分化したファイル
6.9. コンポーネント駆動イベント
6.10. コンテキスト依存イベント
6.11. Seamインタセプタ
6.12. 例外を管理する
6.12.1. 例外およびトランザクション
6.12.2. Seam 例外処理を有効にする
6.12.3. 例外処理に対してアノテーションを使用する
6.12.4. 例外処理に XML を使用する
6.12.5. 共通の例外
7. 対話とワークスペースの管理
7.1. Seam の対話モデル
7.2. ネストされた対話
7.3. GET 要求を使って対話を開始する
7.4. <s:link><s:button> の使いかた
7.5. 成功のメッセージ
7.6. ナチュラル対話の ID
7.7. ナチュラル対話を作成する
7.8. ナチュラル対話にリダイレクトする
7.9. ワークスペースの管理
7.9.1. ワークスペース管理と JSF ナビゲーション
7.9.2. ワークスペース管理と jPDL ページフロー
7.9.3. 対話切り替え
7.9.4. 対話一覧
7.9.5. ブレッドクラム (Breadcrumbs)
7.10. 対話型コンポーネントと JSF コンポーネントのバインディング
7.11. 対話的コンポーネントへの並列コール
7.11.1. 対話的 AJAX アプリケーションを設計する
7.11.2. エラーを処理する
7.11.3. RichFaces Ajax
8. ページフローとビジネスプロセス
8.1. Seamのページフロー
8.1.1. 二つのナビゲーションモデル
8.1.2. Seam と 戻るボタン
8.2. jPDL ページフローの使用
8.2.1. ページフローの設定
8.2.2. ページフローの開始
8.2.3. ページノードと遷移
8.2.4. フローの制御
8.2.5. フローの終了
8.2.6. ページフローコンポジション
8.3. Seam のビジネスプロセス管理
8.4. jPDL ビジネスプロセス定義の使用
8.4.1. プロセス定義の設定
8.4.2. アクターIDの初期化
8.4.3. ビジネスプロセスの初期化
8.4.4. タスク割り当て
8.4.5. タスクリスト
8.4.6. タスクの実行
9. Seam とオブジェクト/リレーショナルマッピング
9.1. はじめに
9.2. Seam 管理トランザクション
9.2.1. Seam 管理トランザクションを無効にする
9.2.2. Seamトランザクションマネージャを設定する
9.2.3. トランザクションの同期化
9.3. Seam 管理の永続コンテキスト
9.3.1. JPA で Seam 管理の永続コンテキストを使用する
9.3.2. Seam 管理の Hibernate セッションを使用する
9.3.3. Seam 管理の永続コンテキストとアトミックな対話
9.4. JPA 「デリゲート」を使用する
9.5. EJB-QL/HQL で EL を使用する方法
9.6. Hibernate フィルタを使用する
10. Seam での JSF フォーム検証
11. Groovy インテグレーション
11.1. はじめに
11.2. Groovy による Seam アプリケーションの記述
11.2.1. Groovy コンポーネントの記述
11.2.2. seam-gen
11.3. デプロイ
11.3.1. Groovy コードのデプロイ
11.3.2. 開発時のネイティブ .groovy ファイルのデプロイ
11.3.3. seam-gen
12. アプリケーションのプレゼンテーション層にApache Wicketを使用する
12.1. Seam上でWicketアプリケーションを動作させる
12.1.1. バイジェクション
12.1.2. オーケストレーション
12.2. プロジェクトのセットアップ
12.2.1. アプリケーションの定義
13. Seamアプリケーションフレームワーク
13.1. はじめに
13.2. Homeオブジェクト
13.3. Queryオブジェクト
13.4. Controllerオブジェクト
14. Seam と JBoss Rules
14.1. ルールをインストールする
14.2. Seam コンポーネントからのルールを使用する
14.3. jBPM プロセス定義からのルールを使用する
15. セキュリティ
15.1. 概要
15.2. セキュリティの無効化
15.3. 認証
15.3.1. 認証コンポーネントの設定
15.3.2. 認証メソッドの記述
15.3.3. ログインフォームの記述
15.3.4. 設定のまとめ
15.3.5. Remember Me (覚えておいて!)
15.3.6. セキュリティ例外の処理
15.3.7. ログインリダイレクト
15.3.8. HTTP認証
15.3.9. 高度な認証機能
15.4. IDの管理
15.4.1. IDマネージャの設定
15.4.2. JpaIdentityStore
15.4.3. LdapIdentityStore
15.4.4. 自分のIDストアを記述する
15.4.5. ID管理による認証
15.4.6. IDマネージャの使用
15.5. エラーメッセージ
15.6. 認可
15.6.1. 核となる概念
15.6.2. コンポーネントの安全性を確保する
15.6.3. ユーザーインタフェースのセキュリティ
15.6.4. ページ単位のセキュリティ
15.6.5. エンティティのセキュリティ
15.6.6. タイプセーフなアクセス権のアノテーション
15.6.7. タイプセーフなロールのアノテーション
15.6.8. パーミッション許可モデル
15.6.9. ルールベースのパーミッションリゾルバー
15.6.10. 永続的パーミッションリゾルバー
15.7. パーミッションの管理
15.7.1. パーミッションマネージャ
15.7.2. パーミッションマネージャ操作のためのパーミッションチェック
15.8. SSLによるセキュリティ
15.8.1. デフォルトのポートの上書き
15.9. キャプチャ
15.9.1. キャプチャ サーブレットの設定
15.9.2. キャプチャのフォームへの追加
15.9.3. キャプチャアルゴリズムのカスタム化
15.10. セキュリティ イベント
15.11. 自分とは別の権限での実行
15.12. IDコンポーネント(Identity component)の拡張
16. 国際化と地域化およびテーマ
16.1. アプリケーションを国際化する
16.1.1. アプリケーションサーバーの設定
16.1.2. 翻訳されたアプリケーション文字列
16.1.3. その他のエンコーディング設定
16.2. ロケール
16.3. ラベル
16.3.1. ラベルを定義する
16.3.2. ラベルを表示する
16.3.3. Faces メッセージ
16.4. タイムゾーン
16.5. テーマ
16.6. ロケールとテーマ設定のクッキーによる永続化
17. Seam Text
17.1. フォーマットの基本
17.2. プログラムコードや特殊文字を含むテキストの記述
17.3. リンク
17.4. HTMLの記述
18. iText PDF 生成
18.1. PDF サポートを使う
18.1.1. ドキュメントを作成する
18.1.2. 基本的なテキストのエレメント
18.1.3. ヘッダーとフッター
18.1.4. 章とセクション
18.1.5. リスト
18.1.6. 表
18.1.7. ドキュメントの定数
18.2. グラフ
18.3. バーコード
18.4. Swing/AWT コンポーネントをレンダリングする
18.5. iText を設定する
18.6. その他のドキュメント
19. Microsoft® Excel® スプレッドアプリケーション
19.1. Microsoft® Excel® スプレッドアプリケーションを利用する
19.2. 簡単なブックを作成する
19.3. workbook要素
19.4. worksheet要素
19.5. column要素
19.6. cell要素
19.6.1. validation要素
19.6.2. 書式マスク
19.7. formula要素
19.8. image要素
19.9. hyperlink要素
19.10. header要素とfooter要素
19.11. printArea要素とprintTitle要素
19.12. ワークシートコマンド要素
19.12.1. グルーピング
19.12.2. 改ページ要素
19.12.3. 結合要素
19.13. データテーブルへの出力
19.14. フォントとレイアウト
19.14.1. スタイルシートへのリンク
19.14.2. フォント
19.14.3. ボーダー
19.14.4. 背景
19.14.5. 列の設定
19.14.6. セルの設定
19.14.7. データテーブル出力
19.14.8. レイアウト例
19.14.9. 制限
19.15. 関連リンクと詳細なドキュメント
20. RSSサポート
20.1. インストール
20.2. フィードを生成する
20.3. フィード
20.4. エントリ
20.5. リンクと、より詳細な文書について
21. 電子メール
21.1. メッセージを作成する
21.1.1. 添付ファイル
21.1.2. HTML/Text 代替部分
21.1.3. 複数の受信者
21.1.4. 複数のメッセージ
21.1.5. テンプレートの作成
21.1.6. 国際化
21.1.7. その他のヘッダー
21.2. 電子メールを受信する
21.3. 設定
21.3.1. mailSession
21.4. Meldware
21.5. タグ
22. 非同期性とメッセージング
22.1. 非同期性
22.1.1. 非同期メソッド
22.1.2. Quartz ディスパッチャを使った非同期メソッド
22.1.3. 非同期イベント
22.1.4. 非同期の呼び出しによる例外を処理する
22.2. Seam でのメッセージング
22.2.1. 設定
22.2.2. メッセージ送信
22.2.3. メッセージ駆動型 Bean を使用したメッセージの受信
22.2.4. クライアントでのメッセージの受信
23. キャッシュ
23.1. Seamでキャッシュを利用する
23.2. ページ断片のキャッシュ
24. Webサービス
24.1. 設定とパッケージング
24.2. 対話型Webサービス
24.2.1. 推奨される方法
24.3. Webサービスの例
24.4. RESTEasy によるRESTful HTTP Webサービス
24.4.1. RESTEasy の設定と要求
24.4.2. Seam コンポーネントとしてのリソースとプロバイダ
25. リモーティング
25.1. 設定
25.2. "Seam"オブジェクト
25.2.1. Hello World サンプル
25.2.2. Seam.Component
25.2.3. Seam.Remoting
25.3. EL 式を評価する
25.4. クライアントのインタフェース
25.5. コンテキスト
25.5.1. 対話 ID の設定と読み込み
25.5.2. 現在の対話スコープ内のリモート呼び出し
25.6. バッチ要求
25.7. データタイプの取り扱い
25.7.1. プリミティブ型 / 基本タイプ
25.7.2. JavaBeans
25.7.3. 日付と時刻
25.7.4. Enum
25.7.5. 集合
25.8. デバッグ機能
25.9. メッセージをロードする
25.9.1. メッセージを変更する
25.9.2. ローディングメッセージを隠す
25.9.3. カスタムのローディングインジケータ
25.10. 戻り値の制御
25.10.1. フィールドの制約
25.10.2. Map とコレクションの制約
25.10.3. 特定タイプのオブジェクトを制約する
25.10.4. 制約同士を組み合わせる
25.11. JMS メッセージング
25.11.1. 設定
25.11.2. JMS Topic のサブスクライブ
25.11.3. トピックのサブスクライブを中止する
25.11.4. ポーリングのプロセスの調整
26. SeamとGoogle Web Toolkit
26.1. 設定
26.2. コンポーネントの用意する
26.3. GWTウィジェットを Seam コンポーネントに関連づける
26.4. GWTとAntターゲット
27. Spring Framework 統合
27.1. Seam コンポーネントを Spring Bean にインジェクトする
27.2. Spring Bean を Seam コンポーネントにインジェクトする
27.3. Spring Bean を Seam コンポーネントにする
27.4. Seam スコープの Spring Bean
27.5. Spring の PlatformTransactionManagement を使用する
27.6. Spring で Seam 管理の永続コンテキストを使用する
27.7. Spring で Seam 管理の Hibernate セッションを使用する
27.8. Seam コンポーネントとしての Spring Application Context
27.9. @Asynchronous に Spring の TaskExecutor を使用する
28. Hibernate Search
28.1. はじめに
28.2. 設定
28.3. 使い方
29. Seam の設定と Seam アプリケーションのパッケージング
29.1. Seam の基本設定
29.1.1. Seam と JSF、 サーブレットコンテナとの統合
29.1.2. Using facelets
29.1.3. Seam リソースサーブレット
29.1.4. Seamサーブレットフィルタ
29.1.5. EJB コンテナと Seam の統合
29.1.6. 忘れないようにしてください。
29.2. 代替の JPA プロバイダを使用する
29.3. Java EE 5 で Seam を設定
29.3.1. パッケージング
29.4. J2EEでの Seam の設定
29.4.1. Seam での Hibernateのブートストラップ
29.4.2. Seam での JPAのブートストラップ
29.4.3. パッケージング
29.5. JBoss Embedded なしの Java SE で Seam を設定する
29.6. JBoss Embedded を使用し Java SE で Seam を設定する
29.6.1. Embedded JBoss をインストールする
29.6.2. パッケージング
29.7. SeamでのjBPM設定
29.7.1. パッケージング
29.8. JBoss ASでの SFSBとセッションタイムアウトの設定
29.9. Portlet で Seam を実行する
29.10. カスタムのリソースをデプロイする
30. Seam アノテーション
30.1. コンポーネント定義のためのアノテーション
30.2. バイジェクション用アノテーション
30.3. コンポーネントのライフサイクルメソッド用アノテーション
30.4. コンテキスト境界用アノテーション
30.5. J2EE 環境で Seam JavaBean コンポーネントを使用するためのアノテーション
30.6. 例外用のアノテーション
30.7. Seam Remoting用のアノテーション
30.8. Seam インタセプタ用のアノテーション
30.9. 非同期用のアノテーション
30.10. JSF と使用するアノテーション
30.10.1. dataTable と使用するアノテーション
30.11. データバインディング用のメタアノテーション
30.12. パッケージング用のアノテーション
30.13. サーブレットコンテナと統合するためのアノテーション
31. 組み込み Seam コンポーネント
31.1. コンテキストインジェクションのコンポーネント
31.2. ユーティリティコンポーネント
31.3. 国際化とテーマのコンポーネント
31.4. 対話を制御するためのコンポーネント
31.5. jBPM 関連のコンポーネント
31.6. セキュリティ関連のコンポーネント
31.7. JMS 関連のコンポーネント
31.8. メール関連のコンポーネント
31.9. 基盤となるコンポーネント
31.10. その他のコンポーネント
31.11. 特殊なコンポーネント
32. Seam JSF コントロール
32.1. タグ
32.1.1. ナビゲーション コントロール
32.1.2. コンバータとバリデータ
32.1.3. フォーマット
32.1.4. Seam Text
32.1.5. ドロップダウン
32.1.6. その他
32.2. アノテーション
33. JBoss EL
33.1. パラメータ化された式
33.1.1. 使い方
33.1.2. 制約とヒント
33.2. プロジェクション
34. Seamアプリケーションのテスト
34.1. Seamコンポーネントのユニットテスト
34.2. Seamコンポーネントの統合テスト
34.2.1. モックを使用した統合テスト
34.3. ユーザーインタラクションの統合テスト
34.3.1. 設定
34.3.2. 別フレームワークでのSeamTestの利用
34.3.3. モックデータを利用した統合テスト
34.3.4. Seamメールの統合テスト
35. Seam ツール
35.1. jBPM デザイナとビュアー
35.1.1. ビジネスプロセスデザイナ
35.1.2. ページフロービュアー
36. OC4J 上の Seam
36.1. OC4J のインストールと操作
36.2. jee5/booking サンプル
36.2.1. ホテル予約サンプルの依存関係
36.2.2. 構成ファイルの変更点
36.2.3. jee5/booking サンプルのビルド
36.3. OC4J への Seam アプリケーションのデプロイ
36.4. seam-gen により生成されたアプリケーションの OC4J へのデプロイ
36.4.1. seam-gen アプリケーションの雛形の生成
36.4.2. OC4J へのデプロイに必要な変更点
36.4.3. seam-gen 生成アプリケーションのビルドと OC4J へのデプロイ
36.4.4. リバースエンジンニアリング生成した CRUD と Drools を使用したサンプルの拡張
36.5. 完成
37. BEA Weblogic における Seam
37.1. WebLogicのインストールと操作
37.1.1. 10.3のインストール
37.1.2. Weblogicのドメインを作成する。
37.1.3. ドメインの 起動/停止/アクセス 方法
37.1.4. WeblogicのJSFサポートの設定
37.2. jee5/bookingサンプル
37.2.1. Weblogic上のEJB3の問題
37.2.2. jee5/booking の動作
37.3. jpa 予約サンプル
37.3.1. jpa 予約サンプルのビルドとデプロイ
37.3.2. Weblogic 10.xでの違い
37.4. Weblogic 10.x にseam-genを使用して作成したアプリケーションをデプロイ
37.4.1. seam-genをp起動するための設定
37.4.2. Weblogic 10.Xについての変更
37.4.3. アプリケーションのビルドとデプロイ
38. Seam on IBM's Websphere
38.1. Websphere environment and deployment information
38.1.1. Installation versions and tips
38.1.2. Required custom properties
38.2. jee5/booking サンプル
38.2.1. 構成ファイルの変更
38.2.2. jee5/booking サンプルのビルド
38.2.3. Websphere へのアプリケーションのデプロイ
38.3. jpa booking サンプル
38.3.1. jpa サンプルのビルド
38.3.2. jpa サンプルのデプロイ
38.3.3. Whats different for Websphere 6.1
38.4. Deploying an application created using seam-gen on Websphere 6.1.0.13
38.4.1. seam-gen セットアップの実行
38.4.2. Websphere へのデプロイに必要な変更点
39. GlassFish アプリケーションサーバー上の Seam
39.1. GlassFish 環境とデプロイメント情報
39.1.1. インストール
39.2. jee5/booking サンプル
39.2.1. GlassFish へのアプリケーションのデプロイ
39.3. jpa booking サンプル
39.3.1. jpa サンプルのビルド
39.3.2. jpa サンプルのデプロイ
39.3.3. GlassFish v2 UR2 での変更点
39.4. seam-gen により生成されたアプリケーションの GlassFish v2 UR2 へのデプロイ
39.4.1. seam-gen セットアップの実行
39.4.2. GlassFish へのデプロイに必要な変更点
40. 依存性
40.1. JDK の依存性
40.1.1. Sun の JDK 6 に関する注意点
40.2. プロジェクトの依存性
40.2.1. Core
40.2.2. RichFaces
40.2.3. Seam Mail
40.2.4. Seam PDF
40.2.5. Seam Microsoft® Excel®
40.2.6. Seam RSS サポート
40.2.7. JBoss Rules
40.2.8. JBPM
40.2.9. GWT
40.2.10. Spring
40.2.11. Groovy
40.3. Maven を使用した依存性管理

Seam はエンタープライズ Java 向けのアプリケーションフレームワークです。以下のような理念に基づいています。

一種類の「材料」 (一貫したコンポーネントモデル)

Seam はアプリケーションのすべてのビジネスロジックのために一貫したコンポーネントモデルを定義します。Seam コンポーネントは、明確に定義された数種類のコンテキストの一つに関係付けられた状態を持つステートフルなものであるかもしれません。これらのコンテキストには、長時間に渡って実行され永続化される ビジネスプロセスコンテキスト や、複数の Web 要求にまたがる一連のユーザーインタラクション間で保持される 対話コンテキスト (conversation context) が含まれます。

Seam ではプレゼンテーション層コンポーネントとビジネスロジック層コンポーネントとに区別はありません。アプリケーションを自分で工夫したどんなアーキテクチャにも階層化することができます。今日使用している煙突型(スタック型)フレームワークのいかなる組み合わせによっても要求される不自然な階層化構造に、アプリケーションロジックを詰め込むようなことは強制されません。

Unlike plain Java EE or J2EE components, Seam components may simultaneously access state associated with the web request and state held in transactional resources (without the need to propagate web request state manually via method parameters). You might object that the application layering imposed upon you by the old J2EE platform was a Good Thing. Well, nothing stops you creating an equivalent layered architecture using Seam—the difference is that you get to architect your own application and decide what the layers are and how they work together.

JSF と EJB 3.0 の統合

JSF と EJB 3.0 は、Java EE 5 の最も素晴らしい二つの新機能です。EJB3 は、サーバサイドのビジネスロジックと永続化ロジックのための全く新しいコンポーネントモデルです。一方、JSF はプレゼンテーション層のための優れたコンポーネントモデルです。残念なことに、どちらのコンポーネントモデルも片方だけではすべてのコンピューティング問題を解決することはできません。その代わりに、JSF と EJB3 を一緒に使用すれば最も良く働かせることができます。しかし、Java EE 5 仕様では、二つのコンポーネントモデルを統合するための標準的な方法を提供していません。幸いにも、両方のモデルの策定者はこの状況を予見していて、モデルを拡張したり他のフレームワークと統合したりを可能にするための標準拡張ポイントを提供しています。

Seam は JSFと EJB3 のコンポーネントモデルを統一し、 コンポーネント間の接着剤としてのコード (glue code) を取り除き、開発者がビジネス関連の問題解決に重点を置けるようにしてくれます。

It is possible to write Seam applications where "everything" is an EJB. This may come as a surprise if you're used to thinking of EJBs as coarse-grained, so-called "heavyweight" objects. However, version 3.0 has completely changed the nature of EJB from the point of view of the developer. An EJB is a fine-grained object—nothing more complex than an annotated JavaBean. Seam even encourages you to use session beans as JSF action listeners!

一方で、もし現時点では EJB 3.0 を採用しない方を好めば、EJB 3.0 を使用する必要はありません。事実上はどんな Java クラスでも、Seam コンポーネントになることができます。さらに Seam は、EJB であろうとなかろうといかなるコンポーネントに対しても、「軽量 (lightweight)」コンテナに期待されるすべての機能を提供します。

統合 AJAX

Seamは、最も素晴らしいオープンソースの JSF ベース AJAX ソリューションであるJBoss RichFaces と ICEfaces をサポートします。これらのソリューションは、一切 JavaScript コードを記述する必要なしに、ユーザーインタフェースに AJAX 機能を追加させることができます。

もう一つの方法として、Seam は組み込みの JavaScript リモーティング層を提供していて、中間のアクションレイヤを必要とせずに、クライアント側の JavaScript から非同期にコンポーネントと呼び出すことができます。サーバ側の JMS トピックをサブスクライブして、AJAX プッシュによってメッセージを受信することもできます。

これらのアプローチのどちらも、Seam の組み込みの並行処理制御や状態管理に対してのものではないので、それらの機能に対してはうまく動作しません。しかし、並列に実行される多くの細粒度の非同期の AJAX 要求がサーバサイドで安全にそして効率的に処理されるということを保証します。

ファーストクラス構成要素としてのビジネスプロセス

オプションとして、Seam は jBPM による透過的なビジネスプロセス管理を提供します。jBPM と Seam を利用した複雑なワークフロー、コラボレーション、タスク管理の実装がいかに簡単であるか信じられないことでしょう。

Seam は、jBPM がビジネスプロセス定義に使用するのと同じ言語 (jPDL) をプレゼンテーション層のページフローの定義にも利用することを可能にします。

JSFは、プレゼンテーション層のために信じられないほど豊富なイベントモデルを提供します。Seam の一貫したコンポーネントモデルに対して一貫したイベントモデルを提供することにより、Seam は全く同様のイベント処理メカニズムを jBPM のビジネスプロセス関連イベントにも適用するによってこのモデルを改良します。

宣言的な状態管理

EJB は初期の頃から、宣言的なトランザクション管理と宣言的なセキュリティのコンセプトを採用しています。EJB 3.0 では、宣言的な永続コンテキスト管理さえも導入します。これら三つは、特定のコンテキストに関連付けられたより広範囲での状態管理の問題の例で、コンテキストが終わるときには、それらはすべての確実に破棄することが必要となります。Seamは、宣言的な状態管理のコンセプトをはるかに広くとらえて、アプリケーション状態にもそれを適用します。伝統的にJ2EE アプリケーションでは、サーブレットセッションと要求属性を 保存 (set) そして取得 (get) することによって、状態管理を手動で実装します。状態管理に対するこの手法は、アプリケーションがセッション属性をきれいにし損ねたり、あるいは異なるワークフローに関連したセッションデータがマルチウィンドウのアプリケーションで衝突したりしたときに、多くのバグとメモリリークの発生源となります。Seam には、この種類のバグをほとんど完全に削除できる潜在能力があります。

Declarative application state management is made possible by the richness of the context model defined by Seam. Seam extends the context model defined by the servlet spec—request, session, application—with two new contexts—conversation and business process—that are more meaningful from the point of view of the business logic.

対話コンテキストを利用し始めると、いかに多くのことがより簡単になるか驚かされるでしょう。Hibernate あるいは JPA のような ORM ソリューションで遅延関連フェッチを利用して、障害を経験したことがありませんか。 Seam の対話スコープ永続コンテキストを使用すると、めったに LazyInitializationException を見ることがなくなるということになります。リフレッシュボタンで問題が発生したことがありませんか。 戻るボタンで問題が発生したことがありませんか。送信フォームの二重送信で問題が発生したことがありませんか。post-then-redirect をまたがったメッセージ引継ぎで問題が発生したことがありませんか。Seam の対話管理は、これらの問題を個別に考える必要なしに解決します。これらはすべて、Web の最も初期の頃以来蔓延している中途半端な状態管理アーキテクチャが原因の症状なのです。

バイジェクション

制御の反転 (IoC: Inversion of Control) あるいは 依存性注入 (DI: Dependency Injection) の概念は、多くのいわゆる「軽量コンテナ」と同様に、JSF と EJB3 の両方に存在します。これらのコンテナのほとんどは、ステートレスなサービス を実装するコンポーネントのインジェクションに力点が置かれています。たとえステートフルなコンポーネントのインジェクションがサポートされたとしても (例えば JSF において)、アプリケーション状態を扱う場合においては事実上役に立ちません。なぜならば、ステートフルなコンポーネントのスコープが十分な柔軟性を持って定義されていないので、より広いスコープに属しているコンポーネントをより狭いスコープに属するコンポーネントへインジェクションすることができないからです。

バイジェクション (bijection) は、それが動的 (dynamic) であり、コンテキスト依存 (contextual) であり、そして双方向的 (bidirectional) であるという点で IoC とは異なります。コンテキスト上の変数(現在のスレッドにバインドされたさまざまなコンテキストでの名前)をコンポーネントの属性に別名でアクセスするためのメカニズムだと考えることができます。バイジェクションは、コンテナによるステートフルなコンポーネントを自動的に組み立てることを可能にします。それはコンポーネントの属性に値を代入するだけで、コンポーネントが安全にそして簡単にコンテキスト変数の値を操作することを可能にします。

ワークスペース管理とマルチウィンドウアクセス

Seam アプリケーションは、それぞれが別々の安全に分離された対話に関連付けられた複数のブラウザタブ間を、ユーザーが自由にスイッチすることを可能にします。アプリケーションは、さらにワークスペース管理を利用して、一つのブラウザタブ内で対話 (ワークスペース) の間をユーザーが切り替えることも可能にします。Seam は、正しいマルチウィンドウの操作のみを提供するのではなく、一つのウィンドウ内でのマルチウィンドウ風の操作も提供するのです

XMLよりもアノテーション

伝統的にJavaコミュニティは、どのような種類のメタ情報が構成として重要かについて深い混乱の状態にいました。J2EE と人気がある 「軽量」のコンテナは、XML ベースのデプロイメント記述子を提供し、異なるシステム間でのデプロイの構成を共通化するとともに、Java では簡単に表現できないその他の宣言を可能にしました。Java 5 のアノテーションがこのすべてを変えました。

EJB 3.0 は、 宣言的な形式でコンテナに情報を提供する最も簡単な方法としてアノテーションと「例外による設定 (configuration by exception)」を採用しています。 残念ながら、 JSF はまだ冗長な XML 設定ファイルに大きく依存しています。 Seam は、 EJB 3.0 によって提供されるアノテーションに宣言的状態管理および宣言的コンテキスト区分用のアノテーション一式を提供することにより機能拡張しています。 これにより、 うっとうしい JSF 管理Beanの宣言を取り除き、 必要とされる XML を減少させ、本当に XML で定義すべき情報 (JSF ナビゲーション規則) だけになるようにします。

結合テストを簡単に

Seam コンポーネントは、単純な Java クラスであって、本来ユニットテストで十分テストできるものです。しかし複雑なアプリケーションでは、ユニットテストだけは不十分です。伝統的にJava の Web アプリケーションにおいては、結合テストは繁雑で困難な作業でした。それゆえに、Seam はフレームワークのコア機能として、Seam アプリケーションのテスト機能を提供します。システムのすべてのコンポーネントをビュー (JSP ページまたは Facelets ページ)から切り離して動作させることにより、ユーザーとのすべての相互作用を再現する JUnit あるいは TestNG のテストを簡単に記述することができます。これらのテストを直接 IDE の内部で実行することができます。そこでは、Seam が 組み込み型 JBoss を利用して EJB コンポーネントを自動的にデプロイします。

仕様は完璧ではない

Java EEの最新の実装は素晴らしいと思います。しかし、それが決して完全ではないということも知っています。どの仕様にも欠点はあるので(例えば、GET 要求における JSF ライフサイクルの制限)、Seam はそれを修正します。Seam の作者らは、JCP エキスパートグループと一緒に活動していて、それらの修正が標準仕様の次の改訂版に確実に反映されるようにしています。

WebアプリケーションにはHTMLページを供給すること以上の役割がある

今日の Web フレームワークは、あまりにも小さく考え過ぎます。Web フレームワークは、フォームからユーザー入力を取り出し、Java のオブジェクトへ代入します。そしてそのままにしておきます。本当に完全な Web アプリケーションフレームワークは、永続化、並行処理、非同期処理、状態管理、セキュリティ、Eメール、メッセージング、PDFとチャートの生成、ワークフロー、してwiki テキスト、Web サービス、キャッシングその他多数の問題を処理すべきです。一旦 Seam を使用してみれば、いかに多くの問題がより簡単になることに驚くでしょう...

Seamは、永続化のために JPA や Hibernate3 を統合します。軽量な非同期処理のためには EJB タイマサービスや Quartz、ワークフローのために jBPM、ビジネスルールのために JBoss Rules、Eメールのために Meldware Mail、 フルテキスト検索のために Hibernate Search や Lucene、メッセージングのために JMS、ページフラグメントキャッシュのために JBoss Cache を統合します。Seam は、JAAS とJBoss Rules を連携した革新的なルールベースのセキュリティフレームワーク層を提供します。さらに、PDF レンダリングやメール送信、チャート、wiki テキスト のための JSF タグライブラリもあります。Seam コンポーネントは、Web サービスとして同期的に呼び出すことができます。クライアント側の JavaScript あるいは Google Web Toolkit 、またもちろん直接 JSF から非同期的に呼び出すことができます。

さあ、はじめましょう !

Seam は、どの Java EE アプリケーションサーバーでも動作します。さらに、Tomcat でさえも動作します。もしあなたの環境が EJB 3.0 をサポートしているのであれば、すばらしい完璧です!もしサポートしていなくても、問題ありません。永続化のための JPA あるいは Hibernate3 と Seam の組み込みトランザクション管理を使用することができます。あるいは、Tomcat に組み込み型 JBoss をデプロイして、EJB 3.0 に対するフルサポートを受けることもできます。

Seam と JSF と EJB3 の組み合わせが Java で複雑な Web アプリケーションを記述する最もシンプルな方法であることが明らかになります。必要となるコードが信じられないほど少なくなるのです。

Seam は Seam のさまざまな機能の利用方法を実演する多くのサンプルアプリケーションを提供しています。 このチュートリアルはこれらのサンプルを通してあなたが Seam を学び始めるための案内をします。Seam サンプルは Seam ディストリビューションの examples サブディレクトリに置かれています。 初めて見るユーザー登録サンプルは、examples/registration ディレクトリにあります。

各サンプルは同じディレクトリの構造をしています。

サンプルアプリケーションは追加設定することなく JBoss AS と Tomcat で動作します。 これからの章では両方のケースの手順を説明します。 Ant build.xml によりビルドと起動を行いますから、始める前に最新の Ant をインストールする必要があることに留意してください。

サンプルは Tomcat 6.0 用にも構成されています。Tomcat 6.0 組み込み JBossへのインストールは 項29.6.1. 「Embedded JBoss をインストールする」 のインストラクションに従う必要があります。 組み込み JBoss は Tomcat 上で EJB3コンポーネントを利用する Seam デモを動作させるためだけに必要です。 組み込み JBoss を利用しない Tomcat 上で動作可能な non-EJB3 サンプルもあります。

Seam のインストレーションのルートフォルダ内 build.properties ファイル中の tomcat.home に Tomcat のインストレーションの場所を設定する必要があります。 Tomcat の場所を設定したことを確かめてください。

Tomcat を利用する場合には異なった Ant ターゲットを使用する必要があります。 Tomcat 用のサンプルのビルドとデプロイで example サブディレクトリ内の ant tomcat.deploy を使用してください。

On Tomcat, the examples deploy to URLs like /jboss-seam-example, so for the registration example the URL would be http://localhost:8080/jboss-seam-registration/.

ユーザー登録サンプルはデータベースに新規ユーザーのユーザー名、 実名、 パスワードをデータベースに保存できる簡単なアプリケーションです。 このサンプルでは Seam の高度な機能のすべてを見せることはできませんが、 JSF アクションリスナーとして EJB3 セッション Bean を使用する方法や、 基本的な Seam の設定方法を見せてくれます。

EJB 3.0 にまだ不慣れな方もいらっしゃるかもしれませんので、 ゆっくり進めていきます。

最初のページは三つの入力フィールドを持つ基本的なフォームを表示します。 試しに、項目を入力してフォームをサブミットしてください。 これでユーザーオブジェクトはデータベースに保存されます。

このサンプルは、二つの Facelets テンプレート、一つのエンティティ Bean と、一つのステートレスセッション Bean で実装されています。 "bottom" からコードを見てみましょう。

ユーザーデータのために、EJBエンティティ Beanが必要です。 このクラスでは、アノテーションによって 永続性データ妥当性検証 を宣言的に定義しています。 Seam コンポーネントとしてのクラスを定義するために、別にいくつかのアノテーションも必要です。

例 1.1. User.java

(1)@Entity

(2)@Name("user")
(3)@Scope(SESSION)
(4)@Table(name="users")
public class User implements Serializable
{
   private static final long serialVersionUID = 1881413500711441951L;
   
(5)   private String username;
   private String password;
   private String name;
   
   public User(String name, String password, String username)
   {
      this.name = name;
      this.password = password;
      this.username = username;
   }
   
(6)   public User() {}
   
(7)   @NotNull @Length(min=5, max=15)
   public String getPassword()
   {
      return password;
   }
   public void setPassword(String password)
   {
      this.password = password;
   }
   
   @NotNull
   public String getName()
   {
      return name;
   }
   public void setName(String name)
   {
      this.name = name;
   }
   
(8)   @Id @NotNull @Length(min=5, max=15)
   public String getUsername()
   {
      return username;
   }
   public void setUsername(String username)
   {
      this.username = username;
   }
}
1

EJB3 標準 @Entity アノテーションは、 User クラスがエンティティ Bean であることを示しています。

2

Seam コンポーネントは @Name アノテーションで指定される コンポーネント名 が必要です。 この名前は Seam アプリケーション中でユニークである必要があります。 JSF が Seam に Seam コンポーネント名と同じコンテキスト変数の解決を求める、コンテキスト変数がそのとき未定義 (null) の場合、 Seam はそのコンポーネントをインスタンス化し、その新しいインスタンスをコンテキスト変数にバインドします。 このサンプルでは、 JSF が初めて user という変数と出会うときに Seam は User をインスタンス化します。

3

Seam がコンポーネントをインスタンス化する時には、 必ずコンポーネントの デフォルトコンテキストにあるコンテキスト変数に新しいインスタンスをバインドします。 デフォルトコンテキストは @Scope アノテーションを使用して定義されます。 User はセッションスコープのコンポーネントです。

4

EJB 標準 @Table アノテーションは、 User クラスが users テーブルにマッピングされることを示しています。

5

namepasswordusername は、 エンティティ Bean の永続属性です。 すべての永続属性はアクセスメソッドを定義しています。 応答のレンダリングフェーズおよびモデル値の更新フェーズで JSF によりこのコンポーネントが使用されるときに必要となります。

6

空コンストラクタは、EJB と Seam の両方の仕様から必要となります。

7

@NotNull@Length アノテーションは、 Hibernate Validator フレームワークの一部です。 Seam は Hibernate Validator を統合しているため、 データの妥当性検証にこれを使用することができます (永続性に Hiberenate を使用していない場合でも使用できる)。

8

EJB 標準 @Id アノテーションは、 エンティティ Bean の主キーであることを示しています。


このサンプルで、もっとも注目してほしい重要なものは @Name@Scope アノテーションです。 このアノテーションは、このクラスが Seam コンポーネントであることを規定しています。

以下では、User クラスのプロパティは 直接 JSF コンポーネントにバインドされ、 モデル値の変更フェーズで JSF によって生成されたことがわかります。 JSP ページとエンティティ Bean ドメインモデル間を行き来するデータコピーの面倒なコードは必要ありません。

しかし、 エンティティ Bean はトランザクション管理やデータベースアクセスを行わないので、 このコンポーネントを JSF のアクションリスナーとしては使用できません。 このため、 セッション Bean が必要となります。

ほとんどの Seam アプリケーションは、セッション Bean を JSF アクションリスナーとして使用します。 (好みに応じて JavaBean を使うことも可能)

アプリケーション内の JSF アクションはちょうど一つだけで、 これにセッションBean メソッドが 一つリンクしています。 このサンプルでは、 アクションに関連する状態はすべて User Bean によって保持されるため、 ステートレスセッション Bean を使用しています。

サンプルの中で、本当に注意すべきコードは以下のみです。

例 1.2. RegisterAction.java

@Stateless    (1)
@Name("register")
public class RegisterAction implements Register
{

   @In        (2)
   private User user;
   
   @Persistenc(3)eContext
   private EntityManager em;
   
   @Logger    (4)
   private Log log;
   
   public Stri(5)ng register()
   {
      List existing = em.createQuery(
         "sele(6)ct username from User where username=#{user.username}")
         .getResultList();
         
      if (existing.size()==0)
      {
         em.persist(user);
         log.i(7)nfo("Registered new user #{user.username}");
         retur(8)n "/registered.xhtml";
      }
      else
      {
         Faces(9)Messages.instance().add("User #{user.username} already exists");
         return null;
      }
   }

}
1

EJB @Stateless アノテーションはこのクラスがステートレスセッション Bean であることを示しています。

2

@In アノテーションは、 Seam によってインジェクトされる Bean の属性としてマークしています。 ここで、この属性は、user (インスタンス変数名) という名前のコンテキスト変数からインジェクトされます。

3

EJB 標準 @PersistenceContext アノテーションは、 EJB3 エンティティ Entity Manager にインジェクトするために使用されます。

4

Seam @Logger アノテーションはコンポーネントの Log インスタンスをインジェクトするために使用されています。

5

アクションリスナーメソッドは、データベースとやり取りするために、 標準 EJB3 EntityManager API を使用し、JSF 結果 (outcome) を返します。 これはセッション Bean なので、 register() メソッドが呼ばれたときに、 トランザクションは自動的に開始され、終了したときにコミットされることに留意してください。

6

Seam では EJB-QL 内で JSF EL 式を使用することができます。 バックグラウンドで行われるため見えませんが、 これにより普通の JPA setParameter() が標準 JPA Query オブジェクトを呼び出すことになります。 便利でしょう?

7

The Log API lets us easily display templated log messages.

8

JSF アクションリスナーメソッドは、次にどのページを表示するかを決定するストリング値の結果 (outcome) を返します。 null 結果 (outcome) (あるいは、void アクションリスナーメソッド) は、 前のページを再表示します。 普通の JSF では、 結果 (outcome) から JSF ビュー id を決定するために、 常に JSF ナビゲーション規則 を使用することが普通です。 複雑なアプリケーションにとって、この間接的方法は、実用的な良い慣行です。 しかし、このようなとても簡単なサンプルのために、 Seam は、結果 (outcome) として JSF ビュー id の使用を可能とし、 ナビゲーション規則の必要性を取り除きました。 結果 (outcome) としてビュー id を使用する場合、 Seam は、常にブラウザリダイレクトを行うことに留意してください。

9

Seam provides a number of built-in components to help solve common problems. The FacesMessages component makes it easy to display templated error or success messages. Built-in Seam components may be obtained by injection, or by calling an instance() method.


ここで、@Scope を明示的に指定していないことに留意してください。 各 Seam コンポーネントタイプは明示的にスコープが指定されない場合デフォルトのスコープが適用されます。 ステートレスセッション Bean のデフォルトスコープはステートレスコンテキストです。 これは単に理にかなった値です。

このセッション Bean のアクションリスナーは、この小さなアプリケーションのビジネスロジックと永続ロジックを提供しています。 さらに複雑なアプリケーションでは、個別のサービスレイヤが必要かもしれません。 Seamで、これをするのは簡単ですが、 ほとんどの Web アプリケーションでは過剰です。 Seam は、アプリケーションのレイヤ化のために特殊な方法を強要しているのではなく、アプリケーションをより簡単に、また望むならばより複雑にすることを可能にしています。

このアプリケーションについて、私たちはこれまで実際に必要とされるよりはるかに複雑にしてきました。 Seam アプリケーションコントローラを利用していたならば、アプリケーションコードのほとんどを排除できたかもしれない。しかしながら、 当時、説明する多くのアプリケーションがありませんでした。

Seam アプリケーションのビューページは、 JSF をサポートする多くの技術を使用して実装されています。 このサンプルでは、JSP より優れていると考えている Facelets を使用しています。


ここで Seam 固有となるのは <s:validateAll> タグのみです。 この JSF コンポーネントは 含まれるすべての入力フィールドをエンティティ Bean で指定される Hibernate Validator アノテーションに対して検証するよう JSF に指示しています。


This is a simple Facelets page using some embedded EL. There is nothing specific to Seam here.

はじめて Seam アプリを見るので、デプロイメント記述子も見てみます。 その話の前に、Seam が最小限の設定であることは注目に値します。 これらの設定ファイルは、Seamアプリケーションが作成されるときに生成されるものです。 あなたはほとんどこれらのファイルに触れる必要はないでしょう。 サンプルにおいてすべての要素が何をしているかを理解すること助けるためだけにこれらを提示しています。

既に多くの Java フレームワークを使用した経験がある方なら、 プロジェクトが成熟するにつれ徐々に大きくなり管理し難くなる XML ファイルにコンポーネントクラスをすべてを宣言することにもそのうち慣れていくことでしょう。 Seam ではアプリケーションコンポーネントに XML を付随する必要がないこと知ったら、 きっとほっとすることでしょう。 大部分の Seam アプリケーションは、ほんの少しの XML しか必要としません。 また、 この XMLはプロジェクトが大きくなっていっても、 あまり大きくなりません。

それにもかかわらず、あるコンポーネントのある外部設定の規定が可能であることは、 多くの場合、有用です (特に、Seam に組み込まれたコンポーネント)。 ここでは二つの選択があります。 しかし、最も柔軟性のある選択は WEB-INF ディレクトリに位置する components.xml と呼ばれるファイルに設定を規定することです。 Seam に JNDI で EJB コンポーネントの見つけ方を指示するためには components.xml ファイルを使用します。


This code configures a property named jndiPattern of a built-in Seam component named org.jboss.seam.core.init. The funny @ symbols are there because our Ant build script puts the correct JNDI pattern in when we deploy the application.

ミニアプリケーションのプレゼンテーションレイヤは WAR にデプロイされます。 したがって、Web デプロイメント記述子が必要です。


この web.xml ファイルは Seam と JSF を設定します。 ここで見る設定は Seam アプリケーションではいつも同じです。

ほとんどの Seam アプリケーションはプレゼンテーション層として JSF ビューを使用します。 従って通常 faces-config.xml が必要です。 この場合ビュー定義に Facelets を使用しますので、JSF にテンプレートエンジンとして Faceles を使用することを指定する必要があります。


Note that we don't need any JSF managed bean declarations! Our managed beans are annotated Seam components. In Seam applications, the faces-config.xml is used much less often than in plain JSF.

In fact, once you have all the basic descriptors set up, the only XML you need to write as you add new functionality to a Seam application is orchestration: navigation rules or jBPM process definitions. Seam takes the view that process flow and configuration data are the only things that truly belong in XML.

この簡単なサンプルでは、 ビュー id をアクションコードに埋め込んだため、 ナビゲーション規則さえ不要です。

最後に、EARとして アプリケーションがデプロイされるため、デプロイメント記述子も必要になります。


このデプロイメント記述子はエンタープライズアーカイブのモジュールとリンクし、 WEBアプリケーションをコンテキストルート /seam-registration にバインドします。

これで私たちはアプリケーションにあるすべてのファイルを見ました!

フォームがサブミットされたとき、 JSF は、Seam に user という名前の変数を解決するよう要求します。 その名前にバインドされた値が存在しないため (どの Seam コンテキストにも)、 Seam は、user コンポーネントをインスタンス化し、 それを Seam セッションコンテキストに保管した後に、 User エンティティ Bean インスタンスを JSF に返します。

フォームの入力値は、 User エンティティで指定された Hibernate Validator 制約に対してデータ整合性検証が行われるようになります。 制約に違反していると JSF はそのページを再表示します。 これ以外は、 フォームの入力値を User エンティティ Bean のプロパティにバインドします。

Next, JSF asks Seam to resolve the variable named register. Seam finds the RegisterAction stateless session bean in the stateless context and returns it. JSF invokes the register() action listener method.

Seam intercepts the method call and injects the User entity from the Seam session context, before continuing the invocation.

register() メソッドは入力されたユーザー名が既に存在するかどうかを調べます。 存在した場合、 エラーメッセージは FacesMessages コンポーネントでキューイングされ、 null 結果 (outcome) が返されてページが再表示されることになります。 FacesMessages コンポーネントはメッセージ文字列に組み込まれた JSF 式を補完し、 ビュー に JSF FacesMessage を追加します。

そのユーザー名のユーザーが存在しない場合、"/registered.xhtml"" 結果 (outcome) により registered.xhtml ページへのブラウザリダイレクトが発生します。 JSF がページのレンダリングに到達すると、 Seam に user という名前の変数の解決を要求し、 Seam のセッションスコープから返される User エンティティのプロパティ値を使用します。

データベースの検索結果をクリック可能一覧とすることは、 多くのオンラインアプリケーションにおいてたいへん重要な部分です。Seam は、EJB-QL またはHQL を使用してデータの問合せを行うことと、 その結果をJSF <h:dataTable> を使用してクリック可能な一覧として表示することを容易にするために、 JSF 上に特別な機能を提供します。 この掲示板サンプルは、この機能を実演しています。

この掲示板サンプルは、 一つのエンティティ Bean である Message、 一つのセッション Bean である MessageListBean、 そして一つの JSP から構成されています。

前述のサンプル同様、 一つのセッション Bean MessageManagerBean があります。 それは、フォームにある二つのボタンに対応するアクションリスナーメソッドを定義しています。 ボタンの一つは、一覧からメッセージを選択し、 もう一つのボタンは、メッセージを削除します。 この点において、前述のサンプルと大きな違いはありません。

But MessageManagerBean is also responsible for fetching the list of messages the first time we navigate to the message list page. There are various ways the user could navigate to the page, and not all of them are preceded by a JSF action—the user might have bookmarked the page, for example. So the job of fetching the message list takes place in a Seam factory method, instead of in an action listener method.

メッセージの一覧をサーバ要求にまたがってメモリにキャッシュしたいので、 ステートフルセッション Bean でこれを行います。

例 1.11. MessageManagerBean.java

@Stateful
@Scope(SESSION)
@Name("messageManager")
public class MessageManagerBean implements Serializable, MessageManager
{

   @DataModel (1)
   private List<Message
> messageList;
              (2)
   @DataModelS(3)election
   @Out(required=false)
   private Message message;
              (4)
   @PersistenceContext(type=EXTENDED)
   private EntityManager em;
              (5)
   @Factory("messageList")
   public void findMessages()
   {
      messageList = em.createQuery("select msg from Message msg order by msg.datetime desc")
                      .getResultList();
   }
              (6)
   public void select()
   {
      message.setRead(true);
   }
              (7)
   public void delete()
   {
      messageList.remove(message);
      em.remove(message);
      message=null;
   }
              (8)
   @Remove
   public void destroy() {}

}
1

@DataModel アノテーションは、 java.util.List タイプの属性を、 javax.faces.model.DataModel インスタンスとして JSF ページに公開します。 これは、各行に対してクリック可能なリンクを持つ JSF <h:dataTable> 中の一覧を使用可能とします。 このサンプルでは、 DataModel は、 messageList という名前のセッションコンテキスト中で利用可能になります。

2

@DataModelSelection アノテーションは、 Seam にクリックされたリンクと関連した List 要素をインジェクトするよう指示しています。

3

The @Out annotation then exposes the selected value directly to the page. So ever time a row of the clickable list is selected, the Message is injected to the attribute of the stateful bean, and the subsequently outjected to the event context variable named message.

4

このステートフル Bean は、EJB3 拡張永続コンテキスト を持っています。 この Bean が存在する限り、 クエリー検索された messages は、管理された状態に保持されます。 従って、 それに続くステートフル Bean へのメソッド呼び出しは、 明示的に EntityManager を呼び出すことなく、 それらの更新が可能です。

5

初めて JSP ページに画面遷移するとき、 messageList コンテキスト変数中に値を持っていません。 @Factory アノテーションは、Seam に MessageManagerBean インスタンスの生成を指示し、 初期値を設定するために findMessages() メソッドを呼び出します。 findMessages()messagesファクトリメソッドと呼びます。

6

select() アクションリスナーメソッドは、 選択された Messageに 既読 マークを付け、 データベース中のそれを更新します。

7

delete() アクションリスナーメソッドは、 選択された Message をデータベースから削除します。

8

すべてのステートフルセッション Bean の Seam コンポーネントは、@Remove とマークされたパラメータを持たないメソッドを持つことが必須です。 これによりSeam コンテキストが終わり、サーバサイドの状態をクリーンアップするときに、 Seam はステートフル Bean の削除を行います。


これがセッションスコープの Seam コンポーネントであることに留意してください。 ユーザーログインセッションと関連しログインセッションからのすべての要求は、 同じコンポーネントのインスタンスを共有します。 (Seam アプリケーションでは、セッションスコープのコンポーネントは控えめに使用してください。)

このJSPページは JSF <h:dataTable> コンポーネントを使用した簡単なものです。 Seam として特別なものはありません。

例 1.13. messages.jsp


<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsf/html" prefix="h" %>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsf/core" prefix="f" %>
<html>
 <head>
  <title
>Messages</title>
 </head>
 <body>
  <f:view>
   <h:form>
     <h2
>Message List</h2>
     <h:outputText value="No messages to display" 
                   rendered="#{messageList.rowCount==0}"/>
     <h:dataTable var="msg" value="#{messageList}" 
                  rendered="#{messageList.rowCount
>0}">
        <h:column>
           <f:facet name="header">
              <h:outputText value="Read"/>
           </f:facet>
           <h:selectBooleanCheckbox value="#{msg.read}" disabled="true"/>
        </h:column>
        <h:column>
           <f:facet name="header">
              <h:outputText value="Title"/>
           </f:facet>
           <h:commandLink value="#{msg.title}" action="#{messageManager.select}"/>
        </h:column>
        <h:column>
           <f:facet name="header">
              <h:outputText value="Date/Time"/>
           </f:facet>
           <h:outputText value="#{msg.datetime}">
              <f:convertDateTime type="both" dateStyle="medium" timeStyle="short"/>
           </h:outputText>
        </h:column>
        <h:column>
           <h:commandButton value="Delete" action="#{messageManager.delete}"/>
        </h:column>
     </h:dataTable>
     <h3
><h:outputText value="#{message.title}"/></h3>
     <div
><h:outputText value="#{message.text}"/></div>
   </h:form>
  </f:view>
 </body>
</html
>

最初に messages.jsp ページに画面遷移させるとき、ページは messageList コンテキスト変数を解決することを試みます。 このコンテキスト変数は初期化されていないため、 Seam はファクトリメソッド findMessages()を呼び出します。 それはデータベースにクエリー発行や、 アウトジェクト (outject) された DataModel の結果取得を行います。 この DataModel<h:dataTable> をレンダリングするために必要な行データを提供します。

ユーザーが <h:commandLink> をクリックすると、 JSF は select() アクションリスナーを呼び出します。 Seam はこの呼び出しをインタセプトして選択された行データを messageManager コンポーネントの message 属性にインジェクトします。 アクションリスナーが実行されて、 選択 Message に既読マークを付けます。 呼び出しの終わりに、 Seam は、選択 Messagemessage という名前のコンテキスト変数にアウトジェクトします。 次に、 EJB コンテナはトランザクションをコミットし、 Message に対する変更がデータベースにフラッシュされます。 最後に、 このページが再度レンダリングされてメッセージ一覧を再表示、 その下に選択メッセージが表示されます。

ユーザーが <h:commandButton> をクリックすると、 JSF は、delete() アクションリスナーを呼び出します。 Seam はこの呼び出しをインタセプトし、 選択された行データを messageList コンポーネントの message 属性にインジェクトします。 アクションリスナーが起動し、 選択 Message が一覧から削除され、 EntityManagerremove() が呼び出されます。 呼び出しの終わりに、 Seam は messageList コンテキスト変数を更新し、 message という名前のコンテキスト変数を消去します。 EJB コ ンテナはトランザクションをコミットし、 データベースから Message を削除します。 最後に、 このページが再度レンダリングされ、 メッセージ一覧を再表示します。

jBPM はワークフローやタスク管理のための優れた機能を提供します。 どのように jBPM が Seam と統合されているかを知るために、 簡単な To-Do 一覧アプリケーションをお見せしましょう。 タスクの一覧を管理することは、jBPM の中核的機能であるため、 このサンプルには Java コードがほとんどありません。

このサンプルの中心は、jBPM のプロセス定義です。 二つの JSP と二つのちょっとした JavaBean もあります。 (データベースアクセスやトランザクション特性がないので、 セッション Bean を使用する理由はありません。) それではプロセス定義から始めましょう。

例 1.14. todo.jpdl.xml

<process-definition name="todo">
   
   <start-stat(1)e name="start">
      <transition to="todo"/>
   </start-state>
   
   <task-node (2)name="todo">
      <task na(3)me="todo" description="#{todoList.description}">
         <assi(4)gnment actor-id="#{actor.id}"/>
      </task>
      <transition to="done"/>
   </task-node>
   
   <end-state (5)name="done"/>
   
</process-definition
>
1

<start-state> ノードはプロセスの論理的な開始を表します。 プロセスが開始したとき、 それはすぐに todo に遷移します。

2

<task-node> ノードは、待ち状態 を表します。 ビジネスプロセスの実行が一時停止され、一つまたは複数のタスクが行われるのを待機します。

3

<task> 要素は、ユーザーによって実行されるタスクを定義します。 このノードには一つのタスクしか定義されていないので、 それが完了すると実行が再開され、 終了状態に遷移していきます。 このタスクは、 todoList という名前の Seam コンポーネント (JavaBean の 一種) から description を取得します。

4

タスクを生成するとき、タスクはユーザーあるいはユーザーグループに割り当てる必要があります。 このサンプルでは、タスクは、現在のユーザーに割り当てられています。 現在のユーザーは actor という名前の組み込み Seam コンポーネントから取得します。 どのような Seam コンポーネントもタスク割り当てを実行するために使用される可能性があります。

5

<end-state>ノードは、ビジネスプロセスの論理的な終了を定義します。 実行がこのノードに到達したとき、 プロセスインスタンスは、破棄されます。


JBossIDE に提供されたプロセス定義エディタを使用してプロセス定義を見た場合、 以下のようになります。

このドキュメントは、ノードのグラフとして ビジネスプロセス を定義します。 これは現実にあり得る最小のビジネスプロセスです。実行されなければならない タスク は、一つだけです。 タスクが完了したとき ビジネスプロセスは終了します。

最初の JavaBean はログイン画面 login.jsp を処理します。 処理は単に actor コンポーネントを使用して jBPM actor id を初期化するだけです。 実際のアプリケーションではユーザー認証も必要です。


ここでは、組み込み Actor コンポーネントをインジェクトするために、 @In を使用しているのがわかります。

次の JSP 自体は重要ではありません。


二つめの JavaBean は、ビジネスプロセスインスタンスの開始とタスクの終了を担当します。


より現実的なサンプルでは、 @StartTask@EndTask は同じメソッドの上には登場しません。 なぜなら、通常、タスクを完了するために、アプリケーションを使用して行われる仕事があるからです。

最後に、このアプリケーションのポイントは todo.jsp にあります。

例 1.18. todo.jsp


<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsf/html" prefix="h" %>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsf/core" prefix="f" %>
<%@ taglib uri="http://jboss.com/products/seam/taglib" prefix="s" %>
<html>
<head>
<title
>Todo List</title>
</head>
<body>
<h1
>Todo List</h1>
<f:view>
   <h:form id="list">
      <div>
         <h:outputText value="There are no todo items." 
                       rendered="#{empty taskInstanceList}"/>
         <h:dataTable value="#{taskInstanceList}" var="task" 
                      rendered="#{not empty taskInstanceList}">
            <h:column>
                <f:facet name="header">
                    <h:outputText value="Description"/>
                </f:facet>
                <h:inputText value="#{task.description}"/>
            </h:column>
            <h:column>
                <f:facet name="header">
                    <h:outputText value="Created"/>
                </f:facet>
                <h:outputText value="#{task.taskMgmtInstance.processInstance.start}">
                    <f:convertDateTime type="date"/>
                </h:outputText>
            </h:column>
            <h:column>
                <f:facet name="header">
                    <h:outputText value="Priority"/>
                </f:facet>
                <h:inputText value="#{task.priority}" style="width: 30"/>
            </h:column>
            <h:column>
                <f:facet name="header">
                    <h:outputText value="Due Date"/>
                </f:facet>
                <h:inputText value="#{task.dueDate}" style="width: 100">
                    <f:convertDateTime type="date" dateStyle="short"/>
                </h:inputText>
            </h:column>
            <h:column>
                <s:button value="Done" action="#{todoList.done}" taskInstance="#{task}"/>
            </h:column>
         </h:dataTable>
      </div>
      <div>
      <h:messages/>
      </div>
      <div>
         <h:commandButton value="Update Items" action="update"/>
      </div>
   </h:form>
   <h:form id="new">
      <div>
         <h:inputText value="#{todoList.description}"/>
         <h:commandButton value="Create New Item" action="#{todoList.createTodo}"/>
      </div>
   </h:form>
</f:view>
</body>
</html
>

一つづつ見ていきましょう。

ページはタスク一覧をレンダリングしています。 これは、taskInstanceList と呼ばれる Seam 組み込みコンポーネントから取得します。 この一覧はJSFフォームの中に定義されています。


一覧の各要素は jBPM クラス TaskInstance のインスタンスです。 以下のコードは単に、一覧中の各タスクの興味深いプロパティを表示しています。 記述内容 (Description) 、 優先順 (Priority) や、 納期の値 (Due Date) については、 ユーザーがこれらの値を更新できるよう入力コントロールを使用します。


<h:column>
    <f:facet name="header">
       <h:outputText value="Description"/>
    </f:facet>
    <h:inputText value="#{task.description}"/>
</h:column>
<h:column>
    <f:facet name="header">
        <h:outputText value="Created"/>
    </f:facet>
    <h:outputText value="#{task.taskMgmtInstance.processInstance.start}">
        <f:convertDateTime type="date"/>
    </h:outputText>
</h:column>
<h:column>
    <f:facet name="header">
        <h:outputText value="Priority"/>
    </f:facet>
    <h:inputText value="#{task.priority}" style="width: 30"/>
</h:column>
<h:column>
    <f:facet name="header">
        <h:outputText value="Due Date"/>
    </f:facet>
    <h:inputText value="#{task.dueDate}" style="width: 100">
        <f:convertDateTime type="date" dateStyle="short"/>
    </h:inputText>
</h:column
>

このボタンは、 @StartTask @EndTask アノテーション付きのアクションメソッドが呼び出されることにより終了します。 それは、task id を要求パラメータとして Seam に渡します。


<h:column>
    <s:button value="Done" action="#{todoList.done}" taskInstance="#{task}"/>
</h:column
>

これは seam-ui.jar パッケージから Seam <s:button> JSF コントロールを使用していることに留意してください。 このボタンはタスクのプロパティを更新するために使われます。 フォームがサブミットされるとき、Seam と jBPM はタスク永続に変化も起こします。 アクションリスナーメソッドには何の必要もありません。


<h:commandButton value="Update Items" action="update"/>

ページの 二つ目のフォームは新しいアイテムを作成するために使用されます。 @CreateProcessアノテーション付きアクションメソッドから呼び出されることにより行われます。


<h:form id="new">
    <div>
        <h:inputText value="#{todoList.description}"/>
        <h:commandButton value="Create New Item" action="#{todoList.createTodo}"/>
    </div>
</h:form
>

ログイン後、todo.jsp は現在のユーザーのための未解決の To-Do 項目を表示するために taskInstanceList を使用します。最初は何もありません。新しいエントリを登録するフォームが表示されます。ユーザーが todo 項目をタイプし、"Create New Item" ボタンを押下するとき、#{todoList.createTodo} は呼ばれます。これは todo.jpdl.xml で定義したプロセスを開始します。

プロセスインスタンスが生成されると、start 状態が開始されすぐに todo 状態に遷移します。そこで新しいタスクが生成されます。 タスク記述はユーザーの入力にしたがって設定されます。それは #{todoList.description} に保存されます。 そして、タスクは現在のユーザーに割り当てられます。それは Seam の actor コンポーネントに保管されます。 このサンプルにおいて、プロセスは追加のプロセス状態を持っていないことに留意してください。 このサンプルにおけるすべての状態はタスク定義に保管されています。 プロセスとタスク情報は要求の最後でデータベースに保管されます。

todo.jsp が再表示されるとき、taskInstanceList はちょうど作成されたタスクを見つけます。 タスクは h:dataTable に表示されます。 タスクの内部状態は #{task.description}#{task.priority}#{task.dueDate} などのカラムに表示されます。 これらのフィールドはすべて編集やデータベースに保管可能です。

各To-Do項目は "Done" ボタンを持っていて、それは #{todoList.done} を呼び出します。 todoList コンポーネントは、各 s:button が taskInstance="#{task}" を指定しているために、どのタスクボタンがテーブルの特定行のためのタスクを参照するかを知っています。 @StartTast@EndTask アノテーションは タスクをアクティブにさせるものと、すぐにタスクを完了させるものです。 プロセス定義にしたがってオリジナルのプロセスが done 状態に遷移します。 そこでそれは終了します。 タスクとプロセスの状態はともにデータベースにアップデートされます。

todo.jsp が再表示されるとき、いま完了したタスクはもう taskInstanceList には表示されません。 なぜならコンポーネントはユーザーにとってアクティブなタスクだけを表示するからです。

比較的自由な (アドホック) 画面遷移をさせる Seam アプリケーションの場合、 JSF/Seam ナビゲーション規則がページフローを定義するのに最適な方法となります。 画面遷移に制約が多いスタイルのアプリケーションの場合、 特によりステートフルなユーザーインタフェースの場合、 ナビゲーション規則ではシステムの流れを本当に理解するのは困難になります。 フローを理解するには、 ビューページ、 アクション、 ナビゲーション規則からフローに関する情報をかき集める必要があります。

Seam は、jPDL プロセス定義を使うことでページフロー定義を可能にします。 この簡単な数字当てゲームサンプルからどのようにこれが実現されているかがわかります。

このサンプルは 一つのJavaBean、三つの JSP ページ、それと jPDL プロセスフロー定義で実装されています。 ページフローから始めましょう。

例 1.20. pageflow.jpdl.xml

<pageflow-definition 
        xmlns="http://jboss.com/products/seam/pageflow"
        xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
        xsi:schemaLocation="http://jboss.com/products/seam/pageflow 
                            http://jboss.com/products/seam/pageflow-2.1.xsd"
        name="numberGuess">
   
   <start-page(1) name="displayGuess" view-id="/numberGuess.jspx">
      <redirect/>
      <transit(2)ion name="guess" to="evaluateGuess">
         <acti(3)on expression="#{numberGuess.guess}"/>
      </transition>
      <transition name="giveup" to="giveup"/>
      <transition name="cheat" to="cheat"/>
   </start-page>
              (4)
   <decision name="evaluateGuess" expression="#{numberGuess.correctGuess}">
      <transition name="true" to="win"/>
      <transition name="false" to="evaluateRemainingGuesses"/>
   </decision>
   
   <decision name="evaluateRemainingGuesses" expression="#{numberGuess.lastGuess}">
      <transition name="true" to="lose"/>
      <transition name="false" to="displayGuess"/>
   </decision>
   
   <page name="giveup" view-id="/giveup.jspx">
      <redirect/>
      <transition name="yes" to="lose"/>
      <transition name="no" to="displayGuess"/>
   </page>
   
   <process-state name="cheat">
      <sub-process name="cheat"/>
      <transition to="displayGuess"/>
   </process-state>
   
   <page name="win" view-id="/win.jspx">
      <redirect/>
      <end-conversation/>
   </page>
   
   <page name="lose" view-id="/lose.jspx">
      <redirect/>
      <end-conversation/>
   </page>
   
</pageflow-definition
>
1

<page> 要素は、待ち状態を定義しています。 ここでは、システムは特定の JSF ビューを表示し、ユーザー入力を待っています。 view-id は普通の JSF ナビゲーション規則で使用されている JSF ビュー と同じものです。 ページが画面遷移するときに、 redirect 属性は、Seam に post-then-redirect の使用を指示しています。 (この結果がブラウザ URL に表示されます。)

2

<transition> 要素は JSF 結果 (outcome) に名前を付けます。 JSF アクションがその結果 (outcome) となる場合に、 transition が起動されます。 jBPM 遷移アクションが呼び出された後、 実行はページフローグラフの次のノードに進みます。

3

transition の <action> は、 jBPM の transitionでそれが起こることを除けば、 JSF アクションと同じです。 遷移アクションはどのような Seam コンポーネントでも呼び出すことが可能です。

4

<decision> ノードはページフローを分岐させ、 JSF EL 式を評価することによって次に実行されるノードを決定します。


以下は JBoss Developer Studio ページフローエディタでどのように表示するかを示しています。

ページフローを見終わりました。 アプリケーションの残りの部分を理解することはもう簡単です。

これがアプリケーションの中心のページ numberGuess.jspx です。

例 1.21. numberGuess.jspx


<<?xml version="1.0"?>
<jsp:root xmlns:jsp="http://java.sun.com/JSP/Page" 
          xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html"
          xmlns:f="http://java.sun.com/jsf/core"
          xmlns:s="http://jboss.com/products/seam/taglib"
          xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
          version="2.0">
  <jsp:output doctype-root-element="html" 
              doctype-public="-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
              doctype-system="http://www.w3c.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd"/>
  <jsp:directive.page contentType="text/html"/>
  <html>
  <head>
    <title
>Guess a number...</title>
    <link href="niceforms.css" rel="stylesheet" type="text/css" />
    <script language="javascript" type="text/javascript" src="niceforms.js" />
  </head>
  <body>
    <h1
>Guess a number...</h1>
    <f:view>
          <h:form styleClass="niceform">
            
            <div>
            <h:messages globalOnly="true"/>
            <h:outputText value="Higher!" 
                   rendered="#{numberGuess.randomNumber gt numberGuess.currentGuess}"/>
            <h:outputText value="Lower!" 
                   rendered="#{numberGuess.randomNumber lt numberGuess.currentGuess}"/>
                </div>
                
                <div>
        I'm thinking of a number between 
        <h:outputText value="#{numberGuess.smallest}"/> and 
        <h:outputText value="#{numberGuess.biggest}"/>. You have 
        <h:outputText value="#{numberGuess.remainingGuesses}"/> guesses.
        </div>
        
        <div>
        Your guess: 
        <h:inputText value="#{numberGuess.currentGuess}" id="inputGuess" 
                     required="true" size="3" 
                     rendered="#{(numberGuess.biggest-numberGuess.smallest) gt 20}">
          <f:validateLongRange maximum="#{numberGuess.biggest}" 
                               minimum="#{numberGuess.smallest}"/>
        </h:inputText>
        <h:selectOneMenu value="#{numberGuess.currentGuess}" 
                         id="selectGuessMenu" required="true"
                         rendered="#{(numberGuess.biggest-numberGuess.smallest) le 20 and 
                                     (numberGuess.biggest-numberGuess.smallest) gt 4}">
          <s:selectItems value="#{numberGuess.possibilities}" var="i" label="#{i}"/>
        </h:selectOneMenu>
        <h:selectOneRadio value="#{numberGuess.currentGuess}" id="selectGuessRadio" 
                          required="true"
                          rendered="#{(numberGuess.biggest-numberGuess.smallest) le 4}">
          <s:selectItems value="#{numberGuess.possibilities}" var="i" label="#{i}"/>
        </h:selectOneRadio>
                <h:commandButton value="Guess" action="guess"/>
        <s:button value="Cheat" view="/confirm.jspx"/>
        <s:button value="Give up" action="giveup"/>
                </div>
                
                <div>
        <h:message for="inputGuess" style="color: red"/>
        </div>
        
          </h:form>
    </f:view>
  </body>
  </html>
</jsp:root
>

アクションを直接呼び出す代わりに、 どのようにコマンドボタンはguess transitionを指定しているかに着目してください。

win.jspx ページはごく普通のものです。


lose.jspx はほぼ同じです。 説明は省略します。

最後に、実際のアプリケーションコードを見ましょう。

例 1.23. NumberGuess.java

@Name("numberGuess")
@Scope(ScopeType.CONVERSATION)
public class NumberGuess implements Serializable {
   
   private int randomNumber;
   private Integer currentGuess;
   private int biggest;
   private int smallest;
   private int guessCount;
   private int maxGuesses;
   private boolean cheated;
   
   @Create    (1)
   public void begin()
   {
      randomNumber = new Random().nextInt(100);
      guessCount = 0;
      biggest = 100;
      smallest = 1;
   }
   
   public void setCurrentGuess(Integer guess)
   {
      this.currentGuess = guess;
   }
   
   public Integer getCurrentGuess()
   {
      return currentGuess;
   }
   
   public void guess()
   {
      if (currentGuess
>randomNumber)
      {
         biggest = currentGuess - 1;
      }
      if (currentGuess<randomNumber)
      {
         smallest = currentGuess + 1;
      }
      guessCount ++;
   }
   
   public boolean isCorrectGuess()
   {
      return currentGuess==randomNumber;
   }
   
   public int getBiggest()
   {
      return biggest;
   }
   
   public int getSmallest()
   {
      return smallest;
   }
   
   public int getGuessCount()
   {
      return guessCount;
   }
   
   public boolean isLastGuess()
   {
      return guessCount==maxGuesses;
   }

   public int getRemainingGuesses() {
      return maxGuesses-guessCount;
   }

   public void setMaxGuesses(int maxGuesses) {
      this.maxGuesses = maxGuesses;
   }

   public int getMaxGuesses() {
      return maxGuesses;
   }

   public int getRandomNumber() {
      return randomNumber;
   }

   public void cheated()
   {
      cheated = true;
   }
   
   public boolean isCheat() {
      return cheated;
   }
   
   public List<Integer
> getPossibilities()
   {
      List<Integer
> result = new ArrayList<Integer
>();
      for(int i=smallest; i<=biggest; i++) result.add(i);
      return result;
   }
   
}
1

最初に、JSP ページが numberGuess コンポーネントを要求するとき、 Seam は新しいコンポーネントを生成します。 そして、@Create メソッドが呼ばれ、 コンポーネント自身の初期化が可能になります。


pages.xml ファイルは Seam 対話 (conversation) を開始し ( 詳細は後述 )、対話のページフローを使用するためのページフロー定義を規定します。


見てわかるように、この Seam コンポーネントは純粋なビジネスロジックです! ユーザーインタラクションのフローについて理解する必要はまったくありません。 これによりコンポーネント再利用性を本当に向上させます。

アプリケーションの基本的なフローを見てみましょう。 ゲームは numberGuess.jspx から始まります。 始めてページが表示されたとき、pages.xml 設定は対話を開始させ numberGuess ページフローを対話と関連付けます。 ページフローは 待機状態であるstart-page から開始されるので numberGuess.xhtml が表示されます。

ビューは numberGuess コンポーネントを参照します。 その結果新しいインスタンスが生成され対話に保管されます。 @Create メソッドが呼ばれゲームの状態が初期化されます。 ビューはユーザーが #{numberGuess.currentGuess} を編集可能な h:form を表示します。

"Guess" ボタンは guess アクションを呼び起こします。 Seam はアクションを処理するためにページフローに従います。それはページフローが evaluateGuess 状態に遷移することを命じます。 最初の呼び出し #{numberGuess.guess} は guess count と numberGuess コンポーネント中の highest/lowest suggestions を更新します。

evaluateGuess 状態は #{numberGuess.correctGuess} の値をチェックし win または evaluatingRemainingGuesses 状態に遷移させます。 数字が間違っていたとすると、その場合ページフローは evaluatingRemainingGuesses に遷移します。 それは decision 状態であり、 ユーザーがまだ数字当てをするか否かを決定するために #{numberGuess.lastGuess} をテストします。 まだ数字あてをするならば ( lastGuessfalse )、最初の displayGuess 状態に遷移させます。 最後に、page 状態に達し、関連するページ /numberGuess.jspx が表示されます。ページは redirect 要素を持っているので、Seam はユーザーのブラウザにリダイレクトを送信しプロセスを再始動させます。

以降の要求により win または lose に遷移する状態以外これ以上状態については説明しません。つまりユーザーが /win.jspx または /lose.jspx を取得することについてです。 両方の状態は Seam が対話を終了し、ユーザーに最終ページをリダイレクトする前に、ゲームの状態やページフローの状態を破棄することを規定しています。

The numberguess example also contains Giveup and Cheat buttons. You should be able to trace the pageflow state for both actions relatively easily. Pay particular attention to the cheat transtition, which loads a sub-process to handle that flow. Although it's overkill for this application, it does demonstrate how complex pageflows can be broken down into smaller parts to make them easier to understand.

この予約アプリケーションは以下の特徴を持つ本格的なホテルの部屋予約システムです。

この予約アプリケーションは JSF、EJB 3.0、Seam とともにビューとして Facelet を使用しています。 JSF、Facelets、Seam、JavaBeans そして、Hibernate3 のアプリケーションの移植版もあります

このアプリケーションをある程度の期間、 いじってわかることの一つはそれがとても堅牢であることです。 戻るボタンを操作してもブラウザの更新をしても複数のウィンドを開いても無意味なデータを好きなだけ入力してもアプリケーションをクラッシュさせることがとても困難であることがわかります。 これを達成するためにテストやバグ取りに何週間も掛かったと思われるかもしれませんが、 実際にはそんなことはありません。 Seam は、堅牢な WEB アプリケーションを簡単に構築できるように設計されています。 そして、これまでコーディングそのものによって得られていた堅牢性は Seam を使用することで自然かつ自動的に得られます。

サンプルアプリケーションのコードを見れば、 どのようにアプリケーションが動作しているか習得できます。 そして、この堅牢性の達成するために、 どのように宣言的状態管理や統合されたデータ妥当性検証が使用されているかを見ることができます。

プロジェクトの構成はこれまでのものと同じです。 このアプリケーションをインストールするには、項1.1. 「Seam サンプルを使用する」 を参照してください。 うまくアプリケーションが起動したならば、 ブラウザから http://localhost:8080/seam-booking/ を指定してアクセス可能です。

このアプリケーションは以下の機能を実装するビジネスロジックのために 6 つのセッション Bean を使用しています。

  • AuthenticatorAction はログイン認証ロジックを提供します。

  • BookingListAction は、その時のログインユーザーのために現状の予約を取得します。

  • ChangePasswordAction は、その時のログインユーザーのパスワードを変更します。

  • HotelBookingAction は、アプリケーションの中核的機能を実装します。 この機能は 対話 として実装されるため、 このアプリケーションの中でもっとも興味を引くクラスです。

  • HotelSearchingAction はホテル検索を実装しています。

  • RegisterAction は、新しいシステムユーザーを登録します。

三つのエンティティ Bean はアプリケーション永続ドメインモデルを実装しています。

  • Hotel はホテルを表現するエンティティ Bean です。

  • Booking は、現状の予約を表すエンティティ Bean です。

  • User は、ホテル予約ができるユーザーを表すエンティティ Bean です。

気が向いたならばソースコードを読まれることをお勧めします。 このチュートリアルでは、特定の機能つまりホテル検索、選択、予約と確認を集中して説明します。 ユーザーの視点から見ると、 ホテルの選択から予約確認までのすべては、一つの連続した仕事の単位、 つまり対話です。 しかし、検索は対話の一部ではありません。 ユーザーは異なるブラウザタブで同じ検索結果のページから複数のホテルを選択可能です。

ほとんどの WEB アプリケーションのアーキテクチャは対話を扱うためのファーストクラスの構造を持っていません。 これは対話の状態を管理するために重大な問題となります。通常、Java WEB アプリケーションは二つの技術を組み合わせて使用します。 ある状態は URL に変換可能です。 不可能なものはすべての要求の後に HttpSession に投げられるかあるいはデータベースにフラッシュされます。そしてすべての新しい要求の最初にデータベースから再構築されます。

データベースは最もスケーラビリティに乏しい層なので、 許容不能なほどスケーラビリティに乏しい結果となることがよくあります。 要求ごとデータベースを行き来する転送量が増加すると、追加される待ち時間も問題となります。この冗長な転送量を減少させるために、Java アプリケーションでは要求間でよくアクセスされるデータを保管するデータキャッシュ (2 次レベル) をしばしば導入します。 このキャッシュは必ずしも効率的ではありません。 なぜならデータが無効かどうかの判断をユーザーがデータの操作を終了したかどうかをもとにして行うのではなく LRU ポリシーをベースとして行うためです。 さらに、 キャッシュは多くの並列トランザクション間で共有されるので、 キャッシュされた状態とデータベース間の一貫性維持に関する多くの問題をも取り入れてしまうことになるためです。

さて HttpSession に保管された状態を考察してみましょう。 HttpSession はセッションデータにとってとても便利な場所です。 つまりユーザーがアプリケーションとして持つすべての要求に共通なデータにとって。 しかし、一連の個別の要求に関するデータを保管する場所としては適しません。 戻るボタンや複数のウィンドウを操作するとき、対話的なセッションの使用はすぐに破たんしてしまいます。 それに加えて、慎重なプログラミングがなければ、HTTP セッションのデータはとても大きくなり、HTTP セッションをクラスタに対応させることが困難になる可能性があります。 異なる同時並行的な対話に関連するセッション状態を分離するメカニズムを開発することや、ブラウザウィンドウまたはタブを閉じることでユーザーが対話の一つを中断するときに対話状態が破棄されることを保証するフェイルセーフを組み込むことは簡単な仕事ではありません。 幸いにも Seam にはそんな心配は無用です。

Seam はファーストクラスの構造として対話コンテキスト (conversation context) を導入しています。 このコンテキストで対話状態は安全に維持することが可能で、 また明確なライフサイクルを持つことが保証されます。 さらに良いことに、 対話コンテキストはユーザーが現在作業しているデータの自然なキャッシュとなるため、 アプリケーションサーバーとデータベース間でデータを継続的に行き来させる必要がありません。

このアプリケーションでは、ステートフルセッション Bean を保管するために対話コンテキストを使用します。 Java コミュニティには、ステートフルセッション Bean はスケーラビリティ殺しだというデマが古くからあります。 初期のエンタープライズ Java では真実であったかもしれませんが、今日ではもはや真実ではありません。 今日のアプリケーションサーバーはステートフルセッション Bean の状態を複製するために極めて洗練されたメカニズムを持っています。 例えば、JBoss AS はきめの細かい複製を行い、 実際に変化した bean 属性値のみの複製を行います。 ステートフル Bean が非効率的かという伝統的技術論はすべて HttpSession にも等しく当てはまります。 その結果パフォーマンスを改善するためにビジネス層のステートフルセッション Bean から Web セッションに移行する慣習は驚くほど誤解されていることに留意してください。間違ってステートフル Bean を使用することあるいは間違ったもののためにそれらを使うことによって、スケーラブルでないアプリケーションを書く可能性は確かにあります。 しかしそれは使うべきでないということにはなりません。もし納得できなければ、Seam ではセッション Bean の代わりに POJO を使用することも可能です。 Seam では、選択はあなた次第です。

この予約サンプルアプリケーションは、 複雑な振る舞いを実現するために、 異なるスコープを持つステートフルコンポーネントがどのように連携することが可能であるかを示しています。 予約アプリケーションのメインページは、 ユーザーにホテル検索を可能にしています。 検索結果は、Seam セッションスコープに保持されます。 ユーザーがこれらのホテルの一つに遷移するとき、 対話は、開始します。 そして、対話スコープのコンポーネントは、 選択されたホテルを取得するために、 セッションスコープのコンポーネントを呼び返します。

手書きの JavaScript を使用することなくリッチクライアントの振る舞いを実装するためにホテル予約サンプルは RichFaces Ajax の使用を実演しています。

検索機能は、セッションスコープのステートフル Bean を使用して実装されます。 それはメッセージ一覧サンプルに見られるものと同様です。

例 1.25. HotelSearchingAction.java

@Stateful     (1)
@Name("hotelSearch")
@Scope(ScopeType.SESSION)
@Restrict("#{i(2)dentity.loggedIn}")
public class HotelSearchingAction implements HotelSearching
{
   
   @PersistenceContext
   private EntityManager em;
   
   private String searchString;
   private int pageSize = 10;
   private int page;
   
   @DataModel (3)
   private List<Hotel
> hotels;
   
   public void find()
   {
      page = 0;
      queryHotels();
   }
   public void nextPage()
   {
      page++;
      queryHotels();
   }
      
   private void queryHotels()
   {
      hotels = 
          em.createQuery("select h from Hotel h where lower(h.name) like #{pattern} " + 
                         "or lower(h.city) like #{pattern} " + 
                         "or lower(h.zip) like #{pattern} " +
                         "or lower(h.address) like #{pattern}")
            .setMaxResults(pageSize)
            .setFirstResult( page * pageSize )
            .getResultList();
   }
   
   public boolean isNextPageAvailable()
   {
      return hotels!=null && hotels.size()==pageSize;
   }
   
   public int getPageSize() {
      return pageSize;
   }
   
   public void setPageSize(int pageSize) {
      this.pageSize = pageSize;
   }
   
   @Factory(value="pattern", scope=ScopeType.EVENT)
   public String getSearchPattern()
   {
      return searchString==null ? 
            "%" : '%' + searchString.toLowerCase().replace('*', '%') + '%';
   }
   
   public String getSearchString()
   {
      return searchString;
   }
   
   public void setSearchString(String searchString)
   {
      this.searchString = searchString;
   }          (4)
   
   @Remove
   public void destroy() {}
}
1

EJB 標準 @Stateful アノテーションは、 このクラスがステートフルセッション Bean であることを識別しています。 ステートフルセッション Bean は、 デフォルトで対話コンテキストのスコープを持ちます。

2

@Restrict アノテーションはコンポーネントへのセキュリティ制限に適用します。 ログインユーザーだけがコンポーネントにアクセスを許されるように制限します。 セキュリティの章では、Seam におけるセキュリティがさらに詳細に説明されています。

3

@DataModel アノテーションは JSF ListDataModel として List を公開します。 これは画面検索のためのクリック可能一覧の実装を容易にします。 この場合、ホテルの一覧は hotels という名前の対話変数で ListDataModel としてページを公開します。

4

EJB 標準の @Remove アノテーションはアノテーションが付けられたメソッドが呼ばれた後ステートフルセッション Bean が取り除かれることを規定しています。 Seam では、すべてのセッション Bean はパラメータなしの @Remove メソッドを定義される必要があります。 Seam がセッションコンテキストを破棄するときメソッドは呼び出されます。


アプリケーションの中心となるページは Facelets ページです。 ホテルを検索に関連する部分を見てみましょう。

例 1.26. main.xhtml

<div class="section">
  
    <span class="errors">
       <h:messages globalOnly="true"/>
    </span>
    
    <h1
>Search Hotels</h1>

        <h:form id="searchCriteria">
        <fieldset
> 
           <h:inputText id="searchString" value="#{hotelSearch.searchString}" 
              (1)      style="width: 165px;">
         <a:support event="onkeyup" actionListener="#{hotelSearch.find}" 
                    reRender="searchResults" />
       </h:inputText>
       &#160;
           <a:commandButton id="findHotels" value="Find Hotels" action="#{hotelSearch.find}" 
              (2)          reRender="searchResults"/>
       &#160;
       <a:status>
          <f:facet name="start">
             <h:graphicImage value="/img/spinner.gif"/>
          </f:facet>
       </a:status>
           <br/>
       <h:outputLabel for="pageSize"
>Maximum results:</h:outputLabel
>&#160;
       <h:selectOneMenu value="#{hotelSearch.pageSize}" id="pageSize">
          <f:selectItem itemLabel="5" itemValue="5"/>
          <f:selectItem itemLabel="10" itemValue="10"/>
          <f:selectItem itemLabel="20" itemValue="20"/>
       </h:selectOneMenu>
    </fieldset>
    </h:form> (3)
    
</div>

<a:outputPanel id="searchResults">
  <div class="section">
    <h:outputText value="No Hotels Found"
                  rendered="#{hotels != null and hotels.rowCount==0}"/>
    <h:dataTable id="hotels" value="#{hotels}" var="hot" 
                 rendered="#{hotels.rowCount
>0}">
        <h:column>
            <f:facet name="header"
>Name</f:facet>
            #{hot.name}
        </h:column>
        <h:column>
            <f:facet name="header"
>Address</f:facet>
            #{hot.address}
        </h:column>
        <h:column>
            <f:facet name="header"
>City, State</f:facet>
            #{(4)hot.city}, #{hot.state}, #{hot.country}
        </h:column
> 
        <h:column>
            <f:facet name="header"
>Zip</f:facet>
            #{hot.zip}
        </h:column>
        <h:column>
            <f:facet name="header"
>Action</f:facet>
            <s:link id="viewHotel" value="View Hotel" 
                    action="#{hotelBooking.selectHotel(hot)}"/>
        </h:column>
    </h:dataTable>
    <s:link value="More results" action="#{hotelSearch.nextPage}" 
            rendered="#{hotelSearch.nextPageAvailable}"/>
  </div>
</a:outputPanel
>    
1

RichFaces Ajax <a:support> タグは onkeyup のような JavaScript イベントが発生するとき JSF アクションイベントリスナーが非同期の XMLHttpRequest により呼び出されることを可能にしています。 さらに良いことには、reRender 属性は JSF ページの一部分だけのレンダリングを可能とし非同期の応答を受信したときに部分的なページ更新を可能にしています。

2

RichFaces Ajax <a:status> タグは非同期の要求が返されるのを待つ間にアニメーションイメージを表示させます。

3

RichFaces Ajax <a:outputPanel> タグは非同期要求によって再レンダリング可能なページの領域を定義します。

4

Seam <s:link> タグは、 JSF アクションリスナーを普通の (非 JavaScript) HTML リンクに付けることができます。 標準 <h:commandLink> と比べてこれが有利なのは、 "新しいウィンドウで開く" や "新しいタブで開く"といった操作を損なわないことです。 パラメータ #{hotelBooking.selectHotel(hot)} のメソッドバインディングを利用していることにも留意してください。 これは、標準統一された EL式 では不可能ですが、 Seam は、 すべてのメソッドバインディング表現でパラメータ使用できるよう EL式 を拡張しています。

どのようにナビゲーションが起こるかと思うならば、WEB-INF/pages.xml にすべてのルールが定義されていることを見つけるでしょう。 これについては 項6.7. 「ナビゲーション」 で議論します。


このページは、タイプしたときに検索結果が動的に表示し、 ホテルの選択をさせ、 HotelBookingActionselectHotel() メソッドに選択結果を渡します。 そこでは、かなり興味深いことが起こっています。

対話と関連する永続データを自然にキャッシュするために予約サンプルアプリケーションがどのように対話スコープのステートフル Bean を利用するか見てみましょう。 以下のサンプルコードは結構長いですが、対話の各種ステップを実装するスクリプト化された動作の一覧と考えると理解できます。 ストーリーを読むように徹底的に読んでください。

例 1.27. HotelBookingAction.java

@Stateful
@Name("hotelBooking")
@Restrict("#{identity.loggedIn}")
public class HotelBookingAction implements HotelBooking
{
   
   @Persistenc(1)eContext(type=EXTENDED)
   private EntityManager em;
   
   @In 
   private User user;
   
   @In(required=false) @Out
   private Hotel hotel;
   
   @In(required=false) 
   @Out(requir(2)ed=false)
   private Booking booking;
     
   @In
   private FacesMessages facesMessages;
      
   @In
   private Events events;
   
   @Logger 
   private Log log;
   
   private boolean bookingValid;
   
   @Begin     (3)
   public void selectHotel(Hotel selectedHotel)
   {
      hotel = em.merge(selectedHotel);
   }
   
   public void bookHotel()
   {      
      booking = new Booking(hotel, user);
      Calendar calendar = Calendar.getInstance();
      booking.setCheckinDate( calendar.getTime() );
      calendar.add(Calendar.DAY_OF_MONTH, 1);
      booking.setCheckoutDate( calendar.getTime() );
   }
   
   public void setBookingDetails()
   {
      Calendar calendar = Calendar.getInstance();
      calendar.add(Calendar.DAY_OF_MONTH, -1);
      if ( booking.getCheckinDate().before( calendar.getTime() ) )
      {
         facesMessages.addToControl("checkinDate", "Check in date must be a future date");
         bookingValid=false;
      }
      else if ( !booking.getCheckinDate().before( booking.getCheckoutDate() ) )
      {
         facesMessages.addToControl("checkoutDate", 
                                    "Check out date must be later than check in date");
         bookingValid=false;
      }
      else
      {
         bookingValid=true;
      }
   }
   
   public boolean isBookingValid()
   {
      return bookingValid;
   }
   
   @End       (4)
   public void confirm()
   {
      em.persist(booking);
      facesMessages.add("Thank you, #{user.name}, your confimation number " + 
                        " for #{hotel.name} is #{booki g.id}");
      log.info("New booking: #{booking.id} for #{user.username}");
      events.raiseTransactionSuccessEvent("bookingConfirmed");
   }
   
   @End
   public void cancel() {}
   
   @Remove    (5)
   public void destroy() {}
1

この Bean は、EJB3 拡張永続コンテキスト を使用します。 その結果、エンティティインスタンスは、 ステートフルセッション Bean のライフサイクル全体の管理を維持します。

2

@Out アノテーションはメソッド呼び出しの後に属性の値がコンテキスト変数にアウトジェクト (outject) されることを宣言しています。 このサンプルではすべてのアクションリスナーの呼び出しが完了した後に hotel の名前のコンテキスト変数は hotel インスタンス変数の値に設定されます。

3

@Begin アノテーションは アノテーション付きメソッドが長期対話 (long-running conversation) を開始することを定義しています。 したがって要求の終了で現在の対話コンテキストは破棄されません。 その代わりに、 現在のウインドからのすべての要求に再び関連する、対話の非活動によるタイムアウトあるいは @End とマッチするメソッドの呼び出しにより破棄されるでしょう。

4

@End アノテーションはアノテーション付きメソッドが現在の長期対話を終了することを定義しています。 したがって要求の終わりで現在の対話コンテキストは破棄されるでしょう。

5

Seam は、対話コンテキストを破棄するときこの EJB remove メソッドは呼び出されるでしょう。 このメソッドを定義することを忘れないでください。


HotelBookingAction はホテル選択、予約、予約確認を実装したすべてのアクションリスナーを持っており、 そしてこの操作に関連する状態をインスタンスに保持しています。 このコードが、 HttpSession 属性から get/set するものと比較してよりクリーンで簡単なコードであることに同意してもらえると思います。

さらに良いことに、ユーザーは、ログインセッション毎に複数の分離された対話を持つことが可能です。 試してみてください。 ログインして、検索して、複数のブラウザタブに異なるホテルのページを表示させてください。 同時に二つの異なるホテル予約を作成することが可能です。 対話を長時間放置した場合、 Seam は最終的に対話をタイムアウトし状態を破棄します。 対話が終了した後に、その対話ページに戻るボタンを押し処理実行を試みた場合、 Seam は対話が既に終了したことを検出し検索ページにリダイレクトします。

長期対話はマルチウインドウ操作やも戻るボタンに直面してもアプリケーションの状態の一貫性を維持することを容易にします。 残念なことに、長期対話の開始や終了は通常十分ではありません。 アプリケーション要件に応じて、ユーザーの期待するもとのアプリケーションの状態の現実の間の矛盾は結果としてまだ生じます。

ネストされたホテル予約アプリケーションは部屋の選択を関連づけるためホテル予約アプリケーションの機能を拡張しています。 それぞれのホテルはユーザーが選択するために宿泊可能な部屋を説明付きで持っています。 これはホテルの予約の流れにおいて部屋選択ページの機能追加を必要とします。

ユーザーはその時予約に含まれるべき宿泊可能な部屋のオプションを持っています。 これまで見たホテルの予約アプリケーションと同様に、これは状態の一貫性の問題を引き起こす可能性があります。 HTTPSession に状態を保管するように、対話変数が変更すると同じ対話コンテキストの中で動作しているすべてのウィンドウに影響します。

これを実演するために、ユーザーが一つの新しいウィンドウでの中でまったく同じの選択画面を表示させたとします。 そしてユーザーは Wonderful Room を選択して確認画面に進みます。 上流の生活を過ごすのにどれだけかかるかを見るために、ユーザーはもともとの画面を戻して、予約のために Fantastic Suite を選択し、再び確認に進みます。 総費用を見直した後に、ユーザーは実用性を重視して確認のために Wonderful Room を表示するウィンドウに戻ることを決めました。

このシナリオでは、単純にすべての状態を対話に保管するならば、同じ対話なかにある複数ウィンドウの操作を保護できません。 ネストされた対話は同じ対話中でコンテキストが変更するときでさえユーザーの正しい振る舞いを達成可能にしています。

さあ、ネストされたホテル予約サンプルがネストされた対話を使用することでどのようにホテル予約アプリケーション機能拡張させているか見てみましょう。 繰り返しになりますが、物語のようにクラスを徹底的に読むことができます。

例 1.28. RoomPreferenceAction.java

@Stateful
@Name("roomPreference")
@Restrict("#{identity.loggedIn}")
public class RoomPreferenceAction implements RoomPreference 
{

   @Logger 
   private Log log;

   @In private Hotel hotel;
   
   @In private Booking booking;

   @DataModel(value="availableRooms")
   private List<Room
> availableRooms;

   @DataModelSelection(value="availableRooms")
   private Room roomSelection;
    
   @In(required=false, value="roomSelection")
   @Out(required=false, value="roomSelection")
   private Room room;

   @Factory("a(1)vailableRooms")
   public void loadAvailableRooms()
   {
      availableRooms = hotel.getAvailableRooms(booking.getCheckinDate(), booking.getCheckoutDate());
      log.info("Retrieved #0 available rooms", availableRooms.size());
   }

   public BigDecimal getExpectedPrice()
   {
      log.info("Retrieving price for room #0", roomSelection.getName());
      
      return booking.getTotal(roomSelection);
   }
              (2)
   @Begin(nested=true)
   public String selectPreference()
   {
      log.info("Room selected");
              (3)
      this.room = this.roomSelection;
      
      return "payment";
   }

   public String requestConfirmation()
   {
      // all validations are performed through the s:validateAll, so checks are already
      // performed
      log.info("Request confirmation from user");
      
      return "confirm";
   }

   @End(before(4)Redirect=true)
   public String cancel()
   {
      log.info("ending conversation");

      return "cancel";
   }

   @Destroy @Remove                                                                      
   public void destroy() {}        
}
1

The hotel instance is injected from the conversation context. The hotel is loaded through an extended persistence context so that the entity remains managed throughout the conversation. This allows us to lazily load the availableRooms through an @Factory method by simply walking the assocation.

2

@Begin(nested=true) に出会うとき、ネストされた対話は対話スタックにプッシュされます。 ネストされた対話中で実行するとき、コンポーネントはそれでも対話の外のすべての状態にアクセスできますが、ネストされた対話の状態コンテナに値を設定することは対話の外側には影響しません。 加えて、ネストされた対話は同じ外側の対話に対して同時並行的にスタックされて存在することが可能で、それぞれの状態は独立しています。

3

roomSelection@DataModelSelection に基づいた対話にアウトジェクトされます。 ネストされた対話は独立したコンテキストを持つので、roomSelection は新たなネストされた対話にのみ設定されることに留意してください。 ユーザーが別のウインドウまたはタブで違う好みを選ぶならば新たなネストされた対話が開始されます。

4

@End アノテーションは対話スタックからポップし外側の対話を再開します。 対話コンテキストとともに roomSelection は破棄されます。


ネストされた対話にあるとき対話スタックにプッシュされます。 nestedbooking サンプルでは、対話スタックは外側の長期対話 (booking) とそれぞれのネストされた対話 (room selections) から構成されます。

例 1.29. rooms.xhtml

<div class="section">
        <h1
>Room Preference</h1>
</div>

<div class="section">
        <h:form id="room_selections_form">
                <div class="section">
                        <h:outputText styleClass="output" 
                                value="No rooms available for the dates selected: " 
                                rendered="#{availableRooms != null and availableRooms.rowCount == 0}"/>
                        <h:outputText styleClass="output" 
                                value="Rooms available for the dates selected: " 
                                rendered="#{availableRooms != null and availableRooms.rowCount 
> 0}"/>
                                
                        <h:outputText styleClass="output" value="#{booking.checkinDate}"/> -
                        <h:outputText styleClass="output" value="#{booking.checkoutDate}"/>
              (1)          
                        <br/><br/>
                        
                        <h:dataTable value="#{availableRooms}" var="room" 
                                        rendered="#{availableRooms.rowCount 
> 0}">
                                <h:column>
                                        <f:facet name="header"
>Name</f:facet>
                                        #{room.name}
                                </h:column>
                                <h:column>
                                        <f:facet name="header"
>Description</f:facet>
                                        #{room.description}
                                </h:column>
                                <h:column>
              (2)                          <f:facet name="header"
>Per Night</f:facet>
                                        <h:outputText value="#{room.price}">
                                                <f:convertNumber type="currency" currencySymbol="$"/>
                                        </h:outputText>
                                </h:column>
                                <h:column>
                                        <f:facet name="header"
>Action</f:facet>
              (3)                          <h:commandLink id="selectRoomPreference" 
                                                action="#{roomPreference.selectPreference}"
>Select</h:commandLink>
                                </h:column>
                        </h:dataTable>
                </div>
                <div class="entry">
                        <div class="label"
>&#160;</div>
                        <div class="input">
                                <s:button id="cancel" value="Revise Dates" view="/book.xhtml"/>
                        </div>
                </div
>        
        </h:form>
</div>
1

EL から要求されるとき、RoomPreferenceAction に定義された @Factory メソッドにより #{availableRooms} がロードされます。 @Factory メソッドは @DataModel インスタンスのような現在のコンテキストに値をロードするときに 1 度だけ実行されます。

2

#{roomPreference.selectPreference} アクションを呼び出すことにより行が選択され @DataModelSelection に値が設定されます。 そして値はネストされた対話コンテキストにアウトジェクトされます。

3

日付の変更は単純に /book.xhtml に返されます。 まだネストされた対話ではないこと ( room preference は選ばれていない )、現在の対話は単純にレジューム可能であることに留意してください。 <s:button > コンポーネントは /book.xhtml ビューを表示するときに単純に現在の対話を伝播します。


今や対話のネスティングの方法がわかったので、部屋が選ばれたらどのように予約を確認することができるかを見てみましょう。 これは HotelBookingAction.の振る舞いを単に拡張することによって達成可能です。

例 1.30. HotelBookingAction.java

@Stateful
@Name("hotelBooking")
@Restrict("#{identity.loggedIn}")
public class HotelBookingAction implements HotelBooking
{
   
   @PersistenceContext(type=EXTENDED)
   private EntityManager em;
   
   @In 
   private User user;
   
   @In(required=false) @Out
   private Hotel hotel;
   
   @In(required=false) 
   @Out(required=false)
   private Booking booking;
   
   @In(required=false)
   private Room roomSelection;
   
   @In
   private FacesMessages facesMessages;
      
   @In
   private Events events;
   
   @Logger 
   private Log log;
   
   @Begin
   public void selectHotel(Hotel selectedHotel)
   {
      log.info("Selected hotel #0", selectedHotel.getName());
      hotel = em.merge(selectedHotel);
   }
   
   public String setBookingDates()
   {
      // the result will indicate whether or not to begin the nested conversation
      // as well as the navigation.  if a null result is returned, the nested
      // conversation will not begin, and the user will be returned to the current
      // page to fix validation issues
      String result = null;

      Calendar calendar = Calendar.getInstance();
      calendar.add(Calendar.DAY_OF_MONTH, -1);

      // validate what we have received from the user so far
      if ( booking.getCheckinDate().before( calendar.getTime() ) )
      {
         facesMessages.addToControl("checkinDate", "Check in date must be a future date");
      }
      else if ( !booking.getCheckinDate().before( booking.getCheckoutDate() ) )
      {
         facesMessages.addToControl("checkoutDate", "Check out date must be later than check in date");
      }
      else
      {
         result = "rooms";
      }

      return result;
   }
   
   public void bookHotel()
   {      
      booking = new Booking(hotel, user);
      Calendar calendar = Calendar.getInstance();
      booking.setCheckinDate( calendar.getTime() );
      calendar.add(Calendar.DAY_OF_MONTH, 1);
      booking.setCheckoutDate( calendar.getTime() );
   }
   
   @End(root=true)
   public void(1) confirm()
   {
      // on confirmation we set the room preference in the booking.  the room preference
      // will be injected based on the nested conversation we are in.
      booking.setRoomPreference(roomSelection);
              (2)
      em.persist(booking);
      facesMessages.add("Thank you, #{user.name}, your confimation number for #{hotel.name} is #{booking.id}");
      log.info("New booking: #{booking.id} for #{user.username}");
      events.raiseTransactionSuccessEvent("bookingConfirmed");
   }
   
   @End(root=t(3)rue, beforeRedirect=true)
   public void cancel() {}
   
   @Destroy @Remove
   public void destroy() {}
}
1

Annotating an action with @End(root=true) ends the root conversation which effectively destroys the entire conversation stack. When any conversation is ended, it's nested conversations are ended as well. As the root is the conversation that started it all, this is a simple way to destroy and release all state associated with a workspace once the booking is confirmed.

2

roomSelection はユーザー確認において booking とだけ関連します。 ネストされた対話に値をアウトジェクトする間にコンテキストは外側の対話に影響を与えません。外側の対話からインジェクトされるオブジェクトは参照によりインジェクトされます。 これはオブジェクトに対する変更は別ののネストされた対話だけでなく親の対話にも反映されることを意味しています。

3

@End(root=true, beforeRedirect=true) で簡単にアクションをキャンセルするアノテーションによりユーザーをホテル選択ビューにリダイレクトする前に容易にワークスペースに関連するすべての状態を破棄しリリースすることが可能です。


気軽にアプリケーションをデプロイし、たくさんのウィンドウやタブを開きさまざまな好みの部屋によるさまざまなホテルの組み合わせを試してみて下さい。 予約確認はネストされた対話モデルのおかげで正しいホテルと好みの部屋をもたらします。

Seam はサーバサイドで状態保持するアプリケーションの実装をとても容易にします。 しかし、サーバサイドの状態管理はいつも適切というわけではありません。 (特に、コンテンツ (content) を提供する機能において ) この種の問題のために、ユーザーにページをブックマークさせ、 そして、比較的ステートレスなサーバとする必要がしばしばあります、 その結果、ブックマークを通していつでもどんなページにもアクセス可能になります。 この Blog サンプルは Seam を使用した RESTful アプリケーションの実装方法を見せてくれます。 検索結果ページを含むすべてのアプリケーションのページはブックマークが可能です。

この Blog サンプルは、"引っぱり (PULL) " - スタイル MVC の使用を実演しています。 ここで、ビューのためのデータ取得とデータ準備のアクションメソッドリスナーを使用する代わりに、 ビューは、レンダリングしているコンポーネントからデータを引き出します (PULL) 。

index.xhtml facelets ページの一部は最新のブログエントリの一覧を表示しています。


If we navigate to this page from a bookmark, how does the #{blog.recentBlogEntries} data used by the <h:dataTable> actually get initialized? The Blog is retrieved lazily—"pulled"—when needed, by a Seam component named blog. This is the opposite flow of control to what is used in traditional action-based web frameworks like Struts.


これは、これまでのところ良いですが、 検索結果ページのようなフォームサブミットの結果のブックマークではどうでしょうか?

この Blog サンプルは、 各ページの右上にユーザーの Blog 記事の検索を可能にする小さなフォームを持ちます。 これは、facelet テンプレート、template.xhtml に含まれる menu.xhtml ファイルに定義されます。


フォームは、以下と似たようなものになるでしょう。


<div id="search">
   <h:form>
      <h:inputText value="#{searchAction.searchPattern}"/>
      <h:commandButton value="Search" action="searchResults"/>
   </h:form>
</div
>

But when we redirect, we need to include the values submitted with the form in the URL get a bookmarkable URL like http://localhost:8080/seam-blog/search/. JSF does not provide an easy way to do this, but Seam does. We use two Seam features to accomplish this: page parameters and URL rewriting. Both are defined in WEB-INF/pages.xml:


検索ページへの要求があるときや検索ページへのリンクが生成されるときはいつでも、ページパラメータは Seam に searchPattern という名前の要求パラメータを #{searchService.searchPattern} の値にリンクすることを指示します。 Seam は URL とアプリケーションの状態のリンクについて維持することに責任を持ちます。 私たちや開発者はそれを心配する必要はありません。

Without URL rewriting, the URL for a search on the term book would be http://localhost:8080/seam-blog/seam/search.xhtml?searchPattern=book. This is nice, but Seam can make the URL even simpler using a rewrite rule. The first rewrite rule, for the pattern /search/{searchPattern}, says that any time we have have a URL for search.xhtml with a searchPattern request parameter, we can fold that URL into the simpler URL. So,the URL we saw earlier, http://localhost:8080/seam-blog/seam/search.xhtml?searchPattern=book can be written instead as http://localhost:8080/seam-blog/search/book.

ページパラメータと同様に、URL 書き換えは両方向です。 Seam はより簡単な URL の要求を適切なビューにフォーワードすること、そして簡単なビューを自動的に生成することも意味します。 唯一の要件は URL を書き換えするために、書き換えフィルタが components.xml において使用可能であることです。

<web:rewrite-filter view-mapping="/seam/*" />

リダイレクトによって search.xhtml ページに移動します。


<h:dataTable value="#{searchResults}" var="blogEntry">
  <h:column>
     <div>
        <s:link view="/entry.xhtml" propagation="none" value="#{blogEntry.title}">
           <f:param name="blogEntryId" value="#{blogEntry.id}"/>
        </s:link>
        posted on 
        <h:outputText value="#{blogEntry.date}">
            <f:convertDateTime timeZone="#{blog.timeZone}" locale="#{blog.locale}" type="both"/>
        </h:outputText>
     </div>
  </h:column>
</h:dataTable
>

これもまた Hibernate 検索を使用し実際の検索結果を取得するために "PULL" 型 MVC を使用しています。

@Name("searchService")

public class SearchService 
{
   
   @In
   private FullTextEntityManager entityManager;
   
   private String searchPattern;
   
   @Factory("searchResults")
   public List<BlogEntry
> getSearchResults()
   {
      if (searchPattern==null || "".equals(searchPattern) ) {
         searchPattern = null;
         return entityManager.createQuery("select be from BlogEntry be order by date desc").getResultList();
      }
      else
      {
         Map<String,Float
> boostPerField = new HashMap<String,Float
>();
         boostPerField.put( "title", 4f );
         boostPerField.put( "body", 1f );
         String[] productFields = {"title", "body"};
         QueryParser parser = new MultiFieldQueryParser(productFields, new StandardAnalyzer(), boostPerField);
         parser.setAllowLeadingWildcard(true);
         org.apache.lucene.search.Query luceneQuery;
         try
         {
            luceneQuery = parser.parse(searchPattern);
         }
         catch (ParseException e)
         {
            return null;
         }
         return entityManager.createFullTextQuery(luceneQuery, BlogEntry.class)
               .setMaxResults(100)
               .getResultList();
      }
   }
   public String getSearchPattern()
   {
      return searchPattern;
   }
   public void setSearchPattern(String searchPattern)
   {
      this.searchPattern = searchPattern;
   }
}

ごく希に、RESTful ページ処理のために PUSH 型 MVC を使用することが当然の場合があります。 そこで、Seam は、ページアクション の概念を提供します。 Blog サンプルは、 Blog 記入ページ、 entry.xhtml にページアクションを使用しています。 これは、少しわざとらしい感じで、ここでは、PULL 型 MVC を使用する方が容易かもしれません。

entryAction コンポーネントは、 Struts のような典型的な PUSH 型 MVC アクション指向フレームワークのように動作します。

@Name("entryAction")

@Scope(STATELESS)
public class EntryAction
{
   @In Blog blog;
   
   @Out BlogEntry blogEntry;
   
   public void loadBlogEntry(String id) throws EntryNotFoundException
   {
      blogEntry = blog.getBlogEntry(id);
      if (blogEntry==null) throw new EntryNotFoundException(id);
   }
   
}

ページアクションは、pages.xml でも宣言されます。


<pages>
   ...

    <page view-id="/entry.xhtml"
> 
        <rewrite pattern="/entry/{blogEntryId}" />
        <rewrite pattern="/entry" />
        
        <param name="blogEntryId" 
               value="#{blogEntry.id}"/>
        
        <action execute="#{entryAction.loadBlogEntry(blogEntry.id)}"/>
    </page>
    
    <page view-id="/post.xhtml" login-required="true">
        <rewrite pattern="/post" />
        
        <action execute="#{postAction.post}"
                if="#{validation.succeeded}"/>
        
        <action execute="#{postAction.invalid}"
                if="#{validation.failed}"/>
        
        <navigation from-action="#{postAction.post}">
            <redirect view-id="/index.xhtml"/>
        </navigation>
    </page>

    <page view-id="*">
        <action execute="#{blog.hitCount.hit}"/>
    </page>

</pages
>

このサンプルはポストバリデーションとページビューカウンタのためにページアクションを使用していことに留意してください。 同様にページアクションメソッドバインディングでのパラメータの使用にも留意してください。 これは標準 JSF EL の機能ではありませんが、Seam はページアクションだけでなく JSF メソッドバインディングでも使用を可能にしています。

When the entry.xhtml page is requested, Seam first binds the page parameter blogEntryId to the model. Keep in mind that because of the URL rewriting, the blogEntryId parameter name won't show up in the URL. Seam then runs the page action, which retrieves the needed data—the blogEntry—and places it in the Seam event context. Finally, the following is rendered:


<div class="blogEntry">
    <h3
>#{blogEntry.title}</h3>
    <div>
        <s:formattedText value="#{blogEntry.body}"/>
    </div>
    <p>
    [Posted on&#160;
    <h:outputText value="#{blogEntry.date}">
       <f:convertDateTime timeZone="#{blog.timeZone}" locale="#{blog.locale}" type="both"/>
    </h:outputText
>]
    </p>
</div
>

blog エントリがデータベースで見つからない場合、 EntryNotFoundException 例外がスローされます。 exception is thrown. この例外は 505 エラーではなく 404 であって欲しいので、 例外クラスのアノテーションを付けます。

@ApplicationException(rollback=true)

@HttpError(errorCode=HttpServletResponse.SC_NOT_FOUND)
public class EntryNotFoundException extends Exception
{
   EntryNotFoundException(String id)
   {
      super("entry not found: " + id);
   }
}

別実装のサンプルは、メソッドバインディングでパラメータを使用しません。

@Name("entryAction")

@Scope(STATELESS)
public class EntryAction
{
   @In(create=true) 
   private Blog blog;
   
   @In @Out
   private BlogEntry blogEntry;
   
   public void loadBlogEntry() throws EntryNotFoundException
   {
      blogEntry = blog.getBlogEntry( blogEntry.getId() );
      if (blogEntry==null) throw new EntryNotFoundException(id);
   }
}

<pages>
   ...

   <page view-id="/entry.xhtml" action="#{entryAction.loadBlogEntry}">
      <param name="blogEntryId" value="#{blogEntry.id}"/>
   </page>
   
   ...
</pages
>

どの実装を選択するかは好みの問題です。

ブログデモはまたとても簡単なパスワード認証、ブログのポスト、ページの一部のキャッシュ、 atom フィードの生成も実演しています。

Seam ディストリビューションはコマンドラインユーティリティを含んでおり、 Eclipse プロジェクトのセットアップ、 Seam のスケルトンコードの生成、 既存データベースからアプリケーションのリバースエンジニアリングをとても簡単にします。

これは、Seam 入門として良い方法です。 そして、状態をデータベースに保管するとてもつまらないアプリケーションを構築するために、 新しいおもちゃがどれほどすばらしいかを大げさに話す退屈な Ruby 野郎の一人に次にエレベータの中で捕まったとわかった時のために、 攻撃材料を与えてくれます。

このリリースでは、seam-gen は JBoss AS で使用するのが最良です。 プロジェクト設定をマニュアルで少し変更するだけで、生成されたプロジェクトを他の J2EE や Java 5 アプリケーションサーバー用にも使用可能です。

Eclipse がなくても seam-gen は使用可能ですが、このチュートリアルでは Eclipse を使用してデバッグや統合テストを行う方法を示したいと思います。 Eclipse をインストールしたくない方も、 このチュートリアルを続けることができます — コマンドラインからすべてのステップは実行可能です。

Seam-gen は簡単に言ってしまえば、テンプレートと共に提供される Hibernate Tools をラッピングした大きな醜い Ant スクリプトです。 これは必要であれば簡単にカスタマイズできることを意味します。

始める前に、JDK 5 または JDK 6 ( 詳細は 項40.1. 「JDK の依存性」 参照 ) と JBoss AS 4.2 と Ant 1.6 そして、それに合う Eclipse 用の JBoss IDE プラグイン と TestNG プラグインがインストールされていることを確認してください。 Eclipse の JBoss サーバビューに JBoss 設定を追加してください。 デバッグモードで JBoss を起動してください。 最後に、Seam ディストリビューションを展開したディレクトリでコマンドプロンプト起動してください。

JBoss は WAR や EAR の優れたホット再デプロイメントをサポートします。 残念ながら、 JVM にバグがあるため、 — 開発段階では一般的な — EAR の再デプロイメントを繰り返すと最終的には JVM が perm gen スペースを使い果たしてしまうことになります。 この理由により、デプロイメント時に perm gen space を大きく確保した JVM で JBoss を稼動させることを推奨します。 JBoss IDE から JBoss を稼動させる場合は、 「VM 引数」の下にあるサーバ起動設定でこれを設定することができます。 以下のような値を推奨します。

-Xms512m -Xmx1024m -XX:PermSize=256m -XX:MaxPermSize=512

十分なメモリがない場合には、以下が最小の推奨値です。

-Xms256m -Xmx512m -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=256

コマンドラインから JBoss を起動しているならば、 bin/run.conf の JVM オプション設定が可能です。

今すぐに変更を行いたくない場合は特に行う必要はありません — OutOfMemoryException が発生した時点で対処してください。

最初にすべきことはあなたの環境用に seam-gen を設定することです。 ( JBoss AS インストールディレクトリ、Eclipse ワークスペース、データベースコネクション ) それは簡単です。以下のようにタイプしてください。

cd jboss-seam-2.1.x
seam setup

以下のように必要な情報の入力を要求されるでしょう。

~/workspace/jboss-seam$ ./seam setup
Buildfile: build.xml

init:

setup:
     [echo] Welcome to seam-gen :-)
    [input] Enter your Java project workspace (the directory that contains your Seam projects) [C:/Projects] [C:/Projects]
/Users/pmuir/workspace
    [input] Enter your JBoss home directory [C:/Program Files/jboss-4.2.2.GA] [C:/Program Files/jboss-4.2.2.GA]
/Applications/jboss-4.2.2.GA
    [input] Enter the project name [myproject] [myproject]
helloworld
     [echo] Accepted project name as: helloworld
    [input] Select a RichFaces skin (not applicable if using ICEFaces) [blueSky] ([blueSky], classic, ruby, wine, deepMarine, emeraldTown, sakura, DEFAULT)

    [input] Is this project deployed as an EAR (with EJB components) or a WAR (with no EJB support) [ear]  ([ear], war, )

    [input] Enter the Java package name for your session beans [com.mydomain.helloworld] [com.mydomain.helloworld]
org.jboss.helloworld
    [input] Enter the Java package name for your entity beans [org.jboss.helloworld] [org.jboss.helloworld]

    [input] Enter the Java package name for your test cases [org.jboss.helloworld.test] [org.jboss.helloworld.test]

    [input] What kind of database are you using? [hsql]  ([hsql], mysql, oracle, postgres, mssql, db2, sybase, enterprisedb, h2)
mysql
    [input] Enter the Hibernate dialect for your database [org.hibernate.dialect.MySQLDialect] [org.hibernate.dialect.MySQLDialect]

    [input] Enter the filesystem path to the JDBC driver jar [lib/hsqldb.jar] [lib/hsqldb.jar]
/Users/pmuir/java/mysql.jar
    [input] Enter JDBC driver class for your database [com.mysql.jdbc.Driver] [com.mysql.jdbc.Driver]

    [input] Enter the JDBC URL for your database [jdbc:mysql:///test] [jdbc:mysql:///test]
jdbc:mysql:///helloworld
    [input] Enter database username [sa] [sa]
pmuir
    [input] Enter database password [] []

    [input] skipping input as property hibernate.default_schema.new has already been set.
    [input] Enter the database catalog name (it is OK to leave this blank) [] []

    [input] Are you working with tables that already exist in the database? [n]  (y, [n], )
y
    [input] Do you want to drop and recreate the database tables and data in import.sql each time you deploy? [n]  (y, [n], )
n
    [input] Enter your ICEfaces home directory (leave blank to omit ICEfaces) [] []

[propertyfile] Creating new property file: /Users/pmuir/workspace/jboss-seam/seam-gen/build.properties
     [echo] Installing JDBC driver jar to JBoss server
     [echo] Type 'seam create-project' to create the new project

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 1 minute 32 seconds
~/workspace/jboss-seam $ 

このツールは気の利いたデフォルト値を提供します。 プロンプトに対して単に enter を押すだけで大丈夫です。

決める必要がある重要な選択は、プロジェクトとして EAR 形式デプロイと WAR 形式デプロイのどちらにするかです。 EAR プロジェクトは EJB 3.0 に対応し Java EE 5 が必要です。 WAR プロジェクトは EJB 3.0 には対応しませんが J2EE 環境にデプロイ可能になります。 WAR は EAR に比べシンプルで理解しやすいパッケージです。 JBoss のような EJB3 が実行可能なアプリケーションサーバーにインストールする場合は ear を選択してください。 これ以外は war を選択してください。 以降、 このチュートリアルでは EAR デプロイメントが選択されたと仮定しますが、 WAR デプロイメントの場合もまったく同じステップで進むことができます。

既存のデータモデルで作業をしている場合、 データベースに既にテーブルが存在していることを seam-gen に必ず知らせてください。

設定は seam-gen/build.properties に格納されていますが、 二度目に seam setup を実行することで変更することも可能です。

以下のようにタイプすることで、Eclipse ワークスペースディレクトリに、 新規プロジェクトの生成が可能です。

seam new-project
C:\Projects\jboss-seam>seam new-project
Buildfile: build.xml

...

new-project:
     [echo] A new Seam project named 'helloworld' was created in the C:\Projects directory
     [echo] Type 'seam explode' and go to http://localhost:8080/helloworld
     [echo] Eclipse Users: Add the project into Eclipse using File > New > Project and select General > Project (not Java Project)
     [echo] NetBeans Users: Open the project in NetBeans

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 7 seconds
C:\Projects\jboss-seam>

Seam jar、依存する jar そして JDBC ドライバ jar を新しい Eclipse プロジェクトにコピーし、 Eclipse メタデータおよび Ant ビルドスクリプトに従って必要となるすべてのリソースと設定ファイル群、 facelets テンプレートファイル、 スタイルシートを生成します。 新規 -> プロジェクト... -> 一般 -> プロジェクト -> 次へ の手順でプロジェクトを追加し、 プロジェクト名 (この場合、 helloworld) を入力して、 完了 をクリックすれば、 Eclipse プロジェクトは自動的に展開された JBoss AS ディレクトリ構造にデプロイされます。 新規プロジェクトウィザードから Java プロジェクト は選択しないでください。

Eclipse のデフォルト JDK が Java SE 5 あるいは Java SE 6 の JDK でなければ、 プロジェクト -> プロパティ -> Java コンパイラ の手順で、Java SE 5 互換の JDK を選ぶ必要があります。

別の方法として、Eclise の外部から seam explode とタイプすることでプロジェクトのデプロイが可能です。

welcome page を見るには、http://localhost:8080/helloworld に進んでください。 これは、テンプレート view/layout/template.xhtml を使用した facelets page, view/home.xhtml です。 Eclipse からこのページやテンプレートの編集が可能です。 そしてブラウザを更新することで即座に結果を見ることが可能です。

プロジェクトディレクトリに XML 設定ドキュメントが生成されますがびっくりしないでください。 これらのほとんどが標準 Java EE に関するもので、 一度生成したら 二度と見る必要のないものです。 全 Seam プロジェクトで 90% は同じものです。 (seam-gen ができるほどですから記述が非常に簡単なドキュメントです。)

生成されたプロジェクトは三つのデータベースと永続性設定を含んでいます。 HSQLDB に対して TestNG ユニットテストを実行するときに persistence-test.xmlimport-test.sql ファイルが使用されます。 import-test.sql 中のデータベーススキーマとテストデータは常にテストが実行される前にデータベースにエキスポートされます。 myproject-dev-ds.xmlpersistence-dev.xmlimport-dev.sql はアプリケーションを開発データベースにデプロイするときに使用します。 seam-gen に既存データベースで作業しているかを伝えるかどうかによってスキーマはデプロイ時に自動的にエキスポートされる場合があります。 myproject-prod-ds.xmlpersistence-prod.xmlimport-prod.sql ファイルは、 本番環境データベースにアプリケーションをデプロイするときに使用します。 デプロイ時にスキーマは自動的にエキスポートされません。

従来のアクションスタイルの Web フレームワークに慣れている場合、 おそらくどのように Java のステートレスアクションメソッドを持つ簡単な Web ページが生成されるのだろうかと思われるでしょう。 以下のようにタイプしてください。

seam new-action

Seam は情報のために質問をしてきます。そして、プロジェクトのための新しい facelets page や Seam コンポーネントを生成します。

C:\Projects\jboss-seam>seam new-action
Buildfile: build.xml

validate-workspace:

validate-project:

action-input:
    [input] Enter the Seam component name
ping
    [input] Enter the local interface name [Ping]

    [input] Enter the bean class name [PingBean]

    [input] Enter the action method name [ping]

    [input] Enter the page name [ping]


setup-filters:

new-action:
     [echo] Creating a new stateless session bean component with an action method
     [copy] Copying 1 file to C:\Projects\helloworld\src\hot\org\jboss\helloworld
     [copy] Copying 1 file to C:\Projects\helloworld\src\hot\org\jboss\helloworld
     [copy] Copying 1 file to C:\Projects\helloworld\src\hot\org\jboss\helloworld\test
     [copy] Copying 1 file to C:\Projects\helloworld\src\hot\org\jboss\helloworld\test
     [copy] Copying 1 file to C:\Projects\helloworld\view
     [echo] Type 'seam restart' and go to http://localhost:8080/helloworld/ping.seam

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 13 seconds
C:\Projects\jboss-seam>

新しい Seam コンポーネントを追加したので、 展開したディレクトリのデプロイを再起動する必要があります。 seam restart と入力するか、 Eclipse 内から生成されたプロジェクト build.xml ファイル の restart ターゲットを実行することで行うことができます。 再起動を強制する別の方法は Eclipse の resources/META-INF/application.xml ファイルを編集することです。 アプリケーションを変更するたびに JBoss を再起動する必要はないことに留意してください。

さあ、http://localhost:8080/helloworld/ping.seam に進んで、クリックボタンを押してください。 プロジェクトの src directory ディレクトリを見れば、このアクションに隠されたコードを見ることができます。 ping() メソッドにブレークポイントを置いて、 クリックボタンを押してください。

最後に、PingTest.xml ファイルを test パッケージに配置し、 Eclipse の TestNG プラグインを使用して統合テストを実行します。 別な方法として、 seam test を使用してテストを起動するか、 生成されたビルドから test ターゲットを起動します。

展開形式のディレクトリで Seam アプリケーションをデプロイする場合、 開発時に増分ホットデプロイのサポートを受けるでしょう。 components.xml に以下の行を追加することで、 Seam と Facelets の両方でデバッグモードを有効にする必要があります。


<core:init debug="true"
>

以下のファイルは、 Webアプリケーションを完全に再起動することなく置き換えがされるかもしれません。

ただし、 いずれかの Java コードを変更する必要がある場合は、 アプリケーションを完全に再起動する必要があります。 (JBoss ではトップレベルのデプロイメント記述子を更新することでこれを行えます。 EAR デプロイメントなら application.xml、 WAR デプロイメントなら web.xml です。)

しかし、 早いペースの編集/コンパイル/テストのサイクルを望むならば、 Seam は JavaBean コンポーネントの増分再デプロイメントをサポートしています。 この機能を有効にするためには、 JavaBean コンポーネントを WEB-INF/dev ディレクトリにデプロイする必要があります。 その結果、コンポーネントは WAR あるいは EAR クラスローダではなく、 特殊な Seam クラスローダによってロードされるようになります。

以下の制約を知っている必要があります。

seam-gen を使用して WAR プロジェクトを生成する場合、 増分ホットデプロイメントは、src/hot ソースディレクトリにあるクラスにそのまま使用可能です。 しかしながら、 seam-gen は EAR プロジェクトに対する増分ホットデプロイに対応していません。

Seam 2.0 は JavaServer Faces 1.2 にデプロイされます。 JBoss AS を使用するならば、JBoss 4.2 を使用することを推奨します。 これは JSF 1.2 リファレンス実装がバンドルされています。 でも JBoss 4.0 プラットフォームで Seam 2.0 を使用することも可能です。 これを行うには 2 つの基本的なステップが必要です。 EJB3 が有効なバージョンの JBoss 4.0 のインストール、 MyFaces を JSF 1.2 リファレンス実装に交換。 これらのステップを行えば、Seam 2.0 アプリケーションは JBoss 4.0 にデプロイ可能になります。

JBoss Tools は Eclipse プラグインを集めたものです。 JBoss Tools は Seam プロジェクト作成ウィザード、facelets と Java コードの Unified Expression Language (EL) のための入力補助、jPDLのためのグラフィックエディタ、Seam 設定ファイルのためのグラフィックエディタ、Eclipse から Seam 統合テストの実行サポートなどです。

端的にいえば、Eclipse ユーザーであれば、JBoss Tools を必要とするでしょう。

seam-gen 同様 JBoss Tools は JBoss AS と動作させるのが好ましいのですが、わずかに変更することで他のアプリケーションサーバーでも動作させることが可能です。 変更はこのリファレンスマニュアル中の seam-gen の記述と似ています。

Eclipse を起動して Seam パースペクティブを選択してください。

File -> New -> Seam Web Project とすすめます。

最初に、プロジェクト名を登録します。 このチュートリアルでは helloworld とします。

次に、JBoss Tools に JBoss AS について指定します。 これは 二段階のプロセスです。 最初にランタイムを定義します。 JBoss AS 4.2 を選択してください。

ランタイムの名前を登録し、ハードディスク上の位置を指定します。

次に、JBoss Tools がプロジェクトをデプロイ可能なサーバを定義する必要があります。 ここでも JBoss AS 4.2 と直前で定義したランタイムを選択してください。

次のサーバに名前をつける画面では、Finish を押してください。

いま作成と選択をしたランタイムとサーバを確認して、Dynamic Web Project with Seam 2.0 (technology preview) を選択して Next を押してください。

The next 3 screens allow you to further customize your new project, but for us the defaults are fine. So just hit <empahsis>Next</empahsis> until you reach the final screen.

最初のステップは JBoss Tools を使用する上で必要な Seam ランタイムを指定します。 新しい Seam Runtime追加します。 - 名前をつけて、バージョンとして 2.0 を選択してください。

決める必要がある重要な選択は、プロジェクトとして EAR 形式デプロイと WAR 形式デプロイのどちらにするかです。 EAR プロジェクトは EJB 3.0 に対応し Java EE 5 が必要です。 WAR プロジェクトは EJB 3.0 には対応しませんが、く J2EE 環境にデプロイ可能です。 WAR は EAR に比べシンプルで理解しやすいパッケージです。 JBoss のような EJB3 が実行可能なアプリケーションサーバーにインストールする場合は EAR を選択してください。 これ以外は WAR を選択してください。 以降、 このチュートリアルでは WAR デプロイメントが選択されたと仮定しますが、 EAR デプロイメントの場合もまったく同じステップで進むことができます。

次に、データベースのタイプを選択します。 ここでは既存のスキーマを持つ MySQL がインストールされていることを前提とします。 JBoss Tools にデータベースについて指定する必要があります、データベースとして MySQL を選択して、新たにコネクションプロファイルを作成してください。 Generic JDBC Connection を選択してください。

名前をつけてください。

JBoss Tools はデータベースドライバを持っていないので、JBoss Tools にどこに MySQL JDBC があるかを指定する必要があります。 クリックしてドライバに関して指定してください。

MySQL 5 の場所で、Add... を押してください。

MySQL JDBC Driver テンプレートを選択してください。

Edit Jar/Zip を選択することでコンピュータ上の jar の位置を指定してください。

接続のためのユーザー名とパスワードを確認して正しければ、Ok を押してください。

最後に新規に作成されたドライバを選択してください。

既存のデータモデルで作業をしている場合、 データベースに既にテーブルが存在していることを JBoss Tools に必ず知らせてください。

接続のためのユーザー名とパスワードを確認して、Test Connection ボタンを使用して接続をテストします。 動作したならば、Finish を押します。

最後に、生成された Bean のパッケージ名を確認して、問題なければ、Finish をクリックします。

JBoss は WAR や EAR の優れたホット再デプロイメントをサポートします。 残念ながら、 JVM にバグがあるため、 — 開発段階では一般的な — EAR の再デプロイメントを繰り返すと最終的には JVM が perm gen スペースを使い果たしてしまうことになります。 この理由により、デプロイメント時に perm gen space を大きく確保した JVM で JBoss を稼動させることを推奨します。 以下のような値を推奨します。

-Xms512m -Xmx1024m -XX:PermSize=256m -XX:MaxPermSize=512
      

十分なメモリがない場合には、以下が最小の推奨値です。

-Xms256m -Xmx512m -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=256
      

JBoss Server View にサーバを配置し、サーバの上で右クリックして Edit Launch Configuration を選択してください。

そして、VM 引数を変更してください。

今すぐに変更を行いたくない場合は特に行う必要はありません — OutOfMemoryException が発生した時点で対処してください。

JBoss の起動、プロジェクトのデプロイのためには、作成したサーバの上の右クリックして Start をクリックしてください。 また、デバッグモードで起動するには Debug をクリックしてください。

プロジェクトディレクトリに XML 設定ドキュメントが生成されますがびっくりしないでください。 これらのほとんどが標準 Java EE に関するもので、 一度生成したら 二度と見る必要のないものです。 すべての Seam プロジェクトで 90% は同じものです。

JBoss Tools は以下について増分ホットデプロイメントをサポートします。

out of the box.

ただし Java コードを変更したいのならば、Full Publish することでアプリケーションを再起動する必要があります。

しかし、 早いペースの編集/コンパイル/テストのサイクルを望むならば、 Seam は JavaBean コンポーネントの増分再デプロイメントをサポートしています。 この機能を有効にするためには、 JavaBean コンポーネントを WEB-INF/dev ディレクトリにデプロイする必要があります。 その結果、コンポーネントは WAR あるいは EAR クラスローダではなく、 特殊な Seam クラスローダによってロードされるようになります。

以下の制約を知っている必要があります。

JBoss Tools を使用して WAR プロジェクトを生成する場合、 増分ホットデプロイメントは、src/hot ソースディレクトリにあるクラスはそのまま使用可能です。 しかし、 JBoss Tools は EAR プロジェクトに対する増分ホットデプロイに対応していません。

Seam における 2 つの中心的概念は、 コンテキスト の概念と コンポーネント の概念です。 コンポーネントは、ステートフルなオブジェクト、通常は EJB です。 コンポーネントのインスタンスは、コンテキストと関連づけられ、そのコンテキスト中で名前を与えられます。 バイジェクション (Bijection) は、内部のコンポーネント名 (インスタンス変数) をコンテキスト中の名前にエイリアスし、 Seam によるコンポーネントツリーの動的な組み立て、再組み立てを可能にするメカニズムを提供します。

Seam に組み込まれたコンテキストから説明を始めましょう。

Seam コンテキストはフレームワークによって生成、破棄されます。 アプリケーションは Java API 呼び出しによってコンテキストの区分 (demarcation) を明示的に制御することはできません。 コンテキストは通常、暗黙的ですが、場合によってコンテキストはアノテーションによって区分されます。

基本の Seam コンテキストは以下の通りです。

これらのコンテキストのいくつかは、サーブレットや関連する仕様に由来していることがわかります。 しかし、このうち 2 つは目新しいかもしれません。 対話コンテキスト (conversation context)ビジネスプロセスコンテキストです。 Web アプリケーション中での状態管理がとても脆弱でエラーが発生しやすい 1 つの理由は、 3 つの組み込みコンテキスト (要求、セッション、アプリケーション) がビジネスロジックの観点から特定の意味を持たないからです。 例えば、実際のアプリケーションのワークフローの観点から見るとユーザーログインセッションは極めて自由裁量な構造です。 そのため、ほとんどの Seam コンポーネントは、対話コンテキストあるいはビジネスプロセスコンテキストのスコープに配置されます。 なぜなら、それらはアプリケーションの観点からとても意味のあるコンテキストだからです。

順に、それぞれのコンテキストを見ていきましょう。

対話コンテキストは Seam でまさに中心となるコンセプトです。 対話 (conversation) は、ユーザーの観点からの作業単位です。 それはユーザーとのインタラクション、要求、およびデータベーストランザクションをまたぐかもしれません。 しかし、ユーザーにとって対話は、1 つの問題を解決します。 例えば、「ホテル予約」、「契約承認」、「注文作成」はすべて対話です。 対話というものが 1 つの「ユースケース」あるいは「ユーザーストーリ」を実装していると考えたいかもしれませんが、関係は必ずしもその通りにはなりません。

対話は、「ユーザーがこのウィンドウの中で現在していること」と関連づけられた状態を保持します。 1 人のユーザーは、通常マルチウィンドウで、ある時点に進行中の複数の対話を持っているかもしれません。 対話コンテキストは、異なる対話からの状態の衝突をなくし、バグの原因とならないことを保証します。

対話の観点からアプリケーションについて考えることに慣れるには時間がかかるかもしれません。 しかし、慣れてしまうと、このコンセプトが大好きになり、もう対話なしでは考えられなくなるだろうと思います。

ある対話は単に 1 つの要求の間続いています。 複数の要求をまたぐ対話は、Seam によって提供されたアノテーションを使って、区分を示されなければなりません。

一部の対話は タスク でもあります。 タスクは長期ビジネスプロセスの観点では重要な意味を持つ対話であり、 タスクが首尾よく完了する場合、 ビジネスプロセスの状態遷移を引き起こす可能性を持っています。 Seam はタスク区分用に特別なアノテーションのセットを提供します。

より広い対話の "内部" で対話を発生させるような ネスト も可能です。 これは拡張機能です。

通常、実際には要求と要求の間サーブレットセッション中で Seam により対話状態は保持されます。 Seam は設定可能な 対話タイムアウト (conversation timeout) を実装し、 自動的に不活性な対話を破棄し、 ユーザーが対話を中断しても、ユーザーログインセッションにより保持される状態は際限なく増加しないことが保証されています。

Seam は同じプロセス中の同じ長期対話コンテキスト中で発生する並列の要求処理をシリアル化します。

あるいは、Seam はクライアントブラウザの中に対話の状態を保持するように設定される場合もあります。

サーブレット仕様も EJB 仕様も同じクライアントから起こる同時並行の要求を管理するための仕組みをまったく定義していません。 サーブレットコンテナは単純にすべてのスレッドを同時並行的に稼動させ、 スレッドセーフとすることをアプリケーションコードに任せます。 EJB コンテナはステートレスコンポーネントが同時並行的にアクセスされることを可能にし、 複数のスレッドがひとつのステートレスセッション Bean にアクセスするならば例外をスローします。

この振る舞いは粒度の細かい同期要求をベースとする古いスタイルの Web アプリケーションでは大丈夫であったかもしれません。 しかし、多くの粒度の細かい非同期要求 (AJAX) を多用する最新のアプリケーションにとって、 同時並行はまぎれもない事実であり、プログラムモデルとしてサポートされなければなりません。 Seam は同時並行管理レイヤをコンテキストモデルに織り込みます。

Seam セッションとアプリケーションコンテキストはマルチスレッドになっています。 Seam は同時並行的に処理されるためにコンテキスト中での同時並行要求を許します。 イベントとページコンテキストは本来シングルスレッドです。 厳密に言えばビジネスプロセスコンテキストはマルチスレッドですが、 実際には同時並行はとてもまれで、この事実はほとんど着目されないかもしれません。 最後に、 同じ長期対話コンテキスト中の同時並行要求をシリアライズすることによって、 Seam は、対話コンテキストのために プロセスごと対話ごとのシングルスレッド モデルを実施します。

セッションコンテキストはマルチスレッドで、よく揮発性の状態を含むので、 そのコンポーネントのSeamインタセプタが無効にされていない限り、Seam によりセッションスコープコンポーネントは同時並行アクセスからいつも保護されています。 もしインタセプタが無効にされていたら、要求されるスレッドセーフ性はコンポーネント自身によって実装されなければなりません。Seam はデフォルトで要求を セッションスコープセッション Bean と JavaBean にシリアライズします。 ( そして、発生するどんなデッドロックも検出して打開します。) アプリケーションスコープのコンポーネントは通常揮発性の状態を保持しないため、 これはアプリケーションスコープのコンポーネントのためのデフォルトの振る舞いではありません。 なぜなら、グローバルレベルの同期化は 極端に コストがかかるからです。 しかし、 @Synchronized アノテーションを追加することで、 セッション Bean または JavaBean コンポーネントにシリアライズされたスレッドモデルを強制可能です。

この同時並行モデルは、 開発者側での特別な作業をまったく必要とすることなく、 AJAX クライアントが安全に揮発性セッションや対話状態を使用できることを意味します。

Seam コンポーネントは POJO (Plain Old Java Objects) です。 具体的には、Seam コンポーネントは JavaBean もしくは EJB 3.0 エンタープライズ Bean です。 Seam は コンポーネントが EJB であることが必須ではなく、また EJB 3.0 準拠のコンテナがなくても使用できますが、 Seam は EJB 3.0 を念頭にして設計され、EJB 3.0 と強く統合されています。 Seam は以下の コンポーネントタイプ をサポートします。

ステートレスセッション Bean コンポーネントは、複数の呼出しに対して状態を保持することができません。 従って、それらは通常さまざまな Seam コンテキスト内の別コンポーネントの状態を操作するのに役に立ちます。 それらは JSF のアクションリスナーとして使用できるかもしれませんが、 表示のために JSF コンポーネントにプロパティを提供することはできません。

ステートレスセッション Bean はいつもステートレスコンテキストに置かれます。

新しいインスタンスが各要求で使用されるのと同様にステートレスセッション Bean は同時並行的にアクセスされることが可能です。 インスタンスを要求に割り当てることは EJB3 コンテナの責務です。 ( 通常インスタンスは再利用可能なプールから割り当てられます、 つまり、Bean の使用済みのものからデータを含むインスタンス変数を見つけることができることを意味します。)

ステートレスセッション Bean は最も興味のわかない種類の Seam コンポーネントです。

Seam ステートレスセッション Bean コンポーネントは Component.getInstance() または @In(create=true) を使用してインスタンス化可能です。これらは JNDI ルックアップや 直接 new オペレータでインスタンス化されるべきではありません。

ステートフルセッション Bean コンポーネントは、 Bean の複数の呼出しに対して状態を保持することができるだけでなく、 複数の要求に対して状態を保持することもできます。 データベースに保持されていないアプリケーションの状態は、 通常、ステートフルセッション Bean によって保持される必要があります。 これは Seam と他の多くの Web アプリケーションフレームワークとの大きな違いです。 現在の対話の情報を直接 HttpSession に押し込める代わりに、 対話コンテキストに結びついたステートフルセッション Bean のインスタンス変数の中にそれを保持すべきです。 これは、Seam がこの状態のライフサイクルの管理を可能にし、 異なる同時実行中の対話に関連する状態の間に衝突がないことを保証します。

ステートフルセッション Bean はしばしば JSF アクションリスナー、または、 表示もしくはフォームのサブミットのためにプロパティを提供する JSF コンポーネントのバッキング Bean として使用されます。

デフォルトで、ステートフルセッション Bean は対話コンテキストとバインドします。 ページもしくはステートレスコンテキストとバインドできません。

セッションスコープのステートレスセッション Bean への同時並行要求は、 そのBeanへのSeamインタセプタが無効にされていない限り、常に Seam によってシリアライズされます。

Seam ステートフルセッション Bean コンポーネントは Component.getInstance() または @In(create=true) を使用してインスタンス化可能です。これらは JNDI ルックアップや 直接 new オペレータでインスタンス化されるべきではありません。

エンティティ Bean はコンテキスト変数とバインドし、Seamコンポーネントとして機能することもあります。 エンティティは、コンテキスト依存識別子に加えて永続識別子を持つために、 エンティティのインスタンスは、Seam によって暗黙的にインスタンス化されるより、 むしろ Java コード中で明示的にバインドされます。

エンティティ Bean コンポーネントはバイジェクションもコンテキスト区分もサポートしません。 また、エンティティ Bean トリガのデータ妥当性検証の呼び出しもサポートしていません。

エンティティ Bean は、通常 JSF アクションリスナーとして使用されませんが、 しばしば、表示あるいはフォームのサブミットのために JSF コンポーネントにプロパティを提供するバッキング Bean として機能します。 特に、エンティティ Bean をバッキング Bean として使用することは一般的であり、 追加 / 変更 / 削除タイプの機能の実装のためのステートレスセッション Bean アクションリスナーと一緒に使用されます。

デフォルトで、エンティティ Bean は対話コンテキストとバインドします。 ステートレスセッション Bean とはバインドしません。

クラスタリングされた環境では、 ステートフルセッション Bean 中でエンティティ Bean の参照を保持することより、 エンティティ Bean を直接的に対話あるいはセッションスコープの Seam コンテキスト変数にバインドする方が多少非効率的であることに留意してください。 この理由のため、すべての Seam アプリケーションが Seam コンポーネントであるためにエンティティ Bean を定義するわけではありません。

Seam エンティティ Bean コンポーネントは Component.getInstance() または @In(create=true) を使用してインスタンス化可能です。あるいは、直接 new オペレータを使用することが可能です。

すべての Seam コンポーネントは名前が必要です。 @Name アノテーションを使用してコンポーネントに名前を割り当てます。

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    ... 
}

この名前は、Seam コンポーネント名 で、 EJB 標準で定義された他の名前との関連はありません。 しかし、Seam コンポーネント名はちょうど JSF 管理 Bean のように動作するため、 2 つのコンセプトは同一と考えることができます。

@Name はコンポーネント名を定義する唯一の方法ではありませんが、 いつも、どこかで名前を指定する必要があります。 もしそうしないと、他の Seam アノテーションはどれも機能しないでしょう。

Just like in JSF, a seam component instance is usually bound to a context variable with the same name as the component name. So, for example, we would access the LoginAction using Contexts.getStatelessContext().get("loginAction"). In particular, whenever Seam itself instantiates a component, it binds the new instance to a variable with the component name. However, again like JSF, it is possible for the application to bind a component to some other context variable by programmatic API call. This is only useful if a particular component serves more than one role in the system. For example, the currently logged in User might be bound to the currentUser session context variable, while a User that is the subject of some administration functionality might be bound to the user conversation context variable.

For very large applications, and for built-in seam components, qualified names are often used.

@Name("com.jboss.myapp.loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    ... 
}

Java コード中でも JSF の式言語中でも修飾されたコンポーネント名は使用できます。


<h:commandButton type="submit" value="Login"
                 action="#{com.jboss.myapp.loginAction.login}"/>

これはうっとうしいので、Seam は修飾名を簡単な名前にエイリアスする機能も提供します。 以下のような行を components.xml ファイルに追加してください。


<factory name="loginAction" scope="STATELESS" value="#{com.jboss.myapp.loginAction}"/>

すべての組み込み Seam コンポーネントは修飾名を持っていますが、 Seamの名前空間をインポートする機能によって非修飾名でもアクセスすることができます。Seam JARに含まれる components.xml ファイルは以下の名前空間を定義します。

<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components">
    
    <import>org.jboss.seam.core</import>
    <import>org.jboss.seam.cache</import>
    <import>org.jboss.seam.transaction</import>
    <import>org.jboss.seam.framework</import>
    <import>org.jboss.seam.web</import>
    <import>org.jboss.seam.faces</import>
    <import>org.jboss.seam.international</import>
    <import>org.jboss.seam.theme</import>
    <import>org.jboss.seam.pageflow</import>
    <import>org.jboss.seam.bpm</import>
    <import>org.jboss.seam.jms</import>
    <import>org.jboss.seam.mail</import>
    <import>org.jboss.seam.security</import>
    <import>org.jboss.seam.security.management</import>  
    <import>org.jboss.seam.security.permission</import>
    <import>org.jboss.seam.captcha</import>
    <import>org.jboss.seam.excel.exporter</import>
    <!-- ... --->
</components>

修飾された名前を解決するときは、Seamは順にそれぞれの名前空間を調べます。アプリケーション固有の名前空間のためにはアプリケーションのcomponents.xmlファイルに追加する名前空間を含めます。

依存性の注入 (dependency injection) あるいは 制御の逆転 (inversion of control) は今ではもう大多数の Java 開発者によく知られた概念です。 依存性の注入はあるコンポーネントが他のコンポーネントの参照を持つのを可能にします。 それはコンテナによって setter メソッドあるいはインスタンス変数に他のコンポーネントを「インジェクト (注入)」させることで実現します。 これまであったすべての依存性の注入の実装では、 インジェクションはコンポーネントが生成されたときに起こり、 その後、参照はコンポーネントのライフサイクルの間で変化しません。 ステートレスコンポーネントにおいて、これは理にかなっています。 クライアントの観点から、特定のステートレスなコンポーネントのすべてのインスタンスは交換可能です。 一方、Seamはステートフルなコンポーネントの使用に重点を置いています。 従って、典型的な依存性の注入はもはやあまり有用な構造ではありません。 Seam はインジェクションの一般化として、バイジェクション (bijection) の概念を導入しました。 インジェクションと対比すると、バイジェクションは以下のようになります。

本質的に、インスタンス変数の値をインジェクト、アウトジェクト、両方により指定することで、 バイジェクションはコンテキスト変数をコンポーネントのインスタンス変数にエイリアスを可能にします もちろん、バイジェクションを可能にするためにアノテーションが使用されています。

@In アノテーションは値がインスタンス変数にインジェクトされることを指定しています。

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    @In User user;
    ... 
}

あるいは、setter メソッドにインジェクトされます。

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    User user;
    
    @In
    public void setUser(User user) {
        this.user=user;
    }
    
    ... 
}

デフォルトでは、 Seam はプロパティ名あるいはインジェクトされたインスタンス変数名を使用して、 すべてのコンテキストの優先順位検索を行います。 例えば、 @In("currentUser")を使用することで明示的にコンテキスト変数を指定することもできます。

指定されたコンテキスト変数と関連した既存のコンポーネントインスタンスが存在しないときに、 Seam にコンポーネントのインスタンスの生成を望むならば、 @In(create=true) を指定する必要があります。 値がオプションで (null でも可能) であれば、@In(required=false) を指定してください。

いくつかのコンポーネントでは、 それらが使用されるところではどこでも繰り返し @In(create=true) を指定する必要があるかもしれません。 このような場合、 コンポーネントに @AutoCreate アノテーションを付けることが可能で、 create=true を明示的に使用しなくても、 必要なとき常に作成されるようになります。

式の値をインジェクトすることも可能です。

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    @In("#{user.username}") String username;
    ... 
}

Injected values are disinjected (i.e, set to null) immediately after method completion and outjection.

(コンポーネントライフサイクルとインジェクションについては次章により多くの情報があります。)

@Outアノテーションは、属性がインスタンス変数からもアウトジェクトされるべきことを指定します。

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    @Out User user;
    ... 
}

あるいは getter メソッドからアウトジェクトされます。

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    User user;
    
    @Out
    public User getUser() {
        return user;
    }
    
    ... 
}

属性値はインジェクトされることもアウトジェクトされることも可能です。

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    @In @Out User user;
    ... 
}

または、

@Name("loginAction")

@Stateless
public class LoginAction implements Login { 
    User user;
    
    @In
    public void setUser(User user) {
        this.user=user;
    }
    
    @Out
    public User getUser() {
        return user;
    }
    
    ... 
}

セッション Bean とエンティティ Bean Seam コンポーネントは通常の EJB 3.0 のライフサイクルのコールバック (@PostConstruct@PreDestroy など) のすべてをサポートしています。 しかも、Seam は JavaBean コンポーネント でのこれらコールバックの使用もサポートしています。 しかし、これらのアノテーションは J2EE 環境では有効とならないため、Seam は @PostConstruct@PreDestroy と等価な 2 つの追加コンポーネントライフサイクルコールバックを定義しています。

@Create メソッドは Seam がコンポーネントをインスタンス化した後に呼ばれます。 コンポーネントは 1 つの @Createメソッドのみ定義可能です。

@Destroy メソッドは Seam コンポーネントがバインドするコンテキストが終了するときに呼ばれます。 コンポーネントは 1 つの @Destroy メソッドのみ定義可能です。

さらに、ステートフルセッション Bean コンポーネントはパラメータ無しの@Removeを付けることが必須 です。このメソッドはコンテキストが終了するときに Seam により呼ばれます。

最後に、関連するアノテーションは @Startup アノテーションです。 それはアプリケーションやセッションスコープコンポーネントで利用可能です。 @Startup アノテーションは、 コンテキストが開始されたときにクライアントによる初めての参照を待つのではなく、 Seam に即座にコンポーネントをインスタンス化させさせます。 @Startup(depends={....}) を指定することで、 スタートアップコンポーネントのインスタンス化する順序の制御が可能です。

@Install アノテーションは、 特定のデプロイメントシナリオでは必須で別の場合はそうでないようなコンポーネントの条件付インストレーションを可能にします。 これは以下の場合に便利です。

@Install優先順位依存性 を指定することで動作します。

コンポーネントの優先順位は、 クラスパス中に同じコンポーネント名を持つ複数のクラスがある場合に、 インストールすべきコンポーネントを決定するために Seam が使用する番号です。 Seam はより優先順位が高いコンポーネントを選択します。 あらかじめ決められた優先順位の値があります (昇順)。

JMS キューと対話する messageSender という名前のコンポーネントがあるとします。

@Name("messageSender") 

public class MessageSender {
    public void sendMessage() {
        //do something with JMS
    }
}

ユニットテストでは、 有効なJMS キューがないので、このメソッドをスタブにしてしまいたくなります。 ユニットテストが実行されるときにクラスパスに存在するけれどアプリケーションではデプロイされない mock コンポーネントを作成します。

@Name("messageSender") 

@Install(precedence=MOCK)
public class MockMessageSender extends MessageSender {
    public void sendMessage() {
        //do nothing!
    }
}

優先順位 はクラスパスで両方のコンポーネントを発見したとき、 Seam がどちらのバージョンを使用するかを助けます。

クラスパスにある複数のクラスを正確に制御できるならば、 これはすばらしいことです。 しかし、多くの依存性を持つ再利用可能なフレームワークを記述している場合、 多くの Jar 全体にそのフレームワークを分散させたいとは思わないでしょう。 他にどのようなコンポーネントがインストールされているか、クラスパス中にどんなクラスが使用可能であるかに応じて、 インストールすべきコンポーネントを決める方法の方が好まれるはずです。 @Install アノテーションはこの機能も制御しています。 Seam は多くの組み込みコンポーネントの条件付きインストールを実現するために内部でこのメカニズムを使用します。 しかし、アプリケーションでは恐らく使用する必要がないでしょう。

以下のようなうっとうしいコードを見るのに飽き飽きしていませんか。

private static final Log log = LogFactory.getLog(CreateOrderAction.class);

        
public Order createOrder(User user, Product product, int quantity) {
    if ( log.isDebugEnabled() ) {
        log.debug("Creating new order for user: " + user.username() + 
            " product: " + product.name() 
            + " quantity: " + quantity);
    }
    return new Order(user, product, quantity);
}

簡単なログメッセージのためのコードをどうしてこんなに冗長にすることができるのか想像するのは困難です。 実際のビジネスロジックに関連するコード行よりロギングに関連する方がより多くあります。 Java コミュニティが 10 年の間もっと良いものを考え出せなかったことは本当に驚きです。

Seam はたくさんのコードを簡素化するロギング API を提供します。

@Logger private Log log;

        
public Order createOrder(User user, Product product, int quantity) {
    log.debug("Creating new order for user: #0 product: #1 quantity: #2", user.username(), product.name(), quantity);
    return new Order(user, product, quantity);
}

It doesn't matter if you declare the log variable static or not—it will work either way, except for entity bean components which require the log variable to be static.

ストリング連結は、debug() メソッドの 内部 で起こるため、 うっとうしい if ( log.isDebugEnabled() ) による監視は不要であることに留意してください。 Seam はどのコンポーネントに Log をインジェクトしたかを知っているため、 通常、ログカテゴリを明示的に指定する必要ないことも留意してください。

UserProduct が、 現在のコンテキストで有効な Seam コンポーネントの場合、それはさらに良くなります。

@Logger private Log log;

        
public Order createOrder(User user, Product product, int quantity) {
    log.debug("Creating new order for user: #{user.username} product: #{product.name} quantity: #0", quantity);
    return new Order(user, product, quantity);
}

Seam ロギングは自動的に log4j あるいは JDK logging に出力を送付するかを選択します。 log4j がクラスパスに通っていれば、Seam はそれを使用します。 そうでなければ、Seam は JDK logging を使用します。

アプリケーションが明示的に setAttribute() を呼び出すとときに、 セッションにバインドした可変オブジェクトの状態変化が複製されるだけなので、 多くのアプリケーションサーバーの機能は驚くほどいい加減な HttpSession クラスタリングの実装を持っています。 これはフェイルオーバが発生するときにだけに現れるので、 効果的に開発時にテストされることができないバグの原因です。 さらに実際の複製メッセージはセッション属性とバインドしたシリアライズされたオブジェクトグラフ全体を含んでいます。 そして、それは非効率です。

もちろん、EJB ステートフルセッション Bean は自動的にダーティなチェックと可変状態の複製を実行するのが必要であり、 洗練された EJB コンテナは属性レベルの複製などの最適化を行うことが可能です。 あいにく、すべての Seam ユーザーが EJB 3.0 をサポートする恵まれた環境で作業をしているわけではありません。 そこで、セッションと対話スコープの JavaBean とエンティティ Bean コンポーネントのために、 Seam は Web コンテナセッションクラスタリングの上でクラスタセーフな状態管理の特別なレイヤを提供します。

セッションや対話スコープの JavaBean コンポーネントのために、Seam は、 コンポーネントがアプリケーションにより呼び出される要求の毎に、 setAttribute() を呼ぶことにより自動的に複製を命じます。 もちろん、このストラテジは読み取りばかりするコンポーネントでは不十分です。 この振る舞いは、 org.jboss.seam.core.Mutable インタフェースを実装するか、 org.jboss.seam.core.AbstractMutable を拡張するか、 あるいは、コンポーネント中に独自のダーティチェックのロジックを記述するかにより制御可能です。 以下に例を示します。

@Name("account")

public class Account extends AbstractMutable
{
    private BigDecimal balance;
    
    public void setBalance(BigDecimal balance)
    {
        setDirty(this.balance, balance);
        this.balance = balance;
    }
    
    public BigDecimal getBalance()
    {
        return balance;
    }
    
    ...
    
}

あるいは、同様の効果を得るために @ReadOnly アノテーションの使用も可能です。

@Name("account")

public class Account
{
    private BigDecimal balance;
    
    public void setBalance(BigDecimal balance)
    {
        this.balance = balance;
    }
    
    @ReadOnly
    public BigDecimal getBalance()
    {
        return balance;
    }
    
    ...
    
}

セッションや対話スコープのエンティティ Bean コンポーネントの場合、 Seam は (対話スコープの) エンティティが現在の Seam 管理の永続コンテキストに関連付けられていて、複製が不要ではない場合に限り、 要求毎に setAttribute() を呼ぶことにより自動的に複製の作成を強制します。 このストラテジは必ずしも効率的ではないので、 セッションや対話スコープエンティティ Bean は注意して使用してください。 エンティティ Bean インスタンスを「管理」するために、 ステートフルセッション Bean や JavaBean をいつでも記述することができます。 以下に例を示します。

@Stateful

@Name("account")
public class AccountManager extends AbstractMutable
{
    private Account account; // an entity bean
    
    @Unwrap
    public Account getAccount()
    {
        return account;
    }
    
    ...
    
}

Seam アプリケーションフレームワークにおいて EntityHome クラスは Seam コンポーネントを使用することでエンティティ Bean インスタンスを管理する優れたサンプルを提供していることに留意してください。

Seam コンポーネントではないオブジェクトと連携することもしばしばあります。 しかし、やはり @In を使用して Seam コンポーネントにインジェクトし、 値やメソッドのバインディング式などでそれらを使いたいと思うことがあります。 時には、それを Seam コンテキストのライフサイクルに関連付ける必要さえあります (例えば @Destroy)。 そこで、Seam コンテキストは Seam コンポーネントではないオブジェクトを含むことが可能で、 Seam は、コンテキストにバインドする非コンポーネントと連携することを容易にする 2、3 の優れた機能を提供します。

ファクトリコンポーネントパターン は、 Seam コンポーネントをコンポーネントではないオブジェクトのインスタンス化する機能として動作させます。 ファクトリメソッド は、 コンテキスト変数が参照されたときに呼び出されますが、 それとバインドした値は持っていません。 @Factory アノテーションを使用してファクトリメソッドを定義します。 ファクトリメソッドは値をコンテキスト変数とバインドし、 バインドされた値のスコープを決定します。 二種類のファクトリメソッドスタイルがあります。 最初のスタイルは、Seam によりコンテキストにバインドされた値を返します。

@Factory(scope=CONVERSATION)

public List<Customer
> getCustomerList() { 
    return ... ;
} 

二番目のスタイルは、 値をコンテキスト変数そのものにバインドした void タイプのメソッドです。

@DataModel List<Customer

> customerList;
@Factory("customerList")
public void initCustomerList() { 
    customerList = ...  ;
} 

どちらの場合も、 customerList コンテキスト変数を参照してその値が null になり、 その値のライフサイクルで行うことがこれ以上ない場合、 ファクトリメソッドが呼ばれます。 さらに強力なパターンは 管理コンポーネントパターン です。 この場合、 コンテキスト変数にバインドする Seam コンポーネントがあり、 このコンポーネントがコンテキスト変数の値を管理し、 残りはクライアントで見えない場合です。

管理コンポーネントは @Unwrap メソッドを持つすべてのコンポーネントです。 このメソッドは、クライアントに見えなくなる値を返し、 毎回 コンテキスト変数が参照されれば呼び出されます。

@Name("customerList")

@Scope(CONVERSATION)
public class CustomerListManager
{
    ...
    
    @Unwrap
    public List<Customer
> getCustomerList() { 
        return ... ;
    }
}

マネージャコンポーネントパターンはコンポーネントのライフサイクルでより制御を必要とする場面でオブジェクトがあるとき特に有用です。 例えば、コンテキスト終了時にクリーンアップを必要とする重量級のオブジェクトがあるとき、オブジェクトを @Unwrap し、マネージャコンポーネントの @Destroy メソッドでクリーンアップすることが可能です。

@Name("hens")

@Scope(APPLICATION) 
public class HenHouse {
    
    Set<Hen
> hens;
    
    @In(required=false) Hen hen;
    
    @Unwrap
    public List<Hen
> getHens() {
        if (hens == null) {
            // Setup our hens
        }
        return hens;
    }
    
    @Observer({"chickBorn", "chickenBoughtAtMarket"})
    public addHen() {
        hens.add(hen);
    }
    
    @Observer("chickenSoldAtMarket")
    public removeHen() {
        hens.remove(hen);
    }
    
    @Observer("foxGetsIn")
    public removeAllHens() {
        hens.clear();
    }
    ...
} 

ここでは管理コンポーネントが基礎をなすオブジェクトの多くのイベント監視をしています。 コンポーネントはこれらのアクションそのものを管理し、オブジェクトはアクセスごとにアンラップされるために一貫性のあるビューが提供されます。

XMLベースの構成を最小にするという哲学はSeamでは徹底されています。それにもかかわらず、XMLを使ってSeamを構成したいというさまざまな理由が存在します。 Javaコードからデプロイメント固有の情報を切り離したい、 再利用可能なフレームワークを作成可能にしたい、 Seam組み込み機能を構成したい等の理由です。 Seamはコンポーネントを構成する二つのアプローチを提供します。 プロパティファイルまたは web.xml でのプロパティ設定による構成と、 components.xml による構成です。

components.xmlファイルはプロパティ設定に比べパワフルです。 次を行うことができます。

components.xmlファイルは次の三つの異なる場所に置くことができます。

通常、Seamコンポーネントはデプロイメントスキャナーがseam.properties ファイルやMETA-INF/components.xmlを持つアーカイブ内で @Nameアノテーションの付いたクラスを発見したときにインストールされます (ただし、@Install アノテーションがデフォルトでインストールしないと 指定していない限り) 。 components.xmlファイルを使えば、 アノテーションを上書きする必要があるような特別な場合に対処することができます。

例えば、次の components.xml ファイルはjBPMをインストールします。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components" 
            xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
            xmlns:bpm="http://jboss.com/products/seam/bpm">
    <bpm:jbpm/>
</components
>

これは以下と同じことをします。


<components>
    <component class="org.jboss.seam.bpm.Jbpm"/>
</components
>

これは2種類の異なるSeam管理対象永続コンテキストとインストールと構成を行います。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components" 
            xmlns:persistence="http://jboss.com/products/seam/persistence"

    <persistence:managed-persistence-context name="customerDatabase"
                       persistence-unit-jndi-name="java:/customerEntityManagerFactory"/>
        
    <persistence:managed-persistence-context name="accountingDatabase"
                       persistence-unit-jndi-name="java:/accountingEntityManagerFactory"/>            

</components
>

これは以下と同じです。


<components>
    <component name="customerDatabase" 
              class="org.jboss.seam.persistence.ManagedPersistenceContext">
        <property name="persistenceUnitJndiName"
>java:/customerEntityManagerFactory</property>
    </component>
    
    <component name="accountingDatabase"
              class="org.jboss.seam.persistence.ManagedPersistenceContext">
        <property name="persistenceUnitJndiName"
>java:/accountingEntityManagerFactory</property>
    </component>
</components
>

この例はセッションスコープのSeam管理対象永続コンテキストを生成します (実際には推奨されるものではありません)。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components" 
            xmlns:persistence="http://jboss.com/products/seam/persistence"

  <persistence:managed-persistence-context name="productDatabase" 
                                          scope="session"
                     persistence-unit-jndi-name="java:/productEntityManagerFactory"/>        

</components
>

<components>
            
    <component name="productDatabase"
              scope="session"
              class="org.jboss.seam.persistence.ManagedPersistenceContext">
        <property name="persistenceUnitJndiName"
>java:/productEntityManagerFactory</property>
    </component>

</components
>

永続コンテキストのような基盤となるオブジェクトに対してauto-create オプションを使用するのは一般的なことです。そうすることで、@In アノテーションを使うときに明示的にcreate=trueを指定することを防ぐ ことができます。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components" 
            xmlns:persistence="http://jboss.com/products/seam/persistence"

  <persistence:managed-persistence-context name="productDatabase" 
                                    auto-create="true"
                     persistence-unit-jndi-name="java:/productEntityManagerFactory"/>        

</components
>

<components>
            
    <component name="productDatabase"
        auto-create="true"
              class="org.jboss.seam.persistence.ManagedPersistenceContext">
        <property name="persistenceUnitJndiName"
>java:/productEntityManagerFactory</property>
    </component>

</components
>

<factory>宣言は、値もしくはメソッドバインディング式を指定して、 それが最初に参照されたときにコンテキスト変数値を初期化するようにできます。


<components>

    <factory name="contact" method="#{contactManager.loadContact}" scope="CONVERSATION"/>

</components
>

Seamコンポーネントの「エイリアス」 (別名) が生成可能です。


<components>

    <factory name="user" value="#{actor}" scope="STATELESS"/>

</components
>

よく使用される式に対しても「エイリアス」を生成することすら可能です。


<components>

    <factory name="contact" value="#{contactManager.contact}" scope="STATELESS"/>

</components
>

<factory>宣言でauto-create="true"を使うことは 日常的によく目にすることです。


<components>

    <factory name="session" value="#{entityManager.delegate}" scope="STATELESS" auto-create="true"/>

</components
>

デプロイとテストの両方において components.xml ファイルをほんの少し修正するだけで同じファイルを再利用したいということがあります。 Seamは components.xml ファイル内に@wildcard@ 形式のワイルドカードを配置することが可能で、Antビルドスクリプト (デプロイ時) やクラスパスに components.properties というファイルを与えること (開発時) によって値を置き換えることができます。このアプローチはSeamサンプルプログラムで見ることができます。

もしもXMLで構成が必要な大量のコンポーネントがあるなら、components.xml に含まれる情報を多くの細かなファイルに分割することは意味があるでしょう。 Seamはあるクラス com.helloworld.Helloの設定を com/helloworld/Hello.component.xmlという名前のリソース内に置くことができます。 (もしかしたらこのパターンに見覚えがあるかもしれません。なぜなら、 Hibernateでも同様のやり方をしているからです。) そのファイルのルート要素は<components> または <component>要素のいずれかが可能です。

最初のオプションはファイル内に複数コンポーネントの定義が可能です。


<components>
    <component class="com.helloworld.Hello" name="hello">
        <property name="name"
>#{user.name}</property>
    </component>
    <factory name="message" value="#{hello.message}"/>
</components
>

二番目のオプションは単一コンポーネントしか定義または構成できませんが、 煩雑さはありません。


<component name="hello">
    <property name="name"
>#{user.name}</property>
</component
>

二番目のオプションでは、クラス名はコンポーネント定義が登場するファイル名によって暗に指定されます。

あるいは、com/helloworld/components.xmlcom.helloworldパッケージ内のすべてのクラスの構成をすることも可能です。

文字列、プリミティブ、プリミティブラッパー型は、あなたが予想する通りに構成できます。

org.jboss.seam.core.manager.conversationTimeout 60000

<core:manager conversation-timeout="60000"/>

<component name="org.jboss.seam.core.manager">
    <property name="conversationTimeout"
>60000</property>
</component
>

文字列またはプリミティブから構成される配列、セット、リストもサポートされます。

org.jboss.seam.bpm.jbpm.processDefinitions order.jpdl.xml, return.jpdl.xml, inventory.jpdl.xml

<bpm:jbpm>
    <bpm:process-definitions>
        <value
>order.jpdl.xml</value>
        <value
>return.jpdl.xml</value>
        <value
>inventory.jpdl.xml</value>
    </bpm:process-definitions>
</bpm:jbpm
>

<component name="org.jboss.seam.bpm.jbpm">
    <property name="processDefinitions">
        <value
>order.jpdl.xml</value>
        <value
>return.jpdl.xml</value>
        <value
>inventory.jpdl.xml</value>
    </property>
</component
>

文字列値のキーと、文字列またはプリミティブの値から成るマップでさえもサポートされます。


<component name="issueEditor">
    <property name="issueStatuses">
        <key
>open</key
> <value
>open issue</value>
        <key
>resolved</key
> <value
>issue resolved by developer</value>
        <key
>closed</key
> <value
>resolution accepted by user</value>
    </property>
</component
>

When configuring multi-valued properties, by default, Seam will preserve the order in which you place the attributes in components.xml (unless you use a SortedSet/SortedMap then Seam will use TreeMap/TreeSet). If the property has a concrete type (for example LinkedList Seam will use that type.

次のように完全修飾名を指定することでその型を上書きすることも可能です。


<component name="issueEditor">
   <property name="issueStatusOptions" type="java.util.LinkedHashMap">
      <key
>open</key
> <value
>open issue</value>
      <key
>resolved</key
> <value
>issue resolved by developer</value>
      <key
>closed</key
> <value
>resolution accepted by user</value>
   </property>
</component
>

最後に、値バインディング式 (value-binding expression) を使ってコンポーネントを連携させることができます。 これは@Inを使った注入とはまったく異なるので注意してください。 なぜなら、それは呼び出し時ではなく、コンポーネント生成時に起こるからです。 したがって、JSFやSpringのような既存のIoCコンテナによって提供される依存性注入により近いです。


<drools:managed-working-memory name="policyPricingWorkingMemory"
    rule-base="#{policyPricingRules}"/>

<component name="policyPricingWorkingMemory"
    class="org.jboss.seam.drools.ManagedWorkingMemory">
    <property name="ruleBase"
>#{policyPricingRules}</property>
</component
>

SeamはコンポーネントのBeanプロパティへ初期値を代入する前にEL式の文字列も解決します。そこでコンテキスト依存データをコンポーネントにインジェクトすることも可能になります。


<component name="greeter" class="com.example.action.Greeter">
    <property name="message"
>Nice to see you, #{identity.username}!</property>
</component
>

しかし、一つ重要な例外があります。もしも初期値が代入されようとするプロパティの型がSeamのValueExpression または MethodExpressionであるなら、そのEL式の評価は遅延されます。その代わり、適切な式のラッパーが生成されてそのプロパティに代入されます。SeamアプリケーションフレームワークでのHomeコンポーネントのメッセージテンプレートがその一例になります。


<framework:entity-home name="myEntityHome"
    class="com.example.action.MyEntityHome" entity-class="com.example.model.MyEntity"
    created-message="'#{myEntityHome.instance.name}' has been successfully added."/>

コンポーネントの内部では、 ValueExpression または MethodExpression 上で getExpressionString() を呼び出すことによって式の文字列にアクセス可能です。もしもそのプロパティが ValueExpressionであるなら、その値を getValue() によって解決可能ですし、もしもそのプロパティがMethodExpressionであるなら、 invoke(Object args...)を使ってそのメソッドを呼び出すことができます。MethodExpressionプロパティ へ値を代入するためには、その初期値全体は単一のEL式でなければなりません。

例に示す通り、コンポーネントを宣言するには、XML名前空間を使用する、使用しないという二つの相異なる方法があります。以下は名前空間を使用しない典型的なcomponents.xmlファイルを示します。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xsi:schemaLocation="http://jboss.com/products/seam/components http://jboss.com/products/seam/components-2.1.xsd">

    <component class="org.jboss.seam.core.init">
        <property name="debug"
>true</property>
        <property name="jndiPattern"
>@jndiPattern@</property>
    </component>
    
</components
>

ご覧の通り、これは幾分煩雑です。 さらに悪いことには、コンポーネントと属性の名前は、デプロイ時の妥当性検証の対象となりません。

名前空間を使ったバージョンはこのようになります。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:core="http://jboss.com/products/seam/core"
            xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
            xsi:schemaLocation=
                "http://jboss.com/products/seam/core http://jboss.com/products/seam/core-2.1.xsd 
                 http://jboss.com/products/seam/components http://jboss.com/products/seam/components-2.1.xsd">

    <core:init debug="true" jndi-pattern="@jndiPattern@"/>

</components
>

スキーマ宣言は冗長ではありますが、実際のXMLの内容は簡潔かつ理解しやすいものです。 このスキーマは利用可能な各コンポーネントと属性に関する詳細情報を提供するもので、 XMLエディタでインテリジェントな自動補完入力を可能にします。 名前空間付きの要素の使用は、正しいcomponents.xmlファイルの生成と保守をより簡単にしてくれます。

さて、これは組み込みSeamコンポーネントに対しては良く機能しますが、果たしてユーザーコンポーネントに対してはどうでしょうか。 最初に、Seamは二つの混在したモデルをサポートします。 一つはユーザーコンポーネントに対する一般的な<component> 宣言、 もう一つは組み込みコンポーネントに対する名前空間付きの宣言です。 Seamはユーザーコンポーネントに対しても簡単に名前空間を宣言できるようにしてくれています。

任意のJavaパッケージには、@Namespaceアノテーションをパッケージに付加することによって、XML名前空間を関連付けることができます。 (パッケージレベルのアノテーションは、パッケージディレクトリ内のpackage-info.javaという名前のファイルで宣言されます。) これはseapayデモからの例です。

@Namespace(value="http://jboss.com/products/seam/examples/seampay")

package org.jboss.seam.example.seampay;
import org.jboss.seam.annotations.Namespace;

やらなければならないことは、components.xmlで名前空間スタイルを使うことだけです! こうして次のように書くことが可能になります。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:pay="http://jboss.com/products/seam/examples/seampay"
            ... >

    <pay:payment-home new-instance="#{newPayment}"
                      created-message="Created a new payment to #{newPayment.payee}" />

    <pay:payment name="newPayment"
                 payee="Somebody"
                 account="#{selectedAccount}"
                 payment-date="#{currentDatetime}"
                 created-date="#{currentDatetime}" />
     ...
</components
>

または、


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:pay="http://jboss.com/products/seam/examples/seampay"
            ... >

    <pay:payment-home>
        <pay:new-instance
>"#{newPayment}"</pay:new-instance>
        <pay:created-message
>Created a new payment to #{newPayment.payee}</pay:created-message>
    </pay:payment-home>
    
    <pay:payment name="newPayment">
        <pay:payee
>Somebody"</pay:payee>
        <pay:account
>#{selectedAccount}</pay:account>
        <pay:payment-date
>#{currentDatetime}</pay:payment-date>
        <pay:created-date
>#{currentDatetime}</pay:created-date>
     </pay:payment>
     ...
</components
>

これらのサンプルは名前空間付き要素の二つの利用モデルを説明します。 最初の宣言では<pay:payment-home>paymentHomeコンポーネントを参照しています。

package org.jboss.seam.example.seampay;

...
@Name("paymentHome")
public class PaymentController
    extends EntityHome<Payment>
{
    ... 
}

その要素名はコンポーネント名をハイフンで連結した形式になっています。 その要素の属性名はプロパティ名をハイフンで連結した形式になっています。

二番目の宣言では、<pay:payment>要素はorg.jboss.seam.example.seampayパッケージでのPaymentクラスを参照します。 Payment のケースでは、あるエンティティがSeamコンポーネントとして宣言されようとしています。

package org.jboss.seam.example.seampay;

...
@Entity
public class Payment
    implements Serializable
{
    ...
}

ユーザー定義コンポーネントに対して妥当性検証と自動補完入力が機能するようにしたいなら、 スキーマが必要になります。Seamはコンポーネントの集まりからスキーマを自動生成するような機能はまだ提供していませんので、手動で生成する必要があります。標準的なSeamパッケージのスキーマ定義はガイドとして利用できます。

次はSeamによって使用済みの名前空間です。

コンテキスト依存コンポーネントモデルを補完するものとして、Seamアプリケーションの特徴となっている極度の疎結合を促進させる二つの基本概念が存在します。 最初のものは、イベントがJSFライクなメソッドバインディング式(method binding expression) を通じてイベントリスナーへマップできるような強力なイベントモデルです。 二番目のものは、ビジネスロジックを実装するコンポーネントに対して横断的関心事 (cross-cutting concerns) を適用するためにアノテーションやインタセプタを広範囲に使用しているということです。

Seamページアクションはページのレンダリングの直前に発生するイベントです。 ページアクションはWEB-INF/pages.xmlで宣言します。 特定のJSFビューidのためのページアクションを定義することも可能です。


<pages>
    <page view-id="/hello.jsp" action="#{helloWorld.sayHello}"/>
</pages
>

あるいは、 * ワイルドカードを使ってパターンに一致するすべてのビュー IDを指定することもできます。


<pages>
    <page view-id="/hello/*" action="#{helloWorld.sayHello}"/>
</pages
>

複数のワイルドカード化されたページアクションがカレントビューidに一致するなら、 Seamは曖昧な指定から明確な指定への順 (least-specific to most-specific) で、 それらすべてのアクションを呼び出します。

ページアクションのメソッドはJSF outcomeを返すことができます。もしも、そのoutcome がnullでなければ、Seamはビューをナビゲートするためその定義済みナビゲーション規則を使います。

さらに、<page>要素で指定されたビューidは、実際のJSPやFacelets に対応する必要はないのです! そこで、ページアクションを使用したStrutsやWebWorkのような 伝統的なアクション指向フレームワークの機能を再現することもできます。

TODO: translate struts action into page action

non-faces要求 (たとえば、 HTTP Get 要求) に対する応答で複雑な処理をしたい場合などに非常に便利です。

複数または条件付きのページアクションは<action>タグを使って指定できます。


<pages>
    <page view-id="/hello.jsp">
        <action execute="#{helloWorld.sayHello}" if="#{not validation.failed}"/>
        <action execute="#{hitCount.increment}"/>
    </page>
</pages
>

JSF faces 要求 (フォーム送信) は「アクション」 (メソッドバインディング) と「パラメータ」 (入力値バインディング) の両方をカプセル化します。 ページアクションにもパラメータが必要かもしれません。

GET 要求はブックマーク可能なので、 ページパラメータは人間が読める要求パラメータとして引き渡されます (JSF フォーム入力とは異なるもの)。

アクションメソッドを指定する、あるいは指定しないページパラメータを使うことができます。

Seamでは、名前付き要求パラメータをモデルオブジェクトの属性を対応させる値バインディングが可能です。


<pages>
      <page view-id="/hello.jsp" action="#{helloWorld.sayHello}">
          <param name="firstName" value="#{person.firstName}"/>
          <param name="lastName" value="#{person.lastName}"/>
      </page>
  </pages
>

<param>宣言は双方向で、まさにJSF入力の値バインディングのようです。

この背後にある本質的な考えは、他の任意のページから /hello.jsp への (または /hello.jsp から /hello.jsp へ戻るような) 遷移があるにもかかわらず、 値バインディングで参照されるモデル属性の値は対話 (または他のサーバ側の状態) を必要とせずに「記録されている」ということです。

もし name 属性が指定されていたら、要求パラメータは PAGE コンテキストを使って伝播します(モデルプロパティへはマッピングされません)。


<pages>
      <page view-id="/hello.jsp" action="#{helloWorld.sayHello}">
          <param name="firstName" />
          <param name="lastName" />
      </page>
  </pages
>

ページパラメータの伝播は、マスターから詳細画面に遷移するようなマルチレイヤのCRUDページを作成したいときには特に便利です。それは以前操作していた(例えば、保存ボタンを押したときの)ビューや編集していたビューを「覚えておく」のに使えます。

これらすべてはかなり複雑に聞こえますし、そのような変わった概念を努力して使う価値があるのかと疑問に思うことでしょう。実際は、そのアイディアは一旦「理解」してしまえばとても自然なものです。時間をかけてこれを理解することは絶対に価値があります。ページパラメータはnon-faces要求をまたがって状態を伝播するのに最も洗練された方法です。それらは検索結果をブックマーク可能な検索画面にするような問題にとって特に素晴らしい方法です。そのような問題では、同じコードでPOSTとGET要求の両方を処理できるようなアプリケーションコードを書けるようにしたいと望むでしょう。ページパラメータを使えば、ビュー定義内で要求パラメータのリストを繰り返し書く必要がなくなり、リダイレクトをもっと簡単にコーディングできるようになります。

書き換えはpages.xml内のビューで発見される書き換えパターンを元に発生します。SeamのURL書き換えは同一のパターンに基づいて入力方向と出力方向の両方をURL書き換えを実施します。



<page view-id="/home.xhtml">
    <rewrite pattern="/home" />
</page>

この場合は、 /home のための任意の入力要求は /home.xhtml に送られます。さらに興味深いことには、通常 /home.seam を指し示す任意のリンクは /home に書き換えられます。書き換えパターンはクエリーパラメータの前のURL部分にのみマッチします。それゆえ、 /home.seam?conversationId=13/home.seam?color=red は両方ともこの書き換え規則にマッチします。

書き換え規則は、以下の規則に示すように、これらのクエリーパラメータを考慮することができます。



<page view-id="/home.xhtml">
    <rewrite pattern="/home/{color}" />
    <rewrite pattern="/home" />
</page>

この場合、 /home/red の入力要求はあたかも /home.seam?color=red のように振る舞います。同様に、もしcolor がページパラメータなら /home.seam?color=blue と通常表示される出力URLは、代わりに /home/blue と出力されます。

Seamのフィンガープリントを隠す別のオプションを指定することで、デフォルトのSeamクエリーパラメータもURL書き換えを使ってマップ可能です。次の例では、/search.seam?conversationId=13/search-13と書き換えられます。



<page view-id="/search.xhtml">
    <rewrite pattern="/search-{conversationId}" />
    <rewrite pattern="/search" />
</page>

Seam URL書き換えは、ビュー単位での単純で双方向の書き換えを提供します。非Seamコンポーネントをカバーするより複雑な書き換え規則のためには、Seamアプリケーションは継続して org.tuckey URLRewriteFilter を使う、あるいはWebサーバでの書き換え規則を適用することが可能です。

URL書き換えはSeamに書き換えフィルタを有効にすることを要求します。書き換えフィルタについては項29.1.4.3. 「URL のリライト」で説明します。

複雑なモデルのプロパティのためにJSFコンバータを指定することも可能です。


<pages>
   <page view-id="/calculator.jsp" action="#{calculator.calculate}">
      <param name="x" value="#{calculator.lhs}"/>
      <param name="y" value="#{calculator.rhs}"/>
      <param name="op" converterId="com.my.calculator.OperatorConverter" value="#{calculator.op}"/>
   </page>
</pages
>

あるいは代わりに次のようにすることもできます。


<pages>
   <page view-id="/calculator.jsp" action="#{calculator.calculate}">
      <param name="x" value="#{calculator.lhs}"/>
      <param name="y" value="#{calculator.rhs}"/>
      <param name="op" converter="#{operatorConverter}" value="#{calculator.op}"/>
   </page>
</pages
>

次のように、JSFバリデータと required="true" も使用できます。


<pages>
    <page view-id="/blog.xhtml">
        <param name="date" 
               value="#{blog.date}" 
               validatorId="com.my.blog.PastDate" 
               required="true"/>
    </page>
</pages
>

あるいは代わりに次のようにすることもできます。


<pages>
    <page view-id="/blog.xhtml">
        <param name="date" 
               value="#{blog.date}" 
               validator="#{pastDateValidator}" 
               required="true"/>
    </page>
</pages
>

さらに良いことには、モデルベースのHiberanteバリデータアノテーションは自動的に認識されて妥当性の検証をします。

型変換や妥当性検証が失敗したなら、グローバルな FacesMessageFacesContextに追加されます。

Seamアプリケーションではfaces-config.xmlで定義される標準のJSFナビゲーション規則を使用できます。しかし、JSFナビゲーション規則は厄介な制限があります。

さらにpages.xmlfaces-config.xml の間に「オーケストレーション」ロジックが分散してしまうという問題があります。このロジックは pages.xml に統合した方が良いでしょう。

このJSFナビゲーション規則は、


<navigation-rule>
   <from-view-id
>/editDocument.xhtml</from-view-id>
    
   <navigation-case>
      <from-action
>#{documentEditor.update}</from-action>
      <from-outcome
>success</from-outcome>
      <to-view-id
>/viewDocument.xhtml</to-view-id>
      <redirect/>
   </navigation-case>
    
</navigation-rule
>

次のように書き直すことができます。


<page view-id="/editDocument.xhtml">
    
    <navigation from-action="#{documentEditor.update}">
        <rule if-outcome="success">
            <redirect view-id="/viewDocument.xhtml"/>
        </rule>
    </navigation>
    
</page
>

しかし、DocumentEditor コンポーネントが文字列の戻り値(JSFの結果)を持つような汚いコードを書かなくてすめばさらに良くなるでしょう。Seamでは次のように書くことができます。


<page view-id="/editDocument.xhtml">
    
    <navigation from-action="#{documentEditor.update}" 
                   evaluate="#{documentEditor.errors.size}">
        <rule if-outcome="0">
            <redirect view-id="/viewDocument.xhtml"/>
        </rule>
    </navigation>
    
</page
>

または、次のようにすら書くことができます。


<page view-id="/editDocument.xhtml">
    
    <navigation from-action="#{documentEditor.update}">
        <rule if="#{documentEditor.errors.empty}">
            <redirect view-id="/viewDocument.xhtml"/>
        </rule>
    </navigation>
    
</page
>

最初の形式は後続の規則によって使用されるようにcoutcomeの値を決定する値バインディングを評価します。 二番目のアプローチはoutcomeを無視し、各々の規則の値バインディングを評価します。

もちろん、更新が成功したなら、現在の対話 (conversation) を終了させたいことでしょう。 これには、次のようにします。


<page view-id="/editDocument.xhtml">
    
    <navigation from-action="#{documentEditor.update}">
        <rule if="#{documentEditor.errors.empty}">
            <end-conversation/>
            <redirect view-id="/viewDocument.xhtml"/>
        </rule>
    </navigation>
    
</page
>

対話が終了してしまうと、後続の要求は関心があるのがどのドキュメントであるのか知ることができません。要求パラメータとしてドキュメントIDを渡すことができます。そして、それはビューをブックマーク可能にもしてくれます。


<page view-id="/editDocument.xhtml">
    
    <navigation from-action="#{documentEditor.update}">
        <rule if="#{documentEditor.errors.empty}">
            <end-conversation/>
            <redirect view-id="/viewDocument.xhtml">
                <param name="documentId" value="#{documentEditor.documentId}"/>
            </redirect>
        </rule>
    </navigation>
    
</page
>

outcomeがnullとなるのはJSFでは特別なケースです。coucomeがnullは「そのページを再表示する」 という意味に解釈されます。次のナビゲーション規則はnullではないoutcomeに適合しますが、outcomeがnullのものには適合しません


<page view-id="/editDocument.xhtml">
    
    <navigation from-action="#{documentEditor.update}">
        <rule>
            <render view-id="/viewDocument.xhtml"/>
        </rule>
    </navigation>
    
</page
>

outcomeがnullの場合にナビゲーションをしたいのであれば、 代わりに次の形式を使います。


<page view-id="/editDocument.xhtml">
    
    <navigation from-action="#{documentEditor.update}">
        <render view-id="/viewDocument.xhtml"/>
    </navigation>
    
</page
>

ビューidはJSF EL式として与えることができます。


<page view-id="/editDocument.xhtml">

    <navigation>
        <rule if-outcome="success">
            <redirect view-id="/#{userAgent}/displayDocument.xhtml"/>
        </rule>
    </navigation>
    
</page
>

Seamコンポーネント同士は互いのメソッドを呼ぶことだけでやりとりができます。 ステートフルコンポーネントはobserver/observableパターンを実装することすらできます。 しかし、コンポーネントが互いにメソッドを直接呼ぶとき、より疎結合な方法でやりとりできるために、Seamはコンポーネント駆動イベントを提供します。

イベントリスナー (observers) をcomponents.xmlに指定します。


<components>
    <event type="hello">
        <action execute="#{helloListener.sayHelloBack}"/>
        <action execute="#{logger.logHello}"/>
    </event>
</components
>

ここでevent type は単なる任意の文字列です。

イベントが発生するとき、そのイベント用に登録されたアクションはcomponents.xml に出現した順番で呼び出されます。コンポーネントはどのようにイベントを発行するのでしょうか。Seamはこのために組み込みコンポーネントを提供します。

@Name("helloWorld")

public class HelloWorld {
    public void sayHello() {
        FacesMessages.instance().add("Hello World!");
        Events.instance().raiseEvent("hello");
    }
}

あるいは、アノテーションを使うことも可能です。

@Name("helloWorld")

public class HelloWorld {
    @RaiseEvent("hello")
    public void sayHello() {
        FacesMessages.instance().add("Hello World!");
    }
}

このイベントプロデューサはイベントコンシューマになんら依存していないことに注意してください。 そのイベントリスナーはまったくプロデューサと依存関係がないように実装できるのです。

@Name("helloListener")

public class HelloListener {
    public void sayHelloBack() {
        FacesMessages.instance().add("Hello to you too!");
    }
}

上記の components.xml で定義されたメソッドバインディングは、コンシューマへのイベントのマップを扱います。もし components.xml ファイルを編集するのが嫌ならば、その代わりにアノテーションを使うこともできます。

@Name("helloListener")

public class HelloListener {
    @Observer("hello")
    public void sayHelloBack() {
        FacesMessages.instance().add("Hello to you too!");
    }
}

なぜイベントオブジェクトについて今まで何も言及してこなかったのか疑問を思われるかもしれません。Seamでは、イベントプロデューサとリスナーの間の状態の伝播のためのイベントオブジェクトは必要ではありません。状態はSeamコンテキストで保持され、コンポーネント間で共有されます。しかし、もしイベントオブジェクトを渡したいのであれば、次のようにすることも可能です。

@Name("helloWorld")

public class HelloWorld {
    private String name;
    public void sayHello() {
        FacesMessages.instance().add("Hello World, my name is #0.", name);
        Events.instance().raiseEvent("hello", name);
    }
}
@Name("helloListener")

public class HelloListener {
    @Observer("hello")
    public void sayHelloBack(String name) {
        FacesMessages.instance().add("Hello #0!", name);
    }
}

Seamは特殊なフレームワークの統合のためにアプリケーションが利用可能な多くの組み込みイベントを定義します。そのイベントとは次のようなものです。

Seamコンポーネントは、他のコンポーネント駆動イベントを観察する (observe) のとまったく同様に これらのどのイベントでも観察することが可能です。

EJB 3.0 はセッション Bean コンポーネントに対して標準的なインタセプタモデルを導入しました。 Bean にインタセプタを追加するには、 @AroundInvoke というアノテーションが付加されたメソッドの付いたクラスを記述して、 その Bean に対してインタセプタのクラス名を指定する @Interceptors のアノテーションを付ける必要があります。

public class LoggedInInterceptor {


   @AroundInvoke
   public Object checkLoggedIn(InvocationContext invocation) throws Exception {
   
      boolean isLoggedIn = Contexts.getSessionContext().get("loggedIn")!=null;
      if (isLoggedIn) {
         //the user is already logged in
         return invocation.proceed();
      }
      else {
         //the user is not logged in, fwd to login page
         return "login";
      }
   }
}

このインタセプタをアクションリスナーとして動作するセッションBeanに対して適用するためには、そのセッションBeanに @Interceptors(LoggedInInterceptor.class) というアノテーションを付加しなければなりません。これはちょっと見栄えの悪いアノテーションです。Seamはクラスレベルインタセプタのためのメタアノテーションとして @Interceptors を使えるようにEJB3のインタセプタフレームワーク上に構築されています。例えば、以下では、 @LoggedIn アノテーションを生成します。

@Target(TYPE)

@Retention(RUNTIME)
@Interceptors(LoggedInInterceptor.class)
public @interface LoggedIn {}

こうして、 このインタセプタを適用するのにアクションリスナー Bean に@LoggedIn アノテーションだけを付加すればよくなりました。

@Stateless

@Name("changePasswordAction")
@LoggedIn
@Interceptors(SeamInterceptor.class)
public class ChangePasswordAction implements ChangePassword { 
    
    ...
    
    public String changePassword() { ... }
    
}

インタセプタの順番が重要な場合 (通常は重要となる)、 インタセプタクラスに対して @Interceptor アノテーションを追加しインタセプタの半順序を指定することが可能です。

@Interceptor(around={BijectionInterceptor.class,

                     ValidationInterceptor.class,
                     ConversationInterceptor.class},
             within=RemoveInterceptor.class)
public class LoggedInInterceptor
{
    ...
}

「クライアント側」インタセプタを持つこともできます。 EJB3 のいずれの組み込み機能とでも併用することができます。

@Interceptor(type=CLIENT)

public class LoggedInInterceptor
{
    ...
}

EJB インタセプタはステートフルで、 インタセプトする対象となるコンポーネントと同じライフルサイクルに従います。 状態を維持する必要がないインタセプタの場合、 Seam では @Interceptor(stateless=true) を指定することでパフォーマンス最適化ができるようになります。

Seamの多くの機能は、前の例で登場したようなインタセプタを含む組み込みのSeamインタセプタによって実装されています。コンポーネントにアノテーションを付加することによってこれらのインタセプタを明示的に指定する必要はありませんが、インタセプタを適用可能なすべてのSeamコンポーネントのために存在しているのです。

Seam インタセプタは EJB3 Bean だけでなく JavaBean コンポーネントにも使うことができます。

EJB は、 インタセプションを (@AroundInvoke を使った) ビジネスメソッドだけでなく、 ライフサイクルメソッド @PostConstruct@PreDestroy@PrePassivate そして @PostActive に対しても定義します。 Seam は、 コンポーネントとインタセプタに対するこれらすべてのライフサイクルメソッドを EJB3 Bean だけでなく JavaBean コンポーネントに対してもサポートします (JavaBean コンポーネントにとって意味のない @PreDestroy は除きます)。

JSF は例外処理に関しては驚くほど制限があります。 この問題の部分的な回避策として、 Seam は例外クラスにアノテーションを付けるか XML ファイルに例外クラスを宣言することで例外となる特定クラスを処理する方法を定義することができます。 この機能は、 指定された例外がトランザクションロールバックの原因になるべきか否かを指定するのに EJB 3.0 標準の @ApplicationException アノテーションと一緒に使われることが意図されていています。

Bean のビジネスメソッドによって例外がスローされると、 その例外は現在のトランザクションに直ちにロールバックが必要として印を付けるかどうかを制御できるよう明確な規則を EJB は定義しています。 システム例外 は常にトランザクションロールバックとなり、 アプリケーション例外 はデフォルトではロールバックとはなりませんが @ApplicationException(rollback=true) が指定されるとロールバックとなります。 (アプリケーション例外とは、 チェックの付いた例外、 または @ApplicationException アノテーションが付いたチェックのない例外です。 システム例外とは、 @ApplicationException アノテーションもチェックも付いていない例外です。)

ロールバック用にトランザクションに印を付けるのと、 実際にロールバックを行うのとは異なります。 例外規則にはトランザクションにロールバックが必要であると印が付けられることだけしか言及していませんが、 例外がスローされた後でもそれはアクティブのままである可能性があるということに注意してください。

Seam は EJB 3.0 例外のロールバック規則を Seam JavaBean コンポーネントに対しても適用します。

しかし、 これらの規則は Seam コンポーネント層でのみ適用されるます。 では、 例外がキャッチされることなく Seam コンポーネント層の外部に伝播し、 さらに JSF 層の外に伝播したらどうなるでしょうか。 仕掛かり中のトランザクションをオープンしたままで放置するのは間違いなので、 例外が発生し Seam コンポーネント層でキャッチされないと Seam はアクティブトランザクションを必ずロールバックします。

次の例外は Seam コンポーネント層の外部に伝播すると必ず HTTP 404 エラーになります。 スローされてもすぐには現在のトランザクションをロールバックしませんが、 別の Seam コンポーネントによって例外がキャッチされないとこのトランザクションはロールバックされます。

@HttpError(errorCode=404)

public class ApplicationException extends Exception { ... }

この例外は Seam コンポーネント層の外部に伝播すると必ずブラウザリダイレクトになります。 また、 現在の対話も終了させます。 これにより現在のトランザクションを即時ロールバックさせることになります。

@Redirect(viewId="/failure.xhtml", end=true)

@ApplicationException(rollback=true)
public class UnrecoverableApplicationException extends RuntimeException { ... }

ELを使ってリダイレクト先の ビューid を指定することも可能です。

この例外は Seam コンポーネント層の外部に伝播すると必ずユーザーへのメッセージを付けてリダイレクトされます。 また、 現在のトランザクションも即時ロールバックさせます。

@Redirect(viewId="/error.xhtml", message="Unexpected error")

public class SystemException extends RuntimeException { ... }

関心のあるすべての例外クラスへアノテーションを付加することは不可能なので、Seamはこの機能を pages.xml でも指定できるようにしています。


<pages>
   
   <exception class="javax.persistence.EntityNotFoundException">
      <http-error error-code="404"/>
   </exception>
   
   <exception class="javax.persistence.PersistenceException">
      <end-conversation/>
      <redirect view-id="/error.xhtml">
          <message
>Database access failed</message>
      </redirect>
   </exception>
   
   <exception>
      <end-conversation/>
      <redirect view-id="/error.xhtml">
          <message
>Unexpected failure</message>
      </redirect>
   </exception>
   
</pages
>

最後の <exception> 宣言はクラスを指定していないので、 アノテーションまたは pages.xml で指定されているもの以外すべての例外をキャッチします。

ELを使ってリダイレクト先の view-id を指定することもできます。

EL によってキャッチした例外インスタンスにアクセスすることができます。 Seamはそれを対話コンテキストに置きます。例外のメッセージにアクセスする例は次の通り。


...
throw new AuthorizationException("You are not allowed to do this!");

<pages>

    <exception class="org.jboss.seam.security.AuthorizationException">
        <end-conversation/>
        <redirect view-id="/error.xhtml">
            <message severity="WARN"
>#{org.jboss.seam.handledException.message}</message>
        </redirect>
    </exception>

</pages
>

org.jboss.seam.handledException は例外ハンドラによって実際に処理されたネストされた例外を保持します。その最も外側の(ラッパーの)例外はorg.jboss.seam.caughtExceptionによって取得可能です。

もしJPAを使っている場合


<exception class="javax.persistence.EntityNotFoundException">
   <redirect view-id="/error.xhtml">
      <message
>Not found</message>
   </redirect>
</exception>

<exception class="javax.persistence.OptimisticLockException">
   <end-conversation/>
   <redirect view-id="/error.xhtml">
      <message
>Another user changed the same data, please try again</message>
   </redirect>
</exception
>

もしSeamアプリケーションフレームワークを使っている場合


<exception class="org.jboss.seam.framework.EntityNotFoundException">
   <redirect view-id="/error.xhtml">
      <message
>Not found</message>
   </redirect>
</exception
>

もしSeamセキュリティを使っている場合


<exception class="org.jboss.seam.security.AuthorizationException">
   <redirect>
      <message
>You don't have permission to do this</message>
   </redirect>
</exception>
    
<exception class="org.jboss.seam.security.NotLoggedInException">
   <redirect view-id="/login.xhtml">
      <message
>Please log in first</message>
   </redirect>
</exception
>

そして、JSFの場合


<exception class="javax.faces.application.ViewExpiredException">
   <redirect view-id="/error.xhtml">
      <message
>Your session has timed out, please try again</message>
   </redirect>
</exception
>

ViewExpiredException はセッションの有効期限が切れたときにポストバックをページに送信しようとすると発生します。もし対話の中で操作中であればno-conversation-view-idconversation-required を使えば細かなセッションの有効期限の制御が可能になります。

本章では、 そろそろ Seam の対話モデルについて詳細に理解していくことにします。

事のはじまりは、 3 つの思いつきが融合した結果、 Seam 「対話」の概念となったことです。

  • ワークスペース という思いつき、 これは 2002 年にビクトリア州政府 (オーストラリア) のプロジェクトで思いつきました。 このプロジェクトで、私は Struts の上にワークスペース管理を実装せざるを得なくなりました。2 度と繰り返したいとは思わないような経験でした。

  • 楽観的セマンティクスで動作するアプリケーショントランザクションという思いつきに加え、 ステートレスなアーキテクチャをベースとする既存のフレームワークでは拡張された永続コンテキストの効率的な管理は実現できないことを実感した事実でした。 (Hibernate チームは LazyInitializationException に対する非難は聞き飽きていましたし、 実際にはこれは Hibernate に問題があるのではなく、 むしろ Spring フレームワークや J2EE における従来の stateless session facade (anti) パターンなどステートレスアーキテクチャでサポートされる極端に限定的な永続コンテキストモデルに問題があったのです。)

  • ワークフロータスクという思いつき

こうした思いつきを統一しフレームワークで強力なサポートを提供することで、 以前よりすっきりしたコードでより豊かで効率的なアプリケーションをビルドできるパワフルな構成概念を得ました。

これまでに見た例は、以下の規則に従う非常に単純な対話モデルを利用します。

Seam は透過的に対話コンテキスト (一時的な対話コンテキストを含む) を JSF ポストパックおよびリダイレクト全体に伝播します。 特に何もしなければ 非 faces 要求 (たとえば GET 要求など) は対話コンテキストを伝播せず新しい一時的な対話内で処理されます。 常にとは限りませんが、 これが通常求められる動作になります。

non-faces 要求全体に Seam 対話を伝播させたい場合、 要求パラメータとして Seam 対話 ID (conversation id) を明示的にコード化する必要があります。


<a href="main.jsf?#{manager.conversationIdParameter}=#{conversation.id}"
>Continue</a
>

JSF のようにする場合には以下のようにします。


<h:outputLink value="main.jsf">
    <f:param name="#{manager.conversationIdParameter}" value="#{conversation.id}"/>
    <h:outputText value="Continue"/>
</h:outputLink
>

Seam タグライブラリを使用する場合、 以下は等価です。


<h:outputLink value="main.jsf">
    <s:conversationId/>
    <h:outputText value="Continue"/>
</h:outputLink
>

ポストバック用の対話コンテキストの伝播を無効にしたい場合は、 同様のトリックが使えます。


<h:commandLink action="main" value="Exit">
    <f:param name="conversationPropagation" value="none"/>
</h:commandLink
>

Seam タグライブラリを使用する場合、 以下は等価です。


<h:commandLink action="main" value="Exit">
    <s:conversationPropagation type="none"/>
</h:commandLink
>

対話コンテキストの伝播を無効にすることと、 対話を終了することとは全く異なることですので注意してください。

conversationPropagation 要求パラメータ または <s:conversationPropagation> タグは、 対話の開始と終了、あるいはネストされた対話の開始にも使用することができます。


<h:commandLink action="main" value="Exit">
    <s:conversationPropagation type="end"/>
</h:commandLink
>

<h:commandLink action="main" value="Select Child">
    <s:conversationPropagation type="nested"/>
</h:commandLink
>

<h:commandLink action="main" value="Select Hotel">
    <s:conversationPropagation type="begin"/>
</h:commandLink
>

<h:commandLink action="main" value="Select Hotel">
    <s:conversationPropagation type="join"/>
</h:commandLink
>

この対話モデルは、 マルチウィンドウ操作に関して正常に動作するアプリケーションの構築を容易してくれます。 多くのアプリケーションにとって必要なものはこれだけです。 複雑なアプリケーションのなかには以下の追加要件の両方あるいはどちらかを必要とするものがあります。

ネストされた対話は既存の対話のスコープ内で @Begin(nested=true) とマークされたメソッドを呼び出すことによって作成されます。 ネストされた対話はそれ自体の対話コンテキストを持っていますが、 外側の対話のコンテキストから値を読み取ることができます。 オブジェクトは参照により取得されるため外側の対話のコンテキストはネストされた対話内では読み取り専用となりますが、 オブジェクト自体への変更はその外側のコンテキストに反映されます。

次に @End が出てくると、 対話スタックから「ポップ(Pop)」されることで、 その取り出された対話は破棄されます。 対話は任意の深さにネストすることができます。

特定のユーザーアクティビティ (ワークスペース管理や戻るボタン) により、 内側の対話が終了する前に外側の対話が開始させることができます。 この場合、 同じ外側の対話に属する複数の並列ネスト対話を持つことができます。 ネストされた対話が終了する前に外側の対話が終了すると、 Seam はネストされた対話コンテキストを外側のコンテキストと共にすべて破棄します。

対話スタックの最下位にある対話がルートの対話になります。 この対話を破棄すると常に派生した対話はすべて破棄されます。 @End(root=true) を指定すると宣言的にこれを行うことができます。

対話は継続可能な状態と見なすことができます。 ネストされた対話により、 ユーザーとの交信でのさまざまなポイントにおいてアプリケーションは一貫した継続可能な状態を捕らえることができるようになります。 従って、 戻るボタンを押すことやワークスペース管理に対して正しい動作を保証します。

前述した通り、 現在ネストされている対話の親となる対話にコンポーネントが存在する場合、 このネストされている対話は同じインスタンスを使用します。ときには、 親となる対話内に存在するコンポーネントインスタンスがその子となる対話からは見えなくなるように、 ネストされるそれぞれの対話内に別々のインスタンスを持たせると便利なことがあります。 コンポーネントに @PerNestedConversation アノテーションを付けるとこれを行うことができます。

ページが non-faces 要求 (例、 HTTP GET 要求) 経由でアクセスされる場合、 JSF は起動されるアクションリスナーを全く定義しません。 ユーザーがそのページをブックマークする、あるいは <h:outputLink> からそのページに行き着く場合などに発生します。

ページがアクセスされたら直ちに対話を開始したい場合があります。 JSF アクションメソッドがないため、 アクションに @Begin アノテーションを付けるという普通の方法では問題を解決することができません。

このページが状態をコンテキスト変数にフェッチする必要がある場合、 さらなる問題が発生します。 すでに、2 つの問題解決方法を見てきました。 Seam コンポーネントにその状態が保持される場合、 @Create メソッドでその状態をフェッチできます。 保持されていなければ、 コンテキスト変数に対して @Factory メソッドを定義することができます。

これらのオプションがうまくいかない場合、 Seam では pages.xml ファイルに ページアクション を定義することができます。


<pages>
    <page view-id="/messageList.jsp" action="#{messageManager.list}"/>
    ...
</pages
>

ページがレンダリングされるようとするときは常に、 応答のレンダリングフェーズの冒頭でこのアクションメソッドが呼び出されます。 ページアクションが null 以外の結果を返す場合、 Seam は適切な JSF および Seam ナビゲーションの規則を処理するので、 まったく異なるページがレンダリングさることになるかもしれません。

ページのレンダリング前に行いたいことが対話の開始だけなら、 組み込みアクションメソッドを次のように使用できます。


<pages>
    <page view-id="/messageList.jsp" action="#{conversation.begin}"/>
    ...
</pages
>

また、 この組み込みアクションは JSF コントロールからも呼び出すことができ、 同様に #{conversation.end} を使って対話を終了することができます。

既存の対話にジョインするあるいはネストされる対話を開始する、 ページフローまたはアトミック対話を開始するためにさらに制御が必要な場合は、 <begin-conversation> エレメントを使用してください。


<pages>
    <page view-id="/messageList.jsp">
       <begin-conversation nested="true" pageflow="AddItem"/>
    <page>
    ...
</pages
>

また、 <end-conversation> エレメントもあります。


<pages>
    <page view-id="/home.jsp">
       <end-conversation/>
    <page>
    ...
</pages
>

1 番目の問題を解決するには、 現在 5 つのオプションから選択できます。

JSF コマンドリンクは常に JavaScript でフォームサブミットを行います。 これによりウェブブラウザの「新しいウィンドウで開く」または「新しいタブで開く」機能を動作させなくしてしまいます。 プレーンの JFS でこの機能が必要な場合は、 <h:outputLink> を使用する必要があります。 ただし、 <h:outputLink> には重要な制限が 2 つあります。

Seam provides the notion of a page action to help solve the first problem, but this does nothing to help us with the second problem. We could work around this by using the RESTful approach of passing a request parameter and requerying for the selected object on the server side. In some cases—such as the Seam blog example application—this is indeed the best approach. The RESTful style supports bookmarking, since it does not require server-side state. In other cases, where we don't care about bookmarks, the use of @DataModel and @DataModelSelection is just so convenient and transparent!

この機能を補ってさらに対話伝播の管理をより簡略化するために、 Seam は <s:link> JSF タグを提供しています。

このリンクは JSF ビュー ID だけを指定することができます。


<s:link view="/login.xhtml" value="Login"/>

あるいは、 アクションメソッドを指定することができます (この場合、 アクションの結果は最終的なページを確定する)。


<s:link action="#{login.logout}" value="Logout"/>

JSF ビュー ID とアクションメソッドの両方を指定すると、 アクションメソッドが null 以外の結果を返さない限り「ビュー」が使用されます。


<s:link view="/loggedOut.xhtml"  action="#{login.logout}" value="Logout"/>

リンクは <h:dataTable> 内で使用する DataModel の選択列を自動的に伝播します。


<s:link view="/hotel.xhtml" action="#{hotelSearch.selectHotel}" value="#{hotel.name}"/>

既存の対話のスコープを残しておくことができます。


<s:link view="/main.xhtml" propagation="none"/>

対話を開始、 終了、 またはネストすることができます。


<s:link action="#{issueEditor.viewComment}" propagation="nest"/>

リンクが対話を開始すると、 使用されるページプローを指定することもできます。


<s:link action="#{documentEditor.getDocument}" propagation="begin"
        pageflow="EditDocument"/>

jBPM タスクリストを使用する場合の taskInstance 属性です。


<s:link action="#{documentApproval.approveOrReject}" taskInstance="#{task}"/>

(上記の例は DVD ストアデモアプリケーションを参照してください。)

最後に、 ボタンとしてレンダリングされる「リンク」が必要な場合は <s:button> を使用します。


<s:button action="#{login.logout}" value="Logout"/>

動作に対して成功したか失敗したかをユーザーに示すメッセージを表示するのは非常に一般的です。 これには、 JSF FacesMessage を使うと便利です。 残念ながら、 成功のアクションはブラウザリダイレクトを要することが多く、 JSF はリダイレクト全体に faces のメッセージは伝播しません。 このためプレーン JSF で成功のメッセージを表示するのはかなり困難になります。

組み込みの対話スコープ Seam コンポーネントである facesMessages がこの問題を解決してくれます。 (Seam リダイレクトフィルタをインストールしておく必要があります。)

@Name("editDocumentAction")

@Stateless
public class EditDocumentBean implements EditDocument {
    @In EntityManager em;
    @In Document document;
    @In FacesMessages facesMessages;
    
    public String update() {
        em.merge(document);
        facesMessages.add("Document updated");
    }
}

facesMessages に追加されるメッセージはすべてすぐ次のフェースである応答レンダリングフェーズで現在の対話に対して使用されます。 これは Seam がリダイレクト全体に一時的な対話コンテキストを維持するので長期実行の対話がない場合でも機能します。

JSF EL 式を faces メッセージサマリーに含ませることもできます。

facesMessages.add("Document #{document.title} was updated");

たとえば、 通常の方法でメッセージを表示することができます。


<h:messages globalOnly="true"/>

永続オブジェクトを処理する対話を作業する場合は標準のサロゲート対話 ID ではなくそのオブジェクトのナチュラルキーを使用する方が望ましい場合があります。

既存の対話に容易にリダイレクト

ユーザーが同じ操作を 2 回要求する場合は既存の対話にリダイレクトすると便利な場合があります。 例をあげてみます。 「 「ebay で両親へのクリスマスプレゼントを獲得しそのアイテムの支払いプロセスが途中まで進んでいます。 ここでこのアイテムが直接両親に配達されるようにしようと思います。 支払い詳細は入力しましたが両親の明確な住所を思い出すことができません。 住所を検索しようとして誤って同じブラウザウィンドウを使ってしまいました。 もう一度さっきのアイテムの支払いに戻る必要があります。」

With a natural conversation its really easy to have the user rejoin the existing conversation, and pick up where they left off - just have them to rejoin the payForItem conversation with the itemId as the conversation id.

ユーザーフレンドリーな URL

個人的には操作可能な階層と (URL を編集しながら操作可能) 意味のある URL (この Wiki に見られるようにランダムな ID での識別を行わない) で構成されているように見えますが、 アプリケーションユーザーにとってはフレンドリーな URL はそれほど重要ではない場合もあるでしょう。

With a natural conversations, when you are building your hotel booking system (or, of course, whatever your app is) you can generate a URL like http://seam-hotels/book.seam?hotel=BestWesternAntwerpen (of course, whatever parameter hotel maps to on your domain model must be unique) and with URLRewrite easily transform this to http://seam-hotels/book/BestWesternAntwerpen.

かなり改善されたはずです。

ナチュラル対話は pages.xml で定義されます。


  <conversation name="PlaceBid"
                  parameter-name="auctionId"
                  parameter-value="#{auction.auctionId}"/>

上記の定義でまず判るのは対話に名前があることです。 この場合 PlaceBid になります。 名前は特定の指定対話を固有に識別するため page 定義により参加する指定対話の識別に使用されます。

次の属性 parameter-name はデフォルトの対話 ID パラメータの代わりにナチュラル対話の ID を含む要求パラメータを定義します。 この例では parameter-nameauctionId になります。 つまり、 ページの URL 内に出現する cid=123 のような対話パラメータの代わりに auctionId=765432 を含むようになります。

上記の設定の最後の属性 parameter-value は対話 ID として使用するナチュラルビジネスキーの値の評価に使用される EL 式を定義します。 この例では対話 ID は現在範囲内の auction のプライマリーキー値になります。

次に指定対話に参加するページを定義します。 page 定義の conversation 属性を指定してこれを行います。


  <page view-id="/bid.xhtml" conversation="PlaceBid" login-required="true">
      <navigation from-action="#{bidAction.confirmBid}"
>        
          <rule if-outcome="success">
              <redirect view-id="/auction.xhtml">
                  <param name="id" value="#{bidAction.bid.auction.auctionId}"/>
              </redirect>
          </rule
>        
      </navigation>
  </page
>

ナチュラル対話を開始またはリダイレクトする場合、 ナチュラル対話名を指定するいくつかのオプションがあります。 次のページ定義をまず見てみることにします。


  <page view-id="/auction.xhtml">
    <param name="id" value="#{auctionDetail.selectedAuctionId}"/>
       
    <navigation from-action="#{bidAction.placeBid}">
      <redirect view-id="/bid.xhtml"/>
    </navigation>
  </page
>

auction ビューからアクション #{bidAction.placeBid} を呼び出していること (これらのサンプルはすべて Seam にある seamBay から取得している)、 前述のようにナチュラル対話 PlaceBid で設定される /bid.xhtml にリダイレクトしていることがわかります。 アクションメソッドの宣言は以下のようになります。

   @Begin(join = true)

   public void placeBid()

名前が付けられた対話が <page/> エレメントに指定される場合、 その名前の対話へのリダイレクトはアクションメソッドが完全に呼び出された後でナビゲーションルールの一部として発生します。 既存の対話にリダイレクトする場合はアクションメソッドが呼び出される前にリダイレクトが発生する必要があるため問題となってきます。 したがってアクションが呼び出される場合は対話名を指定する必要があります。 s:conversationName タグを使って行うのがその方法のひとつとなります。


  <h:commandButton id="placeBidWithAmount" styleClass="placeBid" action="#{bidAction.placeBid}">
    <s:conversationName value="PlaceBid"/>
  </h:commandButton
>

もうひとつの方法は s:link または s:button のどちらかを使用するときに conversationName を指定する方法です。


  <s:link value="Place Bid" action="#{bidAction.placeBid}" conversationName="PlaceBid"/>

ワークスペース管理は、1 つのウィンドウの中で対話を「切り換える」能力です。 Seam はワークスペース管理を Java コードのレベルで完全に透過的にします。 ワークスペース管理を可能にするために、必要なすべては以下の通りです。

対話一覧は対話切り替えに非常によく似ていますが、 表形式で表示される点が異なります。


<h:dataTable value="#{conversationList}" var="entry"
        rendered="#{not empty conversationList}">
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>Workspace</f:facet>
        <h:commandLink action="#{entry.select}" value="#{entry.description}"/>
        <h:outputText value="[current]" rendered="#{entry.current}"/>
    </h:column>
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>Activity</f:facet>
        <h:outputText value="#{entry.startDatetime}">
            <f:convertDateTime type="time" pattern="hh:mm a"/>
        </h:outputText>
        <h:outputText value=" - "/>
        <h:outputText value="#{entry.lastDatetime}">
            <f:convertDateTime type="time" pattern="hh:mm a"/>
        </h:outputText>
    </h:column>
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>Action</f:facet>
        <h:commandButton action="#{entry.select}" value="#{msg.Switch}"/>
        <h:commandButton action="#{entry.destroy}" value="#{msg.Destroy}"/>
    </h:column>
</h:dataTable
>

恐らく、 多くの方が独自のアプリケーションに合うようカスタマイズを希望するだろうと思います。

詳細を持つ対話のみがこの一覧に含まれます。

対話一覧によりユーザーがワークスペースを破壊することができるので留意してください。

重要ではありませんが、 JSF コンポーネントへのバインディングの保持には使用できないという制限が対話型コンポーネントにはあります。 (一般的には、 アプリケーション論理からビューに対する強い依存関係を作ってしまうため、 絶対的に必要でない限り一般的にはこの JSF の機能は使用しないようにした方がよいでしょう。) postback 要求で、 Seam 対話コンテキストが復元される前、 ビューの復元フェーズ中にコンポーネントのバインディングは更新されます。

これを回避するには、 イベントスコープコンポーネントを使ってコンポーネントバインディングを格納し、 それを必要とする対話スコープコンポーネントにインジェクトします。

@Name("grid")

@Scope(ScopeType.EVENT)
public class Grid
{
    private HtmlPanelGrid htmlPanelGrid;
    // getters and setters
    ...
}
@Name("gridEditor")

@Scope(ScopeType.CONVERSATION)
public class GridEditor
{
    @In(required=false)
    private Grid grid;
    
    ...
}

また、 対話スコープのコンポーネントを JSF コントロールのバインド先となるイベントスコープのコンポーネントにはインジェクトできません。 これには facesMessages のようなコンポーネント内での Seam 構築が含まれます。

Alternatively, you can access the JSF component tree through the implicit uiComponent handle. The following example accesses getRowIndex()of the UIData component which backs the data table during iteration, it prints the current row number:



<h:dataTable id="lineItemTable" var="lineItem" value="#{orderHome.lineItems}">
   <h:column>
      Row: #{uiComponent['lineItemTable'].rowIndex}
   </h:column>
   ...
</h:dataTable
>

JSF UI のコンポーネントはこのマップ内のクライアント識別子で使用可能になります。

Seam コンポーネントへの並列コールに関する全般は 項4.1.10. 「同時並行処理モデル」 でご覧ください。 ここでは並列が発生する最も一般的な状況について説明しています (AJAX 要求から対話的コンポーネントにアクセスする)。 クライアントで発生したイベントの制御に Ajax クライアントライブラリが提供すべきオプションについて説明してから RichFaces で提供されるオプションについて見ていきます。

対話的コンポーネントでは実際の並列アクセスは許可されないので、 Seam は要求を連続的に処理するようそれぞれを待ち行列に入れます。 これにより各要求は決定論的に実行されるようになります。 ただし、 シンプルなキューはあまりよくありません。 まず、 メソッドがなんらかの理由で完了に長時間かかっている場合、 クライアントが要求を生成するたび繰り返してそれを実行するのはよくありません (サービス妨害攻撃の可能性)。 また、 ユーザーに対するステータスのクィックアップデートに AJAX が頻繁に使用されるためアクションを長時間実行し続けるのは実用的ではありません。

したがって、 長時間実行の対話の内側で作業する場合は Seam は一定期間アクションイベントを待ち行列に入れます (並列要求タイムアウト)。 時間通りにイベントを処理できないと一時的な対話を作成してユーザーに状況を知らせるメッセージを出力します。 このため、 AJAX イベントでサーバーを溢れさせないようにすることが非常に重要となります。

components.xml で並列要求のタイムアウトにミリ秒単位で適当なデフォルトを設定することができます。


<core:manager concurrent-request-timeout="500" />

また、 ページごとに並列要求のタイムアウトを微調整することもできます。


<page view-id="/book.xhtml" 
         conversation-required="true" 
         login-required="true"
         concurrent-request-timeout="2000" />

ここまではユーザーに対して連続的に出現する AJAX 要求について説明してきました。 クライアントはサーバーにイベントが発生したことを伝え、 その結果に応じてページの一部を表示します。 この方法は AJAX が軽量である場合には最適となります (1 コラム内の数字の合計を計算するなど呼び出されるメソッドがシンプルである場合)。 しかし、 計算に 1 分を要するような複雑な計算が必要な場合はどうでしょう。

重量のある計算にはポーリングベースの方法を使用してください。 クライアントがサーバーに AJAX 要求を送信し、 これによりサーバーで非同期にアクションが実行され (クライアントへの応答が即時となる)、 クライアントは次にサーバーに更新をポーリングします。 それぞれのアクションがすべて実行する (いずれもタイムアウトしない) ことが重要となるような長時間実行のアクションがある場合に適した方法となります。

まず、 簡単な「連続」要求を使用するのかどうか、 あるいはポーリングの方法を使用するのかどうかを決める必要があります。

「連続」要求を選択する場合は要求が完了する長さを推測する必要があります。 並列要求のタイムアウトに比べ十分に短い時間で完了するかどうか推測してみます。 不十分な場合はこのページの並列要求のタイムアウトを変更します (前述の通り)。 サーバーを要求で溢れさせないようにするためクライアント側で行列待ちをさせた方がよいでしょう。 イベントが頻繁に発生し (入力フィールドの keypress や onblur など) クライアントの即時更新が優先事項ではない場合はクライアント側で要求の遅延をセットしてください。 要求遅延の作業を行う場合、 イベントがサーバー側でも行列待ちできるようにすることを考慮に入れてください。

最後に、 クライアントライブラリは未完了の重複要求を最新のものを残してすべて停止するオプションを提供することができます。

ポールスタイルのデザインを使用する場合は細かな調整があまり必要ありません。 アクションメソッド @Asynchronous をマークしてポーリングの間隔を決定するだけです。

int total;


// This method is called when an event occurs on the client
// It takes a really long time to execute
@Asynchronous      
public void calculateTotal() {
   total = someReallyComplicatedCalculation();
}
// This method is called as the result of the poll
// It's very quick to execute
public int getTotal() {
   return total;
}

並列要求を対話的コンポーネントに対して行列待ちに入れるよう十分注意をしてアプリケーションを設定しても、 サーバー側がオーバーロードとなり要求処理にかかる時間が concurrent-request-timeout を越えるまでに全要求を処理できなくなる危険性があります。 こうした場合、 Seam は pages.xml で処理が可能な ConcurrentRequestTimeoutException を送出します。 HTTP 503 エラーの送信をお勧めします。


   <exception class="org.jboss.seam.ConcurrentRequestTimeoutException" logLevel="trace">
      <http-error error-code="503" />
   </exception
>

代わりにエラーページにリダイレクトすることができます。


<exception class="org.jboss.seam.ConcurrentRequestTimeoutException" logLevel="trace">
   <end-conversation/>
   <redirect view-id="/error.xhtml">
      <message
>The server is too busy to process your request, please try again later</message>
   </redirect>
</exception
>

ICEfaces, RichFaces Ajax and Seam Remoting can all handle HTTP error codes. Seam Remoting will pop up a dialog box showing the HTTP error and ICEfaces will indicate the error in it's connection status component. RichFaces Ajax provides the most complete support for handling HTTP errors by providing a user definable callback. For example, to show the error message to the user:

<script type="text/javascript">
   A4J.AJAX.onError = function(req,status,message) { 
      alert("message");    
   };
</script
>

RichFaces Ajax は Seam で使用される最も一般的な AJAX ライブラリであり、 上述したような制御をすべて提供します。

JBoss jBPM はJava SE や EE 環境のためのビジネスプロセス管理エンジンです。 jBPM はビジネスプロセスやユーザーインタラクションを、 待ち状態、デシジョン、タスク、WEBページなどノードの図式として表現を可能にします。 図式は簡単でとても読みやすい jPDL と呼ばれる XML 表現を使用して定義されており、 Eclipse プラグインを利用して編集、グラフィックによる視覚化が可能です。 jPDL は拡張可能な言語でありWEB アプリケーションのページフローを定義することから、典型的なワークフローの管理、SOA 環境におけるサービスのオーケストレーションまで対応します。

Seam アプリケーションは jBPM を2 つの異なる問題に使用します。

  • 複雑なユーザーインタラクションを含むページフローを定義します。 jPDL プロセス定義は対話のためのページフローを定義します。 Seamの対話はシングルユーザーとの相対的に短期な対話のインタラクションであると考えられます。

  • ビジネスプロセスを包括的に定義します。 ビジネスプロセスは、複数ユーザーの複数の対話の範囲を含むかもしれません。 その状態は jBPM データベースの中で永続的なので長期的であると考えられます。 複数ユーザーのアクティビティの調整は、 シングルユーザーとのインタラクションについて動作を記述するよりずっと複雑な問題です。 そこで、jBPM は複数の並行な実行パスを扱うようなタスク管理のための洗練された機能を提供します。

この二つを混乱させないでください!まったく異なるレベルまたは粒度で動作します。Pageflow, conversationtask すべて、一人のユーザーの一つのインタラクションを指しています。ビジネスプロセスはたくさんのタスクに広がります。さらに二つのjBPMアプリケーションは完全に直行しています。それらを一緒にも利用できますし、個別にも利用できます。まったく使わないということもできます。

Seamを使うためにJPDLのことは知らなくていいです。もしページフローの定義やSeamナビゲーションルールの定義に何の問題もなく、アプリケーションがプロセスドリブンよりかはデータドリブンである場合には、おそらくjBPMは必要ないでしょう。しかし、私たちはユーザー間のインタラクションを、よくまとまったグラフィカルな図で考えることは、より堅牢なアプリケーションを構築しやすくしてくれます。

Seam にはページフローを定義する 2 つの方法があります。

簡単なアプリケーションではステートレスなナビゲーションモデルで十分です。 とても複雑なアプリケーションは場所に応じて両方を使用します。 それぞれのモデルはそれぞれの強みも弱みもあります。

ステートレスなモデルは 一組の名前の付いた論理的なイベントの結果 (outcome) から 直接、結果として生じるビューのマッピングを定義します。 ナビゲーション規則は、どのページがイベントのソースであったかということ以外、 アプリケーションによって保持されたどのような状態も全く気にしません。 これは、アクションリスナーメソッドがページフローを決めなければならないことがあることを意味しています。 なぜなら、アクションリスナーメソッドだけがアプリケーションの現在の状態にアクセスできるからです。

これは JSF ナビゲーション規則を使用したページフローの例です。


<navigation-rule>
    <from-view-id
>/numberGuess.jsp</from-view-id>
        
    <navigation-case>
        <from-outcome
>guess</from-outcome>
        <to-view-id
>/numberGuess.jsp</to-view-id>
        <redirect/>
    </navigation-case>

    <navigation-case>
        <from-outcome
>win</from-outcome>
        <to-view-id
>/win.jsp</to-view-id>
        <redirect/>
    </navigation-case>
        
    <navigation-case>
        <from-outcome
>lose</from-outcome>
        <to-view-id
>/lose.jsp</to-view-id>
        <redirect/>
    </navigation-case>

</navigation-rule
>

これは Seam ナビゲーション規則を使用したページフローの例です。


<page view-id="/numberGuess.jsp">
        
    <navigation>
        <rule if-outcome="guess">
            <redirect view-id="/numberGuess.jsp"/>
        </rule>
        <rule if-outcome="win">
            <redirect view-id="/win.jsp"/>
        </rule>
        <rule if-outcome="lose">
            <redirect view-id="/lose.jsp"/>
        </rule>
    </navigation>

</page
>

ナビゲーション規則が冗長過ぎると考えるならば、 アクションリスナーメソッドから直接、ビューIDを返すことが可能です。

public String guess() {

    if (guess==randomNumber) return "/win.jsp";
    if (++guessCount==maxGuesses) return "/lose.jsp";
    return null;
}

これは、リダイレクトの結果であることに留意ください。 リダイレクト中に使用するパラメータを指定することも可能です。

public String search() {

    return "/searchResults.jsp?searchPattern=#{searchAction.searchPattern}";
}

ステートフルなモデルは名前の付いた論理的なアプリケーションの状態間で起こる遷移の組み合わせを定義します。 このモデルではjPDL ページフロー定義中に、どのようなユーザーインタラクションのフロー表現も可能であり、 インタラクションのフローを全く知らないアクションリスナーメソッドを書くことも可能です。

これは jPDL を使用したページフロー定義の例です。


<pageflow-definition name="numberGuess">
    
   <start-page name="displayGuess" view-id="/numberGuess.jsp">
      <redirect/>
      <transition name="guess" to="evaluateGuess">
              <action expression="#{numberGuess.guess}" />
      </transition>
   </start-page>
   
   <decision name="evaluateGuess" expression="#{numberGuess.correctGuess}">
      <transition name="true" to="win"/>
      <transition name="false" to="evaluateRemainingGuesses"/>
   </decision>
   
   <decision name="evaluateRemainingGuesses" expression="#{numberGuess.lastGuess}">
      <transition name="true" to="lose"/>
      <transition name="false" to="displayGuess"/>
   </decision>
   
   <page name="win" view-id="/win.jsp">
      <redirect/>
      <end-conversation />
   </page>
   
   <page name="lose" view-id="/lose.jsp">
      <redirect/>
      <end-conversation />
   </page>
   
</pageflow-definition
>

ここですぐに気づく 二つのことがあります。

それに加えてステートフルモデルはもっと 制約的 です。 各論理的な状態 (ページフローの各ステップ) に対して他の状態に遷移可能な制約された組み合わせがあります。 ステートレスモデルはアドホックな モデルです。 それはアプリケーションではなく、 比較的制約のない、ユーザーが次に行きたいところを決めるフリーフォームナビゲーションに適しています。

ステートフル / ステートレスナビゲーションの違いは、 典型的なモーダル / モーダレスインタラクションの考え方ととてもよく似ています。 さて、アプリケーションをモーダルな振る舞いから回避することは、 対話を持つ 1 つの主な理由ですが、 Seam アプリケーションは、 通常、単純な意味でのモーダルではありません。 しかし、Seam アプリケーションは、 特定な対話レベルで、モーダル可能であり、しばしばそうです。 モーダルな振る舞いは、 可能な限り回避すべきものとして知られています。 ユーザーがしたいことの順番を予測することは、とても困難です。 しかし、ステートフルモデルの存在意義があるのは疑う余地はありません。

二つのモデルの最大の違いは、 戻るボタンの振る舞いです。

JSF あるいは Seam ナビゲーション規則が使用される場合、 Seam は、ユーザーに戻る、進む、更新ボタンの自由なナビゲーションを可能にします。 これが発生したとき、 内部的な対話状態の一貫性を保持することは、 アプリケーションの責任です。 Struts や WebWork のような対話モデルをサポートしない WEB アプリケーションフレームワーク、 そして、EJB ステートレスセッションBean や Spring framework のようなステートレスコンポーネントモデルの組み合わせの経験は、 多くの開発者にこれをすることは、ほとんど不可能であることを教えていました。 しかし、Seam のコンテキストでの経験から、 ステートフルセッション Bean に裏付けられた明確な対話モデルがあるところでは、 それは実際とても簡単です。 通常、それは、アクションリスナーメソッドの最初に、 no-conversation-view-id アノテーションと null チェックの使用を組合わせるのと同じ位に簡単です。 私たちは、フリーフォームナビゲーションのサポートは、 ほぼいつも要求されるものと考えています。

この場合、no-conversation-view-idの宣言は pages.xmlで行います。 対話中のレンダリングされたページからの要求の場合、 それは Seam にリダイレクトを指示し、対話はもはや存在しないことを知らせます。


<page view-id="/checkout.xhtml" 
        no-conversation-view-id="/main.xhtml"/>

一方ステートフルなモデルでは、戻るボタンは以前の状態への未定義な遷移として解釈されます。ステートフルなモデルでは現在の状態から定義済みな遷移のみを行なえるようになっているため、戻るボタンはデフォルトでは有効になっていません。Seam は戻るボタンの利用を透過的に検知します、そして陳腐化した以前のページからの動作を一切ブロックし、単純に現在のページにリダイレクトします。(faces messageを表示します)。これを機能とみるかステートフルモデルの制約とみるかは視点によります:アプリケーション開発者の視点からは機能とみて、ユーザーからの視点としてはフラストレーションを引き起こすようなものかもしれません。back="enabled"を指定することによって特定のページでの戻るボタンを有効にすることもできます。


<page name="checkout" 
        view-id="/checkout.xhtml" 
        back="enabled">
    <redirect/>
    <transition to="checkout"/>
    <transition name="complete" to="complete"/>
</page
>

これは、checkout 状態 から以前のどの状態 にでも戻るボタンでの遷移が可能です。

もちろん、ページフロー時のレンダリングされたページからの要求の場合に何をするのか、そして、その際にページフローでの対話は存在していないのか、といったことを 定義しなければなりません。この場合、no-conversation-view-id の宣言は、ページフロー定義で行います:


<page name="checkout" 
        view-id="/checkout.xhtml" 
        back="enabled" 
        no-conversation-view-id="/main.xhtml">
    <redirect/>
    <transition to="checkout"/>
    <transition name="complete" to="complete"/>
</page
>

実際には両ナビゲーションモデルとも使い道がありますが、どんなときにどちらのモデルの方が適切かを理解するために、これから簡単に学んでいきます。

@Begin@BeginTask あるいは、 @StartTask アノテーションを使用して、 プロセス定義の名前を指定することによって、 jPDL ベースのページフローを開始します:

@Begin(pageflow="numberguess")

public void begin() { ... }

もしくは、pages.xmlを使用してページフローを開始できます。


<page>
        <begin-conversation pageflow="numberguess"/>
    </page
>

If we are beginning the pageflow during the RENDER_RESPONSE phase—during a @Factory or @Create method, for example—we consider ourselves to be already at the page being rendered, and use a <start-page> node as the first node in the pageflow, as in the example above.

しかし、ページフローがアクションリスナー呼び出しの結果として開始される場合、 アクションリスナーの結果 (outcome) は、レンダリングされる最初のページを決定します。 この場合、ページフローの最初のノードとして <start-state> を使用し、 それぞれの可能な結果 (outcome) のために遷移を宣言します。


<pageflow-definition name="viewEditDocument">

    <start-state name="start">
        <transition name="documentFound" to="displayDocument"/>
        <transition name="documentNotFound" to="notFound"/>
    </start-state>
    
    <page name="displayDocument" view-id="/document.jsp">
        <transition name="edit" to="editDocument"/>
        <transition name="done" to="main"/>
    </page>
    
    ...
    
    <page name="notFound" view-id="/404.jsp">
        <end-conversation/>
    </page>
    
</pageflow-definition
>

<page> ノードは、システムがユーザー入力を待っている状態を表します。


<page name="displayGuess" view-id="/numberGuess.jsp">
    <redirect/>
    <transition name="guess" to="evaluateGuess">
        <action expression="#{numberGuess.guess}" />
    </transition>
</page
>

view-id はJSFのビューIDです。 <redirect/>要素はJSFナビゲーションルールにある<redirect/>と同じで、ブラウザの再表示ボタンの問題に対応するためのpost-then-redirectといった振る舞いと同じ効果をもたらします。(Seamはこれらブラウザのリダイレクトをこえて対話コンテキストを渡していきますのでRuby on Rails の "flash"のようなものはSeamでは必要はありません)

遷移名は、numberGuess.jsp において、 ボタン あるいは、リンクをクリックすることによって起動された JSF 結果 (outcome) の名前です。


<h:commandButton type="submit" value="Guess" action="guess"/>

遷移が、このボタンをクリックすることによって起動されるときに、 numberGuess コンポーネントの guess () メソッドと呼び出すことによって、 jBPM は、遷移のアクションを起動します。 jPDL においてアクションを指定するために使わるシンタックスは、 JSF EL 式とよく似ていること、 そして、遷移のアクションハンドラは、 ちょうど現在の Seam コンテキストにおける Seam コンポーネントのメソッドであることに注意してください。 従って、JSF イベントのために既に持っているものと、ちょうど同じ jBPM イベントのモデルを持ちます。 (一貫した原則 (The One Kind of Stuff principle))

nullでのoutcome の場合 (例えば、action が定義されていないコマンドボタン)、 もし、名前のない遷移があるならば、Seam は遷移するためのシグナルを送ります。 あるいは、もし、すべての遷移が名前を持つならば、単純にページを再表示します。 従って、サンプルのページフローとボタンは少し単純化できます。


<h:commandButton type="submit" value="Guess"/>

これは以下の名前のない遷移でのアクションを実行します。


<page name="displayGuess" view-id="/numberGuess.jsp">
    <redirect/>
    <transition to="evaluateGuess">
        <action expression="#{numberGuess.guess}" />
    </transition>
</page
>

ボタンにアクションメソッドを呼ばせることも可能です。 この場合アクション結果 (outcome) が遷移を決定します。


<h:commandButton type="submit" value="Guess" action="#{numberGuess.guess}"/>

<page name="displayGuess" view-id="/numberGuess.jsp">
    <transition name="correctGuess" to="win"/>
    <transition name="incorrectGuess" to="evaluateGuess"/>
</page
>

しかし、これは質の悪いスタイルだと考えます。 なぜならフロー制御の責任をページフロー定義の外側の他のコンポーネントに移動しているからです。 ページフローに関連することを局所化することは、より良いことです。

ビジネスプロセスは誰が、いつ実行されるべきかが明確に定義されたルールの上で、ユーザーやソフトウェアによって実行される明確に定義されたタスクの集合です。 Seam の jBPM インテグレーションはタスク一覧をユーザーに表示することやタスク管理を容易にします。また Seam はアプリケーションにビジネスプロセスに関する状態をビジネスプロセスコンテキストに保管することを可能にします。

<page> の代わりに<task-node> ノードを持つ以外、 簡単なビジネスプロセス定義はページフロー定義とほぼ同じであるように見えます。 (一貫した原則 (The One Kind of Stuff principle)) 長期間のビジネスプロセスにおいて、 待ち状態はシステムが、ユーザーがログインしタスクを実行するのを待っているところです。


<process-definition name="todo">
   
   <start-state name="start">
      <transition to="todo"/>
   </start-state>
   
   <task-node name="todo">
      <task name="todo" description="#{todoList.description}">
         <assignment actor-id="#{actor.id}"/>
      </task>
      <transition to="done"/>
   </task-node>
   
   <end-state name="done"/>
   
</process-definition
>

同じプロジェクトの中にjPDL ビジネスプロセス定義と jPDL ページフロー定義を持つことは可能です。 そうであれば2 つの関係は ビジネスプロセス中の <task>は ページフロー <process-definition>全体と一致します。

いくつかの組み込み Seam コンポーネントによりタスクリストの表示が容易になっています。 pooledTaskInstanceList は ユーザーが自分自身に割り当てることができるプールされたタスクのリストです。


<h:dataTable value="#{pooledTaskInstanceList}" var="task">
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>Description</f:facet>
        <h:outputText value="#{task.description}"/>
    </h:column>
    <h:column>
        <s:link action="#{pooledTask.assignToCurrentActor}" value="Assign" taskInstance="#{task}"/>
    </h:column
>                    
</h:dataTable
>

<s:link> の代わりに普通の JSF <h:commandLink> を使用することもできます。


<h:commandLink action="#{pooledTask.assignToCurrentActor}"
> 
    <f:param name="taskId" value="#{task.id}"/>
</h:commandLink
>

pooledTask コンポーネントは単純にタスクを現在のユーザーに割り当てる組み込みコンポーネントです。

taskInstanceListForType コンポーネントは、 現在のユーザーに割り当てられた特定タイプのタスクを含んでいます。


<h:dataTable value="#{taskInstanceListForType['todo']}" var="task">
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>Description</f:facet>
        <h:outputText value="#{task.description}"/>
    </h:column>
    <h:column>
        <s:link action="#{todoList.start}" value="Start Work" taskInstance="#{task}"/>
    </h:column
>                    
</h:dataTable
>

Seam は EJB 3.0 で導入される Java Persistence API および Hibernate3 の二つの最も一般的な Java 用永続アーキテクチャに対して広範なサポートを提供します。 Seam 固有の状態管理アーキテクチャにより、 いかなるウェブアプリケーションフレームワークからも高度な ORM 統合を実現します。

Seam grew out of the frustration of the Hibernate team with the statelessness typical of the previous generation of Java application architectures. The state management architecture of Seam was originally designed to solve problems relating to persistence—in particular problems associated with optimistic transaction processing. Scalable online applications always use optimistic transactions. An atomic (database/JTA) level transaction should not span a user interaction unless the application is designed to support only a very small number of concurrent clients. But almost all interesting work involves first displaying data to a user, and then, slightly later, updating the same data. So Hibernate was designed to support the idea of a persistence context which spanned an optimistic transaction.

残念ながら、 Seam や EJB 3.0 より以前の「ステートレス」と呼ばれるアーキテクチャには楽観的なトランザクションを表現するための構成概念がありませんでした。 このため、 代わりにアトミックなトランザクションに対してスコープされる永続コンテキストを提供していました。 当然、 これはユーザーにとって多くの問題を引き起こし、 また Hibernate に関するユーザーからの最大の苦情、恐怖の LazyInitializationException の原因でもあります。 ここで必要なのはアプリケーション層で楽観的トランザクションを表現する構成概念なのです。

EJB 3.0 はこの問題を認識し、 コンポーネントの寿命に対してスコープされる 拡張永続コンテキスト を持ったステートフルなコンポーネント (ステートフルセッション Bean) というアイデアを導入します。 これは問題に関して完全なソリューションではありませんが (それ自体は便利な構成です) 、 二つの問題があります。

Seam は、 対話および対話に対してスコープされるステートフルセッション Bean コンポーネントを提供することにより 1 番目の問題を解決します。 (ほとんどの対話は実際にはデータ層で楽観的トランザクションを表示します。) 永続コンテキストの伝播を必要としないような多くのシンプルなアプリケーション (Seam ブッキングデモなど) にはこれで十分です。 各対話内で疎に作用しあっているコンポーネントを多く持っているようなもう少し複雑なアプリケーションの場合、 コンポーネント群全体への永続コンテキストの伝播は重要な問題となります。 このため、 Seam は EJB 3.0 の永続コンテキスト管理モデルを拡張して対話スコープの拡張永続コンテキストを提供しています。

EJB セッション Bean は宣言型トランザクション管理を特長としています。 EJB コンテナは Bean が呼び出されると透過的にトランザクションを起動し、 呼出しが終了するとトランザクションも終了させることが可能です。 JSF アクションリスナーとして動作するセッション Bean メソッドを記述する場合、 そのアクションに関連するすべての作業を 1 つのトランザクションで行うことができ、 アクションの処理が完了したら必ずコミットまたはロールバックされるようにすることができます。 これは素晴らしい機能であり、 いくつかの Seam アプリケーションに必要とされるものはこれだけです。

ただし、 この方法には問題が 1 つあります。 Seam アプリケーションは一つの要求において、一つのセッション Bean への単一のメソッド呼び出しですべてのデータアクセスを終えるわけではない可能性があります。

1 要求ごとのトランザクション数が多くなると、 使用しているアプリケーションが多くの並列要求を処理している際にそれだけ多くのアトミック性と独立性の問題に遭遇する可能性が高くなります。 書き込み動作はすべて、 必ず、 同じトランザクション内で起こらなければならないからです。

Hibernate ユーザーはこの問題を回避するため 「open session in view」 パターンを開発しました。 Spring のようなフレームワークはトランザクションスコープの永続コンテキストを使用しており、 ビューのレンダリングはフェッチされない関連がアクセスされると LazyInitializationException を引き起こすため、 Hibernate コミュニティでは「open session in view」は歴史的により重要でした。

This pattern is usually implemented as a single transaction which spans the entire request. There are several problems with this implementation, the most serious being that we can never be sure that a transaction is successful until we commit it—but by the time the "open session in view" transaction is committed, the view is fully rendered, and the rendered response may already have been flushed to the client. How can we notify the user that their transaction was unsuccessful?

Seam はトランザクション独立性の問題と関連フェッチの問題の両方を解決しながら、 「open session in view」に関する問題を回避します。 解決法は二つに分けられます。

次のセクションでは、 対話スコープの永続コンテキストの設定方法について説明していきますが、 まず最初に Seam トランザクション管理を有効にする方法を説明しておく必要があります。 Seam トランザクション管理なしで対話スコープの永続コンテキストを使用することができ、 また Seam 管理永続コンテキストを使用していない場合でも Seam トランザクション管理を利用すると便利なことがあるので留意しておいてください。 ただし、 この二つの機能は連携して動作するよう設計されているため、 併用する方が最適です。

Seam トランザクション管理は EJB 3.0 コンテナ管理の永続コンテキストを使用している場合でも役に立ちますが、 Java EE 5 環境の外側で Seam を使用する場合、 あるいはこれ以外の Seam 管理の永続コンテキストを使用するような環境で特に役立ちます。

Seam はトランザクションでの開始、 コミット、 ロールバック、 同期などの動作にトランザクション管理の抽象化を提供します。 デフォルトでは Seam はコンテナ管理やプログラムでの EJB トランザクションを統合する JTA トランザクションコンポーネントを使用します。 Java EE 5 の環境で作業している場合は components.xml に EJB 同期化コンポーネントをインストールしてください。


<transaction:ejb-transaction />

ただし、 EE 5 コンテナ以外で作業している場合は Seam が使用するトランザクション同期化メカニズムを自動検出しようとします。 Seam が正しいトランザクションの同期化を検出できない場合は次のいずれかを設定する必要があるかもしれません。

components.xml に次を追加して JPA RESOURCE_LOCAL トランザクション管理を設定します。 #{em}persistence:managed-persistence-context コンポーネント名です。 管理永続コンテキスト名が entityManager なら entity-manager 属性を省略することができます。 (Seam 管理の永続コンテキスト を参照)


<transaction:entity-transaction entity-manager="#{em}"/>

Hibernate 管理トランザクションを設定するには 次を components.xml で宣言します。 #{hibernateSession} はプロジェクトの persistence:managed-hibernate-session コンポーネント名です。 管理 Hibernate セッション名が session なら session 属性を省略することができます。 (Seam 管理の永続コンテキスト を参照)


<transaction:hibernate-transaction session="#{hibernateSession}"/>

Seam 管理トランザクションを明示的に無効にするには次を components.xml で宣言します。


<transaction:no-transaction />

Spring 管理トランザクションについては Spring の PlatformTransactionManagement を使用する を参照してください。

Seam を Java EE 5 環境の外で使用している場合、 コンテナによる永続コンテキストのライフサイクルの管理は期待できません。 EE 5 環境であっても、 単一の対話の範囲内で連携する多くの疎結合コンポーネントを持つ複雑なアプリケーションがあるかもしれず、 この場合にはコンポーネント間での永続コンテキストの伝播が簡単ではなくエラーが発生しやすい場合があります。

いずれの場合でも、 コンポーネントで 管理永続コンテキスト (JPA 用) または 管理セッション (Hibernate 用) のいずれかを使用する必要があります。 Seam 管理永続コンテキストは単に組み込みの Seam コンポーネントです。 対話コンテキストで EntityManager または Session のインスタンスを管理します。 @In でインジェクトすることができます。

Seam 管理の永続コンテキストはクラスタ化された環境で非常に効率的です。 EJB 3.0 の仕様ではコンテナがコンテナ管理拡張永続コンテキストに対して行うことが許可されていないような最適化を Seam は実行することができます。 ノード間の永続コンテキストの状態を複製することなく拡張永続コンテキストの透過的なフェールオーバーをサポートします。 (この見過ごされてしまった点については、 次回の EJB 仕様のリビジョンで修正したいと考えています。)

管理永続コンテキストの設定は簡単です。 components.xml 内に次のように記述します。


<persistence:managed-persistence-context name="bookingDatabase" 
                                  auto-create="true"
                   persistence-unit-jndi-name="java:/EntityManagerFactories/bookingData"/>

この設定により対話スコープの bookingDatabase という名前の Seam コンポーネントが作成され、 JNDI 名 java:/EntityManagerFactories/bookingData を持つ永続ユニット (EntityManagerFactory インスタンス) の EntityManager インスタンスの寿命を管理します。

当然、 EntityManagerFactory が JNDI にバウンドされたことを確認する必要があります。 JBoss では、 次のプロパティ設定を persistence.xml に追加すると確認を行うことができます。


<property name="jboss.entity.manager.factory.jndi.name" 
          value="java:/EntityManagerFactories/bookingData"/>

これで次のように EntityManager をインジェクトできます。

@In EntityManager bookingDatabase;

EJB 3 を使用していてクラスまたはメソッドに @TransactionAttribute(REQUIRES_NEW) をマークするとトランザクションと永続コンテキストはこのオブジェクトでのメソッドコールには伝播されないはずです。 ただし、 Seam 管理の永続コンテキストは対話内でいずれのコンポーネントにも伝播されるため REQUIRES_NEW とマークされたメソッドにも伝播されます。 したがって、 メソッドに REQUIRES_NEW をマークする場合は @PersistenceContext を使ってエンティティマネージャにアクセスしてください。

Seam 管理 Hibernate セッションも同様にcomponents.xml で次のように記述することができます。


<persistence:hibernate-session-factory name="hibernateSessionFactory"/>

<persistence:managed-hibernate-session name="bookingDatabase" 
                                auto-create="true"
                  session-factory-jndi-name="java:/bookingSessionFactory"/>

java:/bookingSessionFactoryhibernate.cfg.xml で指定されるセッションファクトリ名にします。


<session-factory name="java:/bookingSessionFactory">
    <property name="transaction.flush_before_completion"
>true</property>
    <property name="connection.release_mode"
>after_statement</property>
    <property name="transaction.manager_lookup_class"
>org.hibernate.transaction.JBossTransactionManagerLookup</property>
    <property name="transaction.factory_class"
>org.hibernate.transaction.JTATransactionFactory</property>
    <property name="connection.datasource"
>java:/bookingDatasource</property>
    ...
</session-factory
>

Seam はセッションをフラッシュしないので、 hibernate.transaction.flush_before_completion を常に有効にしてセッションが JTA トランザクションのコミットより先に自動的にフラッシュされるようにしなければならないので注意してください。

これで、 次のコードを使って JavaBean コンポーネントに管理 Hibernate Session をインジェクトできます。

@In Session bookingDatabase;

merge() 演算を使用したり、 各要求の冒頭でデータを再ロードしたり、 LazyInitializationExceptionNonUniqueObjectException と格闘しなくとも、 対話にスコープされる永続コンテキストによりサーバーに対して複数の要求にまたがる楽観的なトランザクションをプログラムすることができるようになります。

楽観的トランザクション管理では楽観的ロックでトランザクションの隔離と一貫性を実現します。幸い、 Hibernate と EJB 3.0 いずれも @Version アノテーションを提供することで楽観的ロックの使用を容易にしています。

デフォルトでは、 永続コンテキストは各トランザクションの終わりでフラッシュされます (データベースと同期される)。 これが目的の動作である場合もありますが、 すべての変更はメモリに保持され対話が正常に終了したときにのみデータベースに書き込まれる動作を期待することの方が多いでしょう。 これにより真にアトミックな対話を可能にします。 EJB 3.0 エキスパートグループの中の JBoss、 Sun、 Sybase 以外の特定のメンバーによって長期的な見通しを考慮に入れず短絡的な決定がなされてしまったため、 EJB 3.0 永続を使用したアトミックな対話の実装を行うシンプルで使用に適したポータブルな方法が現在ありません。 ただし、 Hibernate では仕様により定義される FlushModeType に対するベンダー拡張としてこの機能を提供しています。 また、 他のベンダーもじきに同様の拡張を提供するだろうことを期待しています。

Seam では対話の開始時に FlushModeType.MANUAL を指定することができます。 現在は Hibernate が永続を実現する構成要素である場合にのみ機能しますが、 他のベンダーによる同等の拡張もサポートする予定です。

@In EntityManager em; //Seam-managed persistence context


@Begin(flushMode=MANUAL)
public void beginClaimWizard() {
    claim = em.find(Claim.class, claimId);
}

これで claim オブジェクトは対話の残りの間、 永続コンテキストによって管理され続けます。 この claim に変更を加えることができます。

public void addPartyToClaim() {

    Party party = ....;
    claim.addParty(party);
}

ただし、 これらの変更は明示的にフラッシュが発生するよう強制するまではデータベースに対してフラッシュされません。

@End

public void commitClaim() {
    em.flush();
}

当然、 pages.xml から flushModeMANUAL にセットすることができます。 たとえばナビゲーション規則では以下のようになります。


<begin-conversation flush-mode="MANUAL" />

いずれの Seam 管理永続コンテキストに対しても手動によるフラッシュモードを使用するよう設定することができます。

<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
   xmlns:core="http://jboss.com/products/seam/core">
   <core:manager conversation-timeout="120000" default-flush-mode="manual" />
</components
>

EntityManager インタフェースにより getDelegate() メソッドを通じてベンダー固有の API にアクセスすることができます。 必然的に、 Hibernate が最も関心の高いベンダーとなり、 org.hibernate.Session が最も強力となるデリゲートインタフェースになります。 これ以外を使用するのがばかばかしくなるほどです。 これは偏見抜きの意見です。 別の JPA プロバイダを使用しなければならない場合は 代替の JPA プロバイダを使用する をご覧ください。

ただし、 Hibernate またはそれ以外のものいずれを使用するかに限らず、 いずれは Seam コンポーネントでデリゲートを使用したくなる場合がくるでしょう。 以下にその一例を示します。

@In EntityManager entityManager;


@Create
public void init() {
    ( (Session) entityManager.getDelegate() ).enableFilter("currentVersions");
}

型キャストは Java 言語の中でも間違いなく繁雑な構文になるため、 できる限り避けるのが一般的です。 デリゲートで取得する別の方法を次に示します。 まず、 以下の行を components.xml に追加します。


<factory name="session" 
         scope="STATELESS" 
         auto-create="true" 
         value="#{entityManager.delegate}"/>

これでセッションを直接インジェクトできるようになります。

@In Session session;


@Create
public void init() {
    session.enableFilter("currentVersions");
}

Hibernate 固有の斬新な機能が フィルタ になります。 フィルタによりデータベース内のデータ表示に制限を与えることができるようになります。 フィルタについては Hibernate のドキュメントで詳細に説明されています。 ここでは、 フィルタを Seam アプリケーションに統合する簡単な方法を記載しておくのがよいだろうと思います。 特に Seam Application Framework でうまく動作する方法を説明します。

Seam 管理の永続コンテキストはフィルタの一覧を定義することができます。 これらは EntityManager や Hibernate Session がはじめて作成されたときに有効になります。 (当然、 Hibernate が永続を実現する構成要素である場合にのみ使用できます。)


<persistence:filter name="regionFilter">
    <persistence:name
>region</persistence:name>
    <persistence:parameters>
        <key
>regionCode</key>
        <value
>#{region.code}</value>
    </persistence:parameters>
</persistence:filter>

<persistence:filter name="currentFilter">
    <persistence:name
>current</persistence:name>
    <persistence:parameters>
        <key
>date</key>
        <value
>#{currentDate}</value>
    </persistence:parameters>
</persistence:filter>

<persistence:managed-persistence-context name="personDatabase"
    persistence-unit-jndi-name="java:/EntityManagerFactories/personDatabase">
    <persistence:filters>
        <value
>#{regionFilter}</value>
        <value
>#{currentFilter}</value>
    </persistence:filters>
</persistence:managed-persistence-context
>

プレーンな JSF では、 検証はビューで定義されます。


<h:form>
    <h:messages/>

    <div>
        Country:
        <h:inputText value="#{location.country}" required="true">
            <my:validateCountry/>
        </h:inputText>
    </div>
    
    <div>
        Zip code:
        <h:inputText value="#{location.zip}" required="true">
            <my:validateZip/>
        </h:inputText>
    </div>

    <h:commandButton/>
</h:form
>

実際には、 データモデルの一部であり、 またデータベーススキーマの定義全体にわたって存在する制約をほとんどの「検証」が強制実行するため、 この方法は通常、 DRY に違反してしまいます。 Seam は Hibernate Validator を使って定義されるモデルベースの制約に対するサポートを提供しています。

Location クラスで制約を定義するところから始めてみます。

public class Location {

    private String country;
    private String zip;
    
    @NotNull
    @Length(max=30)
    public String getCountry() { return country; }
    public void setCountry(String c) { country = c; }
    @NotNull
    @Length(max=6)
    @Pattern("^\d*$")
    public String getZip() { return zip; }
    public void setZip(String z) { zip = z; }
}

たしかに上記が正当ですが、 実際には Hibernate Validator に組み込みのものを使わずにカスタムな制約を使う方がスマートかもしれません。

public class Location {

    private String country;
    private String zip;
    
    @NotNull
    @Country
    public String getCountry() { return country; }
    public void setCountry(String c) { country = c; }
    @NotNull
    @ZipCode
    public String getZip() { return zip; }
    public void setZip(String z) { zip = z; }
}

いずれの方法をとるにしても、 JSF ページ内で使用される検証のタイプを指定する必要がなくなります。 代わりに、 <s:validate> を使ってモデルオブジェクトで定義される制約に対して検証を行うことができます。


<h:form>
    <h:messages/>

    <div>
        Country:
        <h:inputText value="#{location.country}" required="true">
            <s:validate/>
        </h:inputText>
    </div>
    
    <div>
        Zip code:
        <h:inputText value="#{location.zip}" required="true">
            <s:validate/>
        </h:inputText>
    </div>
    
    <h:commandButton/>

</h:form
>

注記: このモデルで @NotNull を指定してもコントロールに出現させるのに required="true" が必要なくなるというわけではありません。これは JSF 検証アーキテクチャの限界によるものです。

This approach defines constraints on the model, and presents constraint violations in the view—a significantly better design.

しかし、 例と比べてそれほど冗長性が軽減されているわけではないので、 <s:validateAll> を使ってみます。


<h:form>
    
    <h:messages/>

    <s:validateAll>

        <div>
            Country:
            <h:inputText value="#{location.country}" required="true"/>
        </div>

        <div>
            Zip code:
            <h:inputText value="#{location.zip}" required="true"/>
        </div>

        <h:commandButton/>

    </s:validateAll>

</h:form
>

このタグは単純に <s:validate> をフォーム内のすべての入力に追加します。 フォームが大きくなる場合は、 入力の手間をかなり省くことができることになります。

ここで、 検証が失敗した場合にユーザーに対してフィードバックを表示させるために何らかの手を打たなければなりません。 現在、 すべてのメッセージはフォームの冒頭で表示しています。 ユーザーがメッセージと入力を関連付けられるようにするため、 入力コンポーネントで標準の label 属性を使いラベルを定義する必要があります。


<h:inputText value="#{location.zip}" required="true" label="Zip:">
    <s:validate/>
</h:inputText
>

次にプレースホルダーの {0} を使ってこの値をメッセージ文字列にインジェクトすることができます (Hiberate Validator の制約用に JSF メッセージに渡される最初で唯一のパラメータ)。 これらのメッセージを定義する場所については国際化 (Internationalization) のセクションをご覧ください。

validator.length={0} 長さは {min} と {max} の間でなければなりません

実際に行いたいのは、 エラーを付けてフィールドのとなりにメッセージを表示 (プレーン JSF で可能)、 フィールドとラベルをハイライトさせて (これは不可能)、 ついでにフィールドのとなりに何かイメージを表示させる (これも不可能) ことです。 また、 必須事項の各フィールドにはラベルのとなりに色の付いたアスタリスクを表示させたいとします。 これを行うのにラベルを識別する必要はありません。

フォームの各フィールドに対してかなり多くの機能を必要としています。 フォームにあるすべてのフィールドそれぞれに対してイメージ、メッセージ、入力フィールドのレイアウトやハイライトを指定したいとは思わないでしょうから、 代わりに facelets テンプレートで共通のレイアウトを指定します。


<ui:composition xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
                xmlns:ui="http://java.sun.com/jsf/facelets"
                xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html"
                xmlns:f="http://java.sun.com/jsf/core"
                xmlns:s="http://jboss.com/products/seam/taglib">
                 
    <div>
    
        <s:label styleClass="#{invalid?'error':''}">
            <ui:insert name="label"/>
            <s:span styleClass="required" rendered="#{required}"
>*</s:span>
        </s:label>
        
        <span class="#{invalid?'error':''}">
            <h:graphicImage value="/img/error.gif" rendered="#{invalid}"/>
            <s:validateAll>
                <ui:insert/>
            </s:validateAll>
        </span>
        
        <s:message styleClass="error"/>
        
    </div>
    
</ui:composition
>

<s:decorate> を使って各フォームフィールドにこのテンプレートを含ませることができます。


<h:form>

    <h:messages globalOnly="true"/>

    <s:decorate template="edit.xhtml">
        <ui:define name="label"
>Country:</ui:define>
        <h:inputText value="#{location.country}" required="true"/>
    </s:decorate>
    
    <s:decorate template="edit.xhtml">
        <ui:define name="label"
>Zip code:</ui:define>
        <h:inputText value="#{location.zip}" required="true"/>
    </s:decorate>

    <h:commandButton/>

</h:form
>

最後に、 ユーザーがフォーム内を行ったり来たりするのに応じて RichFaces Ajax を使って検証メッセージを表示させることができます。


<h:form>

    <h:messages globalOnly="true"/>

    <s:decorate id="countryDecoration" template="edit.xhtml">
        <ui:define name="label"
>Country:</ui:define>
        <h:inputText value="#{location.country}" required="true">
            <a:support event="onblur" reRender="countryDecoration" bypassUpdates="true"/>
        </h:inputText>
    </s:decorate>
    
    <s:decorate id="zipDecoration" template="edit.xhtml">
        <ui:define name="label"
>Zip code:</ui:define>
        <h:inputText value="#{location.zip}" required="true">
            <a:support event="onblur" reRender="zipDecoration" bypassUpdates="true"/>
        </h:inputText>
    </s:decorate>

    <h:commandButton/>

</h:form
>

ページ上の重要なコントロールに明示的な ID を定義することは好ましいスタイルです。 特に UI 用の自動テストを Selenium などのツールキットを使用して行いたい場合に適しています。 明示的な ID を与えないと、 JSF はそれらを生成しますがページ上で変更があると生成された値が変化します。


<h:form id="form">

    <h:messages globalOnly="true"/>

    <s:decorate id="countryDecoration" template="edit.xhtml">
        <ui:define name="label"
>Country:</ui:define>
        <h:inputText id="country" value="#{location.country}" required="true">
            <a:support event="onblur" reRender="countryDecoration" bypassUpdates="true"/>
        </h:inputText>
    </s:decorate>
    
    <s:decorate id="zipDecoration" template="edit.xhtml">
        <ui:define name="label"
>Zip code:</ui:define>
        <h:inputText id="zip" value="#{location.zip}" required="true">
            <a:support event="onblur" reRender="zipDecoration" bypassUpdates="true"/>
        </h:inputText>
    </s:decorate>

    <h:commandButton/>

</h:form
>

検証が失敗したときに表示させるメッセージを変えたい場合はどうでしょう。 Seam メッセージバンドル (およびメッセージ中の EL 式やビューごとのメッセージバンドルなど優れたものすべて) を Hibernate Validator で使用することができます。

public class Location {

    private String name;
    private String zip;
    
    // Getters and setters for name
    @NotNull
    @Length(max=6)
    @ZipCode(message="#{messages['location.zipCode.invalid']}")
    public String getZip() { return zip; }
    public void setZip(String z) { zip = z; }
}
location.zipCode.invalid = #{location.name} に対する有効な郵便番号ではありません

JBoss Seamのもう一つの特徴として、RAD(高速アプリケーション開発)機能があります。RADと意味は異なりますが、ここで一つ興味深いのは動的言語です。最近まで、動的言語を取り入れるにはまったく異なる開発プラットフォームが必要でした。(そうした開発プラットフォームは使いやすいAPI一式とランタイムを備えているため、もはや古いレガシーJava[原文のまま]の APIを使う気にはなりませんでした。こうしてユーザーは開発プラットフォームごとに独自のAPIを使わざるを得ず、それは開発プラットフォーム側としては幸いな話でした。) Java バーチャルマシンの最上位に構築された動的言語の中でも、特にGroovyは、これまでの縦割り型手法を一新するものです。

JBoss Seam は静的言語と動的言語をシームレスに融合することで、Java EE の世界と動的言語の世界を一体化させています。JBoss Seam によって、アプリケーション開発者はコンテキストを切り替えることなく、最良のツールを使う使い開発することができます。動的な Seam コンポーネントを書くことは、従来のSeam コンポーネントを書くのとまったく同じようなものです。アノテーション、APIなど、これまでとすべて同じものを使うことができます。

これについては、あまり説明する必要はありません。Groovyオブジェクト は Java オブジェクトであるため、Seam コンポーネントや必要なクラスをそのままGroovyで記述し、デプロイすることができます。同じアプリケーション中でGroovyのクラスとJavaのクラスを一緒に使うこともできます。

ここまででお分かりのように、Seamではアノテーションを多用しています。従って、アノテーションをサポートしているGroovy 1.1 以上のバージョンをお使いください。以下はSeamアプリケーションで使われているGroovyコードの例です。

Groovyクラスのデプロイは、Javaクラスのデプロイと非常によく似ています。(驚くべきことに、多言語のコンポーネントフレームワークをサポートするよう、国名3レターコードの複合仕様で記述する必要もなく、それに従う必要もありません。)

標準的なデプロイだけでなく、開発時にJavaBeansのSeamコンポーネントクラスを再デプロイする場合、JBoss Seamではアプリケーションを再起動する必要がありません。これにより、開発/テストのサイクルでかかる時間を大幅に短縮できます。.groovyファイルをデプロイする場合には、GroovyBeansのSeamコンポーネントでも同様に再デプロイできます。

JBoss Seamでは元々、増分ホットデプロイメントモード(開発のみ)を使った.groovyファイル(つまりコンパイルされていないもの)のデプロイをサポートしています。これによって、修正/テストサイクルが非常に速くなります。.groovyデプロイメントでは、項2.8. 「Seam と増分ホットデプロイメント」に従って設定し、Groovyコード(.groovy ファイル)をWEB-INF/devディレクトリにデプロイします。アプリケーションを再起動することなく、GroovyBeanコンポーネントが追加されます。(もちろんアプリケーションサーバーの再起動も不要です。)

ネイティブ.groovyファイルのデプロイでは、従来のSeamホットデプロイメントと同じように以下の制約があります。

  • コンポーネントは必ずJavaBeans もしくは GroovyBeansとし、EJB3 beanを使うことはできません。

  • エンティティはホットデプロイできません。

  • ホットデプロイ可能なコンポーネントは、 WEB-INF/dev の外部にデプロイされたクラスからは見えません。

  • Seam デバックモードを有効にしなければなりません。

SeamはJSFに替わるプレゼンテーション層のための手段としてWicketをサポートします。Seam上で動作するwicketの例を見ていくことにしましょう。例は予約サンプルをWicketに移行させたものです。

注意

WicketサポートはSeamにとって新しいものであり、それゆえJSFを使って実現可能ないくつかの機能を、Wicketを使ってまだ実現することができません(例えば、ページフロー)。またドキュメントはJSFを想定して書かれているため、Wicketサポートを使いこなすためには、ドキュメントの読み替えが必要になってくることに気づかれることでしょう。

Wicketサポートが提供する機能は、バイジェクションとオーケストレーションの二つに分類されます。これらについては、後で詳細に説明します。

Wicketアプリケーションを作成する際、通常、内部クラスを多用することになります。このような場合、コンポーネント木はコンストラクタ内で構築されることになります。Seamは内部クラスやコンストラクタ内でのアノテーションを用いた制御を完全にサポートします(通常のSeamコンポーネントとは異なります)。

アノテーションはすべての親クラスに対する呼び出しが終わった後で動作します。これは、this()super()の中ではいかなる属性もインジェクションされていないということを意味します。

内部クラスにおいてメソッドの呼び出しが行われる際、その内部クラスを内包するすべてのクラスでバイジェクションが行われます。これによって、バイジェクションのための変数をクラスに宣言しておいて、その内部クラスからバイジェクションされた変数を参照することが可能となります。

Wicketコンポーネントに対して@Restrictアノテーションを使用することができます。このアノテーションはクラスに記述することも、その内部クラスに記述することもできます。@Restrictが指定されると、コンポーネントは自動的にログインユーザーのみの使用に限定されます。value属性にEL式を使うことで、限定方法を指定することもできます。詳しくは、章 15. セキュリティを参照して下さい。

例:

@Restrict

public class Main extends WebPage {
   ...

ティップ

Seamは、制限を、自動的にその入れ子クラスに対しても適用します。

Wicketコンポーネントの中で、@Begin@Endを使用することにより、対話の境界を定めることができます。これらのアノテーションの使い方は、Seamコンポーネントの中で使うのと同じです。@Begin@Endは、すべてのメソッドで定義することができます。

注意

ifOutcome属性はサポートされません。

例:

item.add(new Link("viewHotel") {


   @Override
   @Begin
   public void onClick() {
      hotelBooking.selectHotel(hotel);
      setResponsePage(org.jboss.seam.example.wicket.Hotel.class);
   }
};

ユーザーの長期対話が有効な状態であっても、そこでは対話を使用せず、ただアクセスだけさせたいページもあるでしょう。そのような場合は、@NoConversationPageアノテーションを使用することができます。

@Restrict
@NoConversationPage(Main.class)
public class Hotel extends WebPage {

アプリケーション内のクラス同士を疎結合にさせたい場合は、Seamイベントを使用することができます。もちろんEvents.instance().raiseEvent("foo")のようにしてイベントを使用することもできますし、@RaiseEvent("foo")のようにメソッドにアノテーションをつけることもできます。後者の場合、メソッドがnullでない結果 (outcome)を返し、例外が発生しない場合のみ、イベントが発生します。

Wicketクラスの中で@CreateProcess@ResumeTask@BeginTask@EndTask@StartTask@Transitionを使用して、タスクやプロセスの制御を行うことも可能です。

TODO - BPM制御を実装する - JBSEAM-3194

To enable bijection and orchestration control via annotations in Wicket you must place your classes in WEB-INF/wicket. Seam needs to instrument the bytecode of your Wicket classes to be able to intercept the annotations you use.

Seamの機能を使用するために、WicketのWebApplicationクラスはSeamWebApplicationクラスを継承する必要があります。これは、Wicketのライフサイクル中にフックを作成し、Seamが対話を自動的に伝播させていくために必要です。また、ページにステータスメッセージを付加します。

例:

SeamAuthorizationStrategyは、Wicketコンポーネント上で@Restrictの使用を可能にする、Seamセキュリティ機構のための認証を任されます。SeamWebApplicationクラスは、それを可能にします。クラスにgetLoginPage()メソッドを実装することによって、認証のためのページを指定することができます。

また、クラスにgetHomePage()メソッドを実装することによって、ホームページを指定することができます。

public class WicketBookingApplication extends SeamWebApplication {


   @Override
   public Class getHomePage() {
      return Home.class;
   }
   @Override
   protected Class getLoginPage() {
      return Home.class;
   }
   
}

Seam automatically installs the Wicket filter for you (ensuring that it is inserted in the correct place for you). But you still need to tell Wicket which WebApplication class to use:


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
   xmlns:wicket="http://jboss.com/products/seam/wicket">
         
   <wicket:web-application application-class="org.jboss.seam.example.wicket.WicketBookingApplication" />
</components

Seam は特殊なインタフェースやスーパークラスを拡張することなく、 純粋な Java クラスにアノテーションを付記することにより簡単にアプリケーションを作成することができます。 しかし、 components.xmlの設定 (簡単な場合には) や機能の拡張により再利用する事ができる既成のコンポーネントを提供することで、 お決まりのプログラムについてさらに簡単に作成できるようにすることができます。

Seamアプリケーションフレームワークは、 JPA やHibernae を使ったデータベースへのアクセスに関わる基本的なプログラムのコード量を削減することができます。

We should emphasize that the framework is extremely simple, just a handful of simple classes that are easy to understand and extend. The "magic" is in Seam itself—the same magic you use when creating any Seam application even without using this framework.

Seam アプリケーションフレームワークの提供するコンポーネントは、 二つの使い方のいずれかで利用することができます。 第一の方法は、 他の Seam の組み込みコンポーネントで行っているように、 components.xml でコンポーネントのインスタンスをインストールし設定する方法です。 たとえば、 以下の components.xml 設定の一部では Person エンティティに対する基本的な CRUD 操作を実行できる 1 コンポーネントをインストールしています。


<framework:entity-home name="personHome" 
                       entity-class="eg.Person" 
                       entity-manager="#{personDatabase}">
    <framework:id
>#{param.personId}</framework:id>
</framework:entity-home
>

上記が「XML でのプログラミング」に偏重しているように思える場合は、 代りにコードを拡張して使用することもできます。

@Name("personHome")

public class PersonHome extends EntityHome<Person
> {
    
   @In EntityManager personDatabase;
    
   public EntityManager getEntityManager() {
      return personDatabase; 
   }
    
}

第二の方法 (機能の拡張を使う) は大きなメリットとして、簡単に拡張したり、内蔵された機能をオーバーライドすることができます。 (このフレームワークの提供するクラスは、拡張や、カスタム化に対応できるよう、注意深く作成されています。)

また、 必要に応じてクラスを EJB のステートフルセッション Bean にできるというメリットもあります。 (必ずEJBにする必要はなく、好みで、プレーンなJavaBeanとすることもできます。) JBoss AS を使用される場合、4.2.2.GAあるいはそれ以降のバージョンが必須です。

@Stateful

@Name("personHome")
public class PersonHome extends EntityHome<Person
> implements LocalPersonHome {
    
}

クラスをステートレスセッション Bean にすることもできます。 この場合、 その名前が entityManager であってもインジェクションを使って永続コンテキストを提供しなければなりません

@Stateless

@Name("personHome")
public class PersonHome extends EntityHome<Person
> implements LocalPersonHome {
    
   @In EntityManager entityManager;
    
   public EntityManager getPersistenceContext() { 
      entityManager; 
   }
    
}

現時点で、Seamアプリケーションフレームワークは、CRUD 用にEntityHomeHibernateEntityHome、それにQueryのためのEntityQueryHibernateEntityQueryの4つの組み込みメインコンポーネントを提供しています。

HomeとQueryはセッション、イベント、それに対話スコープで機能するように作成されています。 どのスコープを使用するかは、アプリケーションのステートモデルに依存します。

SeamアプリケーションフレームワークはSeamが管理している永続性コンテキストでのみ動作します。 デフォルトで、entityManagerという名前の永続性コンテキストを探します。

Homeオブジェクトは、特定のエンティティクラスに対する永続性操作を提供します。Personクラスについて考えてみましょう。

@Entity

public class Person {
    @Id private Long id;
    private String firstName;
    private String lastName;
    private Country nationality;
    
    //getters and setters...
}

構成ファイルで、下のようにpersonHomeコンポーネントを定義することができます。


<framework:entity-home name="personHome" entity-class="eg.Person" />

また、機能を拡張して下のように、同様のことができます。

@Name("personHome")

public class PersonHome extends EntityHome<Person
> {}

Home オブジェクトは persist()remove()update()getInstance() の オペレーションを提供します。 remove()、あるいは update() を呼び出す前にまず setId() メソッドを用いて対象のオブジェクトの識別子をセットする必要があります。

Home は JSF ページから、下のように直接利用することができます。


<h1
>Create Person</h1>
<h:form>
    <div
>First name: <h:inputText value="#{personHome.instance.firstName}"/></div>
    <div
>Last name: <h:inputText value="#{personHome.instance.lastName}"/></div>
    <div>
        <h:commandButton value="Create Person" action="#{personHome.persist}"/>
    </div>
</h:form
>

通常、Personpersonで参照できた方が便利ですので、components.xmlに下のように一行加えて、そのようにしましょう。


<factory name="person" 
         value="#{personHome.instance}"/>

<framework:entity-home name="personHome" 
                       entity-class="eg.Person" />

(構成ファイルを使用している場合、) PersonHome@Factory を追加します。

@Name("personHome")

public class PersonHome extends EntityHome<Person
> {
    
    @Factory("person")
    public Person initPerson() { return getInstance(); }
    
}

(機能を拡張している場合) これで、下のように JSF ページの記述が簡単になります。


<h1
>Create Person</h1>
<h:form>
    <div
>First name: <h:inputText value="#{person.firstName}"/></div>
    <div
>Last name: <h:inputText value="#{person.lastName}"/></div>
    <div>
        <h:commandButton value="Create Person" action="#{personHome.persist}"/>
    </div>
</h:form
>

これで、Personの新しいエントリを作成することができるようになります。 はい、これですべてです。 次に、表示、更新、それに削除機能を既存のデータベースの Personエントリ操作に追加するためには、PersonHomeに対象のエントリを特定する識別子を伝える必要があります。 下のように、ページパラメータを使って、これを行います。


<pages>
    <page view-id="/editPerson.jsp">
        <param name="personId" value="#{personHome.id}"/>
    </page>
</pages
>

これで、JSFページにこれらの機能を追加することができます。


<h1>
    <h:outputText rendered="#{!personHome.managed}" value="Create Person"/>
    <h:outputText rendered="#{personHome.managed}" value="Edit Person"/>
</h1>
<h:form>
    <div
>First name: <h:inputText value="#{person.firstName}"/></div>
    <div
>Last name: <h:inputText value="#{person.lastName}"/></div>
    <div>
        <h:commandButton value="Create Person" action="#{personHome.persist}" rendered="#{!personHome.managed}"/>
        <h:commandButton value="Update Person" action="#{personHome.update}" rendered="#{personHome.managed}"/>
        <h:commandButton value="Delete Person" action="#{personHome.remove}" rendered="#{personHome.managed}"/>
    </div>
</h:form
>

要求パラメータ無しでページにリンクした場合、「Person作成」としてページが表示され、personId を要求パラメータとして渡した場合には、「Person編集」としてページが表示されます。

Person エントリの nationality を初期化して作成しなければならない場合を考えてみましょう。これも簡単にできます。 構成ファイルを使う場合は;


<factory name="person" 
         value="#{personHome.instance}"/>

<framework:entity-home name="personHome" 
                       entity-class="eg.Person" 
                       new-instance="#{newPerson}"/>

<component name="newPerson" 
           class="eg.Person">
    <property name="nationality"
>#{country}</property>
</component
>

また、機能を拡張して行う場合は下の様になります。

@Name("personHome")

public class PersonHome extends EntityHome<Person
> {
    
    @In Country country;
    
    @Factory("person")
    public Person initPerson() { return getInstance(); }
    
    protected Person createInstance() {
        return new Person(country);
    }
    
}

もちろん、Countryオブジェクトは、例えばCountryHomeという別の Home オブジェクトの管理下のオブジェクトとすることもできます。

アソシエーションの管理など、 より洗練された操作を実現するのも PersonHome にメソッドを追加するだけでできるようになります。

@Name("personHome")

public class PersonHome extends EntityHome<Person
> {
    
    @In Country country;
    
    @Factory("person")
    public Person initPerson() { return getInstance(); }
    
    protected Person createInstance() {
        return new Person(country);
    }
    
    public void migrate()
    {
        getInstance().setCountry(country);
        update();
    }
    
}

Home オブジェクトはトランザクションが成功すると (persist()update() または remove() への呼び出しが成功する) org.jboss.seam.afterTransactionSuccess イベントを引き起こします。 このイベントを監視することで基礎となるエンティティが変更される場合にクエリーをリフレッシュすることができます。 特定のエンティティが永続化された、 更新された、または削除されたときに特定のクエリーだけをリフレッシュしたい場合、 org.jboss.seam.afterTransactionSuccess.<name> イベントを監視することができます (<name> はエンティティ名になります)。

Homeオブジェクトは操作が成功したときに自動的にフェースメッセージを表示します。 これを、カスタマイズするには、下のように構成を設定します。


<factory name="person" 
         value="#{personHome.instance}"/>

<framework:entity-home name="personHome"
                       entity-class="eg.Person"
                       new-instance="#{newPerson}">
    <framework:created-message
>New person #{person.firstName} #{person.lastName} created</framework:created-message>
    <framework:deleted-message
>Person #{person.firstName} #{person.lastName} deleted</framework:deleted-message>
    <framework:updated-message
>Person #{person.firstName} #{person.lastName} updated</framework:updated-message>
</framework:entity-home>

<component name="newPerson" 
           class="eg.Person">
    <property name="nationality"
>#{country}</property>
</component
>

あるいは、機能を拡張して下のようにすることもできます。

@Name("personHome")

public class PersonHome extends EntityHome<Person
> {
    
    @In Country country;
    
    @Factory("person")
    public Person initPerson() { return getInstance(); }
    
    protected Person createInstance() {
        return new Person(country);
    }
    
    protected String getCreatedMessage() { return createValueExpression("New person #{person.firstName} #{person.lastName} created"); }
    protected String getUpdatedMessage() { return createValueExpression("Person #{person.firstName} #{person.lastName} updated"); }
    protected String getDeletedMessage() { return createValueExpression("Person #{person.firstName} #{person.lastName} deleted"); }
    
}

しかし、メッセージ定義における最良の方法は (デフォルトで messages という名前の) Seam に対して既知のリソースバンドルに定義することでしょう。

Person_created=New person #{person.firstName} #{person.lastName} created
Person_deleted=Person #{person.firstName} #{person.lastName} deleted
Person_updated=Person #{person.firstName} #{person.lastName} updated

この方法を使えば、国際化に対応することができますし、コードや構成ファイルとプレゼンテーション層とを切り離すことができます。

最後のステップは<s:validateAll><s:decorate>を使って、ページにバリデーション機能を追加することですが、これは皆さんへの宿題としておきましょう。

データベース中のPersonのすべてのインスタンスのリストが必要な場合、Queryオブジェクトを使って、下のようにすることができます。


<framework:entity-query name="people" 
                        ejbql="select p from Person p"/>

また、これ(この結果)をJSFページから使うことができます。


<h1
>List of people</h1>
<h:dataTable value="#{people.resultList}" var="person">
    <h:column>
        <s:link view="/editPerson.jsp" value="#{person.firstName} #{person.lastName}">
            <f:param name="personId" value="#{person.id}"/>
        </s:link>
    </h:column>
</h:dataTable
>

量の多いページを処理するためにページングも必要でしょう。


<framework:entity-query name="people" 
                        ejbql="select p from Person p" 
                        order="lastName" 
                        max-results="20"/>

表示するページを決めるためにページパラメータを使います。


<pages>
    <page view-id="/searchPerson.jsp">
        <param name="firstResult" value="#{people.firstResult}"/>
    </page>
</pages
>

ページングを管理するJSFのコードは若干繁雑ですが、許容範囲内です。


<h1
>Search for people</h1>
<h:dataTable value="#{people.resultList}" var="person">
    <h:column>
        <s:link view="/editPerson.jsp" value="#{person.firstName} #{person.lastName}">
            <f:param name="personId" value="#{person.id}"/>
        </s:link>
    </h:column>
</h:dataTable>

<s:link view="/search.xhtml" rendered="#{people.previousExists}" value="First Page">
    <f:param name="firstResult" value="0"/>
</s:link>

<s:link view="/search.xhtml" rendered="#{people.previousExists}" value="Previous Page">
    <f:param name="firstResult" value="#{people.previousFirstResult}"/>
</s:link>

<s:link view="/search.xhtml" rendered="#{people.nextExists}" value="Next Page">
    <f:param name="firstResult" value="#{people.nextFirstResult}"/>
</s:link>

<s:link view="/search.xhtml" rendered="#{people.nextExists}" value="Last Page">
    <f:param name="firstResult" value="#{people.lastFirstResult}"/>
</s:link
>

実用的な検索スクリーンでは、絞りこんだ検索結果を得るために、多くの検索のクライテリアをユーザーに入力してもらう必要があります。 この重要なユースケースをサポートするために、Queryオブジェクトはオプションとして制約を設定することができます。


<component name="examplePerson" class="Person"/>
        
<framework:entity-query name="people" 
                        ejbql="select p from Person p" 
                        order="lastName" 
                        max-results="20">
    <framework:restrictions>
        <value
>lower(firstName) like lower( concat(#{examplePerson.firstName},'%') )</value>
        <value
>lower(lastName) like lower( concat(#{examplePerson.lastName},'%') )</value>
    </framework:restrictions>
</framework:entity-query
>

上記の例ではexampleオブジェクトの使用について留意してください。


<h1
>Search for people</h1>
<h:form>
    <div
>First name: <h:inputText value="#{examplePerson.firstName}"/></div>
    <div
>Last name: <h:inputText value="#{examplePerson.lastName}"/></div>
    <div
><h:commandButton value="Search" action="/search.jsp"/></div>
</h:form>

<h:dataTable value="#{people.resultList}" var="person">
    <h:column>
        <s:link view="/editPerson.jsp" value="#{person.firstName} #{person.lastName}">
            <f:param name="personId" value="#{person.id}"/>
        </s:link>
    </h:column>
</h:dataTable
>

基礎となるエンティティが変化する場合にリフレッシュするには org.jboss.seam.afterTransactionSuccess イベントを監視します。


<event type="org.jboss.seam.afterTransactionSuccess">
    <action execute="#{people.refresh}" />
</event
>

または、 PersonHome で person エンティティの永続化、 更新、 あるいは削除が行われた場合にクエリーをリフレッシュするだけなら次のようにします。


<event type="org.jboss.seam.afterTransactionSuccess.Person">
    <action execute="#{people.refresh}" />
    </event
>

残念ながらクエリーのオブジェクトは join fetch クエリーでは正常に動作しません。 こうしたクエリーでのページネーションの使用は推奨しません。 getCountEjbql() を上書きして結果の合計数の計算に独自のメソッドを実装しなければならなくなります。

このセクションの例では構成による再利用を示していますが、Queryオブジェクトの再利用は機能を拡張して行う事も同様に可能です。

Seamアプリケーションフレームワークのオプショナルなクラスとして、Controllerと、そのサブクラスとして、 EntityControllerHibernateEntityControllerBusinessProcessControllerがあります。 よく使用される組み込みのコンポーネントへのアクセスに便利なメソッドや組み込みコンポーネントのメソッドを提供しています。これらは、新しいユーザーがSeamに組み込まれた豊富な機能を探検するための出発点を提供し、また若干のコード量の削減に貢献します。

例として、SeamのRegistrationの例のRegisterActionをSeamアプリケーションフレームワークで書き直すと以下のようになります。

@Stateless

@Name("register")
public class RegisterAction extends EntityController implements Register
{
   @In private User user;
   
   public String register()
   {
      List existing = createQuery("select u.username from User u where u.username=:username")
         .setParameter("username", user.getUsername())
         .getResultList();
      
      if ( existing.size()==0 )
      {
         persist(user);
         info("Registered new user #{user.username}");
         return "/registered.jspx";
      }
      else
      {
         addFacesMessage("User #{user.username} already exists");
         return null;
      }
   }
}

ご覧のように、びっくりするような改善にはなりません。

Seam では、Seam コンポーネントあるいは jBPM プロセス定義から JBoss Rules (Drools) の RuleBase を容易に呼び出せます。

最初のステップは、Seam コンテキスト変数で org.drools.RuleBase のインスタンスを使用可能にすることです。 テスト目的で、Seam はクラスパスから静的なルール一式をコンパイルする組み込みコンポーネントを提供しています。 このコンポーネントは components.xml を使ってインストールすることができます。


<drools:rule-base name="policyPricingRules">
    <drools:rule-files>
        <value
>policyPricingRules.drl</value>
    </drools:rule-files>
</drools:rule-base
>

このコンポーネントは、.drl ファイル一式からルールをコンパイルし、 Seam APPLICATION コンテキストの org.drools.RuleBase にインスタンスをキャッシュします。 1 つのルール駆動型アプリケーションに複数の RuleBase をインストールする必要が生じる可能性が非常に高いので注意してください。

Drools DSLを利用するのであれば DSL 定義も指定しなければなりません。


<drools:rule-base name="policyPricingRules" dsl-file="policyPricing.dsl">
    <drools:rule-files>
        <value
>policyPricingRules.drl</value>
    </drools:rule-files>
</drools:rule-base
>

ほとんどのルール型アプリケーションでは、 ルールが動的にデプロイ可能である必要があるので実稼働アプリケーションは RuleBase の管理に Drools RuleAgent の使用を好みます。 RuleAgent は Drools ルールサーバー (BRMS) またはローカルファイルレポジトリにあるホットデプロイルールのパッケージに接続することができます。 RulesAgent 管理の RuleBase も components.xml で設定が可能です。


<drools:rule-agent name="insuranceRules" 
                    configurationFile="/WEB-INF/deployedrules.properties" />

プロパティファイルはその RulesAgent に固有のプロパティを含んでいます。 Drools サンプルディストリビューションからの設定ファイルの例を示します。

newInstance=true
url=http://localhost:8080/drools-jbrms/org.drools.brms.JBRMS/package/org.acme.insurance/fmeyer
localCacheDir=/Users/fernandomeyer/projects/jbossrules/drools-examples/drools-examples-brms/cache
poll=30
name=insuranceconfig

また、 設定ファイルを避けコンポーネントで直接オプションを設定することも可能です。


<drools:rule-agent name="insuranceRules"
   url="http://localhost:8080/drools-jbrms/org.drools.brms.JBRMS/package/org.acme.insurance/fmeyer"
   local-cache-dir="/Users/fernandomeyer/projects/jbossrules/drools-examples/drools-examples-brms/cache"
   poll="30"
   configuration-name="insuranceconfig" />

次に、各対話に対して org.drools.WorkingMemory インスタンスを有効化する必要があります。 (各 WorkingMemory は、現在の対話に関連する fact を蓄積します。)


<drools:managed-working-memory name="policyPricingWorkingMemory" auto-create="true" rule-base="#{policyPricingRules}"/>

policyPricingWorkingMemory に、 ruleBase 設定プロパティにより、 RuleBase への参照を与えていることに留意してください。

You can even allow a rule base to act as a jBPM action handler, decision handler, or assignment handler—in either a pageflow or business process definition.


<decision name="approval">
         
    <handler class="org.jboss.seam.drools.DroolsDecisionHandler">
        <workingMemoryName
>orderApprovalRulesWorkingMemory</workingMemoryName>
        <assertObjects>
            <element
>#{customer}</element>
            <element
>#{order}</element>
            <element
>#{order.lineItems}</element>
        </assertObjects>
    </handler>
    
    <transition name="approved" to="ship">
        <action class="org.jboss.seam.drools.DroolsActionHandler">
            <workingMemoryName
>shippingRulesWorkingMemory</workingMemoryName>
            <assertObjects>
                <element
>#{customer}</element>
                <element
>#{order}</element>
                <element
>#{order.lineItems}</element>
            </assertObjects>
        </action>
    </transition>
    
    <transition name="rejected" to="cancelled"/>
    
</decision
>

<assertObjects> エレメントは WorkingMemory に fact としてアサートされるオブジェクトの集合または 1 オブジェクトを返す EL 式を指定します。

jBPM タスク割り当てのために Drools の使用もサポートしています。


<task-node name="review">
    <task name="review" description="Review Order">
        <assignment handler="org.jboss.seam.drools.DroolsAssignmentHandler">
            <workingMemoryName
>orderApprovalRulesWorkingMemory</workingMemoryName>
            <assertObjects>
                <element
>#{actor}</element>
                <element
>#{customer}</element>
                <element
>#{order}</element>
                <element
>#{order.lineItems}</element>
            </assertObjects>
        </assignment>
    </task>
    <transition name="rejected" to="cancelled"/>
    <transition name="approved" to="approved"/>
</task-node
>

ルールに対して特定のオブジェクトが Drools のグローバルとして使用可能です。 jBPM Assignableassignable として、 Seam Decision オブジェクトは decision として使用可能です。 decision を処理するルールは decision.setOutcome"result") を呼び出して決定結果を確定します。 assignment を実行するルールは Assignable を使ってそのアクターIDを設定するはずです。

package org.jboss.seam.examples.shop

import org.jboss.seam.drools.Decision

global Decision decision

rule "Approve Order For Loyal Customer"
  when
    Customer( loyaltyStatus == "GOLD" )
    Order( totalAmount <= 10000 )
  then
    decision.setOutcome("approved");
end
package org.jboss.seam.examples.shop

import org.jbpm.taskmgmt.exe.Assignable

global Assignable assignable

rule "Assign Review For Small Order"
  when
    Order( totalAmount <= 100 )
  then
    assignable.setPooledActors( new String[] {"reviewers"} );
end

注意

Seam はシンプルなルールを実装するのには十分な Drools の依存性を同梱しています。 Drools に機能を追加したい場合は完全なディストリビューションをダウンロードしてから必要に応じて追加の依存性を追加してください。

ティップ

Drools には Java 1.4 用にコンパイルされた MVEL が同梱され、 Java 1.4、 Java 5、 Java 6 と互換性があります。 使用しているバージョン用にコンパイルされたものと MVEL jar を変更したい場合があるかもしれません。

15.1. 概要
15.2. セキュリティの無効化
15.3. 認証
15.3.1. 認証コンポーネントの設定
15.3.2. 認証メソッドの記述
15.3.3. ログインフォームの記述
15.3.4. 設定のまとめ
15.3.5. Remember Me (覚えておいて!)
15.3.6. セキュリティ例外の処理
15.3.7. ログインリダイレクト
15.3.8. HTTP認証
15.3.9. 高度な認証機能
15.4. IDの管理
15.4.1. IDマネージャの設定
15.4.2. JpaIdentityStore
15.4.3. LdapIdentityStore
15.4.4. 自分のIDストアを記述する
15.4.5. ID管理による認証
15.4.6. IDマネージャの使用
15.5. エラーメッセージ
15.6. 認可
15.6.1. 核となる概念
15.6.2. コンポーネントの安全性を確保する
15.6.3. ユーザーインタフェースのセキュリティ
15.6.4. ページ単位のセキュリティ
15.6.5. エンティティのセキュリティ
15.6.6. タイプセーフなアクセス権のアノテーション
15.6.7. タイプセーフなロールのアノテーション
15.6.8. パーミッション許可モデル
15.6.9. ルールベースのパーミッションリゾルバー
15.6.10. 永続的パーミッションリゾルバー
15.7. パーミッションの管理
15.7.1. パーミッションマネージャ
15.7.2. パーミッションマネージャ操作のためのパーミッションチェック
15.8. SSLによるセキュリティ
15.8.1. デフォルトのポートの上書き
15.9. キャプチャ
15.9.1. キャプチャ サーブレットの設定
15.9.2. キャプチャのフォームへの追加
15.9.3. キャプチャアルゴリズムのカスタム化
15.10. セキュリティ イベント
15.11. 自分とは別の権限での実行
15.12. IDコンポーネント(Identity component)の拡張

Seam セキュリティの提供する認証機構は JAAS (Java Authentication and Authorization Service) の上に構築されており、 ユーザー認証のための堅牢で設定の自由度の高い API を提供しています。 しかしながら、 Seamで は JAAS の複雑さを隠蔽したより単純化された認証機構も提供しています。

単純な認証機構ではSeamアプリケーションのコンポーネントに認証を委ねるSeamLoginModule(これは、Seamに内蔵されているJAASのログインモジュールです)を使います。 このログインモジュールはSeamのデフォルトのアプリケーションポリシーとして予め設定されていますので、新たに設定に追加する事なく使用することができます。 また、作成したアプリケーションのエンティティクラスを利用して、認証メソッドを記述したり、 サード―パーティのプロバイダを使った認証をする事ができます。 この「単純な認証機構」を利用するためにはcomponents.xmlに下記のようにidentityコンポーネントを設定する必要があります。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:core="http://jboss.com/products/seam/core"
            xmlns:security="http://jboss.com/products/seam/security"
            xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
            xsi:schemaLocation=
                "http://jboss.com/products/seam/components http://jboss.com/products/seam/components-2.1.xsd
                 http://jboss.com/products/seam/security http://jboss.com/products/seam/security-2.1.xsd">

    <security:identity authenticate-method="#{authenticator.authenticate}"/>

</components
>

EL式 #{authenticator.authenticate}authenticatorコンポーネントのauthenticateメソッドを使って、ユーザーの認証を行うことを示すメソッドバインディングです。

components.xml 中のidentityauthenticate-methodプロパティでSeamLoginModuleにユーザーの認証に使うメソッドを指定します。 このメソッドはパラメータを取らず、認証が成功したか否かのboolean型を返します。 ユーザーのusernameとpasswordはCredentials.getUsername()Credentials.getPassword()からそれぞれ取得します(また、Identity.instance().getCredentials()からcredentialsコンポーネントを参照する事もできます)。 ユーザーがメンバーとして参加するロールはIdentity.addRole()により指定される必要があります。 以下にPOJOコンポーネント中の認証メソッドの完全な例を示します。

@Name("authenticator")

public class Authenticator {
   @In EntityManager entityManager;
   @In Credentials credentials;
   @In Identity identity;
   public boolean authenticate() {
      try {
         User user = (User) entityManager.createQuery(
            "from User where username = :username and password = :password")
            .setParameter("username", credentials.getUsername())
            .setParameter("password", credentials.getPassword())
            .getSingleResult();
         if (user.getRoles() != null) {
            for (UserRole mr : user.getRoles())
               identity.addRole(mr.getName());
         }
         return true;
      }
      catch (NoResultException ex) {
         return false;
      }
   }
}

上記の例では、UserUserRoleはアプリケーション独自のエンティティBeanとなっています。 パラメータ roles は "admin", "user" の様に文字列として、Setに追加されてゆく必要があります。 この例の場合、userが見付からずにNoResultExceptionが投げられた場合には、認証メソッドはfalseを返して、認証が失敗したことを示します。

Seamのセキュリティ機能ではオンラインのWEBアプリケーションで一般的に提供されている"Remember me"(覚えておいてね)機能をサポートしています。 この機能は、二つの異なったモードをサポートしており、一つはusernameをユーザーのブラウザにクッキーとして保存し、ブラウザからpasswordの入力を促すものです(この場合でも、最近のほとんどのブラウザは、passwordを記憶しています)。

第2のモードはユニークなトークンをクッキーとして記憶しておいて、そのサイトに入ると、passwordの入力をする事なく自動的にユーザーの認証をする機能をサポートするものです。

警告

クライアント側の永続的なクッキーによる自動的な認証(第2のモード)は危険で、ユーザーへの利便性は向上しますが、クロスサイトスクリプティングに対するセキュリティホールの影響を通常より遥かに重大な物としてしまいます。 認証のためのクッキーでなければ、XSSにより攻撃者に盗まれるクッキーは、現在のセッションのユーザーのクッキーという事になります。 これは、ユーザーがセッションを開いていなければ攻撃が有効でないことを意味し、攻撃可能な時間が非常に短い事を意味します。 攻撃者が自動認証をサポートする永続的なRemember meクッキーを盗む可能性があるとすれば、それはたいへん危険なことです。 この機能の利用の危険性は、システムがXSS攻撃に対してどれだけ防御できているのかに依存し、XSS攻撃に対して100%の防御を保証している必要がありますが、入力内容をWEBページに表示するようなサイトにとって、これは簡単ではありません。

ブラウザのベンダーはこの問題を認識しており、最近のブラウザでは新たに導入されたRemember Passwordをサポートしています。 この場合は、ブラウザは特定のドメイン、ウェブサイトに対してのusernameとpasswordを記憶しており、ウェブサイトとのセッションがアクティブでない状態で、ログインフォームのusernameとpasswordを自動的に埋めてゆきます。 ウェブデザイナの立場であれば、ログインのためのショートカットキーを設定しておけば、Remember Meと同様にユーザーの利便性を向上させることができます。 OS-xのSafariなど一部のブラウザでは、OSのキーチェインに暗号化したログインのフォームを記憶させています。 また、ブラウザのクッキーは一般に同期化させることはできませんが、ネットワーク環境ではこのキーチェインはラップトップからデスクトップへと移動させることができます。

まとめ:自動認証をする永続的なRemember Meの使用は一般化してしまっていますが、セキュリティ上、不適切であり使用すべきではありません。 ログイン時のusernameのみを記憶するクッキーを使用することには問題はありません。

デフォルトのRemember me(usernameのみ)機能を使用するためには、特に設定は必要ありません。 下の例のように、ログインフォームにremember meチェックボックスを入れて、これをrememberMe.enabledとバインドするだけです。


  <div>
    <h:outputLabel for="name" value="User name"/>
    <h:inputText id="name" value="#{credentials.username}"/>
  </div>
  
  <div>
    <h:outputLabel for="password" value="Password"/>
    <h:inputSecret id="password" value="#{credentials.password}" redisplay="true"/>
  </div
>      
  
  <div class="loginRow">
    <h:outputLabel for="rememberMe" value="Remember me"/>
    <h:selectBooleanCheckbox id="rememberMe" value="#{rememberMe.enabled}"/>
  </div
>

トークンベースの自動認証機能の remember me を使用するためには、まずトークンの記憶場所を設定する必要があります。 Seamでもサポートしていますが、このトークンの記憶場所としてはデータベースが一般的です。 しかし、org.jboss.seam.security.TokenStore インタフェースを実装して独自の記憶場所を設定することも可能です。 この章では標準で提供されているJpaTokenStore実装を使用して認証トークンをデータベーステーブルに記憶させることを前提としています。

まず最初に、トークンを保持する新たなエンティティを作ります。 以下に、一般的なエンティティの構造を示します。

@Entity

public class AuthenticationToken implements Serializable {  
   private Integer tokenId;
   private String username;
   private String value;
   
   @Id @GeneratedValue
   public Integer getTokenId() {
      return tokenId;
   }
   
   public void setTokenId(Integer tokenId) {
      this.tokenId = tokenId;
   }
   
   @TokenUsername
   public String getUsername() {
      return username;
   }
   
   public void setUsername(String username) {
      this.username = username;
   }
   
   @TokenValue
   public String getValue() {
      return value;
   }
   
   public void setValue(String value) {
      this.value = value;
   }
}

このコードから分かるように、エンティティのusernameとトークンのプロパティには@TokenUsername@TokenValueという特別なアノテーションが使われており、これらは認証トークンを含むエンティティに必須です。

次に、このエンティティBeanに対して認証トークンの出し入れをするために、 JpaTokenStoreを設定します。 これは、 components.xmltoken-class属性を指定することにより行います。



  <security:jpa-token-store token-class="org.jboss.seam.example.seamspace.AuthenticationToken"/>        
        

ここまでが終了したら、最後はcomponents.xmlRememberMeコンポーネントの設定をする事です。 modeautoLoginに設定されていなければなりません。


  <security:remember-me mode="autoLogin"/>        
        

これで、remember meをチェックしているユーザーがサイトを再訪した時に、自動的に認証されるようになります。

ユーザーがサイトを再訪した時に確実に自動的に認証される様にするために、components.xmlに以下が含まれている必要があります。


  <event type="org.jboss.seam.security.notLoggedIn">
    <action execute="#{redirect.captureCurrentView}"/>
    <action execute="#{identity.tryLogin()}"/>
  </event>
  <event type="org.jboss.seam.security.loginSuccessful">
    <action execute="#{redirect.returnToCapturedView}"/>
  </event
>

セキュリティエラーでユーザーがデフォルトのエラーページを受け取らないようにするために、pages.xmlにセキュリティエラーに対応した、もう少し見栄えのするページにリダイレクトするよう設定する事が推奨されます。 セキュリティAPIの発生させる例外には主として二つのタイプがあります。

NotLoggedInExceptionの場合、ユーザーがログインできるよう、ユーザーをログインページかユーザー登録ページへ誘導する事が推奨されます。 一方、AuthorizationExceptionの場合にはユーザーをエラーページに誘導した方が良いでしょう。 以下の例では、この二つのセキュリティ例外によるリダイレクトを処理しているpages.xmlを示しています。


<pages>

    ...

    <exception class="org.jboss.seam.security.NotLoggedInException">
        <redirect view-id="/login.xhtml">
            <message
>You must be logged in to perform this action</message>
        </redirect>
    </exception>

    <exception class="org.jboss.seam.security.AuthorizationException">
        <end-conversation/>
        <redirect view-id="/security_error.xhtml">
            <message
>You do not have the necessary security privileges to perform this action.</message>
        </redirect>
    </exception>

</pages
>

ほとんどのwebアプリケーションでは、より洗練されたログインリダイレクトを必要としますが、Seamではこの様なケースに対応できるような機能も持たせています。

認証されていないユーザーが特定のビュー(或はワイルドカードで指定された複数のビュー)の閲覧をしようとした時に、Seamがユーザーをログイン画面にリダイレクトするようにするためには (pages.xmlに) 下のように記述します。


<pages login-view-id="/login.xhtml">

    <page view-id="/members/*" login-required="true"/>

    ...

</pages
>

ユーザーがログインした後で、再度ログインし直したい場合に自動的に最初のページ(ユーザーが入ってきたページ)に戻したいような状況を考えてみましょう。 下の様にイベントリスナーをcomponents.xmlに記述すると、ログインせずに制限されたページの閲覧をした(閲覧に失敗した)ことを記憶させておいて、ユーザーが再ログインして成功したときに、当初の要求時のページパラメータをもと当該ページにリダイレクトさせることができます。


<event type="org.jboss.seam.security.notLoggedIn">
    <action execute="#{redirect.captureCurrentView}"/>
</event>

<event type="org.jboss.seam.security.postAuthenticate">
    <action execute="#{redirect.returnToCapturedView}"/>
</event
>

ログインリダイレクトは対話スコープで実装されていますので、authenticate()の中で対話を終了させてはいけません。

推奨されませんが、どうしても必要であれば、Seamは(RFC2617)のHTTPBasicあるいはHTTPDigestメソッドを認証に使用する事ができます。 これらの認証フォームを使用する場合にはcomponents.xmlで authentication-filterが使用可能に設定されている必要があります。



  <web:authentication-filter url-pattern="*.seam" auth-type="basic"/>
      

ベーシックな認証フィルタを使用する場合、auth-typebasicを設定し、ダイジェスト認証を使用する場合には、digestを設定します。 ダイジェスト認証を使用する場合には keyrealmも設定する必要があります。



  <web:authentication-filter url-pattern="*.seam" auth-type="digest" key="AA3JK34aSDlkj" realm="My App"/>
      

keyは任意の文字列です。 realmはユーザーが認証される時にユーザーに提供される認証レルムです。

ID管理は、バックエンドのIDストアの種類(データベース、LDAP等)に依存しない、Seamのユーザーとロールの管理のための標準APIを提供します。 ID管理APIの中心はidentityManagerコンポーネントで、新規ユーザーの作成、変更、削除、ロールの追加、無効化、パスワードの変更、ユーザーアカウントの有効化、無効化、ユーザーの認証、ユーザーとロールの一覧等の機能のためのメソッドを提供します。

使用する前にidentityManagerに一つ以上のIdentityStoresを設定する必要があります。 これらのコンポーネントが実際にバックにあるデータベース、LDAP、その他のセキュリティプロバイダと協調して仕事をします。

identityManager コンポーネントに認証と許可について別々のIDストアを設定する事が可能で、例えば、LDAPディレクトリを使用してユーザーの認証をし、RDBからこのユーザーのロール情報を得て使用する事ができます。

SeamはIdentityStoreとして二つのIdentityStoreの実装を提供しています。 ひとつはRDBを使用してユーザーとロールの情報を保持するJpaIdentityStoreで、デフォルトのIDストアとして設定されており、identityManager コンポーネントの設定をすることなく使用する事ができます。 もう一つはLdapIdentityStoreで、LDAPディレクトリを使用してユーザーとロールを保持します。

identityManager コンポーネントにはidentityStoreroleIdentityStoreの二つの設定可能なプロパティがあります。これらの値は、IdentityStoreインタフェースを実装したSeamコンポーネントを参照するEL式である必要があります。 既に言及したように、設定がされていない場合にはデフォルトの JpaIdentityStoreが使用され、また、identityStoreのみが設定された場合にはroleIdentityStore に同じ値が設定されたものとして処理されます。 例えば、components.xmlLdapIdentityStoreidentityManagerに使用するように設定した場合には、ユーザーに関するものと、ロールに関するものの両方にidentityManagerが使用されます。


      
  <security:identity-manager identity-store="#{ldapIdentityStore}"/>
      

下記の例ではユーザーに関してはLdapIdentityStoreを、またロールに関する処理にはJpaIdentityStoreを使用するようidentityManager を設定しています。


      
  <security:identity-manager 
    identity-store="#{ldapIdentityStore}" 
    role-identity-store="#{jpaIdentityStore}"/>
      

以下の章ではこれらのIDストアのインプリメンテーションの詳細について説明します

このIDストアはユーザーおよびロールをリレーショナルデータベースに保存する事を可能としています。 また、データベースのスキーマ設計にはできる限り制約を作らないように設計されており、使用するテーブルの構造に大幅な自由度を認めています。 これはユーザーおよびロールのレコード用のエンティティBeanに特別のアノテーションを使用する事により実現しています。

先に述べたように、特定のアノテーションを使用してユーザーとロールを保持するエンティティBeanを設定します。 下の表に、これらのアノテーションとその詳細な説明について示します。

表 15.1. ユーザーエンティティアノテーション

アノテーション

状態

詳細

@UserPrincipal

要求条件

このアノテーションでユーザーのusernameを保持しているフィールドあるいはメソッドをマークします。

@UserPassword

要求条件

このアノテーションは、アノテートされたフィールドあるいはメソッドにユーザーのpasswordがある事を示しています。 passwordのハッシュアルゴリズムをhashで指定することが可能で、指定できる値にはmd5, shanoneがあります。

@UserPassword(hash = "md5")

public String getPasswordHash() { 
  return passwordHash; 
}

Seamが標準でサポートしていないハッシュアルゴリズムを使用する場合には、PasswordHashを拡張して必要なハッシュアルゴリズムを実装してください。

@UserFirstName

オプション

ユーザーのファーストネームを保持しているフィールドあるいはメソッドをマークします。

@UserLastName

オプション

ユーザーのラストネームを保持しているフィールドあるいはメソッドをマークします。

@UserEnabled

オプション

このアノテーションは、アノテートされたフィールドあるいはメソッドがユーザーが不活化されているか否かを示していることを示しています。 ここでアノテートされるフィールドあるいはメソッドの属性はbooleanでなければなりません。 また、もしこのアノテーションが無ければ、すべてのユーザーが不活化されていないことになります。

@UserRoles

要求条件

このアノテーションは、アノテートされたフィールドあるいはメソッドにユーザーのロールがある事を示しています。 この属性については、以下により詳細に記述します。



既に示したようにJpaIdentityStoreはデータベースのユーザーとロールに関するテーブルのスキーマのデザインができるだけ自由にできるように設計されています。 ここでは、ユーザーとロールを保持するいくつかのデータベースのスキーマについてみてゆきます。

この単純な例では、クロス参照テーブルUserRolesを通じてmany-to-many関連でリンクされているuserとroleのテーブルで構成されています。

@Entity

public class User {
  private Integer userId;
  private String username;
  private String passwordHash;
  private Set<Role
> roles;
  
  @Id @GeneratedValue
  public Integer getUserId() { return userId; }
  public void setUserId(Integer userId) { this.userId = userId; }
  
  @UserPrincipal
  public String getUsername() { return username; }
  public void setUsername(String username) { this.username = username; }
  
  @UserPassword(hash = "md5")
  public String getPasswordHash() { return passwordHash; }
  public void setPasswordHash(String passwordHash) { this.passwordHash = passwordHash; }
  
  @UserRoles
  @ManyToMany(targetEntity = Role.class)
  @JoinTable(name = "UserRoles", 
    joinColumns = @JoinColumn(name = "UserId"),
    inverseJoinColumns = @JoinColumn(name = "RoleId"))
  public Set<Role
> getRoles() { return roles; }
  public void setRoles(Set<Role
> roles) { this.roles = roles; }
}
@Entity
public class Role {
  private Integer roleId;
  private String rolename;
  
  @Id @Generated
  public Integer getRoleId() { return roleId; }
  public void setRoleId(Integer roleId) { this.roleId = roleId; }
  
  @RoleName
  public String getRolename() { return rolename; }
  public void setRolename(String rolename) { this.rolename = rolename; }
}

この例では、前の最少機能の例にすべてのオプションフィールドと、ロールにグループメンバーを許可する機能を追加しています。

@Entity

public class User {
  private Integer userId;
  private String username;
  private String passwordHash;
  private Set<Role
> roles;
  private String firstname;
  private String lastname;
  private boolean enabled;
  
  @Id @GeneratedValue
  public Integer getUserId() { return userId; }
  public void setUserId(Integer userId) { this.userId = userId; }
  
  @UserPrincipal
  public String getUsername() { return username; }
  public void setUsername(String username) { this.username = username; }
  
  @UserPassword(hash = "md5")
  public String getPasswordHash() { return passwordHash; }
  public void setPasswordHash(String passwordHash) { this.passwordHash = passwordHash; }
  
  @UserFirstName
  public String getFirstname() { return firstname; }
  public void setFirstname(String firstname) { this.firstname = firstname; }
  
  @UserLastName
  public String getLastname() { return lastname; }
  public void setLastname(String lastname) { this.lastname = lastname; }
  
  @UserEnabled
  public boolean isEnabled() { return enabled; }
  public void setEnabled(boolean enabled) { this.enabled = enabled; }
  
  @UserRoles
  @ManyToMany(targetEntity = Role.class)
  @JoinTable(name = "UserRoles", 
    joinColumns = @JoinColumn(name = "UserId"),
    inverseJoinColumns = @JoinColumn(name = "RoleId"))
  public Set<Role
> getRoles() { return roles; }
  public void setRoles(Set<Role
> roles) { this.roles = roles; }
}
@Entity
public class Role {
  private Integer roleId;
  private String rolename;
  private boolean conditional;
  
  @Id @Generated
  public Integer getRoleId() { return roleId; }
  public void setRoleId(Integer roleId) { this.roleId = roleId; }
  
  @RoleName
  public String getRolename() { return rolename; }
  public void setRolename(String rolename) { this.rolename = rolename; }
  
  @RoleConditional
  public boolean isConditional() { return conditional; }
  public void setConditional(boolean conditional) { this.conditional = conditional; }
  
  @RoleGroups
  @ManyToMany(targetEntity = Role.class)
  @JoinTable(name = "RoleGroups", 
    joinColumns = @JoinColumn(name = "RoleId"),
    inverseJoinColumns = @JoinColumn(name = "GroupId"))
  public Set<Role
> getGroups() { return groups; }
  public void setGroups(Set<Role
> groups) { this.groups = groups; }  
  
}

IdentityManagerのIDストアの実装としてJpaIdentityStoreを使用する場合、特定の IdentityManagerメソッドを起動するとイベントが発生します。

このIDストアの実装はLDAPディレクトリをユーザーレコードとして使用するよう設計されています。 この実装は、ユーザーとロールのディレクトリへの保存の方法の設定の自由度が高くなっています。 以下のセクションでは、このIIDストアの設定オプションについて説明し、いくつかのサンプル設定を示します。

以下の表にcomponents.xml で設定できるLdapIdentityStoreの属性について示します。

表 15.3. LdapIdentityStore設定可能属性

プロパティ

デフォルト値

詳細

server-address

localhost

LDAPサーバのアドレス

server-port

389

LDAPサーバが使用しているポートの番号

user-context-DN

ou=Person,dc=acme,dc=com

ユーザーレコードを含むコンテキストの識別名(DN)

user-DN-prefix

uid=

この値がユーザーレコードの位置指定するためにusernameの前に前置されます。

user-DN-suffix

,ou=Person,dc=acme,dc=com

この値がユーザーレコードの位置指定するためにusernameの後ろに追加されます。

role-context-DN

ou=Role,dc=acme,dc=com

ロールレコードを含むコンテキストの識別子(DN)

role-DN-prefix

cn=

この値がロール名の前に前置され、ロールレコードを位置指定するための識別子として使用されます。

role-DN-suffix

,ou=Roles,dc=acme,dc=com

この値がロール名の後ろに追加され、ロールレコードを位置指定するための識別子として使用されます。

bind-DN

cn=Manager,dc=acme,dc=com

LDAPサーバとバインドするために使用するコンテキスト

bind-credentials

secret

LDAPサーバとバインドするときに使用されるクレデンシャル(パスワード)

user-role-attribute

roles

ユーザーがメンバーであるロールのリストを含んでいるユーザーレコード中の属性の名前

role-attribute-is-DN

true

このブール値はユーザーレコード中のロール属性が識別名か否かを示しています。

user-name-attribute

uid

ユーザーレコードのどの属性がusernameに該当するのかを示しています。

user-password-attribute

userPassword

ユーザーレコードのどの属性がpasswordに該当するのかを示しています。

first-name-attribute

null

ユーザーレコードのどの属性がfirst nameに該当するのかを示しています。

last-name-attribute

sn

ユーザーレコードのどの属性がlast nameに該当するのかを示しています。

full-name-attribute

cn

ユーザーレコードのどの属性がユーザーのフルネームに該当するのかを示しています。

enabled-attribute

null

ユーザーレコードのどの属性がユーザーが不活化されていないかを示しています。

role-name-attribute

cn

ロールレコードのどの属性がロール名に該当するのかを示しています。

object-class-attribute

objectClass

ディレクトリ中でオブジェクトのクラスを決定している属性を示しています。

role-object-classes

organizationalRole

新規のロールレコードの作成のためのオブジェクトクラスの配列

user-object-classes

person,uidObject

新規のユーザーレコード作成のためのオブジェクトクラスの配列


IdentityManagerにアクセスできるようにするには、下のようにSeamコンポーネントにインジェクトします。

  @In IdentityManager identityManager;

あるいは、静的なinstance()メソッド経由でアクセスします。

  IdentityManager identityManager = IdentityManager.instance();

下のテーブルにIdentityManagerのAPIのメソッドを示します。

表 15.4. ID管理のAPI

メソッド

戻り値

詳細

createUser(String name, String password)

ブール型

指定されたusernameとpasswordで新規ユーザーのアカウントを作成します。 もし作成が成功すればtrueを、さもなくばfalseを返します。

deleteUser(String name)

ブール型

指定された名前のユーザーを削除します。 もし成功すればtrueを、さもなくばfalseを返します。

createRole(String role)

ブール型

指定された名前で新規のロールを作成します。 もし作成が成功すればtrueを、さもなくばfalseを返します。

deleteRole(String name)

ブール型

指定された名前のロールを削除します。 もし作成が成功すればtrueを、さもなくばfalseを返します。

enableUser(String name)

ブール型

指定された名前のユーザーアカウントを活性化します。 活性化されていないアカウントは認証の対象とはなりません。もし成功すればtrueを、さもなくばfalseを返します

disableUser(String name)

ブール型

指定された名前のユーザーアカウントを不活化します。 もし成功すればtrueを、さもなくばfalseを返します。

changePassword(String name, String password)

ブール型

指定された名前のユーザーアカウントのpasswordの変更をします。 もし成功すればtrueを、さもなくばfalseを返します。

isUserEnabled(String name)

ブール型

もし、指定されたユーザーのアカウントが活性化されていれば trueを、さもなくばfalseを返します。

grantRole(String name, String role)

ブール型

特定のロールをユーザーやロールに権限を付与します。 ロールは既に存在していることが必要です。 ロールの付与が成功した場合にはtrueを返し、もしそのロールがユーザーに既に付与されていた場合にはfalseを返します。

revokeRole(String name, String role)

ブール型

特定のユーザーあるいはロールから指定したロールを取り消します。 ユーザーが当該のロールのメンバーであり、かつ取り消しが成功した場合にはtrueを返し、ユーザーが当該ロールのメンバーでなければfalseを返します。

userExists(String name)

ブール型

もし、当該のユーザーが存在すればtrue、さもなくばfalseを返します。

listUsers()

リスト

ABC順にソートされたすべてのユーザー名の一覧を返します。

listUsers(String filter)

リスト

指定されたパラメータでフィルタしたユーザー名のリストをABC順にソートして返します

listRoles()

リスト

すべてのロール名の一覧を返します

getGrantedRoles(String name)

リスト

指定されたユーザーに明示的に認められたロール名の一覧を返します

getImpliedRoles(String name)

リスト

指定されたユーザー名に対して暗示的に付与されているすべてのロール名のリストを返します。 暗示的に付与されているロールとは、ユーザーに直接付与されているロールではなく、ユーザーが所属するロールに対して付与されているロールを言います。 例えば、adminロールはuserロールのメンバーであり、ユーザーがadminロールのメンバーであれば、このユーザーには暗示的にadminロールと userロールが付与されている。

authenticate(String name, String password)

ブール型

設定されたIDストアを使ってusernameとpasswordを認証します。 認証が成功すればtrue、失敗すればfalseを返します。 認証が成功しても、このメソッドの戻り値以外は何も変化しませんし、Identityコンポーネントの状態も変化しません。 loginを適切に行うためにはIdentity.login()が使用されなければなりません。

addRoleToGroup(String role, String group)

ブール型

特定のロールを指定したグループのメンバーに追加します。 操作が成功した場合にtrueを返します。

removeRoleFromGroup(String role, String group)

ブール型

指定されたロールを指定されたグループから削除します。 もし成功すればtrueを返します。

listRoles()

リスト

すべてのロール名のリスト


ID管理APIを使うためには、ユーザーはそのメソッドを呼び出す適切な権限を持っている必要があります。 以下の表にIdentityManagerにある個々のメソッドの起動に必要な権限の一覧を示します。 権限はリテラル文字列で指定します。


下の例では、adminロールのメンバーすべてが、すべてのID管理関連のメソッドへのアクセス権を付与されているセキュリティルールを示しています。

rule ManageUsers
  no-loop
  activation-group "permissions"
when
  check: PermissionCheck(name == "seam.user", granted == false)
  Role(name == "admin")
then
  check.grant();
end

rule ManageRoles
  no-loop
  activation-group "permissions"
when
  check: PermissionCheck(name == "seam.role", granted == false)
  Role(name == "admin")
then
  check.grant();
end

SeamのセキュリティAPIは、コンポーネント、コンポーネントのメソッド、それにページに対して多くの認可機能を提供します。 ここでは、それぞれの機能について説明します。 ここで説明するような高度なセキュリティ機能(ルールベースの認可のような)を使用する場合にはcomponents.xmlに前述のような設定を記述しておかなければならない、ということに留意してください。

Seamのセキュリティは必要なセキュリティ権限を持たないユーザーの操作を行わせないように、ロールとパーミッションによりユーザーの操作を制限する事を前提として設計されています。 SeamセキュリティAPIの提供する認可メカニズムは、ロールとパーミッションによるユーザー管理の概念に基づいて作られており、複数のアプリケーションリソース保護の方法を提供する拡張可能なフレームワークを提供しています。

それでは、もっとも簡単な形式の認可、コンポーネントのセキュリティについて@Restrictアノテーションから見てゆきましょう。

@Restrictアノテーションにより、Seamのコンポーネントにはクラスあるいはメソッドレベルでのセキュリティを付与する事ができます。 もし、クラスとその中のメソッドの両方に@Restrictアノテーションがあった場合には、メソッドレベルの制限が優先され、クラスレベルの制限は結果として適用されません。 もし、メソッドの起動がセキュリティチェックで失敗した場合には、Identity.checkRestriction()単位で例外が発生します。 コンポーネントレベルでの@Restrictアノテーションは、そのコンポーネントのすべてのメソッドに@Restrictをアノテートしたのと同じことになります。

空の@Restrictcomponent:methodNameを意味します。 下のようなコンポーネントの例を見てみましょう。

@Name("account")

public class AccountAction {
    @Restrict public void delete() {
      ...
    }
}

この例では、delete()を呼び出すためにはaccount:deleteという権限が必要な事を暗黙的に示しています。 同様の内容は@Restrict("#{s:hasPermission('account','delete')}")と記述する事もできます。他の例についても見てゆきましょう。

@Restrict @Name("account")

public class AccountAction {
    public void insert() {
      ...
    }
    @Restrict("#{s:hasRole('admin')}")
    public void delete() {
      ...
    }
}

ここでは、コンポーネントクラスに@Restrictとアノテーションが付記されています。これは、`Restrictがオーバーライドされない限り、パーミッションのチェックが暗示的に要求されることを示しています。この例の場合、insert()account:insertのパーミッションを必要とし、delete()はユーザーがadminロールに属していることが必要な事を示しています。

先に進む前に、上の例で見た #{s:hasRole()} 式について見てみましょう。 s:hasRoles:hasPermissionもEL式であり、 Identityクラスの同様の名前のメソッドに対応します。 これらセキュリティAPIのすべてについてEL式の中で使う事ができます。

EL式とすることで、@Restrictアノテーションは、Seamコンテキスト中のどのようなオブジェクトの値でも参照することができるようになります。 これは、特定のオブジェクトのインスタンスをチェックしてパーミッションを決定する場合に非常に有効な方法です。下の例を見てみましょう。

@Name("account")

public class AccountAction {
    @In Account selectedAccount;
    @Restrict("#{s:hasPermission(selectedAccount,'modify')}")
    public void modify() {
        selectedAccount.modify();
    }
}

ここで興味深いのは、hasPermission()というファンクション中でselectedAccoutを参照している事です。 この変数の値はSeamのコンテキスト中で検索され、IdentityhasPermission()に渡され、この例の場合、特定のAccountのオブジェクトに対する変更許可を持っているかを決定しています。

適切なユーザーインタフェースのデザインの一つとして、ユーザーが使用する権限を有しないオプションの表示をしないようにすることがあります。 Seamのセキュリティはユーザーの権限に応じて、コンポーネントのセキュリティで使用したのと同様にEL式を使用する事により1)ページ単位 2)個々のコントロール単位 で描画を管理する事ができます。

インタフェースのセキュリティの例について見てゆきましょう。 まず最初に、ログインしていないユーザーの時だけ表示されるログインフォームについて考えてみましょう。 identity.isLoggedIn()属性を使えば下のように記述できます。


<h:form class="loginForm" rendered="#{not identity.loggedIn}"
>

もしユーザーがログインしていなければ、ログインフォームが表示されます(実に単純ですね)。 次に、managerロールを持っている人達だけがアクセス可能なメニューが必要だと仮定しましょう。 このような場合の一つの方法として、下に例を示したあります。


<h:outputLink action="#{reports.listManagerReports}" rendered="#{s:hasRole('manager')}">
    Manager Reports
</h:outputLink
>

これも、たいへんシンプルで、ユーザーがmanagerロールを持っていなければ、outputLinkは描画されません。rendered属性は一般に制御そのものに使われたり、<s:div><s:span>の中で制御の目的に使われます。

次にもう少し複雑な例: h:dataTableの制御用のアクションリンクの表示非表示をユーザーの権限により制御する事を考えます。 EL式s:hasPermissionにより、ユーザーが必要な権限を持っているか否かを決定するために必要なオブジェクトをパラメータとして渡すことができます。 以下に、セキュリティを向上させたリンクを持たせたh:dataTableの例を示します。


<h:dataTable value="#{clients}" var="cl">
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>Name</f:facet>
        #{cl.name}
    </h:column>
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>City</f:facet>
        #{cl.city}
    </h:column>
    <h:column>
        <f:facet name="header"
>Action</f:facet>
        <s:link value="Modify Client" action="#{clientAction.modify}"
                rendered="#{s:hasPermission(cl,'modify')"/>
        <s:link value="Delete Client" action="#{clientAction.delete}"
                rendered="#{s:hasPermission(cl,'delete')"/>
    </h:column>
</h:dataTable
>

Seamのセキュリティは、エンティティ単位でのread,insert,updateおよびdelete操作に対してのセキュリティ制約をかけることを可能にしています。

エンティティクラスのアクション全部に対してセキュリティをかけたいのであれば、下のようにクラスに@Restrictアノテーションを付記します。

@Entity

@Name("customer")
@Restrict
public class Customer {
  ...
}

もし、@Restrictが評価式無しで付記されていれば、デフォルトとしてentity:actionのパーミッションがチェックされます。 ここで、パーミッションの対象はエンティティのインスタンスで、actionread, insert, update あるいは deleteのいずれかです。

また、下のようにエンティティのライフサイクルに@Restrict アノテーションを付記することにより、特定の操作だけに制約を課すことができます。

ここではinsert操作に対してのセキュリティチェックをするためのエンティティの設定方法を示しています。 ここで注意していただきたいのは、メソッドの内容はセキュリティと関係なく、アノテーションの仕方が重要な事です。



  @PrePersist @Restrict
  public void prePersist() {}
   

これは、認証されているユーザーが新規にMemberBlogレコードを追加する事ができるか否かをチェックする、エンティティ権限ルールの例(サンプルソースのseamspaceのコードから)です。 セキュリティチェックの対象となるエンティティは自動的にワーキングメモリー(この場合、MemberBlog)に挿入されます。

rule InsertMemberBlog
  no-loop
  activation-group "permissions"
when
  principal: Principal()
  memberBlog: MemberBlog(member : member -> (member.getUsername().equals(principal.getName())))
  check: PermissionCheck(target == memberBlog, action == "insert", granted == false)
then
  check.grant();
end;

このルールはPrincipalファクトで示される現在の認証ユーザーがブログのエントリを作成したメンバーと同じ名前であればmemberBlog:insertパーミッションを付与します。 例示したコード中にある、構造体 "principal: Principal()" は認証の過程で挿入された ワーキングメモリ中のPrincipalオブジェクトへの変数結合で、変数principalと命名されています。 変数結合にする事により、他の場所で値が参照可能となり、下のようにPrincipal名とメンバーのユーザー名を比較する事ができます。 詳細は、JBoss Rules ドキュメントを参照してください。

最後に、JPAプロバイダをSeamセキュリティと統合するために、リスナークラスをインストールします。

Seamは@Restrictに代わるアノテーションをいくつか持っており、これらを使う事により@Restrictとは異なりEL式の評価を行わないので、コンパイル時の安全性を提供します。

Seamには標準のCRUD操作に関するパーミッション用のアノテーションが提供されていますが、独自のアノテーションを作成する事もできます。 以下はorg.jboss.seam.annotations.securityパッケージで配布されているアノテーションです。

これらのアノテーションを使うには、単にセキュリティチェックを行いたいメソッドやパラメータをアノテートするだけです。 メソッドがアノテートされた場合には、アクセス権のチェックの対象となるターゲットクラスも指定する必要があります。 以下の例を見てください。

  @Insert(Customer.class)
  public void createCustomer() {
    ...
  }

この例ではユーザーが新規のCustomerオブジェクトを作成する権限があるか否かパーミッションチェックを行います。 パーミッションチェックの対象はCustomer.classjava.lang.Classインスタンスそのもの)で、アクションはアノテーション名の小文字に変換されたもの、ここではinsert、となります。

同様にコンポーネントのメソッドのパラメータに対してもアノテートする事ができます。 これを行った場合には、パラメータの値がアクセス権チェックの対象ですから、アクセス権のターゲットを指定する必要はありません。

  public void updateCustomer(@Update Customer customer) {
    ...
  }

下のように、独自のセキュリティアノテーションを作る場合には、単に@PermissionCheckとアノテートするだけです。

@Target({METHOD, PARAMETER})

@Documented
@Retention(RUNTIME)
@Inherited
@PermissionCheck
public @interface Promote {
   Class value() default void.class;
}

もしデフォルトのアクセス権アクション名(アノテーション名の小文字版)を他の値で上書きする必要があれば、@PermissionCheckアノテーション内にその値を指定することができます。

@PermissionCheck("upgrade")

Seamセキュリティはアプリケーションに対するパーミッションの決定に対して拡張可能なフレームワークを提供します。 下のクラスダイアグラム図にはSeamの提供するパーミッションフレームワークの主要コンポーネントについて示しています。

関連するクラスについての詳細を以下のセクションに示します

実際には、これは個々のオブジェクトのアクセス権を決定するメソッドを提供するインタフェースです。 Seamは以下のPermissionResolverを内蔵しています。 それぞれの詳細はこの章の後半で説明します。

下のシークエンス図にパーミッションチェック時のパーミッションフレームワーク内のコンポーネント相互の作用を示します。 パーミッションチェックは、例えば、セキュリティインタセプタ、EL式s:hasPermission、あるいはAPIIdentity.checkPermissionを呼び出す等、複数の方法により呼び出されます。

Seamに内蔵されているパーミッションリゾルバーの一つRuleBasedPermissionResolverは、Drools(JBoss Rules)によるセキュリティルールに基づいたパーミッションの評価を受け付けます。 ルールエンジンを使う事の利点は; 1)ユーザーパーミッションの評価に使用されるビジネスロジックを一か所にまとめることができる 2)スピードーDroolは効率の良いアルゴリズムを使用し、多くの条件の元に多くの複雑なルールを評価することが可能になっています。

RuleBasedPermissionResolverを設定するためには、components.xmlにDroolのルールベースが設定されている必要があります。 このルールベースは下の例のように、デフォルトでsecurityRulesと命名されていることを仮定しています。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
              xmlns:core="http://jboss.com/products/seam/core"
              xmlns:security="http://jboss.com/products/seam/security"
              xmlns:drools="http://jboss.com/products/seam/drools"
              xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
              xsi:schemaLocation=
                  "http://jboss.com/products/seam/core http://jboss.com/products/seam/core-2.1.xsd
                   http://jboss.com/products/seam/components http://jboss.com/products/seam/components-2.1.xsd
                   http://jboss.com/products/seam/drools http://jboss.com/products/seam/drools-2.1.xsd"
                   http://jboss.com/products/seam/security http://jboss.com/products/seam/security-2.1.xsd">
  
     <drools:rule-base name="securityRules">
         <drools:rule-files>
             <value
>/META-INF/security.drl</value>
         </drools:rule-files>
     </drools:rule-base>
  
  </components
>

デフォルトのルールベースの名前はRuleBasedPermissionResolversecurity-rules属性で上書きする事ができます。

  <security:rule-based-permission-resolver security-rules="#{prodSecurityRules}"/>

RuleBaseコンポーネントを設定したら、次にセキュリティルールの記述をします。

セキュリティルールを作成するためには、まずアプリケーションのjarファイルの/META-INFディレクトリ下に新規のルールファイルを作ります。 通常このファイルはsecurity.drlのように命名されますが、components.xmlに別途指定しておけば、どのようにでも命名する事ができます。

セキュリティルールの内容は? この段階ではDroolsのドキュメントから適当に拝借してくるのが良いかもしれませんが、ここでは非常に単純な例から始めてみる事にしましょう

package MyApplicationPermissions;
  
  import org.jboss.seam.security.permission.PermissionCheck;
  import org.jboss.seam.security.Role;
  
  rule CanUserDeleteCustomers
  when
    c: PermissionCheck(target == "customer", action == "delete")
    Role(name == "admin")
  then
    c.grant();
  end

では、一つづつ見てゆきましょう。 最初はパッケージ宣言です。 Droolのパッケージはルールの集まりで、ルールベースの範囲外とは何ら関わりが無いので、パッケージの名前は任意で構いません。

つぎに、PermissionCheckクラスとRoleクラスに関するいくつかのインポート文があります。 これらのインポート文は、これから使うルールでこれらのクラスを参照する事をルールエンジンに対して伝えています。

そして、ルールの記述コード。それぞれのルールは、ルールごとにユニークな名前が与えられている必要があります (通常は、ルールの目的をルールの名前にします。) この例の場合、CanUserDeleteCustomersがルールの名前で、読んで字の如く、顧客レコードの削除をできるかできないかのチェックに使用します。

ルールの記述が二つの部分から成っている事がわかります。ルールは左部分 (LHS) と右部分 (RHS) として知られている部分から成り立っています。LHSはルールの条件部分 (即ち、ルールが実行されるために満たさなければならない条件のリスト) を規定しています。 LHSはwhenで表されるセクションにあり、また、RHSはLHSが満たされた場合に実行されるアクション、あるいは結果を記述しています。 RHSはthen以降の部分に記述します。 また、ルールの最後はendで終了します。

ルールについてLHSを見ると、二つの条件がある事が分かります。 まず、最初の条件を見てみましょう。

c: PermissionCheck(target == "customer", action == "delete")

この条件は、簡単な英語で「ワーキングメモリ中に、target属性として"customer"を持ち、target属性として"delete"を持つPermissionCheckオブジェクトが存在しなければならない」と示しています。

ワーキングメモリって何? Droolsの技術用語で、ルールエンジンがパーミッションチェックをするために必要なコンテキスト情報を保持しているセッションスコープのオブジェクトの事を「ワーキングメモリ」と呼びます。 hasPermission()メソッドが呼ばれる都度、仮のPermissionCheckオブジェクト、あるいはファクト(Fact)がワーキングメモリに挿入されます。 このPermissionCheckは今からチェックされるパーミッションに対応しており、例えばhasPermission("account", "create")を呼び出すと、target属性が "account"でaction属性が"create"であるPermissionCheckオブジェクトがワーキングメモリに挿入され、パーミッションチェックが終了するまで存在します。

PermissionCheckファクトの他に、認証されたユーザーが所属するロールのorg.jboss.seam.security.Roleファクトがあります。 これらの Roleファクトはパーミッションチェックの開始の都度ユーザーの認証されたロールと同期されます。 従って、パーミッションチェックに使用されたワーキングメモリ中のRoleオブジェクトは、もし認証されたユーザーがそのロールに所属していなければ、次回のパーミッションチェックの前に削除されます。 ワーキングメモリにはPermissionCheckRoleファクトの他に認証の過程で作成されたjava.security.Principalオブジェクトが保持されています。

これ以外にパラメータとしてオブジェクトを渡しRuleBasedPermissionResolver.instance().getSecurityContext().insert()を呼び出すことにより、追加でワーキングメモリ中に長期に生存するファクトを挿入する事ができます。 例外として、先に説明したようにRoleオブジェクトはパーミッションチェックの都度同期されるために、はワーキングメモリ中に長期に生存するファクトとする事はできません。

先の例に戻り、LHSがc:で始まっていることに気がつくと思います。 これは、変数結合を表しており、条件のマッチングに利用されるオブジェクトへの参照を意味しています(この例の場合はPermissionCheck)。 LHSの2行目には下の記述があります。

Role(name == "admin")

この条件はワーキングメモリ中に"admin"というnameRoleオブジェクトが存在しなければならない事を示しています。 先述したように、ユーザーのロールはパーミッションチェックの開始の都度ワーキングメモリに挿入されますので、この条件は結果として「adminロールに所属するユーザーでcustomer:deleteの許可を求めているのであれば、これを認めます」という事を示しています。

ルールが適用されると、何が起こるのでしょうか? 次にルールのRHS側を見てみましょう。

c.grant()

RHSはJavaコードから成っており、この例の場合はcというオブジェクト (既に述べたように、PermissionCheckオブジェクトへの変数結合) のgrant()メソッドが起動されます。PermissionCheckオブジェクトのnameactionプロパティ以外にfalseに初期設定されたgrantedプロパティが存在します。PermissionCheckgrant()を呼ぶことにより、grantedプロパティはtrueにセットされ、パーミッションのチェックが成功し、ユーザーはパーミッションで決められたアクションについて実行することができるようになります。

Seamに内蔵されているパーミッションリゾルバーにはこれ以外にPersistentPermissionResolverがあり、これはリレーショナルデータベースのような永続的保存場所からパーミッションを読み込むことが可能で、ACLスタイルのインスタンスベースのセキュリティを提供しており、個別のユーザーとロールに対して特定のパーミッションを指定する事ができます。 また、任意の名前のパーミッションターゲットを指定して保存する事が可能です。

PersistentPermissionResolverは、パーミッションを保存しているバックエンドの保存場所との接続のためにパーミッションストアを必要とします。 Seamは標準で一つのPermissionStore実装JpaPermissionStoreを提供しており、リレーショナルデータベースにパーミッションを保存します。 下記のメソッドを定義しているPermissionStoreインタフェースを実装することにより、独自のパーミッションストアを作成する事も可能です。

表 15.8. パーミッションストアのインタフェース

戻り値の型

メソッド

詳細

List<Permission>

listPermissions(Object target)

このメソッドは対象のオブジェクトに付与されているすべての権限を表すPermissionオブジェクトのListを返します。

List<Permission>

listPermissions(Object target, String action)

このメソッドは対象のオブジェクトに付与されている特定のアクションに対するすべての権限を表すPermissionオブジェクトのListを返します。

List<Permission>

listPermissions(Set<Object> targets, String action)

このメソッドは対象の一連のオブジェクトに付与されている特定のアクションに対するすべての権限を表すPermissionオブジェクトのListを返します

ブール型

grantPermission(Permission)

このメソッドは特定のPermissionオブジェクトをバックエンドのストレージに保持し、成功すればtrueを返します。

ブール型

grantPermissions(List<Permission> permissions)

このメソッドは指定された Listにある、すべてのPermissionオブジェクトをバックエンドのストレージに保持し、成功すればtrueを返します。

ブール型

revokePermission(Permission permission)

このメソッドは指定されたPermissionオブジェクトをストレージから削除します。

ブール型

revokePermissions(List<Permission> permissions)

このメソッドは指定されたリストにあるすべてのPermissionオブジェクトをストレージから削除します。

List<String>

listAvailableActions(Object target)

このメソッドは指定された対象オブジェクトクラスに対して可能なアクション(文字列型)のリストを返します。 特定のクラスのパーミッションを付与するためのユーザーインタフェースを作成するためにパーミッション管理と共に使用されます。


これはデフォルトの(また、Seamが提供する唯一の)PermissionStoreの実装で、パーミッションの保存にリレーショナルデータベースを使用しています。 使用するためにはユーザーとロールのパーミッションの保存に係る一つないし二つのエンティティクラスの設定が必要になります。 これらのエンティティクラスは保存されているレコードとエンティティの属性がパーミッションのどれに対応するのかを設定するための特別なセキュリティに関するアノテーションでアノテートされている必要があります。

もしユーザーパーミッションとロールパーミッションに同一のエンティティ(一つのDBテーブル)を使うのであれば、user-permission-class属性を設定します。 ユーザーパーミッションとロールパーミッションを別々のテーブルに保持するのであれば、user-permission-class属性に加えてrole-permission-class属性を設定する必要があります。

例えば、ユーザーとロールのパーミッションを一つのエンティティクラスに保存するよう設定する場合は次のようになります。


  <security:jpa-permission-store user-permission-class="com.acme.model.AccountPermission"/>

ユーザーパーミッションとロールパーミッションを別のエンティティクラスに保存する場合の設定は次のようになります。


  <security:jpa-permission-store user-permission-class="com.acme.model.UserPermission"
    role-permission-class="com.acme.model.RolePermission"/>

先述のように、ユーザーとロールのパーミッションを保持するエンティティクラスはorg.jboss.seam.annotations.security.permissionパッケージにある特別なアノテーションを設定されている必要があります。 下の表にこれらのアノテーションと、その使用方法の説明を示します。

表 15.9. エンティティ パーミッション アノテーション

アノテーション

ターゲット

詳細

@PermissionTarget

フィールド、メソッド

このアノテーションはパーミッションの対象を含んでいるエンティティの属性を示します。 この属性はjava.lang.Stringでなければなりません。

@PermissionAction

フィールド、メソッド

このアノテーションはパーミッションアクションを含んでいるエンティティの属性を示します。 この属性はjava.lang.Stringでなければなりません。

@PermissionUser

フィールド、メソッド

このアノテーションはパーミッションの受益ユーザーを含んでいるエンティティの属性を示します。 この属性はjava.lang.Stringで、かつユーザーのusernameを含んでいなければなりません。

@PermissionRole

フィールド、メソッド

このアノテーションはパーミッションの受益ロールを含んでいるエンティティの属性を示します。 この属性はjava.lang.Stringで、かつロール名を含んでいなければなりません。

@PermissionDiscriminator

フィールド、メソッド

このアノテーションはユーザーとロールパーミッションを同じエンティティ(テーブル)に保存する場合に使用します。 エンティティのユーザーとロールパーミッション属性の識別のために使用します。 デフォルトで、userストリングリテラルを含むカラムをユーザーパーミッションのカラムと見なし、roleストリングリテラルを含むカラムをロールパーミッションのカラムと見なします。 アノテーション中でuserValueroleValue属性を指定する事により、これらのデフォルト値は上書きする事ができます。 例えば、userの代わりにuを、roleの代わりにrを使うとすると、アノテーションは下のようになります。

  @PermissionDiscriminator(userValue = "u", roleValue = "r")

この例ではユーザーとロールパーミッションが一つのエンティティクラスに保持されています。 下に示したクラスはサンプルのSeamSpaceからのものです。

@Entity

@Name("message")
@Scope(EVENT)
public class Message implements Serializable
{
   private Long id;
   private String title;
   private String text;
   private boolean read;
   private Date datetime;
   
   @Id @GeneratedValue
   public Long getId() {
      return id;
   }
   public void setId(Long id) {
      this.id = id;
   }
   
   @NotNull @Length(max=100)
   public String getTitle() {
      return title;
   }
   public void setTitle(String title) {
      this.title = title;
   }
   
   @NotNull @Lob
   public String getText() {
      return text;
   }
   public void setText(String text) {
      this.text = text;
   }
   
   @NotNull
   public boolean isRead() {
      return read;
   }
   public void setRead(boolean read) {
      this.read = read;
   }
   
   @NotNull 
   @Basic @Temporal(TemporalType.TIMESTAMP)
   public Date getDatetime() {
      return datetime;
   }
   public void setDatetime(Date datetime) {
      this.datetime = datetime;
   }
   
}

上の例に見るように、getDiscriminator()メソッドが @PermissionDiscriminatorでアノテートされ、どのレコードがユーザーのパーミッションを示し、どのレコードがロールパーミッションを示しているかをJpaPermissionStoreに示しています。 さらに、getRecipient()メソッドが@PermissionUser@PermissionRoleでアノテートされています。 これは、間違いではなく discriminator属性の値により、エンティティのrecipient属性の内容をユーザーの名前、あるいはロールの名前として処理する事を示しています。

デフォルトでは、一つの対象オブジェクトと受益者に対する複数のパーミッションは、一つのデータベースレコードとしてaction属性(DBではカラム)に複数のアクションをコンマで区切って記述され、保持されます。 大量のパーミッション情報を、物理的な保存領域を抑えてデータベースに保存するために、パーミッションアクションにコンマ区切りの文字列リストの代わりに、整数のビットマスク値を使用する事ができます。

例えば、受益者 "Bob"が特定のMemberImage(エンティティBean)インスタンスに対して viewcommentのパーミッションが付与されていた場合、パーミッションエンティティのaction属性は、二つのパーミッションアクションを付与されていることを示し"view,comment"を含んでいます。 代わりに、ビットマスクをパーミッションアクションに使用すると下のようになります。

@Permissions({

   @Permission(action = "view", mask = 1),
   @Permission(action = "comment", mask = 2)
})
@Entity
public class MemberImage implements Serializable {

action属性は、この場合単に"3"(bit 1 と 2 がonの状態)となります。 特定の対象クラスに対する大量のアクション許可を記述する場合には、アクションにビットマスクを使用する事により、明らかにパーミッションレコードの保存に必要な容量を圧縮する事ができます。

maskの値が2のn乗になっている事は明らかに重要です。

JpaPermissionStoreは、パーミッションを保存したり、参照したりするときに対象のインスタンスのパーミッションについて効果的に操作を行うために、対象インスタンスを一意に特定できる必要があります。 これを実現するために、ユニークなIDを生成するよう個々の対象となるクラスに対してidentifier strategyがアサインされます。 それぞれのID戦略実装により、クラスのタイプに応じてユニークなIDの生成が行われます。

IdentifierStrategyインタフェースはたいへんに単純で、二つのメソッドを宣言しているだけです。

public interface IdentifierStrategy {

   boolean canIdentify(Class targetClass);
   String getIdentifier(Object target);
}

最初のメソッドcanIdentify()は、識別子ストラテジーが指定されたターゲットクラスに対してユニークな識別子を生成可能な場合にtrueを返します。 第2のメソッドgetIdentifier()は指定されたターゲットオブジェクトに対してユニークな識別子の値を返します。

Seamは二つのIdentifierStrategy実装、ClassIdentifierStrategyEntityIdentifierStrategyを提供しています(詳細は次のセクション)。

特定のクラスに対して、特別のID戦略を使用するよう明示的に設定するには、org.jboss.seam.annotations.security.permission.Identifierアノテーションがされ、IdentifierStrategy インタフェースの実装に値が設定されている必要があります。 オプションとしてname属性を指定する事も可能ですが、この指定が及ぼす効果は IdentifierStrategyの実際の実装に依存します。

このID戦略はエンティティBean毎にユニークなIDを割り当てる方法で、エンティティのプライマリキーを示す文字列とエンティティの名前をつなぎ合わせて、IDを生成しています。 IDの名前セクションの生成ルールはClassIdentifierStrategyと同様です。 プライマリキー値 (即ち、エンティティのid ) は PersistenceProviderコンポーネントを使って取得する事ができ、アプリケーションでどの永続性実装を使用しているかに依存せずに値を決める事ができます。 @Entityでアノテートされていないエンティティについては, エンティティクラス自身に下のように明示的にID戦略を設定する事が必要です。

@Identifier(value = EntityIdentifierStrategy.class)

public class Customer { 

生成される識別子の例として、下のようなエンティティクラスを考えてみましょう。

@Entity

public class Customer {
  private Integer id;
  private String firstName;
  private String lastName;
  
  @Id 
  public Integer getId() { return id; }
  public void setId(Integer id) { this.id = id; }
  
  public String getFirstName() { return firstName; }
  public void setFirstName(String firstName) { this.firstName = firstName; }
  
  public String getLastName() { return lastName; }
  public void setLastName(String lastName) { this.lastName = lastName; }
}

id1Customerのインスタンスに対する識別子は"Customer:1"となります。 もし、エンティティクラスに明示的な識別子名のアノテーションがあれば、

@Entity

@Identifier(name = "cust")
public class Customer { 

結果として、id123Customerは "cust:123"という識別子を持つことになります。

Seamセキュリティでユーザーとロールの管理のために提供しているID管理APIと同様に、永続的なユーザーのアクセス権の管理のためのパーミッションマネージメントAPIを PermissionManagerにより提供しています。

PermissionManagerコンポーネントはパーミッションを管理するための多くのメソッドを持つアプリケーションスコープのSeamのコンポーネントです。 使用する前にパーミッションストアを設定する必要があります(デフォルトで、JpaPermissionStoreが存在すれば、これを使うようになります)。 明示的に別のパーミッションストアを設定する場合には、components.xmlpermission-storeを設定します。



<security:permission-manager permission-store="#{ldapPermissionStore}"/>      
      

以下の表にPermissionManagerの提供するメソッドの詳細を示します。

表 15.11. パーミッションマネージャAPIのメソッド

戻り値の型

メソッド

詳細

List<Permission>

listPermissions(Object target, String action)

指定されたターゲットとアクションに対する承認されたすべてのパーミッションを示すPermissionオブジェクトを返します。

List<Permission>

listPermissions(Object target)

指定されたターゲットとアクションに対する承認されたすべてのパーミッションを示すPermissionオブジェクトを返します。

ブール型

grantPermission(Permission permission)

バックエンドのパーミッションストアに指定したPermissionsをセーブする。 操作に成功した場合trueを返す。

ブール型

grantPermissions(List<Permission> permissions)

バックエンドのパーミッションストアに指定した複数のPermissionsをセーブする。 操作に成功した場合trueを返す。

ブール型

revokePermission(Permission permission)

バックエンドのパーミッションストアから指定したPermissionsを取り除く(削除する)。操作に成功した場合trueを返す。

ブール型

revokePermissions(List<Permission> permissions)

バックエンドのパーミッションストアから指定した複数のPermissionsを取り除く(削除する)。 操作に成功した場合trueを返す。

List<String>

listAvailableActions(Object target)

対象ターゲットに対する適用可能なアクションのリストを返す。 返されるアクションはターゲットオブジェクトクラスに設定されている@Permission アノテーションに依存する。


SeamはHTTPSプロトコルによるpageのセキュリティを基本的な部分についてサポートしています。 この機能は、pages.xmlで必要なページについてschemeを指定することにより簡単に設定することができます。 下の例では/login.xhtmlでHTTPSを使う様に設定しています。


<page view-id="/login.xhtml" scheme="https"/>

また、この設定は自動的にJSFのs:links:buttonにも引き継がれ (viewで指定した場合) 、リンクも正しいプロトコルで描画されます。前述の例の場合、下のようなリンクも/login.xhtmlがHTTPSを使うように設定されているために、s:link先のlogin.xhmtlにもHTTPSがプロトコルとして使用されます。


<s:link view="/login.xhtml" value="Login"/>

指定されたプロトコル以外 (正しくないプロトコル) を使って、ページを見ようとすると、正しいプロトコルを使って、指定のページへリダイレクトされます。 schema="https"が指定されているページにhttpでアクセスしようとすると、そのページにhttpsを使ってリダイレクトされます。

すべてのページに対してデフォルトのschemeを設定することも可能で、一部のページに対してHTTPSを使用したい場合などに有効です。 デフォルトスキーマが設定されていない場合には、現在のスキーマを継承します。 従って、ユーザーがHTTPSを必要とするページにアクセスすると、それ以降はHTTPSを必要としないページに対してもHTTPSを使ったアクセスとなります(これは、セキュリティ上は良いのですが、パフォーマンス上は問題があります)。 HTTPをデフォルトのschemeとして指定する場合には次の一行をpages.xmlに追加してください。


<page view-id="*" scheme="http" />

もちろん、HTTPSを使う必要がなければ、デフォルトのschemaを指定する必要もありません。

以下のように、components.xmlに設定することにより、スキーマが変さらになるたびに現在のHTTPセッションを自動的に無効にする事ができます。


<web:session invalidate-on-scheme-change="true"/>

このオプションはHTTPSのページから、HTTPのページへの重要データの漏れや、セッションIDの盗聴に対する脆弱性を減少させます。

厳密にはセキュリティAPIの一部ではありませんが、SeamはCAPCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)アルゴリズムを内蔵しており、ウェブ上の自動処理プログラムによりアプリケーションが動作しないようにする事を可能にしています。

アプリケーションが特別なセキュリティを要求する場合には、Identityコンポーネントを拡張する必要がある場合があります。以下の例(説明のためのもので、通常、クレデンシャルはCredentialsコンポーネントにより処理されます)ではcompanyCode フィールドを追加した拡張Identityコンポーネントを示しています。APPLICATIONにより、拡張Identityが内蔵Identityよりも優先されてインストールされることを保証しています。

@Name("org.jboss.seam.security.identity")

@Scope(SESSION)
@Install(precedence = APPLICATION)
@BypassInterceptors
@Startup
public class CustomIdentity extends Identity
{
   private static final LogProvider log = Logging.getLogProvider(CustomIdentity.class);
   private String companyCode;
   public String getCompanyCode()
   {
      return companyCode;
   }
   public void setCompanyCode(String companyCode)
   {
      this.companyCode = companyCode;
   }
   @Override
   public String login()
   {
      log.info("###### CUSTOM LOGIN CALLED ######");
      return super.login();
   }
}

Seam では容易に国際化されたアプリケーションを作成できます。 まず、 アプリケーションの国際化および地域化に必要とされるすべての段階について見ていきます。 そのあと Seam が同梱するコンポーネントの説明をします。

JEE アプリケーションは数多くのコンポーネントから構成され、 それらのコンポーネントすべてがローカライズを行うアプリケーションに対して正しく設定されていなければなりません。

最初から始めることにします。 1 番目の手順としてデータベースのサーバーとクライアントが使用するロケールに対応する正しい文字エンコーディングを使用していることを確認します。 UTF-8 を使用するのが全般的には多くなります。 この方法については本チュートリアルの範囲外となります。

アプリケーションのすべての メッセージ にも翻訳された文字列が必要となります (例、 ビューのフィールドラベルなど)。 まず、 リソースバンドルが目的の文字エンコーディングを使ってコード化されることを確認する必要があります。 デフォルトでは ASCII が使用されます。 ASCII は多くの言語に十分対応しますが、 すべての言語の文字を提供しているわけではありません。

リソースバンドルは ASCII で作成されなければなりません。 あるいは Unicode 文字の表示に Unicode エスケープのコードを使用します。 バイトコードに対してプロパティファイルをコンパイルしないため使用にセットする文字を JVM に伝える方法がありません。 このため、 ASCII 文字または ASCII 文字にはないエスケープ文字を使用しなければなりません。 \uXXXX を使用するといずれの Java ファイルでも Unicode 文字を表すことができます。 XXXX はその文字を表す 16 進数です。

ネイティブエンコーディングでメッセージのリソースバンドルにラベル (<xlink>ラベル</xlink>) の翻訳を書き込みそのファイルの内容を JDK で提供される native2ascii ツールでエスケープ形式に変換することができます。 このツールはネイティブエンコーディングで記述されたファイルを Unicode エスケープ配列として非 ASCII 文字で表すものに変換します。

このツールの使い方は Java 5 の場合はここ または Java 6 の場合はここ に記載されています。 たとえば、 あるファイルを UTF-8 から変換するには次のようにします。

$ native2ascii -encoding UTF-8 messages_cs.properties > messages_cs_escaped.properties

各ユーザーログインのセッションは、 java.util.Locale インスタンスと関連しています (アプリケーションでは、 locale という名前のコンポーネントとして扱えます)。 通常の環境では、 ロケールのための特別な設定は不要です。 Seam ではアクティブなロケールの決定は単純に JSF に委譲しています。

Seam 設定プロパティの org.jboss.seam.international.localeSelector.languageorg.jboss.seam.international.localeSelector.country そして org.jboss.seam.international.localeSelector.variant によりマニュアルでのロケール設定が 可能 ですが、 これを行う妥当な理由は考え付きません。

しかし、アプリケーションユーザーインタフェースを通じて、 ユーザーにマニュアルでロケール設定を可能とさせることは有用です。 Seam は上記のアルゴリズムによって決定されるロケールをオーバライドする組み込み機能も提供しています。 すべきことは、JSP または、Facelet ページのフォームに以下の断片を追加するだけです。


<h:selectOneMenu value="#{localeSelector.language}">
    <f:selectItem itemLabel="English" itemValue="en"/>
    <f:selectItem itemLabel="Deutsch" itemValue="de"/>
    <f:selectItem itemLabel="Francais" itemValue="fr"/>
</h:selectOneMenu>
<h:commandButton action="#{localeSelector.select}"
    value="#{messages['ChangeLanguage']}"/>

あるいは、faces-config.xml に対応されたすべてのロケールの組み合わせが欲しければ、 以下を使ってください。


<h:selectOneMenu value="#{localeSelector.localeString}">
    <f:selectItems value="#{localeSelector.supportedLocales}"/>
</h:selectOneMenu>
<h:commandButton action="#{localeSelector.select}"
    value="#{messages['ChangeLanguage']}"/>

ユーザーがドロップダウンからアイテムを選択してコマンドボタンをクリックすると、 その後のセッションに対して Seam と JSF のロケールはオーバライドされます。

これにより対応ロケールはどこで定義するのだろうかという疑問が湧いてきます。 一般的には JSF 設定ファイル (/META-INF/faces-config.xml) の <locale-config> エレメントでリソースバンドルに一致するロケール一覧を与えます。 ただし、 Seam のコンポーネント設定のメカニズムは Java EE 提供のそれよりずっとパワフルであることを学んできました。 こうした理由から org.jboss.seam.international.localeConfig という名前の組み込みコンポーネントを使用して対応ロケールおよびサーバーのデフォルトロケールを設定することができます。 これを使うにはまず Seam コンポーネント記述子で Seam の国際パッケージ用の XML 名前空間を宣言します。 次にデフォルトのロケールと対応ロケールを次のように定義します。


<international:locale-config default-locale="fr_CA" supported-locales="en fr_CA fr_FR"/>

必然的にロケールをサポートすることを宣言する場合、 一致するリソースバンドルを与えた方がよいでしょう。 次は言語固有のラベルの定義方法について説明します。

JSF は、ユーザーインタフェースのラベルや説明用テキストの国際化を、 <f:loadBundle /> を使用することによって対応しています。 Seam アプリケーションでもこのアプローチが使用可能です。 代わりに、組み込みの EL 式を利用したテンプレート化ラベルの表示に、 Seam messages コンポーネントを利用することも可能です。

Seam は java.util.ResourceBundle を提供しています (アプリケーションでは org.jboss.seam.core.resourceBundle として利用可能)。 この特殊リソースバンドルを通じて国際化されたラベルを使用可能にする必要があります。 デフォルトでは、 Seam で使用されるリソースバンドルは messages の名称なので messages.propertiesmessages_en.propertiesmessages_en_AU.properties などの名称のファイルにラベルを定義する必要があります。 これらのファイルは通常 WEB-INF/classes ディレクトリに属します。

従って、messages_en.properties では、

Hello=Hello

そして、messages_en_AU.properties では、

Hello=G'day

org.jboss.seam.core.resourceLoader.bundleNames と呼ばれる Seam 設定プロパティによって、 リソースバンドルとして異なる名前を選択することが可能です。 リソースバンドル名の一覧を指定してメッセージの検索をさせる (深さ優先) こともできます。


<core:resource-loader>
    <core:bundle-names>
        <value>mycompany_messages</value>
        <value>standard_messages</value>       
    </core:bundle-names>
</core:resource-loader>

特定のページだけにメッセージを定義したいのであれば、 そのJSFビューIDと同じ名前でリソースバンドルに指定します。 このときIDの最初の / と最後の拡張子を除去します。 つまり /welcome/hello.jsp にのみメッセージを表示したいのであれば、 表示させるメッセージを welcome/hello_en.properties に配置します。

pages.xml に明示的なバンドル名を指定することもできます。


<page view-id="/welcome/hello.jsp" bundle="HelloMessages"/>

これで HelloMessages.properties に定義されたメッセージを /welcome/hello.jsp で使うことができます。

Seamアプリケーションはまた、とても簡単にスキン変更ができます。 テーマAPIはローカライゼーションAPIにとても似ていますが、 もちろんこれら二つの関心事は直交しており、 ローカライゼーションとテーマの両方をサポートするアプリケーションもあります。

まず、サポートされるテーマのセットを設定します:


<theme:theme-selector cookie-enabled="true">
    <theme:available-themes>
        <value>default</value>
        <value>accessible</value>
        <value>printable</value>
    </theme:available-themes>
</theme:theme-selector>

最初にリストされたテーマがデフォルトテーマであることに注意してください。

テーマは、そのテーマと同じ名前でプロパティファイルに定義されます。 例えば、 default テーマは default.properties に一連のエントリとして定義されます。 例えば、default.properties は以下のように定義します。

css ../screen.css
template /template.xhtml

通常、 テーマリソースバンドルのエントリは CSS スタイルや画像へのパスや facelet テンプレートの名前になるでしょう (通常はテキストであるローカライゼーションリソースバンドルとは違って)。

これでJSPやfaceletページにおいてこれらのエントリを使えます。 例えば、faceletページでスタイルシートを適用するには:


<link href="#{theme.css}" rel="stylesheet" type="text/css" />

あるいは、サブディレクトリにページ定義が存在している場合は次のようになります。


<link href="#{facesContext.externalContext.requestContextPath}#{theme.css}" 
    rel="stylesheet" type="text/css" />

最も強力な使い方として、 faceletでは <ui:composition> によってテンプレートを適用できます。


<ui:composition xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
    xmlns:ui="http://java.sun.com/jsf/facelets"
    xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html"
    xmlns:f="http://java.sun.com/jsf/core"
    template="#{theme.template}">

ちょうどロケールセレクタのように、 ユーザーが自由にテーマを変更できるよう、組み込みのテーマセレクタがあります。


<h:selectOneMenu value="#{themeSelector.theme}">
    <f:selectItems value="#{themeSelector.themes}"/>
</h:selectOneMenu>
<h:commandButton action="#{themeSelector.select}" value="Select Theme"/>

多くの人が一緒に作業するウェブサイトでは、 フォーラムへの投稿、wikiページ、blog、コメントなどでフォーマット済みテキストを簡単に入力するために人間が扱いやすいマークアップ言語が必要になります。 Seamには Seam Text と呼ばれる言語に従ったフォーマット済みテキストを Web 表示するための仕組みがあって、 <s:formattedText/> によってそれを制御します。 Seam TextはANTLRベースのパーサを利用して実装されていますが、 Seam Textを利用するにあたってANTLRについての知識は不要なので安心してください。

シンプルな例:

It's easy to make *emphasis*, |monospace|,
~deleted text~, super^scripts^ or _underlines_.

これを <s:formattedText/> で表示させると、 以下のHTMLが生成されます:


<p>
It's easy to make <i
>emphasis</i
><tt
>monospace</tt>
<del
>deleted text</del
>, super<sup
>scripts</sup
> or <u
>underlines</u
>.
</p
>

空行は新しいパラグラフを作成するときに使用します。 また、+ は見出しに使用します:

+This is a big heading
You /must/ have some text following a heading!
 
++This is a smaller heading
This is the first paragraph. We can split it across multiple 
lines, but we must end it with a blank line.

This is the second paragraph.

(段落内の改行は単に無視されます。 新しい段落としてテキストを記述したい場合は空行が必要なことを忘れないでください。) これが結果の HTML です:


<h1
>This is a big heading</h1>
<p>
You <i
>must</i
> have some text following a heading!
</p>
 
<h2
>This is a smaller heading</h2>
<p>
This is the first paragraph. We can split it across multiple 
lines, but we must end it with a blank line.
</p>

<p>
This is the second paragraph.
</p
>

順序付きリストは # 文字で作成できます。順序なしリストは = 文字を使います:

An ordered list:
        
#first item
#second item
#and even the /third/ item

An unordered list:

=an item
=another item

<p>
An ordered list:
</p>
 
<ol
>       
<li
>first item</li>
<li
>second item</li>
<li
>and even the <i
>third</i
> item</li>
</ol>

<p>
An unordered list:
</p>

<ul>
<li
>an item</li>
<li
>another item</li>
</ul
>

引用ブロックはダブルクオートで囲む必要があります:

The other guy said:
        
"Nyeah nyeah-nee 
/nyeah/ nyeah!"

But what do you think he means by "nyeah-nee"?

<p>
The other guy said:
</p>
        
<q
>Nyeah nyeah-nee
<i
>nyeah</i
> nyeah!</q>

<p>
But what do you think he means by <q
>nyeah-nee</q
>?
</p
>

Seam now includes a component set for generating documents using iText. The primary focus of Seam's iText document support is for the generation of PDF doucuments, but Seam also offers basic support for RTF document generation.

iText support is provided by jboss-seam-pdf.jar. This JAR contains the iText JSF controls, which are used to construct views that can render to PDF, and the DocumentStore component, which serves the rendered documents to the user. To include PDF support in your application, included jboss-seam-pdf.jar in your WEB-INF/lib directory along with the iText JAR file. There is no further configuration needed to use Seam's iText supportfon.

Seam iText モジュールにはビューテクノロジーとして Facelets を使用する必要があります。 ライブラリの今後のバージョンも JSP の使用に対応する可能性があります。 また、 seam-ui パッケージの使用も必要となります。

examples/itext プロジェクトには実行可能なデモ用 PDF サポートのサンプルが含まれています。 正確なパッケージ化の導入を行い、 現在サポートされている PDF 生成の主要な機能を実際に示すサンプルがいくつか含まれています。

<p:document>

詳細

ドキュメントは http://jboss.com/products/seam/pdf 名前空間にあるタグを使い facelet XHTML で生成されます。 ドキュメントにはそのルートに必ず document タグがあるはずです。 document タグは Seam がドキュメントを DocumentStore に生成しその格納コンテントに HTML リダイレクトをレンダリングするための準備を行います。

属性

  • type — 生成されるドキュメントのタイプです。 有効な値は PDFRTFHTML の各モードになります。 Seam は PDF 生成にデフォルト設定するため多くの機能は PDF ドキュメント生成時にのみ正しく動作します。

  • pageSize — 生成されるページのサイズです。 最も一般的に使用される値は LETTERA4 でしょう。 対応ページサイズの全一覧は com.lowagie.text.PageSize クラスにあります。 代わりに pageSize でページの幅と高さを直接与えることもできます。 たとえば、 「612 792」は LETTER ページサイズと同じになります。

  • orientation — ページの向きです。 有効な値は portraitlandscape です。 landscape モードではページの高さと幅のサイズ値が逆になります。

  • margins — 左、 右、 上、 下の余白の値です。

  • marginMirroring — 余白の設定が交互のページで逆になることを示します。

  • disposition — ウェブブラウザで PDF を生成する場合にドキュメントの HTTP Content-Disposition を判断します。 有効な値は可能であればブラウザウィンドウ内にドキュメントを表示させることを表す inline とドキュメントをダウンロードとして処理することを表す attachment になります。 デフォルト値は inline です。

  • fileName — 添付用です。 この値はダウンロードしたファイル名を上書きします。

メタデータの属性

  • title

  • subject

  • keywords

  • author

  • creator

使い方


<p:document xmlns:p="http://jboss.com/products/seam/pdf"
>                                                      
  The document goes here.                                                                                             
</p:document
>

Useful documents will need to contain more than just text; however, the standard UI components are geared towards HTML generation and are not useful for generating PDF content. Instead, Seam provides a special UI components for generating suitable PDF content. Tags like <p:image> and <p:paragraph> are the basic foundations of simple documents. Tags like <p:font> provide style information to all the content surrounging them.

<p:paragraph>

詳細

テキストでの使用が多く、 文章をひとかたまりごとに区切るため理にかなったグループでテキストの断片の流れを作り、形成、スタイル化することができます。

属性

  • firstLineIndent

  • extraParagraphSpace

  • leading

  • multipliedLeading

  • spacingBefore — エレメントの前に空白スペースが挿入されます。

  • spacingAfter — エレメントの後に空白スペースが挿入されます。

  • indentationLeft

  • indentationRight

  • keepTogether

使い方


<p:paragraph alignment="justify">
    This is a simple document.  It isn't very fancy.
</p:paragraph
>

<p:text>

詳細

text タグにより通常の JSF 変換メカニズムを使ってアプリケーションデータからテキストの断片を生成することができます。 HTML ドキュメントをレンダリングする際に使用される outputText によく似ています。

属性

  • value — 表示される値です。 一般的には値バインディング式になります。

使い方


<p:paragraph>
    The item costs <p:text value="#{product.price}">
        <f:convertNumber type="currency" currencySymbol="$"/>
    </p:text>
</p:paragraph
>

<p:html>

詳細

html タグは HTML コンテントを PDF にレンダリングします。

属性

  • value — 表示されるテキストです。

使い方



<p:html value="This is HTML with <b
>some markup</b
>." />
<p:html>
    <h1
>This is more complex HTML</h1>
    <ul>
        <li
>one</li>
        <li
>two</li>
        <li
>three</li>
    </ul>
</p:html>

<p:html>
    <s:formattedText value="*This* is |Seam Text| as HTML.  It's very^cool^." />
</p:html
>                                    

<p:font>

詳細

フォントタグはその中のすべてのテキストに使用されるデフォルトフォントを定義します。

属性

  • name — フォント名です。 たとえば、 COURIERHELVETICATIMES-ROMANSYMBOLZAPFDINGBATS などです。

  • size — フォントのポイントサイズです。

  • style — フォントのスタイルです。 いずれを組み合わせることもできます。 NORMALBOLDITALICOBLIQUEUNDERLINELINE-THROUGH

  • encoding — 文字セットエンコーディングです。

使い方


<p:font name="courier" style="bold" size="24">
    <p:paragraph
>My Title</p:paragraph>
</p:font
>

<p:newPage>

詳細

p:newPage は改ページを挿入します。

使い方


<p:newPage />

<p:image>

詳細

p:image inserts an image into the document. Images can be be loaded from the classpath or from the web application context using the value attribute.

リソースはアプリケーションコードで動的に生成することもできます。 imageData 属性は値バインディング表現を指定することができ、 この値は java.awt.Image オブジェクトになります。

属性

  • value — アプリケーション生成のイメージにバインドするメソッド式またはリソース名です。

  • rotation — 角度単位のイメージ回転です。

  • height — イメージの高さです。

  • width — イメージの幅です。

  • alignment— イメージの位置です。 (可能な値については項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)

  • alt — イメージの代替となるテキスト表示です。

  • indentationLeft

  • indentationRight

  • spacingBefore — エレメントの前に空白スペースが挿入されます。

  • spacingAfter — エレメントの後に空白スペースが挿入されます。

  • widthPercentage

  • initialRotation

  • dpi

  • scalePercent — イメージに使用する倍率です (パーセンテージ)。 x と y の倍率を表す単一のパーセンテージ値または 2 つのパーセンテージ値で表すことができます。

  • wrap

  • underlying

使い方


<p:image value="/jboss.jpg" />

<p:image value="#{images.chart}" />

<p:anchor>

詳細

p:anchor はドキュメントからクリックできるリンクを定義します。 次の属性をサポートしています。

属性

  • name — ドキュメント内アンカーの行き先名です。

  • reference — The destination the link refers to. Links to other points in the document should begin with a "#". For example, "#link1" to refer to an anchor postion with a name of link1. Links may also be a full URL to point to a resource outside of the document.

使い方


<p:listItem
><p:anchor reference="#reason1"
>Reason 1</p:anchor
></p:listItem
> 
...
<p:paragraph>
    <p:anchor name="reason1"
>It's the quickest way to get "rich"</p:anchor
> 
    ... 
</p:paragraph
>

<p:header>

<p:footer>

詳細

The p:header and p:footer components provide the ability to place header and footer text on each page of a generated document, with the exception of the first page. Header and footer declarations should appear near the top of a document.

属性

  • alignment — ヘッダーとフッターのボックスセクションの位置です (位置の値については 項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)。

  • backgroundColor — ヘッダーとフッターボックスの背景色です (色の値については 項18.1.7.1. 「Color Values」 を参照)。

  • borderColor — ヘッダーとフッターボックスの境界線の色です。 borderColorLeftborderColorRightborderColorTopborderColorBottom を使って境界線ごとに指定が可能です (色の値については 項18.1.7.1. 「Color Values」 を参照)。

  • borderWidth — The width of the border. Inidvidual border sides can be specified using borderWidthLeft, borderWidthRight, borderWidthTop and borderWidthBottom.

使い方


<p:facet name="header">
  <p:font size="12">
    <p:footer borderWidthTop="1" borderColorTop="blue" 
              borderWidthBottom="0" alignment="center">
        Why Seam? [<p:pageNumber />]
    </p:footer>
  </p:font>
</f:facet
>

<p:pageNumber>

詳細

現在のページ番号は p:pageNumber タグを使うとヘッダーまたはフッターの内側に配置することができます。 このページ番号タグはヘッダーまたはフッターのコンテキスト内で 1 度だけ使用することができます。

使い方


<p:footer borderWidthTop="1" borderColorTop="blue" 
          borderWidthBottom="0" alignment="center">
    Why Seam? [<p:pageNumber />]
</p:footer>

<p:chapter>

<p:section>

詳細

生成されるドキュメントが本または論文の構造をとる場合、 p:chapterp:section の各タグを使用して必要となる構造を構成することができます。 セクションは章の内側でのみ使用できますが、 適宜、 ネストさせることができます。 ほとんどの PDF ビューワはドキュメント内の章とセクション間を簡単に移動できる機能を提供しています。

属性

  • alignment — ヘッダーとフッターのボックスセクションの位置です (位置の値については 項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)。

  • number — 章番号です。 各章すべてに章番号を割り当ててください。

  • numberDepth — The depth of numbering for section. All sections are numbered relative to their surrounding chapter/sections. The fourth section of of the first section of chapter three would be section 3.1.4, if displayed at the default number depth of three. To omit the chapter number, a number depth of 2 should be used. In that case, the section number would be displayed as 1.4.

使い方


<p:document xmlns:p="http://jboss.com/products/seam/pdf"
            title="Hello">

   <p:chapter number="1">
      <p:title
><p:paragraph
>Hello</p:paragraph
></p:title>
      <p:paragraph
>Hello #{user.name}!</p:paragraph>
   </p:chapter>

   <p:chapter number="2">
      <p:title
><p:paragraph
>Goodbye</p:paragraph
></p:title>
      <p:paragraph
>Goodbye #{user.name}.</p:paragraph>
   </p:chapter>

</p:document
> 

<p:header>

詳細

いずれの章やセクションも p:title を含むことができます。 タイトルは章/セクション番号のとなりに表示されます。 タイトルのボディは、 生テキストを含ませることも、 p:paragraph にすることもできます。

List structures can be displayed using the p:list and p:listItem tags. Lists may contain arbitrarily-nested sublists. List items may not be used outside of a list. he following document uses the ui:repeat tag to to display a list of values retrieved from a Seam component.


<p:document xmlns:p="http://jboss.com/products/seam/pdf"
            xmlns:ui="http://java.sun.com/jsf/facelets"
            title="Hello">
   <p:list style="numbered">
      <ui:repeat value="#{documents}" var="doc">
         <p:listItem
>#{doc.name}</p:listItem>
      </ui:repeat>
   </p:list>
</p:document
>

<p:list>

属性

  • style — リストの箇条書き/番号付けのスタイルです。 NUMBEREDLETTEREDGREEKROMANZAPFDINGBATSZAPFDINGBATS_NUMBER のいずれかになります。 スタイルの指定がない場合は中黒になります。

  • listSymbol — 箇条書きリストの場合、 その黒点を指定します。

  • indent — リストの字下げのレベルです。

  • lowerCase — letters を使ったリストのスタイルの場合、 その文字を小文字にするかどうかを示します。

  • charNumber — ZAPFDINGBATS の場合、 箇条書きに使用する符号の符号コードを示します。

  • numberType — ZAPFDINGBATS_NUMBER の場合、 番号付けのスタイルを示します。

使い方


<p:list style="numbered">
  <ui:repeat value="#{documents}" var="doc">
    <p:listItem
>#{doc.name}</p:listItem>
  </ui:repeat>
</p:list
>

<p:listItem>

詳細

p:listItem は次の属性をサポートしています。

属性

  • alignment — ヘッダーとフッターのボックスセクションの位置です (位置の値については 項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)。

  • alignment — リストアイテムの位置です (可能な値については 項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)。

  • indentationLeft — 左字下げの分量です。

  • indentationRight — 右字下げの分量です。

  • listSymbol — このリストアイテム用のデフォルトリスト記号を上書きします。

使い方


...

表の構成は p:tablep:cell のタグを使って作成することができます。 多くの表構成とは異なり明示的な列の宣言はありません。 表にコラムが 3 つある場合は、 3 セルすべてが自動的に列を形成します。 表の構成が複数ページに渡る場合、 ヘッダーとフッターは繰り返されます。

<p:table>

詳細

p:table は次の属性をサポートしています。

属性

  • columns — 表の列を構成するコラム (セル) の数です。

  • widths — 各コラムの相対幅です。 各コラムに対して値は 1 つとなります。 たとえば、 widths="2 1 1" の場合コラムは 3 つあり 1 番目のコラムが 2 番目と 3 番目のコラムの 2 倍の大きさになることを示しています。

  • headerRows — ヘッダーまたはフッターの列とみなされる列の初期の列数で、 表が複数のページをスパンする場合は繰り返されます。

  • footerRows — フッターの列とみなされる列の列数です。 この値は headerRows 値から差し引かれます。 ヘッダーを構成する列が 2 列とフッターを構成する列が 1 列のドキュメントの場合、 headerRows は 3 で footerRows は 1 にセットされます。

  • widthPercentage — 表がスパンするページ幅の割合です。

  • horizontalAlignment — 表の水平位置です (可能な値については 項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)。

  • skipFirstHeader

  • runDirection

  • lockedWidth

  • splitRows

  • spacingBefore — エレメントの前に空白スペースが挿入されます。

  • spacingAfter — エレメントの後に空白スペースが挿入されます。

  • extendLastRow

  • headersInEvent

  • splitLate

  • keepTogether

使い方


<p:table columns="3" headerRows="1">
  <p:cell
>name</p:cell>
  <p:cell
>owner</p:cell>
  <p:cell
>size</p:cell>
  <ui:repeat value="#{documents}" var="doc">
    <p:cell
>#{doc.name}</p:cell>
    <p:cell
>#{doc.user.name}</p:cell>
    <p:cell
>#{doc.size}</p:cell>
  </ui:repeat>
</p:table
>

<p:cell>

詳細

p:cell は次の属性をサポートしています。

属性

  • colspancolspan を 1 を越える値に宣言するとセルが複数のコラムをスパンできるようになります。 表には複数列に渡ったスパンを行う機能はありません。

  • horizontalAlignment — セルの水平位置です (可能な値は 項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)。

  • verticalAlignment — セルの垂直位置です (可能な値は 項18.1.7.2. 「位置調整の値」 を参照)。

  • paddingpaddingLeftpaddingRightpaddingToppaddingBottom を使って特定サイドの詰めを指定することもできます。

  • useBorderPadding

  • leading

  • multipliedLeading

  • indent

  • verticalAlignment

  • extraParagraphSpace

  • fixedHeight

  • noWrap

  • minimumHeight

  • followingIndent

  • rightIndent

  • spaceCharRatio

  • runDirection

  • arabicOptions

  • useAscender

  • grayFill

  • rotation

使い方


<p:cell
>...</p:cell
>

グラフのサポートも jboss-seam-pdf.jar で提供されます。 グラフは PDF ドキュメントで使用できます。 また、 イメージとして HTML ページでも使用可能です。 グラフの作成には JFreeChart ライブラリ (jfreechart.jarjcommon.jar) を WEB-INF/lib ディレクトリに追加する必要があります。 円グラフ、 棒グラフ、 折れ線グラフの 3 種類が現在サポートされています。

<p:barchart>

詳細

棒グラフを表示します。

属性

  • borderVisible — グラフ全体を囲む境界線を表示するかどうかを制御します。

  • borderPaint — 境界線を表示させる場合の色になります。

  • borderBackgroundPaint — グラフのデフォルト背景色です。

  • borderStroke

  • domainAxisLabel — 領域軸のテキストラベルです。

  • domainAxisPaint — 領域軸ラベルの色です。

  • domainGridlinesVisible— 領域軸のグリッド線をグラフに表示させるかどうかを制御します。

  • domainGridlinePaint— 領域グリッド線を表示させる場合の色です。

  • domainGridlineStroke — The stroke style of the domain gridleines, if visible.

  • height — グラフの高さです。

  • width — グラフの幅です。

  • is3D — グラフを 2D ではなく 3D で表示させること示す boolean 値です。

  • legend — グラフに説明文を含ませるかどうかを示す boolean 値です。

  • legendItemPaint— 説明文内のテキストラベルのデフォルト色です。

  • legendItemBackgoundPaint— グラフの背景色とは異なる色にする場合の説明文の背景色です。

  • orientation — 図表の向きで、 vertical (デフォルト) または horizontal になります。

  • plotBackgroundPaint— 図表背景の色です。

  • plotBackgroundAlpha— 図表背景のアルファ (透明度) レベルです。 0 (完全に透明) から 1 (完全に不透明) の間の数字になります。

  • plotForegroundAlpha— 図表のアルファ (透明度) レベルです。 0 (完全に透明) から 1 (完全に不透明) の間の数字になります。

  • plotOutlinePaint— その範囲のグリッド線を表示させる場合の色です。

  • plotOutlineStroke — The stroke style of the range gridleines, if visible.

  • rangeAxisLabel — 範囲軸用のテキストラベルです。

  • rangeAxisPaint — 範囲軸ラベルの色です。

  • rangeGridlinesVisible— 範囲軸のグリッド線をグラフに表示させるかどうかを制御します。

  • rangeGridlinePaint— 範囲グリッド線を表示させる場合の色です。

  • rangeGridlineStroke — The stroke style of the range gridleines, if visible.

  • title — グラフタイトルのテキストです。

  • titlePaint— グラフタイトルのテキスト色です。

  • titleBackgroundPaint— グラフタイトルを囲む背景色です。

  • width — グラフの幅です。

使い方


<p:barchart title="Bar Chart" legend="true"
            width="500" height="500">
    <p:series key="Last Year">
        <p:data columnKey="Joe" value="100" />
        <p:data columnKey="Bob" value="120" />
    </p:series
>        <p:series key="This Year">
        <p:data columnKey="Joe" value="125" />
        <p:data columnKey="Bob" value="115" />
    </p:series>
</p:barchart
>

<p:linechart>

詳細

折れ線グラフを表示します。

属性

  • borderVisible — グラフ全体を囲む境界線を表示するかどうかを制御します。

  • borderPaint — 境界線を表示させる場合の色になります。

  • borderBackgroundPaint — グラフのデフォルト背景色です。

  • borderStroke

  • domainAxisLabel — 領域軸のテキストラベルです。

  • domainAxisPaint — 領域軸ラベルの色です。

  • domainGridlinesVisible— 領域軸のグリッド線をグラフに表示させるかどうかを制御します。

  • domainGridlinePaint— 領域グリッド線を表示させる場合の色です。

  • domainGridlineStroke — The stroke style of the domain gridleines, if visible.

  • height — グラフの高さです。

  • width — グラフの幅です。

  • is3D — グラフを 2D ではなく 3D で表示させること示す boolean 値です。

  • legend — グラフに説明文を含ませるかどうかを示す boolean 値です。

  • legendItemPaint— 説明文内のテキストラベルのデフォルト色です。

  • legendItemBackgoundPaint— グラフの背景色とは異なる色にする場合の説明文の背景色です。

  • orientation — 図表の向きで、 vertical (デフォルト) または horizontal になります。

  • plotBackgroundPaint— 図表背景の色です。

  • plotBackgroundAlpha— 図表背景のアルファ (透明度) レベルです。 0 (完全に透明) から 1 (完全に不透明) の間の数字になります。

  • plotForegroundAlpha— 図表のアルファ (透明度) レベルです。 0 (完全に透明) から 1 (完全に不透明) の間の数字になります。

  • plotOutlinePaint— その範囲のグリッド線を表示させる場合の色です。

  • plotOutlineStroke — The stroke style of the range gridleines, if visible.

  • rangeAxisLabel — 範囲軸用のテキストラベルです。

  • rangeAxisPaint — 範囲軸ラベルの色です。

  • rangeGridlinesVisible— 範囲軸のグリッド線をグラフに表示させるかどうかを制御します。

  • rangeGridlinePaint— 範囲グリッド線を表示させる場合の色です。

  • rangeGridlineStroke — The stroke style of the range gridleines, if visible.

  • title — グラフタイトルのテキストです。

  • titlePaint— グラフタイトルのテキスト色です。

  • titleBackgroundPaint— グラフタイトルを囲む背景色です。

  • width — グラフの幅です。

使い方


<p:linechart title="Line Chart"
            width="500" height="500">
    <p:series key="Prices">
        <p:data columnKey="2003" value="7.36" />
        <p:data columnKey="2004" value="11.50" />
        <p:data columnKey="2005" value="34.625" />
        <p:data columnKey="2006" value="76.30" />
        <p:data columnKey="2007" value="85.05" />
    </p:series>
</p:linechart
>

<p:piechart>

詳細

円グラフを表示します。

属性

  • title— The chart title text.

  • label— The default label text for pie sections.

  • legend— A boolean value indicating whether or not the chart should include a legend. Default value is true

  • is3D—A boolean value indicating that the chart should be rendered in 3D instead of 2D.

  • labelLinkMargin— The link margin for labels.

  • labelLinkPaint— The paint used for the label linking lines.

  • labelLinkStroke— he stroke used for the label linking lines.

  • labelLinksVisible— A flag that controls whether or not the label links are drawn.

  • labelOutlinePaint— The paint used to draw the outline of the section labels.

  • labelOutlineStroke— The stroke used to draw the outline of the section labels.

  • labelShadowPaint— The paint used to draw the shadow for the section labels.

  • labelPaint— The color used to draw the section labels

  • labelGap— The gap between the labels and the plot as a percentage of the plot width.

  • labelBackgroundPaint— The color used to draw the background of the section labels. If this is null, the background is not filled.

  • startAngle— The starting angle of the first section.

  • circular— A boolean value indicating that the chart should be drawn as a circle. If false, the chart is drawn as an ellipse. The default is true.

  • direction— The direction the pie section are drawn. One of: clockwise or anticlockwise. The default is clockwise.

  • sectionOutlinePaint— The outline paint for all sections.

  • sectionOutlineStroke— The outline stroke for all sections

  • sectionOutlinesVisible— Indicates whether an outline is drawn for each section in the plot.

  • baseSectionOutlinePaint— The base section outline paint.

  • baseSectionPaint— The base section paint.

  • baseSectionOutlineStroke— The base section outline stroke.

使い方


<p:piechart title="Pie Chart" circular="false" direction="anticlockwise" 
    startAngle="30" labelGap="0.1" labelLinkPaint="red"
>        
    <p:series key="Prices"
> 
        <p:data key="2003" columnKey="2003" value="7.36" /> 
        <p:data key="2004" columnKey="2004" value="11.50" /> 
        <p:data key="2005" columnKey="2005" value="34.625" /> 
        <p:data key="2006" columnKey="2006" value="76.30" /> 
        <p:data key="2007" columnKey="2007" value="85.05" /> 
    </p:series
> 
</p:piechart
>

<p:series>

詳細

カテゴリデータはシリーズに分割できます。 シリーズタグを使ってデータセットをシリーズで分類しそのシリーズ全体にスタイリングを適用します。

属性

  • key — シリーズ名です。

  • seriesPaint — シリーズ内の各アイテムの色です。

  • seriesOutlinePaint — シリーズ内の各アイテムの輪郭色です。

  • seriesOutlineStroke — シリーズ内の各アイテムを描くのに使用する線です。

  • seriesVisible — シリーズを表示させるかどうかを示す boolean です。

  • seriesVisibleInLegend — A boolean indiciating if the series should be listed in the legend.

使い方


<p:series key="data1">
    <ui:repeat value="#{data.pieData1}" var="item">
        <p:data columnKey="#{item.name}" value="#{item.value}" />
    </ui:repeat>
</p:series
>

<p:data>

詳細

データタグはグラフ内で表示される各データポイントを表現します。

属性

  • key — データアイテム名です。

  • series<p:series> の内側に埋め込まれない場合のシリーズ名です。

  • value — 数値データです。

  • explodedPercent — 円グラフの場合、 explodedPercent 属性はグラフの一片がどのように展開されるかを示します。

  • sectionOutlinePaint — 棒グラフの場合のセクション輪郭の色です。

  • sectionOutlineStroke — 棒グラフの場合のセクション輪郭の線タイプです。

  • sectionPaint — 棒グラフのセクションの色です。

使い方


<p:data key="foo" value="20" sectionPaint="#111111" 
        explodedPercent=".2" />
<p:data key="bar" value="30" sectionPaint="#333333" />
<p:data key="baz" value="40" sectionPaint="#555555" 
        sectionOutlineStroke="my-dot-style" />

<p:color>

詳細

色コンポーネントは色埋めされた形を描く場合に参照できる色または階調を宣言します。

属性

  • color — 色の値です。 階調色の場合はこの色が開始色となります。 項18.1.7.1. 「Color Values」

  • color2 — 階調色の場合はこの色が階調の最終となります。

  • point — 階調色開始点の座標です。

  • point2 — 階調色終了点の座標です。

使い方


<p:color id="foo" color="#0ff00f"/>
<p:color id="bar" color="#ff00ff" color2="#00ff00" 
                  point="50 50" point2="300 300"/>

<p:stroke>

詳細

グラフ内に先途を描くのに使用する線を表します。

属性

  • width — 線の幅です。

  • cap — 先端のタイプです。 有効な値は buttroundsquare です。

  • join — 接合部分のタイプです。 有効な値は miterroundbevel です。

  • miterLimit — 巻いたージョイントの場合のジョイントの制限サイズです。

  • dash — この値は線を描くのに使用する点線パターンを設定します。 空白で区切られた整数は交互に描かれる箇所と描かれない箇所の長さを示します。

  • dashPhase — The dash phase indicates the offset into the dash pattern that the the line should be drawn with.

使い方


<p:stroke id="dot2" width="2" cap="round" join="bevel" dash="2 3" />

Seam は iText を使って幅広い種類の形式でバーコードを生成することができます。 こうしたバーコードは PDF ドキュメントに埋め込んだり、 Web ページにイメージとして表示させたりすることができます。 HTML イメージを使用している場合、 現在バーコードはバーコード内でバーコードテキストを表示することができません。

ドキュメントの生成は特に設定を必要とすることなく、 そのまま動作させることができます。 ただし、 本格的なアプリケーションには必要となる設定ポイントがいくつかあります。

デフォルト実装では汎用 URL /seam-doc.seam から PDF ドキュメントを提供します。 ブラウザの多くは /myDocument.pdf などのように実際の PDF 名を含んでいる URL を表示する傾向にあり、 またユーザーもそれを好みます。 これを行うにはいくつかの設定を必要とします。 PDF ファイルを提供するにはすべての *.pdf リソースが DocumentStoreServlet にマッピングされなければなりません。


<servlet>
    <servlet-name
>Document Store Servlet</servlet-name>
    <servlet-class
>org.jboss.seam.document.DocumentStoreServlet</servlet-class>
</servlet>

<servlet-mapping>
    <servlet-name
>Document Store Servlet</servlet-name>
    <url-pattern
>*.pdf</url-pattern>
</servlet-mapping
>

ドキュメントストアのコンポーネントにある use-extensions オプションはドキュメントストアに生成されるドキュメントタイプの正しいファイル名拡張子を付けて URL を生成するよう指示することでこれを行います。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/document"
            xmlns:pdf="http://jboss.com/products/seam/document">
    <document:document-store use-extensions="true" />
</components
>

ドキュメントストアは対話スコープにドキュメントを格納し、 対話が終了するとドキュメントが終了します。 この時点でドキュメントへの参照は無効になります。 documentStoreerror-page プロパティを使ってドキュメントが存在しない場合にデフォルトのビューが表示されるよう指定することができます。


<document:document-store use-extensions="true" error-page="/documentMissing.seam" />

Seamでは素晴らしいJExcelAPI ライブラリを通じて、Microsoft® Excel® スプレッドアプリケーションのスプレッドシートを作成することもできます。作成されたドキュメントはthe Microsoft® Excel® spreadsheet applicationの95、97、2000、XP、2003の各バージョンと互換性があります。現在のところは、ライブラリの機能の内、限定的にいくつかの機能が使えるのみですが、ライブラリで可能なすべてのことをSeamでも可能にすることが最終的な目標です。Seamで可能な操作、今のところ不可能な操作について詳しく知りたい場合は、JExcelAPIのドキュメントを参照して下さい。

The Microsoft® Excel® spreadsheet application jboss-seam-excel.jar. This JAR contains the the Microsoft® Excel® spreadsheet application JSF controls, which are used to construct views that can render the document, and the DocumentStore component, which serves the rendered document to the user. To include the Microsoft® Excel® spreadsheet application support in your application, included jboss-seam-excel.jar in your WEB-INF/lib directory along with the jxl.jar JAR file. Furthermore, you need to configure the DocumentStore servlet in your web.xml

Microsoft® Excel® スプレッドアプリケーションのためのSeamモジュールではビューテクノロジーとして Facelets を使用する必要があります。また、 seam-ui パッケージの使用も必要となります。

examples/excel プロジェクトには実行可能なMicrosoft® Excel® スプレッドアプリケーションのサンプルが含まれています。 サンプルを用いて、適切なデプロイメントや主要な機能を体験することができます。

Microsoft® Excel® スプレッドアプリケーションのスプレッドシートAPIのさまざまな機能を使用するためにモジュールをカスタマイズすることが簡単にできます。ExcelWorkbookインタフェースを実装し、それをcomponents.xmlに登録して下さい。


<excel:excelFactory>
   <property name="implementations">
      <key
>myExcelExporter</key>
      <value
>my.excel.exporter.ExcelExport</value>
   </property>
</excel:excelFactory
>
      

そして、excel名前空間をcomponentsタグに登録して下さい。


xmlns:excel="http://jboss.com/products/seam/excel"

あとは、myExcelExporterオブジェクトにUIWorkbook型を設定すると、作成した出力モジュールが使用されます。デフォルトは"jxl"ですが、"csv"を指定することによって、CSV出力を使用することもできます。

ドキュメントを.xls拡張子とともに出力するためのサーブレットの設定の仕方については項18.5. 「iText を設定する」を参照して下さい。

もし、IEで(特にhttpsで)、作成されたファイルを開いた際に問題が発生した場合は、ブラウザの制限が厳しすぎないか(http://www.nwnetworks.com/iezones.htm/を参照)、web.xmlでのセキュリティ制約が厳しすぎないか、またはその両方を確認して下さい。

シートを利用するための基本は簡単です。それは、使いなれた<h:dataTable>に似ており、ListSetMapArrayDataModelに結びつけることができます。



            <e:workbook xmlns:e="http://jboss.com/products/seam/excel">
               <e:worksheet>
                  <e:cell column="0" row="0" value="Hello world!"/>
               </e:worksheet>
            </e:workbook>
        
      

これはあまり使える例ではありません。もう少し一般的な例を見てみましょう。



            <e:workbook xmlns:e="http://jboss.com/products/seam/excel">
               <e:worksheet value="#{data}" var="item">
                  <e:column>
                     <e:cell value="#{item.value}"/>
                  </e:column>
               </e:worksheet>
            </e:workbook>
         
      

はじめに、一番外側にはworkbook要素を置きます。これは、箱の役割を果たし、なんの属性も持ちません。その子要素として、worksheet要素を置きます。worksheet要素は二つの属性を持ちます。value="#{data}"はデータを結びつけるためのEL式であり、var="item"は現在のアイテムの名前です。worksheet要素の中には、一つだけcolumn要素があり、その中にはcell要素があります。cell要素はデータの中の列挙されたアイテムの内、現在のアイテムを、最終的に結び付けます。

データをシートに出力するための手始めはこれですべてです。

workbook要素は、一番外側の要素であり、worksheet要素やスタイルシートのためのlink要素の親となります。

<e:workbook>

属性

  • type —Defines which export module to be used. The value is a string and can be either "jxl" or "csv". The default is "jxl".

  • templateURI —A template that should be used as a basis for the workbook. The value is a string (URI).

  • arrayGrowSize —The amount of memory by which to increase the amount of memory allocated to storing the workbook data. For processeses reading many small workbooks inside a WAS it might be necessary to reduce the default size Default value is 1 megabyte. The value is a number (bytes).

  • autoFilterDisabled —Should autofiltering be disabled?. The value is a boolean.

  • cellValidationDisabled —Shoule cell validation be ignored? The value is a boolean.

  • characterSet —The character set. This is only used when the spreadsheet is read, and has no effect when the spreadsheet is written. The value is a string (character set encoding).

  • drawingsDisabled —Should drawings be disabled? The value is a boolean.

  • excelDisplayLanguage —The language in which the generated file will display. The value is a string (two character ISO 3166 country code).

  • excelRegionalSettings —The regional settings for the generated excel file. The value is a string (two character ISO 3166 country code).

  • formulaAdjust —Should formulas be adjusted? The value is a boolean.

  • gcDisabled —Should garbage collection be disabled? The value is a boolean.

  • ignoreBlanks —Should blanks be ignored? The value is a boolean.

  • initialFileSize —The initial amount of memory allocated to store the workbook data when reading a worksheet. For processeses reading many small workbooks inside a WAS it might be necessary to reduce the default size Default value is 5 megabytes. The value is a number (bytes).

  • locale —The locale used by JExcelApi to generate the spreadsheet. Setting this value has no effect on the language or region of the generated excel file. The value is a string.

  • mergedCellCheckingDisabled —Should merged cell checking be disabled? The value is a boolean.

  • namesDisabled —Should handling of names be disabled? The value is a boolean.

  • propertySets —Should any property sets be enabled (such as macros) to be copied along with the workbook? Leaving this feature enabled will result in the JXL process using more memory. The value is a boolean.

  • rationalization —Should the cell formats be rationalized before writing out the sheet? The value is a boolean. Default is true.

  • supressWarnings —Should warnings be suppressed?. Due to the change in logging in version 2.4, this will now set the warning behaviour across the JVM (depending on the type of logger used). The value is a boolean.

  • temporaryFileDuringWriteDirectory —Used in conjunction with the useTemporaryFileDuringWrite setting to set the target directory for the temporary files. This value can be NULL, in which case the normal system default temporary directory is used instead. The value is a string (the directory to which temporary files should be written).

  • useTemporaryFileDuringWrite —Should a temporary file is used during the generation of the workbook. If not set, the workbook will take place entirely in memory. Setting this flag involves an assessment of the trade-offs between memory usage and performance. The value is a boolean.

  • workbookProtected —Should the workbook be protected? The value is a boolean.

  • filename —The filename to use for the download. The value is a string. Please not that if you map the DocumentServlet to some pattern, this file extension must also match.

  • exportKey —A key under which to store the resulting data in a DocumentData object under the event scope. If used, there is no redirection.

子要素

ファセット

  • なし



            <e:workbook>
               <e:worksheet>
                  <e:cell value="Hello World" row="0" column="0"/>
               </e:worksheet>
            <e:workbook>
         
      

これは、一つシートを持ち、そのA1セルに挨拶が書かれたブックを定義します。

Worksheets are the children of workbooks and the parent of columns and worksheet commands They can also contain explicitly placed cells, formulas, images and hyperlinks. They are the pages that make up the workbook.

<e:worksheet>

  • value —An EL-expression to the backing data. The value is a string.

  • var —The current row iterator variable name that can later be referenced in cell value attributes. The value is a string

  • name —The name of the worksheet. The valus is a string. Defaults to Sheet# where # is the worksheet index. If the given worksheet name exists, that sheet is selected. This can be used for merging several data sets into a single worksheet, just define the same name for them (using startRow and startCol to make sure that they don't occupy the same space).

  • startRow —Defines the starting row for the data. The value is a number. Used for placing the data in other places than the upper-left corner (especially useful if having multiple data sets for a single worksheet). The defaults is 0.

  • startColumn —Defines the starting column for the data. The value is a number. Used for placing the data in other places than the upper-left corner (especially useful if having multiple data sets for a single worksheet). The default is 0.

  • automaticFormulaCalculation —Should formulas be automatically calculated? The value is a boolean.

  • bottomMargin —The bottom margin. The value is a number (inches)

  • copies —The number of copies. The value is a number.

  • defaultColumnWidth —The default column width. The value is a number (characters * 256).

  • defaultRowHeight —The default row height. The value is a number (1/20ths of a point).

  • displayZeroValues —Should zero-values be displayed? The value is a boolean.

  • fitHeight —The number of pages vertically that this sheet will be printed into. The value is a number.

  • fitToPages —Should printing be fit to pages? The value is a boolean.

  • fitWidth —The number of pages widthwise which this sheet should be printed into. The value is a number.

  • footerMargin —The margin for any page footer. The value is a number (inches).

  • headerMargin —The margin for any page headers. The value is a number (inches).

  • hidden —Should the worksheet be hidden? The value is a boolean.

  • horizontalCentre —Should the worksheet be centered horizontally? The value is a boolean.

  • horizontalFreeze —The row at which the pane is frozen vertically. The value is a number.

  • horizontalPrintResolution —The horizontal print resolution. The value is a number.

  • leftMargin —The left margin. The value is a number (inches).

  • normalMagnification —The normal magnificaton factor (not zoom or scale factor). The value is a number (percentage).

  • orientation —The paper orientation for printing this sheet. The value is a string that can be either "landscape" or "portrait".

  • pageBreakPreviewMagnification —The page break preview magnificaton factor (not zoom or scale factors). the value is a number (percentage).

  • pageBreakPreviewMode —Show page in preview mode? The value is a boolean.

  • pageStart —The page number at which to commence printing. The value is a number.

  • paperSize —The paper size to be used when printing this sheet. The value is a string that can be one of "a4", "a3", "letter", "legal" etc (see jxl.format.PaperSize ).

  • password —The password for this sheet. The value is a string.

  • passwordHash —The password hash - used only when copying sheets. The value is a string.

  • printGridLines —Should grid lines be printed? The value is a boolean.

  • printHeaders —Should headers be printed? The value is a boolean.

  • sheetProtected —Should the sheet be protected (read-only)? The value is a boolean.

  • recalculateFormulasBeforeSave —Should the formulas be re-calculated when the sheet is saved? The value is a boolean. false

  • rightMargin —The right margin. The value is a number (inches).

  • scaleFactor —The scale factor for this sheet to be used when printing. The value is a number (percent).

  • selected —Should the sheet be selected when the workbook opens? The value is a boolean.

  • showGridLines —Should gridlines be shown? The value is a boolean.

  • topMargin —The top margin. The value is a number (inches).

  • verticalCentre —Center verically? The value is a boolean.

  • verticalFreeze —The row at which the pane is frozen vertically. The value is a number.

  • verticalPrintResolution —The vertical print resolution. The value is a number.

  • zoomFactor —T zoom factor. Do not confuse zoom factor (which relates to the on screen view) with scale factor (which refers to the scale factor when printing). The value is a number (percentage.

子要素

ファセット

  • header—Contents that will be placed at the top of the data block, above the column headers (if any)

  • footer—Contents that will be placed at the bottom of the data block, below the column footers (if any)



            <e:workbook>
               <e:worksheet name="foo" startColumn="1" startRow="1">
                      <e:column value="#{personList}" var="person">
                         <f:facet name="header">
                            <e:cell value="Last name"/>
                         </f:facet>
                     <e:cell value="#{person.lastName}"/>
                  </e:column>
               </e:worksheet>
            <e:workbook>
         
      

これはB2セルから表示が開始される、"foo"という名前のワークシートを定義します。

column要素は、worksheet要素の子要素で、cell要素、image要素、formula要素、hyperlink要素の親要素です。これらはワークシートのデータ列挙を制御するためのタグになります。書式の制御については項19.14.5. 「列の設定」を参照して下さい。

<e:column>

属性

  • なし

子要素

ファセット

  • header —This facet can/will contain one <e:cell> , <e:formula> , <e:image> or <e:hyperLink> that will be used as header for the column.

  • footer —This facet can/will contain one <e:cell> , <e:formula> , <e:image> or <e:hyperLink> that will be used as footer for the column.



            <e:workbook>
                   <e:worksheet>
                      <e:column value="#{personList}" var="person">
                         <f:facet name="header">
                            <e:cell value="Last name"/>
                         </f:facet>
                         <e:cell value="#{person.lastName}"/>
                      </e:column>
                   </e:worksheet>
            <e:workbook>
         
      

これは、ヘッダーと値の列挙からなる列を定義します。

Cells are nested within columns (for iteration) or inside worksheets (for direct placement using the column and row attributes) and are responsible for outputting the value (usually though en EL-expression involving the var-attribute of the datatable. See ???

<e:cell>

属性

  • column —The column where to place the cell. The default is the internal counter. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • row —The row where to place the cell. The default is the internal counter. The value is number. Note that the value is 0-based.

  • value —The value to display. Usually an EL-expression referencing the var-attribute of the containing datatable. The value is a string.

  • comment —A comment to add to the cell. The value is a string.

  • commentHeight —The height of the comment. The value is a number (in pixels).

  • commentWidth —A width of the comment. The value is a number (in pixels).

子要素

  • <e:font/> —Zero or more font definitions (see ??? ).

  • <e:border/> —Zero or more border definitions (see ??? ).

  • <e:background/> —Zero or more background definitions (see ??? ).

  • 0個以上のバリデーション条件です(項19.6.1. 「validation要素」をご参照下さい)。

ファセット

  • なし



            <e:workbook>
               <e:worksheet
>         
                  <e:column value="#{personList}" var="person">
                     <f:facet name="header">
                            <e:cell value="Last name"/>
                         </f:facet>
                         <e:cell value="#{person.lastName}"/>
                      </e:column>
               </e:worksheet>
            </e:workbook
>     
         
      

これは、ヘッダーと値の列挙からなる列を定義します。

Validations are nested inside cells, formulas or cell templates. They add constrains for the cell data.

<e:numericValidation>

属性

  • value —The limit (or lower limit where applicable) of the validation. The value is a number.

  • value2 —The upper limit (where applicable) of the validation. The value is a number.

  • condition —The validation condition. The value is a string.

    • "equal" - セルの値はvalue属性で指定された値と等しい必要があります。

    • "greater_equal" - セルの値はvalue属性で指定された値より大きい、もしくは等しい必要があります。

    • "less_equal" - セルの値はvalue属性で指定された値より小さい、もしくは等しい必要があります。

    • "less_than" - セルの値はvalue属性で指定された値より小さい必要があります。

    • "not_equal" - セルの値はvalue属性で指定された値とひとしくない必要があります。

    • "between" - セルの値はvalue属性で指定された値とvalue2で指定された値の間の値である必要があります。

    • "not_between" - セルの値はvalue属性で指定された値とvalue2で指定された値の間の値でない必要があります。

子要素

  • なし

ファセット

  • なし



               <e:workbook>
                  <e:worksheet>
                     <e:column value="#{personList}" var="person"
>                   
                        <e:cell value="#{person.age">
                           <e:numericValidation condition="between" value="4" 
                              value2="18"/>
                        </e:cell>
                     </e:column>
                  </e:worksheet>
               </e:workbook
>            
            
         

これは、値が4と18の間の値でなければならないというバリデーション条件をセルに付加します。

<e:rangeValidation>

属性

  • startColumn —The starting column of the range of values to validate against. The value is a number.

  • startRow —The starting row of the range of values to validate against. The value is a number.

  • endColumn —The ending column of the range of values to validate against. The value is a number.

  • endRow —The ending row of the range of values to validate against. The value is a number.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし



               <e:workbook>
                  <e:worksheet>
                     <e:column value="#{personList}" var="person"
>                   
                            <e:cell value="#{person.position">
                           <e:rangeValidation startColumn="0" startRow="0" 
                              endColumn="0" endRow="10"/>
                        </e:cell>
                     </e:column>
                  </e:worksheet>
               </e:workbook
>            
            
         

これは、値がA1:A10の範囲にある値のどれかでなければならないというバリデーション条件をセルに付加します。

<e:listValidation>

属性

  • なし

子要素

  • 0個以上のlistValidationItem要素

ファセット

  • なし

e:listValidation要素は、複数のe:listValidationItem要素を保持するための、ただの入れ物です。

<e:listValidationItem>

属性

  • value —A values to validate against.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし



               <e:workbook>
                  <e:worksheet>
                     <e:column value="#{personList}" var="person"
>            
                        <e:cell value="#{person.position">
                           <e:listValidation>
                              <e:listValidationItem value="manager"/>
                              <e:listValidationItem value="employee"/>
                           </e:listValidation>
                        </e:cell>
                     </e:column>
                  </e:worksheet>
               </e:workbook
>              
            
         

これは、セルの値が"manager"もしくは"employee"でなければならないというバリデーション条件をセルに付加します。

Format masks are defined in the mask attribute in cell templates, cells or formulas. Note that when using templates, the format mask must be placed in the first template to be cascaded since the constructor hierarchy in JExcelAPI used for copying cell formats makes it hard to change the format mask at a later stage. There are two types of format masks, one for numbers and one for dates

書式マスクがあった場合、まずそれが組み込みの形式であるかどうかがチェックされます。組み込みの形式は例えば、"format1"や"accounting_float"のようなものです( jxl.write.NumberFormats を参照して下さい。)

マスクがリストになかった場合は、カスタムマスクとして扱われます( java.text.DecimalFormat を参照下さい)。例えば"0.00"であったり、自動的に一番近いものに変換された書式が採用されます。

書式マスクがあった場合、まずそれが組み込みの形式であるかどうかがチェックされます。組み込みの形式は例えば、"format1"や"format2"のようなものです( jxl.write.DecimalFormats を参照して下さい)。

マスクがリストになかった場合は、カスタムマスクとして扱われます( java.text.DateFormat を参照して下さい)。例えば"dd.MM.yyyy"であったり、自動的に一番近いものに変換された書式が採用されます。

formula要素は、column要素の中(値の列挙のため)、あるいはworksheet要素の中(column属性とrow属性を用いた直接的な配置のため)に置かれ、ある範囲のセル値の計算や関数の適用を行います。formula要素は本質的にセルなので、利用可能な属性を見るためには項19.6. 「cell要素」を参照して下さい。formula要素は、テンプレートにも適用することができ、通常のセルと同様、独自のフォントなどの定義を持つこともできることに注意して下さい。

The formula of the cell in placed in the value -attribute as a normal the Microsoft® Excel® spreadsheet application notation. Note that when doing cross-sheet formulas, the worksheets must exist before referencing a formula against them. The value is a string.



            <e:workbook>
               <e:cellTemplate name="fooTemplate">
                  <e:font color="red"/>
               </e:cellTemplate>
               <e:worksheet name="fooSheet">
                  <e:cell column="0" row="0" value="1"/>
               </e:worksheet>
               <e:worksheet name="barSheet">
                  <e:cell column="0" row="0" value="2"/>
                  <e:formula column="0" row="1" 
                     value="fooSheet!A1+barSheet1!A1" 
                     templates="fooTemplate">
                     <e:font fontSize="12"/>
                  </e:formula>
               </e:worksheet>
            </e:workbook
>         
         
      

これは、BarSheetのB1セルに、FooSheetとBarSheetのA1セル同士を加算する式を定義します。

image要素は、column要素の中(値の列挙のため)、あるいはworksheet要素の中(startColumn/startRow属性とrowSpan/columnSpan属性を用いた直接的な配置のため)に置かれます。spanはオプションであり、省略された場合は、画像はリサイズされずに挿入されます。

<e:image>

属性

  • startColumn —The starting column of the image. The default is the internal counter. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • startRow —The starting row of the image. The default is the internal counter. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • columnSpan —The column span of the image. The default is one resulting in the default width of the image. The value is a float.

  • rowSpan —The row span of the image. The default is the one resulting in the default height of the image. The value is a float.

  • URI —The URI to the image. The value is a string.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし



            <e:workbook>
               <e:worksheet>
                  <e:image startRow="0" startColumn="0" rowSpan="4" 
                     columnSpan="4" URI="http://foo.org/logo.jpg"/>
               </e:worksheet>
            </e:workbook
>           
         
      

これは、与えられたURIの画像をA1:E5の領域に表示します。

hyperlink要素は、column要素の中(値の列挙のため)、あるいはworksheet要素の中(startColumn/startRow属性とendColumn/endRow属性を用いた直接的な配置のため)に置かれます。これらは、URIに対するリンクを追加します。

<e:hyperlink>

属性

  • startColumn —The starting column of the hyperlink. The default is the internal counter. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • startRow —The starting row of the hyperlink. The default is the internal counter. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • endColumn —The ending column of the hyperlink. The default is the internal counter. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • endRow —The ending row of the hyperlink. The default is the internal counter. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • URL —The URL to link. The value is a string.

  • description —The description of the link. The value is a string.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし



            <e:workbook>
               <e:worksheet>
                  <e:hyperLink startRow="0" startColumn="0" endRow="4" 
                     endColumn="4" URL="http://seamframework.org" 
                     description="The Seam Framework"/>
               </e:worksheet>
            </e:workbook
>          
         
      

これは、seamframework.orgのページを指すメッセージ付きリンクを、A1:E5の領域に表示します。

header要素とfooter要素はworksheet要素の子要素であり、facet要素を含み、facet要素は、コマンドの埋め込まれた文字列を含みます。文字列は構文解析され、コマンドの結果を含んだ文字列として表示されます。

<e:header>

属性

  • なし

子要素

  • なし

ファセット

  • left —The contents of the left header/footer part.

  • center —The contents of the center header/footer part.

  • right —The contents of the right header/footer part.

<e:footer>

属性

  • なし

子要素

  • なし

ファセット

  • left —The contents of the left header/footer part.

  • center —The contents of the center header/footer part.

  • right —The contents of the right header/footer part.

facet要素の内容には、以下のように#で区切られたさまざまなコマンドを含めることができます。

#date#

現在の日付を挿入します。

#page_number#

現在のページを挿入します。

#time#

現在の時刻を挿入します。

#total_pages#

総ページ数を挿入します。

#worksheet_name#

シート名を挿入します。

#workbook_name#

ブック名を挿入します。

#bold#

強調文字に切り替えます。次の#bold#まで有効となります。

#italics#

斜体文字に切り替えます。次の#italic#まで有効となります。

#underline#

下線を引きます。次の#underline#まで有効となります。

#double_underline#

二重下線を引きます。次の#double_underline#まで有効となります。

#outline#

アウトラインフォントに切り替えます。次の#outline#まで有効となります。

#shadow#

影付き文字に切り替えます。次の#shadow#まで有効となります。

#strikethrough#

取り消し線を引きます。次の#strikethrough#まで有効となります。

#subscript#

下付き文字に切り替えます。次の#subscript#まで有効となります。

#superscript#

上付き文字に切り替えます。次の#superscript#まで有効となります。

#superscript#

フォント名を設定します。#font_name=Verdana#のように設定します。

#font_size#

フォントサイズを設定します。#font_size=12#のように設定します。



            <e:workbook>
               <e:worksheet
>         
                  <e:header>
                     <f:facet name="left">
                        This document was made on #date# and has #total_pages# pages
                     </f:facet>
                     <f:facet name="right">
                        #time#
                     </f:facet>
                  </e:header>
               <e:worksheet>
            </e:workbook>
         
      

ワークシートコマンド要素はworkbook要素の子要素であり、通常一回だけ実行されます。

行や列のグルーピングを行います。

<e:groupRows>

属性

  • startRow —The row to start the grouping at. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • endRow —The row to end the grouping at. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • collapse —Should the grouping be collapsed initially? The value is a boolean.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし

<e:groupColumns>

属性

  • startColumn —The column to start the grouping at. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • endColumn —The column to end the grouping at. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • collapse —Should the grouping be collapsed initially? The value is a boolean.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし



               <e:workbook>
                  <e:worksheet
>            
                     <e:groupRows startRow="4" endRow="9" collapse="true"/>
                     <e:groupColumns startColumn="0" endColumn="9" collapse="false"/>
                  </e:worksheet>
               </e:workbook>
            
         

groups rows 5 trough 10 and columns 5 through 10 so that the rows are initially collapsed (but not the columns).

セルを結合します。

<e:mergeCells>

属性

  • startRow —The row to start the merging from. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • startColumn —The column to start the merging from. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • endRow —The row to end the merging at. The value is a number. Note that the value is 0-based.

  • endColumn —The column to end the merging at. The value is a number. Note that the value is 0-based.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし



               <e:workbook>
                  <e:worksheet>
                     <e:mergeCells startRow="0" startColumn="0" endRow="9" endColumn="9"/>
                  </e:worksheet>
               </e:workbook
>            
            
         

これは、A1:J10の範囲のセルを結合します。

もし、専用のXHMLドキュメントを作成する代わりに、既存のJSFデータテーブルを出力したい場合は、org.jboss.seam.excel.excelExporter.exportコンポーネントを使い、データテーブルのIDをSeamのEL式として渡すことで、簡単に実現することができます。このようなテーブルがあり、



            <h:form id="theForm">
               <h:dataTable id="theDataTable" value="#{personList.personList}" 
                  var="person">
                  ...
               </h:dataTable>
            </h:form>
            
      

これをMicrosoft® Excel®のスプレッドシートとして表示させたい場合は、



            <h:commandLink 
               value="Export" 
               action="#{excelExporter.export('theForm:theDataTable')}"
            />
         
      

のように、フォームの中に記述します。もちろん、ボタンや、s:linkやその他の手段によって、出力を実行することもできます。データテーブルの中に専用の出力用のタグを記述できるようにする計画もあり、そうするとデータテーブルのIDを渡さなくても済むようになります。

フォーマット処理については項19.14. 「フォントとレイアウト」を参照して下さい。

CSS風のスタイル属性とタグ属性を組み合わせて、出力の見た目を制御することができます。最も汎用的なもの(font、border、backgroundなど)はCSSで記述でき、そうでないものはタグ属性で記述できます。

The CSS attributes cascade down from parent to children and within one tag cascades over the CSS classes referenced in the styleClass attributes and finally over the CSS attributes defined in the styleattribute. You can place them pretty much anywhere but e.g. placing a column width setting in a cell nested within that column makes little sense.

以下のXLS-CSS属性のグループは、フォントとその属性を定義します。

xls-font-family

フォント名です。フォントがOSによってサポートされていることを確認して下さい。

xls-font-size

フォントサイズです。値は数値です。

xls-font-color

フォントの色です( jxl.format.Colour を参照して下さい)。

xls-font-bold

フォントを強調文字にするかどうかを設定します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

xls-font-italic

フォントを斜体文字にするかどうかを設定します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

xls-font-script-style

フォントの上付きや下付きを設定します( jxl.format.ScriptStyle を参照して下さい。)

xls-font-underline-style

フォントの下線を設定します( jxl.format.UnderlineStyle を参照して下さい)。

xls-font-struck-out

フォントに取り消し線をつけるかどうかを設定します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

xls-font

すべてのフォント設定を略記で行います。フォント名は'Times New Roman'のようにスペース区切りにして、記述の一番最後に置きます。"italic"や"bold"や"struckout"などを使用することができます。

Example style="xls-font: red bold italic 22 Verdana"

This group of XLS-CSS attributes define the borders of the cell

xls-border-left-color

セルの左ボーダーの色です( jxl.format.Colour を参照して下さい)。

xls-border-left-line-style

セルの左ボーダーのスタイルです( jxl.format.LineStyle を参照して下さい)。

xls-border-left

A shorthand for setting color and line style of the left edge of the cell, e.g style="xls-border-left: red thick"

xls-border-top-color

セルの上ボーダーの色です( jxl.format.Colour を参照して下さい)。

xls-border-top-line-style

セルの上ボーダーのスタイルです( jxl.format.LineStyle を参照して下さい)。

xls-border-top

A shorthand for setting color and line style of the top edge of the cell, e.g style="xls-border-left: red thick"

xls-border-right-color

セルの右ボーダーの色です( jxl.format.Colour を参照して下さい)。

xls-border-right-line-style

セルの右ボーダーのスタイルです( jxl.format.LineStyle を参照して下さい)。

xls-border-right

A shorthand for setting color and line style of the right edge of the cell, e.g style="xls-border-right: red thick"

xls-border-bottom-color

セルの下ボーダーの色です( jxl.format.Colour を参照して下さい)。

xls-border-bottom-line-style

セルの下ボーダーのスタイルです( jxl.format.LineStyle を参照して下さい)。

xls-border-bottom

A shorthand for setting color and line style of the bottom edge of the cell, e.g style="xls-border-bottom: red thick"

xls-border

A shorthand for setting color and line style all edges of the cell, e.g style="xls-border: red thick"

This group of XLS-CSS attributes define the background of the cell

xls-background-color

背景の色です( jxl.format.LineStyle )を参照して下さい。

xls-background-pattern

背景のパターンです( jxl.format.Pattern を参照して下さい)。

xls-background

背景の色とパターンの設定を略記で行います。記述のルールについては上を参照して下さい。

This group of XLS-CSS attributes define the column widths etc.

xls-column-width

列幅です。最初は大きめの値(5000まで)を使って下さい。XHTMLモードで使用され、e:columnタグで適用されます。

xls-column-widths

列幅です。最初は大きめの値(5000まで)を使って下さい。データテーブルの出力時に使用され、データテーブルのスタイル属性で適用されます。数値、あるいは、元の設定を有効にするためには"*"を指定して下さい。

Example style="xls-column-widths: 5000, 5000, *, 10000"

xls-column-autosize

列幅の自動調整を行うかどうかを設定します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

xls-column-hidden

列を非表示にするかどうかを設定します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

This group of XLS-CSS attributes define the cell properties

xls-alignment

セル値の水平方向の配置を設定します( jxl.format.Alignment を参照して下さい)。

xls-force-type

セルのデータ型を強制します。値は文字列で、"general"、"number"、"text"、"date"、"formula"、"bool"のどれかです。データ型は自動的に検出されるので、この属性を使うことはまれです。

xls-format-mask

セルの書式マスクを設定します。項19.6.2. 「書式マスク」を参照して下さい。 項19.6.2. 「書式マスク」

xls-indentation

セル値のインデントを設定します。値は数値です。

xls-locked

セルをロックするかどうかを設定します。ブックレベルでのロックとともに使用します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

xls-orientation

セル値の方向を設定します( jxl.format.Orientation を参照して下さい)。

xls-vertical-alignment

セル値の垂直方向の配置を設定します( jxl.format.VerticalAlignment を参照して下さい)。

xls-shrink-to-fit

セル値をセルに合わせて縮小するかどうかを設定します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

xls-wrap

セル値を折り返すかどうかを設定します。"true"もしくは"false"を設定して下さい。

YARFRAWライブラリを通してSeamにRSSフィードを統合する事は、今では容易に行えます。RSSサポートは現在、最新のリリースにおいて"テクノロジ プレビュー"の状態にあります。

examples/rss プロジェクトには実行可能なデモ用 RSS サポートのサンプルが含まれています。このプロジェクトは、デプロイ可能なパッケージとして適切なデモであり、RSSサポートの持つ機能をあらわにします。

フィードは、フィードと入れ子になったエントリ項目のリストから成るxhtmlページです。



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               subtitle="#{rss.feed.subtitle}"
               updated="#{rss.feed.updated}"
               link="#{rss.feed.link}">
               <ui:repeat value="#{rss.feed.entries}" var="entry">
                  <r:entry
                     uid="#{entry.uid}"
                     title="#{entry.title}"
                     link="#{entry.link}"
                     author="#{entry.author}"
                     summary="#{entry.summary}"
                     published="#{entry.published}"
                     updated="#{entry.updated}"
                          />
                   </ui:repeat>
            </r:feed>
        
      

フィードは、情報源の属性を説明する最上位のエンティティです。それは、0層以上の入れ子となったエントリを含みます。

<r:feed>

属性

  • uid —An optional unique feed id. The value is a string.

  • title —The title of the feed. The value is a string.

  • subtitle —The subtitle of the feed. The value is a string.

  • updated —When was the feed updated? The value is a date.

  • link —The link to the source of the information. The value is a string.

  • feedFormat —The feed format. The value is a string and defaults to ATOM1. Valid values are RSS10, RSS20, ATOM03 and ATOM10.

子要素

  • 0以上のフィードエントリです。

ファセット

  • なし

エントリはフィード中の"headlines"にあたります。

<r:feed>

属性

  • uid —An optional unique entry id. The value is a string.

  • title —The title of the entry. The value is a string.

  • link —A link to the item. The value is a string.

  • author —The author of the story. The value is a string.

  • summary —The body of the story. The value is a string.

  • textFormat —The format of the body and title of the story. The value is a string and valid values are "text" and "html". Defaults to "html".

  • published —When was the story first published? The value is a date.

  • updated —When was the story updated? The value is a date.

子要素

  • なし

ファセット

  • なし

Seam には 電子メールの送信およびテンプレート作成用のオプションコンポーネントが含まれるようになります。

電子メールのサポートは jboss-seam-mail.jar により提供されます。 この JAR にはメールの作成に使用されるメール JSF コントロールおよび mailSession 管理コンポーネントが含まれます。

examples/mail プロジェクトには実行可能なデモ用電子メールサポートのサンプルが含まれています。 正しいパッケージングの方法を行い、 また現在サポートされている主要な機能を実際に示すサンプルがいくつか含まれています。

Seamの統合テスト環境で電子メールの動作をテストする事ができます。 項34.3.4. 「Seamメールの統合テスト」参照

Seamの電子メール機能はFaceletsを利用して記述しているので、新たなテンプレート用の言語を学ぶ必要はありません。


<m:message xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
    xmlns:m="http://jboss.com/products/seam/mail"
    xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html">
  
    <m:from name="Peter" address="peter@example.com" />
    <m:to name="#{person.firstname} #{person.lastname}"
>#{person.address}</m:to>
    <m:subject
>Try out Seam!</m:subject>
    
    <m:body>
        <p
><h:outputText value="Dear #{person.firstname}" />,</p>
        <p
>You can try out Seam by visiting 
        <a href="http://labs.jboss.com/jbossseam"
>http://labs.jboss.com/jbossseam</a
>.</p>
        <p
>Regards,</p>
        <p
>Pete</p>
    </m:body>
    
</m:message
>

<m:message> タグはメッセージ全体を包み、 Seam に email のレンダリングを開始するよう指示します。 <m:message> タグ内では、 メッセージの送信元の設定に <m:from> タグ、 送信者の指定に <m:to> タグ (通常のFacelets 内にあるのでそれに応じた EL の使用方法に注意してください)、 また <m:subject> タグを使用します。

<m:body> は email のボディを囲みます。 HTML 正規タグをボディ内や JSF コンポーネント内に使用することができます。

これで電子メールテンプレートのできあがりです。 送信方法についてですが、 m:message のレンダリングの最後に、 mailSession が email を送信するようコールされるので、 ユーザーがすべきことは Seam にそのビューをレンダリングするよう指示するだけです。

@In(create=true)

private Renderer renderer;
   
public void send() {
    try {
       renderer.render("/simple.xhtml");
       facesMessages.add("Email sent successfully");
   } 
   catch (Exception e) {
       facesMessages.add("Email sending failed: " + e.getMessage());
   }
}

たとえば、 無効な電子メールアドレスを入力すると例外が投げられ、 その例外がキャッチされてユーザーに表示されます。

Seam では電子メールへのファイル添付が容易になっています。 ファイルを操作する際に使用される標準 java タイプのほとんどに対応しています。

jboss-seam-mail.jar に電子メール 送信をしたい場合、


<m:attachment value="/WEB-INF/lib/jboss-seam-mail.jar"/>

Seam はファイルをクラスパスからロードして、 電子メールにそのファイルを添付します。 デフォルトでは、 jboss-seam-mail.jar という名前で添付されます。 別の名前にしたい場合は fileName 属性を追加するだけです。


<m:attachment value="/WEB-INF/lib/jboss-seam-mail.jar" fileName="this-is-so-cool.jar"/>

java.io.File, java.net.URL を添付することもできます。


<m:attachment value="#{numbers}"/>

または、 byte[] あるいは java.io.InputStream


<m:attachment value="#{person.photo}" contentType="image/png"/>

コード例から、byte[]java.io.InputStreamを使うためには、添付ファイルのMIMEタイプを指定する必要があることが分かると思います。

さらに便利なことに、 使用する通常のタグの前後を <m:attachment> で囲むだけで Seam 生成 PDF や標準 JSF ビュー を添付することができます。


<m:attachment fileName="tiny.pdf">
    <p:document
>                                                      
        A very tiny PDF                                                                                                
    </p:document>
</m:attachment
>

添付したいファイル一式が手元にある場合 (例、 データベースからロードした写真一式)、 <ui:repeat> を使うだけで添付できます。


<ui:repeat value="#{people}" var="person">
    <m:attachment value="#{person.photo}" contentType="image/jpeg" fileName="#{person.firstname}_#{person.lastname}.jpg"/>
</ui:repeat
>

また、添付のイメージファイルをインラインで表示したい場合には


<m:attachment 
    value="#{person.photo}" 
    contentType="image/jpeg" 
    fileName="#{person.firstname}_#{person.lastname}.jpg" 
    status="personPhoto" 
    disposition="inline" />
<img src="cid:#{personPhoto.contentId}" />

cid:#{...}が何をするのか疑問に思わるかもしれませんが、IETFの規則によればイメージファイルのソースにこれを指定すれば、イメージを見ようとすると添付ファイルを参照する(但し、Content-IDが一致している必要があります)とあります。

"status"で指定したオブジェクトにアクセスする前に、添付することをを宣言しなければいけません。

The mail templating example shows that facelets templating Just Works with the Seam mail tags.

jboss.org の template.xhtml には次の内容が含まれています。


<m:message>
   <m:from name="Seam" address="do-not-reply@jboss.com" />
   <m:to name="#{person.firstname} #{person.lastname}"
>#{person.address}</m:to>
   <m:subject
>#{subject}</m:subject>
   <m:body>
       <html>
           <body>
               <ui:insert name="body"
>This is the default body, specified by the template.</ui:insert>
           </body>
       </html>
   </m:body>
</m:message
>

jboss.org の templating.xhtml には次の内容が含まれています。


<ui:param name="subject" value="Templating with Seam Mail"/>
<ui:define name="body">
    <p
>This example demonstrates that you can easily use <i
>facelets templating</i
> in email!</p>
</ui:define
>

WEB-INF/libにjarファイルを入れて置く事によりFaceletsのソースタグもメールの中で使う事ができます。 Seamのメールではweb.xmlから.taglib.xmlを参照する方法は安定性を欠いています(非同期でメールを送信する場合、SeamメールはJSFあるいはサーブレットのコンテキストすべてにアクセスするわけではないので、 web.xmlの設定パラメータを認識しません)。

メール送信時にFaceletsやJSFの設定をさらにしておきたい場合には、レンダラーコンポーネントをオーバーライドして、プログラムで設定するようにします。-上級ユーザー用。

場合により、前述以外のヘッダー情報を追加したい場合があると思いますが、Seamはこれらのいくつかをサポートしています(項21.5. 「タグ」参照)。 例として、メールの重要度の設定や、受信者の受取確認の要求等を設定する事ができます。


<m:message xmlns:m="http://jboss.com/products/seam/mail"
    importance="low"
    requestReadReceipt="true"/>

Otherise you can add any header to the message using the <m:header> tag:


<m:header name="X-Sent-From" value="JBoss Seam"/>

If you are using EJB then you can use a MDB (Message Driven Bean) to receive email. JBoss provides a JCA adaptor — mail-ra.rar — but the version distributed with JBoss AS has a number of limitations (and isn't bundled in some versions) therefore we recommend using the mail-ra.rar distributed with Seam is recommended (it's in the extras/ directory in the Seam bundle). mail-ra.rar should be placed in $JBOSS_HOME/server/default/deploy; if the version of JBoss AS you use already has this file, replace it.

次のように設定することができます。

@MessageDriven(activationConfig={

    @ActivationConfigProperty(propertyName="mailServer", propertyValue="localhost"),
    @ActivationConfigProperty(propertyName="mailFolder", propertyValue="INBOX"),
    @ActivationConfigProperty(propertyName="storeProtocol", propertyValue="pop3"),
    @ActivationConfigProperty(propertyName="userName", propertyValue="seam"),
    @ActivationConfigProperty(propertyName="password", propertyValue="seam")
})
@ResourceAdapter("mail-ra.rar")
@Name("mailListener")
public class MailListenerMDB implements MailListener {
    @In(create=true)
    private OrderProcessor orderProcessor;
    public void onMessage(Message message) {
       // Process the message
       orderProcessor.process(message.getSubject());
    }
   
}

メッセージの受信の度にonMessage(Message message)が呼ばれています。 MDBの中ではほとんどのSeamのアノテーションを使用可能ですが、MDBの中でpersistence contextにアクセスしてはいけません。

You can find more information onmail-ra.rar at http://wiki.jboss.org/wiki/Wiki.jsp?page=InboundJavaMail.

JBoss ASをアプリケーションサーバーとして使用していない場合にも、mail-ra.rarを使用する事はできますし、お使いのアプリケーションサーバーが同様の機能を提供しているはずです。

Seamアプリケーションでメールサポートをする場合には、jboss-seam-mail.jarWEB-INF/libに配置してください。 JBoss ASをアプリケーションサーバーとして使用している場合には、Seamのメールサポートのためにこれ以上の設定は必要ありません。 JBoss AS以外を使用している場合には、JavaMailAPIがサポートされていること(JBoss ASで使用されるAPIとImplはlib/mail.jarとしてSeamの配布ファイルに同梱されています)とJava Activation Frameworkのコピー(lib/activation.jarとしてSeamの配布ファイルに同梱)が利用可能であることを確認してください。

mailSessionコンポーネントはSMTPサーバと通信するときにJavaMailを使用しています。

JEE 環境で作業している、 または Seam 設定のSessionオブジェクトを使用できる場合、 JNDI ルックアップからjavaMailのSessionオブジェクトが使用できます。

mailSessionコンポーネントのプロパティの詳細は項31.8. 「メール関連のコンポーネント」を参照してください。

JBossAS deploy/mail-service.xml は JNDI にバインドする JavaMailのSessionクラスを設定します。 デフォルトのサービス設定は使用しているネットワークに応じて変更が必要となります。 サービスについての詳細は http://wiki.jboss.org/wiki/Wiki.jsp?page=JavaMail で説明されています。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
    xmlns:core="http://jboss.com/products/seam/core"
    xmlns:mail="http://jboss.com/products/seam/mail">
        
    <mail:mail-session session-jndi-name="java:/Mail"/>
    
</components
>

ここで Seam に JNDI から java:/Mail に送られるmailSessionを取得するよう指示します。

Meldwareをメールサーバとして使用したSeamのメールの例です(buni.orgより)。 MeldwareはSMTP, POP3, IMAP、webmail、共有カレンダー、グラフィカルな管理ツールを提供するグループウェアで、JEEアプリケーションとして書かれているので、Seamアプリケーションと共にJBoss ASにデプロイする事ができます。

注意

Seamと共に配布されているMeldwareのバージョンは開発用のバージョンでメールボックス、ユーザー、メールアドレス(アライアス)等がアプリケーションがデプロイされる度に新規に作られます。 製品にMeldwareを使用するのでしたら、buni.orgから最新のバージョンをダウンロードしてインストールしてください。

電子メールは http://jboss.com/products/seam/mail の名前空間内でタグを使って生成されます。 ドキュメントには常にメッセージのルートに message タグがあるはずです。 メッセージタグは Seam による電子メール生成の準備を行います。

Faceletsの標準のテンプレートタグは、そのまま使う事ができます。 また、本文の中ではすべてのJSFタグを使う事ができます(もし、スタイルシートやJavascript等で外部のリソースへのアクセスが必要であればurlBaseを設定してください。

<m:message>

メールメッセージのルートタグ

<m:from>

メール発信者のアドレス(From:)の設定。一つのメールに対して一つ設定できます。

<m:replyTo>

メールの返信用のアドレス(Reply-to:)の設定。 一つのメールに対して一つのアドレスを設定する事ができます。

<m:to>

電子メール に受信者を追加します。 受信者が複数の場合は複数の <m:to> タグを使用します。 このタグは <ui:repeat>. などの繰り返しタグ内に問題なく配置できます。

<m:cc>

email に CC の受信者を追加します。 CC が複数の場合は複数の <m:cc> タグを使用します。 このタグは <ui:repeat> などの繰り返しタグ内に問題なく配置できます。

<m:bcc>

email に BCC の受信者を追加します。 BCC が複数の場合は複数の <m:bcc> タグを使用します。 このタグは <ui:repeat> などの繰り返しタグ内に問題なく配置できます。

<m:header>

メールへのヘッダー情報の追加(例:X-Sent-From: JBoss Seam)

<m:attachment>

電子メール に添付を追加します。

<m:subject>

メールのタイトルの設定

<m:body>

メールの本文の設定。 alternativeファセットによりHTMLメールを作成する際、htmlメールをサポートしていないメールリーダのために、テキスト版を含めることができます。

Seam makes it very easy to perform work asynchronously from a web request. When most people think of asynchronicity in Java EE, they think of using JMS. This is certainly one way to approach the problem in Seam, and is the right way when you have strict and well-defined quality of service requirements. Seam makes it easy to send and recieve JMS messages using Seam components.

But for many usecases, JMS is overkill. Seam layers a simple asynchronous method and event facility over your choice of dispatchers:

  • java.util.concurrent.ScheduledThreadPoolExecutor (デフォルト)

  • EJB タイマーサービス (EJB 3.0 環境向け)

  • Quartz

非同期のイベントやメソッドのコールは基礎となるディスパッチャのメカニズムと同等のサービスが期待されます。 ScheduledThreadPoolExecutor をベースとするデフォルトのディスパッチャは効率的な働きをしますが、 永続非同期のタスクに対応していないためタスクが実際に実行されるかは保証されません。 EJB 3.0 に対応する環境で作業している場合は次の行を components.xml に追加します。


<async:timer-service-dispatcher/>

これを行うと非同期のタスクがコンテナの EJB タイマーサービスによって処理されるようになります。 タイマーサービスについて十分な知識がなくても心配する必要はありません。 Seam で非同期メソッドを使用する場合は直接タイマーサービスを操作する必要はありません。 理解しておくべき重要な部分とは、 適切に実装されている EJB 3.0 には永続タイマーを使用するオプションがあり、 これによりタスクが最終的には処理されることを保証します。

別の方法としては、 オープンソースの Quartz ライブラリを使って非同期メソッドを管理する方法です。この場合、 EAR に Quartz ライブラリ JAR (lib ディレクトリにある) を同梱してから application.xml で Java モジュールとして宣言する必要があります。 Quartz ディスパッチャはクラスパスに Quartz プロパティファイルを追加すると設定可能になります。 seam.quartz.properties という名前にしてください。 また、 次の行を components.xml に追加して Quartz ディスパッチャをインストールする必要があります。


<async:quartz-dispatcher/>

デフォルトの ScheduledThreadPoolExecutor の Seam API、 EJB3 Timer、 Quartz Scheduler の大部分は同じになります。 components.xml に 1 行追加するだけでプラグアンドプレイが可能です。

最も単純なかたちでは、非同期呼び出しは、メソッド呼び出しを呼び出し側に対して非同期に (異なるスレッドで) 処理させるだけです。 私たちは通常、クライアントに即座に応答を返し、重い仕事をバックグラウンドで処理させたい場合に、非同期呼び出しを使います。 このパターンは、クライアントが処理結果をサーバへ自動的にポーリングできるような、AJAXを使用するアプリケーションでとても効果的です。

EJBコンポーネントでは、ローカルインタフェースをアノテートしてメソッドが非同期に処理されるよう指定します。

@Local

public interface PaymentHandler
{
    @Asynchronous
    public void processPayment(Payment payment);
}

(JavaBean コンポーネントでは、 望むならコンポーネントの実装クラスをアノテートすることができます)

非同期性の使用はbeanクラスに透過的です。

@Stateless

@Name("paymentHandler")
public class PaymentHandlerBean implements PaymentHandler
{
    public void processPayment(Payment payment)
    {
        //do some work!
    }
}

そしてクライアントに対しても透過的です。

@Stateful

@Name("paymentAction")
public class CreatePaymentAction
{
    @In(create=true) PaymentHandler paymentHandler;
    @In Bill bill;
    
    public String pay()
    {
        paymentHandler.processPayment( new Payment(bill) );
        return "success";
    }
}

非同期メソッドは完全に新規のイベントコンテキストで処理され、 呼び出し側のセッションまたは対話コンテキストの状態にはアクセスできません。 しかしビジネスプロセスコンテキストは伝播されます

非同期メソッド呼び出しは@Duration@Expiration@IntervalDurationアノテーションを使って、 後の実行のためにスケジューリングできます。

@Local

public interface PaymentHandler
{
    @Asynchronous
    public void processScheduledPayment(Payment payment, @Expiration Date date);
    @Asynchronous
    public void processRecurringPayment(Payment payment, 
                                        @Expiration Date date, 
                                        @IntervalDuration Long interval)'
}
@Stateful

@Name("paymentAction")
public class CreatePaymentAction
{
    @In(create=true) PaymentHandler paymentHandler;
    @In Bill bill;
    
    public String schedulePayment()
    {
        paymentHandler.processScheduledPayment( new Payment(bill), bill.getDueDate() );
        return "success";
    }
    public String scheduleRecurringPayment()
    {
        paymentHandler.processRecurringPayment( new Payment(bill), bill.getDueDate(), 
                                                ONE_MONTH );
        return "success";
    }
}

クライアント、 サーバーいずれも呼び出しに関連する Timer オブジェクトにアクセスすることができます。 以下に示す Timer オブジェクトは EJB3 ディスパッチャを使用する場合は EJB 3 のタイマーになります。 デフォルトの ScheduledThreadPoolExecutor の場合、 返されるオブジェクトは JDK からの Future になります。 Quartz ディスパッチャの場合は QuartzTriggerHandle を返します。 これについては次のセクションで説明していきます。

@Local

public interface PaymentHandler
{
    @Asynchronous
    public Timer processScheduledPayment(Payment payment, @Expiration Date date);
}
@Stateless

@Name("paymentHandler")
public class PaymentHandlerBean implements PaymentHandler
{
    @In Timer timer;
    
    public Timer processScheduledPayment(Payment payment, @Expiration Date date)
    {
        //do some work!
        
        return timer; //note that return value is completely ignored
    }
}
@Stateful

@Name("paymentAction")
public class CreatePaymentAction
{
    @In(create=true) PaymentHandler paymentHandler;
    @In Bill bill;
    
    public String schedulePayment()
    {
        Timer timer = paymentHandler.processScheduledPayment( new Payment(bill), 
                                                              bill.getDueDate() );
        return "success";
    }
}

非同期メソッドは呼び出し側に他のどんな値も返すことができません。

Quartz ディスパッチャ (インストール方法については前述の説明を参照) では上記のような @Asynchronous@Duration@Expiration@IntervalDuration のアノテーションが使用できます。 ただし、 強力な追加機能があります。 Quartz ディスパッチャは 3 種類の新しいアノテーションに対応します。

@FinalExpiration アノテーションは反復タスクの終了日を指定します。 QuartzTriggerHandle のインジェクトが可能なので注意してください。



        @In QuartzTriggerHandle timer;
        
    // Defines the method in the "processor" component
    @Asynchronous
    public QuartzTriggerHandle schedulePayment(@Expiration Date when, 
                                 @IntervalDuration Long interval,
                                 @FinalExpiration Date endDate, 
                                 Payment payment) 
    { 
        // do the repeating or long running task until endDate
    }
    
    ... ...
    
    // Schedule the task in the business logic processing code
    // Starts now, repeats every hour, and ends on May 10th, 2010
    Calendar cal = Calendar.getInstance ();
    cal.set (2010, Calendar.MAY, 10);
    processor.schedulePayment(new Date(), 60*60*1000, cal.getTime(), payment);

このメソッドは QuartzTriggerHandle を返すので注意してください。 後でこれを使用してスケジューラの停止、 一時停止、 再開などを行うことができます。 QuartzTriggerHandle オブジェクトはシリアライズ可能であるため、 長期間に渡りこれを維持する必要がある場合はデータベースに保存することができます。

QuartzTriggerHandle handle =

         processor.schedulePayment(payment.getPaymentDate(), 
                                   payment.getPaymentCron(), 
                                   payment);
        payment.setQuartzTriggerHandle( handle );
        // Save payment to DB
        
        // later ...
        
        // Retrieve payment from DB
        // Cancel the remaining scheduled tasks
        payment.getQuartzTriggerHandle().cancel();

@IntervalCron アノテーションはタスクのスケジュールを行うのに Unix cron ジョブ構文をサポートします。 たとえば、 次の非同期メソッドは 3 月の毎水曜日の 2:10pm と 2:44pm に実行されます。



    // Define the method
    @Asynchronous
    public QuartzTriggerHandle schedulePayment(@Expiration Date when, 
                                 @IntervalCron String cron, 
                                 Payment payment) 
    { 
        // do the repeating or long running task
    }
    
    ... ...
    
    // Schedule the task in the business logic processing code
    QuartzTriggerHandle handle = 
      processor.schedulePayment(new Date(), "0 10,44 14 ? 3 WED", payment);

@IntervalBusinessDay アノテーションは「第X日営業日」という状況の呼び出しに対応します。 たとえば、 次の非同期メソッドは毎月第2営業日の 14:00 に実行されます。 デフォルトでは 2010 年まですべての週末とアメリカ合衆国の祝日を営業日から除外します。



    // Define the method
    @Asynchronous
    public QuartzTriggerHandle schedulePayment(@Expiration Date when, 
                                 @IntervalBusinessDay NthBusinessDay nth, 
                                 Payment payment) 
    { 
        // do the repeating or long running task
    }
    
    ... ...
    
    // Schedule the task in the business logic processing code
    QuartzTriggerHandle handle = 
      processor.schedulePayment(new Date(), 
          new NthBusinessDay(2, "14:00", WEEKLY), payment);

NthBusinessDay オブジェクトには呼び出しトリガーの設定が含まれます。 additionalHolidays プロパティを使って祝日を追加指定することができます (例、 会社固有の休み、 アメリカ合衆国以外の祝日など)。



public class NthBusinessDay implements Serializable
{
      int n;
      String fireAtTime;
      List <Date
> additionalHolidays;
      BusinessDayIntervalType interval;
      boolean excludeWeekends;
      boolean excludeUsFederalHolidays;
      public enum BusinessDayIntervalType { WEEKLY, MONTHLY, YEARLY }
      public NthBusinessDay ()
      {
        n = 1;
        fireAtTime = "12:00";
        additionalHolidays = new ArrayList <Date
> ();
        interval = BusinessDayIntervalType.WEEKLY;
        excludeWeekends = true;
        excludeUsFederalHolidays = true;
      }     
      ... ...
}

@IntervalDuration@IntervalCron@IntervalNthBusinessDay のアノテーションは互いに矛盾します。 同じメソッド内で使用されると RuntimeException がスローされます。

各非同期ディスパッチャは例外がそれを通じて伝播される場合はそれぞれ異なった動作をします。 たとえば、 java.util.concurrent ディスパッチャは繰り返すコールの実行がこれ以上起きないよう一時停止し、 EJB3 タイマーサービスがその例外を吸収します。 したがって伝播する例外はディスパッチャに到達する前にすべて Seam によって非同期のコールからキャッチされます。

デフォルトでは、 非同期実行から伝播する例外はすべてエラーレベルでキャッチされログ記録されます。 org.jboss.seam.async.asynchronousExceptionHandler コンポーネントを上書きするとこの動作をグローバルにカスタマイズすることができます。

@Scope(ScopeType.STATELESS)

@Name("org.jboss.seam.async.asynchronousExceptionHandler")
public class MyAsynchronousExceptionHandler extends AsynchronousExceptionHandler { 
   @Logger Log log;
   
   @In Future timer;
   
   @Override
   public void handleException(Exception exception) {
      log.debug(exception);
      timer.cancel(false);
   }
   
}

Here, for example, using java.util.concurrent dispatcher, we inject it's control object and cancel all future invocations when an exception is encountered

また、 コンポーネント上にメソッド public void handleAsynchronousException(Exception exception); を実装することで個別にコンポーネントのこの動作を変更することができます。 たとえば、

   public void handleAsynchronousException(Exception exception) {

      log.fatal(exception);
   }

Seam は Seam コンポーネントの JMS メッセージの送受信を容易にしています。

In almost all enterprise applications, the database is the primary bottleneck, and the least scalable tier of the runtime environment. People from a PHP/Ruby environment will try to tell you that so-called "shared nothing" architectures scale well. While that may be literally true, I don't know of many interesting multi-user applications which can be implemented with no sharing of resources between different nodes of the cluster. What these silly people are really thinking of is a "share nothing except for the database" architecture. Of course, sharing the database is the primary problem with scaling a multi-user application—so the claim that this architecture is highly scalable is absurd, and tells you a lot about the kind of applications that these folks spend most of their time working on.

データベースの共有をなるべく少なくできる方法があれば、すべて実行する価値があります。

そこでキャッシュの登場です。しかも1種類ではありません。 Seamアプリケーションを正しく設計すれば、何層にもわたる豊富なキャッシング戦略をアプリケーションのすべての層で利用することができるのです。

  • データベースは当然ながら独自のキャッシュを持っています。このことはたいへん重要ですが、アプリケーション層のキャッシュのような拡張性はありません。

  • ORMソリューション(Hibernateやその他のJPA実装など)はデータベースからデータを2次キャッシュに置きます。 これはとても強力な機能なのですが、間違った使われ方をされがちです。 トランザクションのキャッシュデータをクラスタ環境の全ノードで一貫性を持たせ、データベースとも同期させると、非常に重い処理になります。 複数ユーザーで共有され、更新がまれなデータには良いかも知れません。 一般的なステートレスなアーキテクチャでは、2次キャッシュに対話状態をキャッシュしようとしますが、これは良いことではありません。 特にSeamの場合は、誤りです。

  • Seamの対話コンテキストは、対話状態のキャッシュです。 対話コンテキストに保存したコンポーネントは、ユーザーのインタラクションに関連した状態をキャッシュし、保持します。

  • 特に、Seamが管理する永続コンテキスト(あるいは対話スコープのステートフルセッションBeanに関連付けられたEJBコンテナ管理の拡張永続コンテキスト)は、現在の対話に読み込まれたデータのキャッシュとして振舞います。このキャッシュのヒット率は通常はとても高くなります!クラスタ環境では、Seamが管理する永続コンテキストはSeamによってレプリケーションが最適化され、データベースのトランザクションの一貫性を気にする必要はありません(楽観的ロックで充分です)。一つの永続コンテキストに何千ものオブジェクトを読み込まない限り、このキャッシュの効率についてあまり気にする必要はありません。

  • トランザクションに関連しない状態をSeamのアプリケーションコンテキストにキャッシュすることもできます。 アプリケーションコンテキストに保持された状態は、クラスタ内の他のノードにはもちろん見えません。

  • トランザクションの状態は、JBossCacheやJBoss POJO Cache、EHCacheなどを利用するSeamのcacheProviderコンポーネントにキャッシュできます。 これらのキャッシュがクラスタモードをサポートしていれば、この状態は他のノードにも見えます。

  • 最後に、レンダリングされたJSFページの断片をキャッシュすることができます。 ORMソリューションの2次キャッシュと違い、データが変更されても自動的に無効になることはないので、 明示的に無効化するアプリケーションコードを書くか、適切な有効期限ポリシーを設定する必要があります。

2次キャッシュは非常に複雑な概念ですので、詳細についてはお使いのORMソリューションの文書を参照してください。この章では、cacheProviderコンポーネントや<s:cache>によるページ断片のキャッシュなどを直接利用する方法について説明します。

組み込みのcacheProviderコンポーネントは以下のインスタンスを管理します。

不変のJavaオブジェクトであれば安全にキャッシュに置くことができ、オブジェクトはクラスタ内でレプリケーションされます(レプリケーションが有効な場合)。変更の可能性があるオブジェクトをキャッシュに持ちたい場合は、使用するキャッシュ実装の関連文書を読み、キャッシュの変更をキャッシュに知らせる方法を調べてください。

cacheProviderを使うには、使用するキャッシュ実装の以下のjarファイルをプロジェクトに含めてください。

SeamにEARをデプロイする場合は、キャッシュのjarファイルと設定ファイルをEARに直接含めることをお勧めします。

JBossCacheを使う場合はさらに設定ファイルが必要です。treecache.xmlに適切なキャッシュ設定を記述し、クラスパスに含めます(たとえばEJB JARファイルやWEB-INF/classesなど)。JBossCacheには恐ろしく厄介で紛らわしい設定がたくさんあるので、ここでは説明しません。詳細はJBossCacheの文書を参照してください。

treecache.xmlのサンプルはexamples/blog/resources/treecache.xmlにあります。

EHCacheは設定ファイルがなくてもデフォルトの設定で動作します。

設定ファイルを変更するには、components.xmlのキャッシュ設定を変更してください。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:cache="http://jboss.com/products/seam/cache">
   <cache:jboss-cache-provider configuration="META-INF/cache/treecache.xml" />
</components
>

Seamコンポーネントにキャッシュをインジェクトするには以下のように記述します。

@Name("chatroom")

public class Chatroom {
   @In CacheProvider cacheProvider;
    
   public void join(String username) {
      Set<String
> userList = (Set<String
>) pojoCache.get("chatroom", "userList");
      if (userList==null) {
         userList = new HashSet<String
>();
         cacheProvider.put("chatroom", "userList", userList);
      }
      userList.put(username);
   }
}

キャッシュを複数設定する場合は、components.xmlを使用してください。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:cache="http://jboss.com/products/seam/cache">
   <cache:jboss-cache-provider name="myCache" configuration="myown/cache.xml"/>
   <cache:jboss-cache-provider name="myOtherCache" configuration="myother/cache.xml"/>
</components
>

Seamのキャッシュの利用でもっとも興味深いのは、JSFにおけるページ断片のキャッシュ問題を解決する<s:cache>タグです。<s:cache>は内部的にpojoCacheを使うので、使用する場合は前述の手順を行ってください(EARにjarファイルを含める、やっかいな設定を切り抜ける、などです)。

<s:cache>は、あまり変更されないレンタリングコンテンツに使用してください。 たとえば、最新のblogエントリを表示するblogのウェルカムページです。


<s:cache key="recentEntries-#{blog.id}" region="welcomePageFragments">
   <h:dataTable value="#{blog.recentEntries}" var="blogEntry">
      <h:column>
         <h3
>#{blogEntry.title}</h3>
         <div>
            <s:formattedText value="#{blogEntry.body}"/>
         </div>
      </h:column>
   </h:dataTable>
</s:cache
>

keyを指定することによって、各ページ断片のキャッシュバージョンを複数持つことができます。この例では、一つのblogに対して一つのキャッシュバージョンが存在します。regionには、すべてのバージョンを保存するキャッシュまたはリージョンのノードを指定します。異なるノードは異なる有効期限ポリシーを持つ場合があります。(前述の厄介な設定で指定できます。)

そして、 <s:cache> の大きな問題は、 対象のデータがいつ変更されるか (たとえば、 新しい blog がいつ投稿されるか) を知り得ないということです。 つまり、 キャッシュされた断片は、 明示的にキャッシュから排除する必要があります。

public void post() {

    ...
    entityManager.persist(blogEntry);
    cacheProvider.remove("welcomePageFragments", "recentEntries-" + blog.getId() );
}

あるいは、変更を即座にユーザーに見せる必要がないのであれば、JBossCacheノードの有効期限を短く設定しても良いでしょう。

SeamとJBossWSを統合することで、標準のJEE のWebサービスにたいして、対話型Webサービスにも対応したSeamのコンテキストフレームワークを十分に活用することができます。本章では、Seam環境でWebサービスが動作するのに必要な手順を説明します。

Webサービス要求をSeamがインタセプトできるように、必要なSeamのコンテキストがその要求に合わせて生成できなければなりませんが、それにはSOAPハンドラを特別に設定する必要があります。org.jboss.seam.webservice.SOAPRequestHandlerSOAPHandler実装として、Webサービス要求のスコープ中にSeamのライフサイクルを管理するのに使われています。

特殊な設定ファイルであるstandard-jaxws-endpoint-config.xmlは、Webサービスクラスを含むjarファイルのMETA-INFディレクトリに配置する必要があります。このファイルには、以下のようなSOAPハンドラの設定が含まれています。


<jaxws-config xmlns="urn:jboss:jaxws-config:2.0" 
              xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 
              xmlns:javaee="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"
              xsi:schemaLocation="urn:jboss:jaxws-config:2.0 jaxws-config_2_0.xsd">
   <endpoint-config>
      <config-name
>Seam WebService Endpoint</config-name>
      <pre-handler-chains>
         <javaee:handler-chain>
            <javaee:protocol-bindings
>##SOAP11_HTTP</javaee:protocol-bindings>
            <javaee:handler>
               <javaee:handler-name
>SOAP Request Handler</javaee:handler-name>
               <javaee:handler-class
>org.jboss.seam.webservice.SOAPRequestHandler</javaee:handler-class>
            </javaee:handler>
         </javaee:handler-chain>
      </pre-handler-chains>
   </endpoint-config>
</jaxws-config
>

では、Webサービス要求間でどのように対話が伝播されているのでしょう? Seamでは、SOAP要求と応答メッセージの両方でSOAPヘッダー要素を使い、そのconversation IDをコンシューマからサービスへ、またサービスからコンシューマへと伝えています。以下はconversation IDを含むWebサービスの要求の一例です。


<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" 
    xmlns:seam="http://seambay.example.seam.jboss.org/">
  <soapenv:Header>
    <seam:conversationId xmlns:seam='http://www.jboss.org/seam/webservice'
>2</seam:conversationId>
  </soapenv:Header>
  <soapenv:Body>
    <seam:confirmAuction/>
  </soapenv:Body>
</soapenv:Envelope
>    
    

上記のSOAPメッセージで見られるように、SOAPヘッダー内にその要求のためのconversation ID(ここでは2)を持つconversationId要素があります。残念ながら、Webサービスを使うクライアントは多種多様で、なおかつさまざまな言語で記述されているため、ひとつの対話のスコープ内で使われると想定されるconversation IDの伝播をどのように実装するかは、個々のWebサービス間の開発者次第です。

ここで重要なのは、 conversationIdヘッダー要素はhttp://www.jboss.org/seam/webserviceの名前空間に適したものでなければいけません。そうでなければ、Seamはその要求からconversation IDを読み取ることができなくなってしまいます。上記の要求メッセージに対する応答の一例を以下に示します。


<env:Envelope xmlns:env='http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/'>
  <env:Header>
    <seam:conversationId xmlns:seam='http://www.jboss.org/seam/webservice'
>2</seam:conversationId>
  </env:Header>
  <env:Body>
    <confirmAuctionResponse xmlns="http://seambay.example.seam.jboss.org/"/>
  </env:Body>
</env:Envelope
>    
    

ここにあるように、応答メッセージには要求と同じconversationId要素が含まれています。

Webサービスの一例を見てみましょう。ここで例示するコードは、すべてSeamの/examplesディレクトリにあるseamBayの例から引用したもので、前節で述べた推奨される方法に添っています。まず、Webサービスのクラスとそのメソッドから見てみましょう。

@Stateless

@WebService(name = "AuctionService", serviceName = "AuctionService")
public class AuctionService implements AuctionServiceRemote
{
   @WebMethod
   public boolean login(String username, String password)
   {
      Identity.instance().setUsername(username);
      Identity.instance().setPassword(password);
      Identity.instance().login();
      return Identity.instance().isLoggedIn();
   }
   // snip
}

ここで、WebサービスはステートレスセッションBeanで、JSR-181で定義されている通り、javax.jwsパッケージのJWSアノテーションを使ってアノテートされています。@WebServiceアノテーションは、このクラスがWebサービスを実装していることをコンテナに伝えます。そして、 login()メソッドの@WebMethodアノテーションがWebサービスとしてのメソッドを定義しています。@WebServiceアノテーションのnameとserviceName属性はオプションです。

仕様書にある通り、Webサービスのメソッドとして指定された各メソッドは、そのWebサービスのクラスのリモートインタフェース中でも宣言しておく必要があります。(WebサービスがステートレスセッションBeanの場合) 上記の例では、AuctionServiceRemoteインタフェースが@WebMethodとしてアノテートされているため、login()メソッドを宣言しなければなりません。

上記のコードにあるように、Webサービスが実装するlogin()メソッドは、Seamの組み込みIdentityコンポーネントに委譲されています。前節で推奨した方法を踏まえると、単にファサードとして記述されたWebサービスは、実際の作業をSeamコンポーネントに流します。これによって、Webサービスとクライアント間でビジネスロジックを最大限に再利用できます。

もう一つの例を見てみましょう。このWebサービスメソッドは、AuctionAction.createAuction()メソッドに委譲されることで新しい対話が始まります。

   @WebMethod

   public void createAuction(String title, String description, int categoryId)
   {
      AuctionAction action = (AuctionAction) Component.getInstance(AuctionAction.class, true);
      action.createAuction();
      action.setDetails(title, description, categoryId);
   }

以下は、AuctionActionからのコードです。

   @Begin

   public void createAuction()
   {
      auction = new Auction();
      auction.setAccount(authenticatedAccount);
      auction.setStatus(Auction.STATUS_UNLISTED);        
      durationDays = DEFAULT_AUCTION_DURATION;
   }

これにより、Webサービスがファサードとして実際の作業を対話型Seamコンポーネントに委譲することで、長い対話を続けていることが判ります。

SeamはJAX-RS 仕様(JSR 311)にあるRESTEasyの実装を組み込んでいます。これをSeamアプリケーションのどこまで”深く”取り入れるかは、以下のように自分で設定することができます。

まず始めに、RESTEasyライブラリと jaxrs-api.jarを取得し、あなたのアプリケーションにある他のライブラリと一緒にデプロイします。さらに、インテグレーションライブラリjboss-seam-resteasy.jarをデプロイします。

起動時には、@javax.ws.rs.Pathでアノテートされた全クラスが自動的に検出され、HTTPリソースとして登録されます。Seamは組み込まれたSeamResourceServletを使って自動的にHTTP要求を処理します。リソースのURIは以下のようにビルドされます。

一例として、以下のリソース定義ではhttp://your.hostname/seam/resource/rest/customer/123というURIを使った、いかなるGET要求に対してもプレーンテキスト表示を返します。

@Path("/customer")

public class MyCustomerResource {
    @GET
    @Path("/{customerId}")
    @ProduceMime("text/plain")
    public String getCustomer(@PathParam("customerId") int id) {
         return ...;
    }
}

他に設定する必要はありません。つまり、以上のようにデフォルトで問題なければ、web.xmlや他の設定を変更する必要はありません。あるいは、自分のSeamアプリケーションのRESTEasyの設定を変えても良いでしょう。まず、resteasy名前空間をXML設定ファイルのヘッダーにインポートします。


<components
   xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
   xmlns:resteasy="http://jboss.com/products/seam/resteasy"
   xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
   xsi:schemaLocation=
     http://jboss.com/products/seam/resteasy
         http://jboss.com/products/seam/resteasy-2.1.xsd
     http://jboss.com/products/seam/components
         http://jboss.com/products/seam/components-2.1.xsd"
>

次に、先に述べたように/restプレフィックスを変更できます。


<resteasy:application-config resource-path-prefix="/restv1"/>

この場合、リソースへのフルベースパスは/seam/resource/restv1/{resource}になります。ここで@Pathの定義とマッピングは変更しません。これは通常HTTP APIのバージョニングに使われる、アプリケーション全体のスイッチです。

リソース中においてフルパスでマップしたい場合は、ベースパスのストリッピングを無効にすることができます。


<resteasy:application-config strip-seam-resource-path="false"/>

これにより、リソースのパスは、例えば@Path("/seam/resource/rest/customer")でマップされています。この場合、リソースクラスのマッピングは、特定のデプロイメントシナリオに制限されるので、この機能は無効にしないほうが良いでしょう。

デプロイされたすべての@javax.ws.rs.Pathリソースおよび@javax.ws.rs.ext.Providerクラスに対し、Seamはクラスパスをスキャンします。このスキャンを無効化し、マニュアルでクラスを設定することもできます。


<resteasy:application-config
     scan-providers="false"
     scan-resources="false"
     use-builtin-providers="true">

     <resteasy:resource-class-names>
         <value
>org.foo.MyCustomerResource</value>
         <value
>org.foo.MyOrderResource</value>
     </resteasy:resource-class-names>

     <resteasy:provider-class-names>
         <value
>org.foo.MyFancyProvider</value>
     </resteasy:provider-class-names>

 </resteasy:application-config
>

use-built-in-providersは、RESTEasy組み込みプロバイダを有効もしくは無効にします。(デフォルトでは有効) プレーンテキストやJSON、JAXBをそのままで整列化できるので、この機能は有効にしておくと良いでしょう。

最後に、メディアタイプと言語のURI拡張子を設定できます。


<resteasy:application-config>

    <resteasy:media-type-mappings>
       <key
>txt</key
><value
>text/plain</value>
    </resteasy:media-type-mappings>

    <resteasy:language-mappings>
       <key
>deutsch</key
><value
>de-DE</value>
    </resteasy:language-mappings>

</resteasy:application-config
>

この定義によって、.txt.deutsch というURIサフィックスに、付加的なAcceptおよびAccept-Languageのヘッダー値であるtext/plainde-DEをマップすることができます。

どのリソースやプロバイダのインスタンスも、デフォルトでRESTEasyで管理されています。つまり、あるリソースのクラスをRESTEasyがインスタンス化し、ある要求が処理された後に、そのクラスは破棄されます。これがデフォルトのJAX-RSのライフサイクルになっています。プロバイダに関しては、アプリケーション全体に対して一度インスタンス化され、効率的に、シングルトンとなり、またステートレスになるよう想定されています。

リソースやプロバイダをSeamコンポーネントとして記述することもできます。こうすることでSeamのより豊富なライフサイクル管理のほか、バイジェクションやセキュリティ等のインタセプションを利用することができます。リソースのクラスをSeamコンポーネントにするのは簡単で、以下のようにします。

@Name("customerResource")

@Path("/customer")
public class MyCustomerResource {
    @In
    CustomerDAO customerDAO;
    @GET
    @Path("/{customerId}")
    @ProduceMime("text/plain")
    public String getCustomer(@PathParam("customerId") int id) {
         return customerDAO.find(id).getName();
    }
}

これで、要求がサーバーに届くとcustomerResourceのインスタンスをSeamが処理するようになります。これはEVENT-スコープなSeam JavaBeanコンポーネントなので、デフォルトのJAX-RSライフサイクルと違いはありません。しかし、これですべてのSemaインジェクションやその他のSeamコンポーネントおよびコンテキストが利用できるようになります。現在、加えてSESSIONAPPLICATION、および STATELESSのリソースコンポーネントがサポートされています。サーバーサイドのセッションコンテキストを正しく処理するためには、どのHTTP要求も、有効なセッション識別子(クッキー、URIパスパラメータ)を送信する必要があります。

対話スコープのリソースコンポーネントと対話のマッピングは現在サポートされていませんが、間もなく利用できるようになる予定です。

プロバイダのクラスもまたSeamコンポーネントとして利用できますが、APPLICATION-scopedもしくはSTATELESSである必要があります。

リソースとプロバイダは他のSeamコンポーネント同様、EJBやJavaBeansとして使うことができます。

Seam は、 Web ページから AJAX (Asynchronous Javascript and XML) を使用してコンポーネントにリモートアクセスする便利な方法を提供します。 この機能を実現する Seam では、 開発時に労力がかからないようになっています - コンポーネントに必要なものは、 AJAX を通じてアクセス可能とするための単純なアノテーションだけです。 この章では、 AJAX 可能な Web ページを作るために必要なステップについて述べ、 そしてSeam Remoting フレームワークの機能についても詳しく説明します。

リモーティングの機能を使用するには、まずweb.xmlファイル内でSeam Resourceサーブレットを設定する必要があります。


<servlet>
  <servlet-name
>Seam Resource Servlet</servlet-name>
  <servlet-class
>org.jboss.seam.servlet.SeamResourceServlet</servlet-class>
</servlet>

<servlet-mapping>
  <servlet-name
>Seam Resource Servlet</servlet-name>
  <url-pattern
>/seam/resource/*</url-pattern>
</servlet-mapping
>

次のステップは、Webページに必要なJavaScriptをインポートすることです。インポートすべきスクリプトが最低二つあります。最初の一つは、リモーティングの機能を有効にする、クライアントサイドフレームワークのすべてのコードを含みます:


<script type="text/javascript" src="seam/resource/remoting/resource/remote.js"
></script
>

二つ目のスクリプトは、 呼び出したいコンポーネントに対するスタブと型定義を含みます。 それはコンポーネントのローカルインタフェースをもとにして動的に生成され、 インタフェースのリモートメソッドを呼び出す際に使用されるすべてのクラスに対する型定義を内包しています。 スクリプトの名前はコンポーネントの名前が反映されます。 例えば、 @Name("customerAction") というアノテーション付きのステートレスセッション Bean を持つ場合、 スクリプトタグは以下のようになります。


<script type="text/javascript" 
          src="seam/resource/remoting/interface.js?customerAction"
></script
>

同じページから一つ以上のコンポーネントにアクセスしたい場合は、スクリプトタグのパラメータとしてそれらをすべて含めます。


<script type="text/javascript" 
        src="seam/resource/remoting/interface.js?customerAction&accountAction"
></script
>

代わりに、 必要な Javascript のインポートに s:remote を使用することもできます。 インポートするコンポーネントあるいはクラス名をそれぞれコンマで区切ります。



  <s:remote include="customerAction,accountAction"/>    
    

クライアント側からのコンポーネントとのやりとりは、 すべて Seam Javascript オブジェクト経由で行われます。 このオブジェクトは remote.js に定義され、 コンポーネントに対する非同期呼び出しに使用します。 オブジェクトは 二つの機能に区分されます。 コンポーネントと連携するメソッドを含む Seam.Component そして、リモート要求を実行するメソッドを含む Seam.Remoting です。 このオブジェクトに精通する一番容易な方法は、 簡単なサンプルから始めることです。

Seam オブジェクトがどのように動作するかを見るために、 簡単なサンプルを通じて一歩を踏み出してみましょう。 まず最初に、helloAction と呼ばれる新しい Seam コンポーネントを作成しましょう。

@Stateless

@Name("helloAction")
public class HelloAction implements HelloLocal {
    public String sayHello(String name) {
        return "Hello, " + name;
    }
}

新しいコンポーネント用にローカルインタフェースも生成する必要があります。 @WebRemote アノテーションに特に注意してください。 リモートによるメソッドへのアクセスを可能とするために必要です。

@Local

public interface HelloLocal {
  @WebRemote
  public String sayHello(String name);
}

書く必要があるサーバサイドのコードはこれだけです。 それでは、WEB ページのために - 新しいページを作成して、 helloAction コンポーネントをインポートしましょう。


<s:remote include="helloAction"/>

ユーザーにとって完全にインテラクティブとなるようページにボタンを追加してみます。


<button onclick="javascript:sayHello()"
>Say Hello</button
>

ボタンをクリックしたとき、実際にボタンに何かを行わせるためのスクリプトをもう少し追加する必要があります。


<script type="text/javascript">
  //<![CDATA[

  function sayHello() {
    var name = prompt("What is your name?");
    Seam.Component.getInstance("helloAction").sayHello(name, sayHelloCallback);
  }

  function sayHelloCallback(result) {
    alert(result);
  }

   // ]]>
</script
>

作業完了です! アプリケーションをデプロイして、ページを見てみましょう。 ボタンをクリックして、プロンプトが出たら名前を入力しましょう。 呼び出しの成功を確認するための hello メッセージが、メッセージボックスに表示されます。 少し時間を節約したいのであれば、 Seam の /examples/remoting/helloworld ディレクトリにこの Hello World サンプルの全ソースコードがあります。

ところで、このスクリプトのコードは何をするのでしょうか。 もっと細かく分解してみましょう。手始めに、二つのメソッドを実装した Javascript コードから見ていきましょう。 最初のメソッドはユーザーに対して名前を入力するよう促し、リモート要求を行うのがその役割です。 以下の行から見てみましょう。


Seam.Component.getInstance("helloAction").sayHello(name, sayHelloCallback);

この行の最初の部分 Seam.Component.getInstance("helloAction") は、 helloAction コンポーネントのプロキシ、あるいは"スタブ"を返します。 このスタブに対してコンポーネントのメソッド呼び出しが可能です。 それは、まさにこの行の残りの部分 sayHello(name, sayHelloCallback); になります。

コード行全体で行っていることは、コンポーネントのsayHelloメソッドの呼び出しと、 パラメータとしてnameを渡すことです。 二番目のパラメータsayHelloCallbackは、 このコンポーネントの sayHelloメソッドのパラメータではありません。 その代わり、Seam Remoting フレームワークが要求に対する応答を受けたら、 それを sayHelloCallback Javascript メソッドに渡すべきことを指示します。 このコールバックパラメータは完全にオプションです。 戻り値 void のメソッドを呼び出す場合、 あるいは結果を気にする必要がない場合は、 遠慮なくそのままにしてください。

sayHelloCallbackメソッドが、リモート要求に対するレスポンスを受信した場合、 メソッド呼び出しの結果を表示するアラートメッセージが現れます。

Seam.Component Javascript オブジェクトは、 Seam コンポーネントと連携する多くのクライアントメソッドを提供します。 主な二つのメソッド、newInstance()getInstance()は、 以降の章にも記述されていますが、 これらの主な違いは、newInstance() は、いつもコンポーネントタイプの新しいインスタンスを生成し、そして、getInstance()は、シングルトンのインスタンスを返すことです。

新しいエンティティ、あるいは、JavaBean コンポーネントインスタンスを生成するためにこのメソッドを使用します。 このメソッドにより返されるオブジェクトは、 サーバサイドの対応するものと同じ getter/setter メソッドを持つか、 あるいは、代替として、お望みならば、そのフィールドに直接アクセスが可能です。 例として、以下の Seam エンティティ コンポーネントをご覧ください。

@Name("customer")

@Entity
public class Customer implements Serializable
{
  private Integer customerId;
  private String firstName;
  private String lastName;
    
  @Column public Integer getCustomerId() { 
    return customerId; 
  }
    
  public void setCustomerId(Integer customerId} { 
    this.customerId = customerId; 
  }
  
  @Column public String getFirstName() { 
    return firstName; 
  }
  
  public void setFirstName(String firstName) {
    this.firstName = firstName; 
  }
  
  @Column public String getLastName() {
    return lastName;
  }
  
  public void setLastName(String lastName) {
    this.lastName = lastName;
  }
}

クライアントサイド Customer を生成するために、以下のコードを記述します。


var customer = Seam.Component.newInstance("customer");

そして、ここからは customer オブジェクトのフィールドの設定が可能です。


customer.setFirstName("John");
// Or you can set the fields directly
customer.lastName = "Smith";

Seam Remoting は EL 式の評価にも対応します。 サーバからのデータ取得にもうひとつ便利なメソッドを提供します。 Seam.Remoting.eval() 関数を使用して、 EL 式をサーバ上で遠隔に評価してその結果値をクライアント側のコールバックメソッドに返すことができます。 この関数は二つのパラメータを受け取ります。 一番目のパラメータは 評価対象となる EL 式となり、 二番目のパラメータはその式の値を付けて呼び出すコールバックメソッドになります。 次に例を示します。


  function customersCallback(customers) {
    for (var i = 0; i < customers.lengthi++) {
      alert("Got customer: " + customers[i].getName());
    }    
  }
    
  Seam.Remoting.eval("#{customers}"customersCallback);  
    

この例では、 #{customers} の式が Seam によって評価され、 その式の値 (この場合 Customer オブジェクトの一覧) がcustomersCallback() メソッドに返されます。 このようにして返されるオブジェクトは Javascript で動作できるようそれ自体のタイプがインポートされていなければなりません (s:remote)。 したがって、 customer オブジェクトの一覧と動作させるには、 customer タイプをインポートする必要があります。


<s:remote include="customer"/>

上記の設定のセクションでは、 インタフェースまたはコンポーネントの「スタブ」は seam/resource/remoting/interface.js 経由でページにインポートするか、 s:remote を使用してインポートします。


<script type="text/javascript" 
        src="seam/resource/remoting/interface.js?customerAction"
></script
>

<s:remote include="customerAction"/>

ページにこのスクリプトをインクルードすることにより、 コンポーネントのためのインタフェース定義に加えて、コンポーネントのメソッドを実行するために必要なその他のコンポーネントとタイプが生成され、リモーティングフレームワークで使用可能になります。

生成可能なクライアントスタブには「実行可能」スタブと「タイプ」スタブの二タイプがあります。 実行可能スタブは動作を持ち、 セッション Bean コンポーネントに対するメソッドの実行に使用されます。 一方、 タイプスタブは状態を保持し、 パラメータとして渡すまたは結果として返すことができるタイプを表します。

生成されるクライアントスタブのタイプは Seam コンポーネントのタイプにより異なります。 コンポーネントがセッション Bean の場合、 実行可能スタブが生成されます。 これ以外、 エンティティや JavaBean となる場合にはタイプスタブが生成されます。 この規則には例外がひとつあります。 コンポーネントが JavaBean (つまり、セッション Bean や エンティティ Bean ではない場合) であり、 そのメソッドのいずれにも @WebRemote アノテーションが付く場合、 タイプスタブではなく実行可能スタブが生成されます。 これにより、 セッション Bean にアクセスできない非 EJB 環境で JavaBean コンポーネントのメソッドを呼び出すリモーティングが使用できるようになります。

Seam リモートコンテキストは、 リモーティングの要求 / 応答サイクルの一部として送受信される追加情報を含んでいます。 現段階では対話 ID だけしか含んでいませんが、将来拡張される可能性があります。

一般的に JavaBeans は Seam エンティティ、 JavaBean コンポーネント、 または non-component クラスのいずれかになります。 オブジェクトの新しいインスタンスの生成には適切なメソッドを使用してください (Seam コンポーネントには Seam.Component.newInstance()、 これ以外は Seam.Remoting.createType())。

パラメータが、このセクションの別の場所で記述されたその他の有効なタイプの一つではない場合、 これら二つのメソッドのどちらかによって生成されるオブジェクトだけがパラメータ値として使用されるべきであることに気づくことが重要です。 いくつかの状況では、 以下のように厳密にパラメータタイプを決定できないコンポーネントメソッドがあるかもしれません。

@Name("myAction")

public class MyAction implements MyActionLocal {
  public void doSomethingWithObject(Object obj) {
    // code
  }
}

この場合、 myWidget コンポーネントのインスタンスを渡したいところですが、 myAction のインタフェースはそのいずれのメソッドからも直接参照されないため myWidget を含みません。 これを回避するには、 MyWidget を明示的にインポートする必要があります。


<s:remote include="myAction,myWidget"/>

これにより myWidget オブジェクトが Seam.Component.newInstance("myWidget") で作成されるようになり、 myAction.doSomethingWithObject() に渡されます。

リモートメソッドが実行されると、 その結果はクライアントに返される XML レスポンスにシリアライズされます。 この応答は次にクライアントにより Javascript オブジェクトにアンマーシャルされます。 他のオブジェクトへの参照を含む複雑なタイプの場合 (Javabeans など)、 こうした参照されるオブジェクトもすべて応答の一部としてシリアライズされます。 これらのオブジェクトは他のオブジェクトを参照することができ、 またこの他のオブジェクトはその他のオブジェクトを参照できるといった具合になります。 チェックしないままにしておくと、 このオブジェクト「グラフ」はオブジェクト間で存在する関係によっては非常に膨大なものになる可能性があります。 派生的な問題として (応答が冗長となる問題とは別)、 クライアントに対して機密情報が公開されてしまうのを防ぎたい場合もあるかもしれません。

Seam Remoting は、 リモートメソッドの @WebRemote アノテーションの exclude フィールドを指定することでそのオブジェクトグラフを「制約する」シンプルな方法を提供しています。 このフィールドはドット (「.」) 表記を使って指定されるパスまたは複数のパスを含む String 配列を受け取ります。 リモートメソッドを呼び出すと、 これらのパスと一致する結果となるオブジェクトグラフ内のオブジェクトがシリアライズされる結果パケットから除外されます。

すべての例で次の Widget クラスを使用します。

@Name("widget")

public class Widget
{
  private String value;
  private String secret;
  private Widget child;
  private Map<String,Widget> widgetMap;
  private List<Widget> widgetList;
  
  // getters and setters for all fields
}

Seam Remoting は JMS メッセージングに対して実験的にサポートを提供しています。 本セクションでは現在実装されている JMS サポートについて記載していますが、 今後、 変更される可能性があるので注意してください。 現在、 この機能を実稼働環境下で使用することは推奨されていません。

ポーリングの発生方法を制御するために変更できるパラメータが二つあります。 一つ目は Seam.Remoting.pollInterval で、 新しいメッセージに対して後続ポールが発生する間隔を制御します。 秒単位で表現します、 デフォルト設定は 10 になります。

二つ目のパラメータは Seam.Remoting.pollTimeout で、 このパラメータも秒単位で表現されます。 サーバへの要求がタイムアウトして空白の応答を送信するまでの新しいメッセージを待機する長さを制御します。 デフォルトは 0秒で、 サーバがポールされると配信できるメッセージがない場合は空白の応答が直ちに返されます。

pollTimeout 値を高く設定する場合は注意が必要です。 各リクエストがメッセージを待機する必要があるということは、 メッセージが受信されるまでまたはその要求がタイムアウトするまでサーバスレッドが固定されるということになります。 こうした要求が同時に多数発生すると、 大量のスレッドが固定される結果になります。

これらのオプションは components.xml 経由で設定することを推奨しますが、 必要に応じて Javascript で上書きすることができます。 次の例ではポーリングがかなりアグレッシブに発生するよう設定する方法を示しています。 これらのパラメータはご使用のアプリケーションに適切な値を設定してください。

components.xml:


<remoting:remoting poll-timeout="5" poll-interval="1"/>

JavaScript:


// Only wait 1 second between receiving a poll response and sending the next poll request.
Seam.Remoting.pollInterval = 1;
  
// Wait up to 5 seconds on the server for new messages
Seam.Remoting.pollTimeout = 5;   

こういった動的なAjaxアプリケーションをGoogle Web Toolkit (GWT)を使って開発したいときのために、SeamはGWTウィジェットが直接Seamコンポーネントと連携できる統合レイヤを用意しています。

GWTを使う上でGWT toolsについては既に知っていることを前提にしています。より細かい情報については http://code.google.com/webtoolkit/を参照ください。この章ではGWTがどう機能し、どのように使うかといったところについては説明しません。

GWT経由で呼ばれるSeamコンポーネントを用意する最初のステップは、呼び出したいメソッドをもつ同期、非同期サービス両方のインタフェースを作成することです。両インタフェースともGWTの提供するcom.google.gwt.user.client.rpc.RemoteServiceを継承します。

public interface MyService extends RemoteService {

    public String askIt(String question);      
 }

非同期インタフェースは一意であるべきですが、AsyncCallback パラメタを各メソッドで宣言している場合は除きます。

public interface MyServiceAsync extends RemoteService {

   public void askIt(String question, AsyncCallback callback);
}

このMyServiceAsyncのサンプルのような非同期インタフェースはGWTで実装され、直接的に実装することはありません。

次のステップでは同期インタフェースを実装するSeamコンポーネントを作成します。

@Name("org.jboss.seam.example.remoting.gwt.client.MyService")

public class ServiceImpl implements MyService {
   @WebRemote
   public String askIt(String question) {
   
      if (!validate(question)) {
         throw new IllegalStateException("Hey, this shouldn't happen, I checked on the client, " +
         "but its always good to double check.");
      }
      return "42. Its the real question that you seek now.";
   }
   
   public boolean validate(String q) {
      ValidationUtility util = new ValidationUtility();
      return util.isValid(q);
   }
}

The methods that should be made accessible via GWT need to be annotated with the @WebRemote annotation, which is required for all web-remoteable methods.

次のステップは、コンポーネントに非同期インタフェースを返すメソッドを書きます。このメソッドはウィジェットクラスで用意し、非同期クライアントのスタブへの参照を取得するために利用されます。

private MyServiceAsync getService() {       

   String endpointURL = GWT.getModuleBaseURL() + "seam/resource/gwt";      
      
   MyServiceAsync svc = (MyServiceAsync) GWT.create(MyService.class);
   ((ServiceDefTarget) svc).setServiceEntryPoint(endpointURL);
   return svc;     
}

最後のステップはクライアントスタブのメソッドを呼び出すウィジェットのコードを書きます。次のサンプルではラベルとテキスト入力フィールドとボタンで構成される画面を作成します。



public class AskQuestionWidget extends Composite {
   private AbsolutePanel panel = new AbsolutePanel();
   
   public AskQuestionWidget() {      
      Label lbl = new Label("OK, what do you want to know?");
      panel.add(lbl);
      final TextBox box = new TextBox();
      box.setText("What is the meaning of life?");
      panel.add(box);
      Button ok = new Button("Ask");
      ok.addClickListener(new ClickListener() {
         public void onClick(Widget w) {
            ValidationUtility valid = new ValidationUtility();
            if (!valid.isValid(box.getText())) {
               Window.alert("A question has to end with a '?'");
            } else {
               askServer(box.getText());
            } 
         }
      });
      panel.add(ok);
      
      initWidget(panel);
   }
   private void askServer(String text) {
      getService().askIt(text, new AsyncCallback() {
         public void onFailure(Throwable t) {
            Window.alert(t.getMessage());
         }
         public void onSuccess(Object data) {
            Window.alert((String) data);
         }         
      });      
   }
   
   ...

ボタンをクリックするとaskServer()メソッドを呼び出し、入力テキストを渡します(この例では、入力値が正しい質問か確認するバリデーションも行なわれます)。askServer()メソッドは非同期クライアントスタブ(getService()メソッドで返される)への参照を取得し、askIt()メソッドを呼び出します。その結果 (もしくは呼び出し失敗時のエラーメッセージ)はアラートメッセージとして表示されます。

このサンプルの完全なコードはSeamのインストールディレクトリ内の examples/remoting/gwtディレクトリにあります。

GWTアプリのデプロイにはコンパイル-Javascriptステップ(コードをコンパクトにして難読化します)があります。そしてコマンドラインの代わりに使えるantユーティリティやGWT標準のGUIユーティリティがあります。これらを使うためにはant-taskのjarとダウンロードしてあるGWT(これはホストモードのときに必要)がクラスパスに存在していなければなりません

次にそれらをantファイルの最初の方に置きます。


<taskdef uri="antlib:de.samaflost.gwttasks"
   resource="de/samaflost/gwttasks/antlib.xml"
   classpath="./lib/gwttasks.jar"/>
   
   <property file="build.properties"/>

その内容を持つ、build.propertiesファイルを作成します。

gwt.home=/gwt_home_dir

もちろん、これはGWTがインストールされた場所を直接指しています。次にターゲットを作成します。


<!-- GWT�zg�)j��ƣ�ƣgY.
   GWT�F4oS6gYLGWT� %k&����Y�ŁLB�~Y -->
   <target name="gwt-compile">
      <!-- Sn4 GWT�� "re homing" WfD~Yng
      GWT����`QcfD~Y - URL�����kY�_�kLjcfD~Y -->
      <delete>
         <fileset dir="view"/>
      </delete>
      <gwt:compile outDir="build/gwt"
         gwtHome="${gwt.home}"
         classBase="${gwt.module.name}"
         sourceclasspath="src"/>
      <copy todir="view">
         <fileset dir="build/gwt/${gwt.module.name}"/>
      </copy>
   </target
>

呼ばれたときにこのターゲットはGWTアプリケーションをコンパイルし、そのコンパイル結果を指定されたディレクトリ(warのwebappにある. GWTはHTMLとJavascriptも生成するので憶えておいてください)にコピーします。gwt-compile が生成するコードは一切編集しません、編集する時はGWTソースディレクトリのリソースにて行います。

GWTはホストモードブラウザがあることを覚えておいてください。GWT開発をしているのであれば使っているべきです。もし使ってなく、毎回コンパイルをしているといった場合、ツールを最大限に活用できていません。(本音でいうと、もしホストモードを使えないもしくは使わないのであれば、絶対GWTを使うべきではない、とまで言い切ります。それぐらい価値のあるものだからです)

Spring 統合モジュールにより Seam への Spring ベースとするプロジェクトの移植が容易になり、 Spring アプリケーションは対話や Seam の高度な永続コンテキスト管理など Seam の主要な機能を利用することができるようになります。

注意! Spring 統合コードは jboss-seam-ioc ライブラリに含まれています。 この依存性は本章に記載されているすべての seam-spring 統合技術に必要となります。

Spring の Seam サポートは次のような機能を提供します。

  • Seam コンポーネントインスタンスを Spring Bean にインジェクトする

  • Spring Bean を Seam コンポーネントにインジェクトする

  • Spring Bean を Seam コンポーネントに変換する

  • Spring Bean を Seam コンテキストに配置できるようにする

  • Seam コンポーネント で Spring Web アプリケーションを起動する

  • Spring PlatformTransactionManagement のサポート

  • Spring の OpenEntityManagerInViewFilter および OpenSessionInViewFilter の代替として Seam 管理を提供します。

  • @Asynchronous コールに対応する Spring TaskExecutors のサポート

Seam コンポーネントインスタンスの Spring Bean へのインジェクションは、 <seam:instance/> 名前空間ハンドラを使用して行います。 Seam 名前空間ハンドラを有効にするには、 Seam 名前空間を Spring Bean 定義ファイルに追加しなければなりません。


<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
    xmlns:seam="http://jboss.com/products/seam/spring-seam"
    xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
    xsi:schemaLocation="http://www.springframework.org/schema/beans
                        http://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans-2.0.xsd
                        http://jboss.com/products/seam/spring-seam
                        http://jboss.com/products/seam/spring-seam-2.1.xsd"
>

これで、 Seam コンポーネントはいずれの Spring Bean にもインジェクション可能となりました。


<bean id="someSpringBean" class="SomeSpringBeanClass" scope="prototype">
    <property name="someProperty">
        <seam:instance name="someComponent"/>
    </property>
</bean
>

コンポーネント名の代わりに EL 式が利用可能です。


<bean id="someSpringBean" class="SomeSpringBeanClass" scope="prototype">
    <property name="someProperty">
        <seam:instance name="#{someExpression}"/>
    </property>
</bean
>

Seam コンポーネントインスタンスは、 Spring Bean id で Spring Bean へのインジェクションができるようになります。


<seam:instance name="someComponent" id="someSeamComponentInstance"/>

<bean id="someSpringBean" class="SomeSpringBeanClass" scope="prototype">
    <property name="someProperty" ref="someSeamComponentInstance">
</bean>

警告!

Seamは複数のコンテキストを持つステートフルなコンポーネントモデルに対応することを基本に設計されました。 Spring はそうではありません。 Seam のバイジェクションと異なり、 Spring のインジェクションはメソッド呼び出し時に発生しません。 その代わり、 Spring Bean がインスタンス化されるときだけ、 インジェクションは発生します。 従って、 Bean がインスタンス化されるときに利用可能なインスタンスは、 Beanのライフサイクル全期間で Bean が使用するものと同じインスタンスです。 例えば、 Seam 対話 スコープコンポーネントのインスタンスが 直接、 単一の Spring Bean にインジェクトされると、 その単一の Spring Bean はその対話が終了した後もずっと同じインスタンスに対する参照を保持します。 この問題を スコープインピーダンス (scope impedance) と呼んでいます。 システム全体に呼び出しが流れるように、 Seam バイインジェクションはスコープインピーダンスが自然に維持されるようにします。 Spring では、 Seam コンポーネントのプロキシをインジェクトすることでプロキシが呼ばれた場合に参照を解決する必要があります。

<seam:instance/> タグで自動的に Seam コンポーネントをプロキシできるようになります。


<seam:instance id="seamManagedEM" name="someManagedEMComponent" proxy="true"/>

<bean id="someSpringBean" class="SomeSpringBeanClass">
    <property name="entityManager" ref="seamManagedEM">
</bean
>

上記の例では Spring Bean から Seam 管理の永続コンテキストを使用する方法のひとつを示しています。 (Spring OpenEntityManagerInView フィルタの代替として Seam 管理の永続コンテキストを使用するより堅牢な方法については、 Spring で Seam 管理の永続コンテキストを使用する のセクションを参照してください。)

Spring Bean を Seam コンポーネントインスタンスにインジェクトするのはさらに簡単です。 実際、 可能な方法は 2 つあります。

次のセクションでは 2 番目の選択肢について説明します。 もっとも容易な方法は EL を使って Spring Bean にアクセスします。

Spring の DelegatingVariableResolver は Spring を JSF と統合する場合に Spring によって提供される統合ポイントになります。 この VariableResolver はその Bean ID によって EL ですべての Spring Bean を利用可能にさせることができます。 DelegatingVariableResolverfaces-config.xml に追加する必要があります。


<application>
    <variable-resolver>
        org.springframework.web.jsf.DelegatingVariableResolver
    </variable-resolver>
</application
>

これを行うと @In を使って Spring Bean をインジェクトできるようになります。

@In("#{bookingService}")

private BookingService bookingService;

EL 式でインジェクションを行うために Spring Bean を使用することに制限はありません。 Seam で EL 式が使用されるところならどこでも Spring Bean を使用することができます。 プロセスとページフロー定義、 ワーキングメモリアサーションなど。

Seam 統合パッケージにより Seam のコンテキストを Spring 2.0 スタイルのカスタムスコープとして使用することもできるようになります。 これによりいずれの Seam コンテキスト内でもあらゆる Spring Bean を宣言することができるようになります。 ただし、 Spring のコンポーネントモデルはステートフル性に対応するようには設計されたことはないため、 この機能を使用する際は十分に気を付けてください。 特に、 セッションや対話スコープの Spring Bean のクラスタ化は根深い問題があるため、 広いスコープの Bean やコンポーネントをスコープの狭い Bean にインジェクトする場合は注意が必要です。

Spring Bean factory 設定で<seam:configure-scopes/> を一度指定すると、 すべての Seam スコープがカスタムスコープとして Spring Bean に利用可能になります。 Spring Bean を特定の Seam スコープに関連付けるには、 Bean 定義の scope 属性で Seam スコープを指定してください。


<!-- Only needs to be specified once per bean factory-->
<seam:configure-scopes/>

...

<bean id="someSpringBean" class="SomeSpringBeanClass" scope="seam.CONVERSATION"/>

configure-scopes 定義内の prefix 属性を指定することによって、 スコープ名のプレフィックスを変更することができます。 (デフォルトのプレフィックスは seam. です。)

デフォルトではこの方法で登録される Spring コンポーネントのインスタンスは @In を使って参照される場合に自動的には作成されません。 インスタンスを自動作成させるにはインジェクションポイントで @In(create=true) を指定して自動作成される特定 Bean を識別するか、 configure-scopesdefault-auto-create 属性を使って Seam スコープを使用する Spring Bean はすべて自動作成されるようにします。

この方法で定義された Seam スコープの Spring Bean は、 <seam:instance/> を使用することなく他の Spring Bean にインジェクト可能です。 ただし、 スコープインピーダンスが必ず維持されるよう十分に注意してください。 Spring で一般的に使用される方法は、 Bean 定義内での <aop:scoped-proxy/> の指定です。 しかし、 Seamスコープの Spring Bean は <aop:scoped-proxy/> との互換性がありません。 したがって、 単一の Bean に Seam スコープ Spring Beanをインジェクトする必要がある場合、 <seam:instance/>を使用しなければなりません。


<bean id="someSpringBean" class="SomeSpringBeanClass" scope="seam.CONVERSATION"/>

...

<bean id="someSingleton">
    <property name="someSeamScopedSpringBean">
        <seam:instance name="someSpringBean" proxy="true"/>
    </property>
</bean
>

Seam のパワフルな機能のひとつにその対話スコープと対話が生きている間 EntityManager をオープンにしておく機能があります。 これによりエンティティの分離や再併合に関連する多くの問題が解消され、 深刻な LazyInitializationException の発生を軽減することができます。 Spring は Web の一要求のスコープを越えて永続コンテキストを管理する方法は提供していません (OpenEntityManagerInViewFilter)。 このため、 Spring が JPA との統合に提供しているのとすべて同じツールを使った Seam 管理の永続コンテキストへのアクセスを Spring 開発者に持たせることができるとよいでしょう (PersistenceAnnotationBeanPostProcessorJpaTemplate など)。

Seam は提供される JPA ツールを使って Spring が Seam 管理永続コンテキストにアクセスする方法を提供します。 これにより Spring アプリケーションに対して対話スコープの永続コンテキスト機能を実現します。

この統合作業により次のような機能を実現します。

Spring の永続コンテキスト伝播モデルは EntityManagerFactory ごと一つの EntityManager しかオープンにしないため、 Seam 統合は EntityManagerFactory を Seam 管理永続コンテキストでラップすることで動作します。


<bean id="seamEntityManagerFactory" class="org.jboss.seam.ioc.spring.SeamManagedEntityManagerFactoryBean">
           <property name="persistenceContextName" value="entityManager"/>
</bean
>

「persistenceContextName」は Seam 管理の永続コンテキストコンポーネントの名前になります。 デフォルトではこの EntityManagerFactory には Seam コンポーネント名と同等の unitName があり、 この場合は「entityManager」になります。 別の unitName を与えたい場合は次のようにして persistenceUnitName を与えることができます。


<bean id="seamEntityManagerFactory" class="org.jboss.seam.ioc.spring.SeamManagedEntityManagerFactoryBean">
           <property name="persistenceContextName" value="entityManager"/>
        <property name="persistenceUnitName" value="bookingDatabase:extended"/>
</bean
>

これでこの EntityManagerFactory をいずれの Spring 提供のツールでも使用することができるようになります。 たとえば、 Spring の PersistenceAnnotationBeanPostProcessor を使用すると前とまったく同じになります。


<bean class="org.springframework.orm.jpa.support.PersistenceAnnotationBeanPostProcessor"/>

Spring では実際の EntityManagerFactory を定義するが Seam 管理の永続コンテキストを使用したい場合は defaultPersistenceUnitName プロパティを指定してデフォルトで使用したい persistenctUnitName を PersistenceAnnotationBeanPostProcessor に指示することができます。

applicationContext.xml は次に似たようなものになります。


<bean id="entityManagerFactory" class="org.springframework.orm.jpa.LocalEntityManagerFactoryBean">
        <property name="persistenceUnitName" value="bookingDatabase"/>
</bean>
<bean id="seamEntityManagerFactory" class="org.jboss.seam.ioc.spring.SeamManagedEntityManagerFactoryBean">
           <property name="persistenceContextName" value="entityManager"/>
        <property name="persistenceUnitName" value="bookingDatabase:extended"/>
</bean>
<bean class="org.springframework.orm.jpa.support.PersistenceAnnotationBeanPostProcessor">
        <property name="defaultPersistenceUnitName" value="bookingDatabase:extended"/>
</bean
>

component.xml は次に似たようなものになります。


<persistence:managed-persistence-context name="entityManager"
        auto-create="true" entity-manager-factory="#{entityManagerFactory}"/>

JpaTemplate および JpaDaoSupport は Seam 管理永続コンテキスト用となるため、 Seam 管理永続コンテキストに対して同じ方法で設定します。


<bean id="bookingService" class="org.jboss.seam.example.spring.BookingService">
        <property name="entityManagerFactory" ref="seamEntityManagerFactory"/>
</bean
>

Seam Spring 統合により Spring のツールを使った Seam 管理 Hibernate セッションへの完全アクセスに対応することもできます。 この統合は JPA 統合 に非常に似ています。

Spring の JPA 統合と同様に Spring の伝播モデルは一トランザクションの一EntityManagerFactory ごとに一つの EntityManager しか Spring ツールに対して利用できるようオープンにしません。 このため、 Seam Session 統合は proxy SessionFactory を Seam 管理の Hibernate セッションコンテキストでラップすることにより動作します。


<bean id="seamSessionFactory" class="org.jboss.seam.ioc.spring.SeamManagedSessionFactoryBean">
        <property name="sessionName" value="hibernateSession"/>
</bean
>

「sessionName」は persistence:managed-hibernate-session コンポーネントの名前になります。 これでこの SessionFactory はいずれの Spring 提供ツールでも使用することができるようになります。 この統合は SeamManagedSessionFactory で getCurrentInstance() を呼び出している場合であれば SessionFactory.getCurrentInstance() に対する呼び出しにも対応します。

アプリケーションの持つ Spring の ApplicationContext を起動するために Spring の ContextLoaderListener を使用することはできますが、 制約がいくつかあります。

これら 2 つの制約を克服するために Spring 統合には Spring ApplicationContext を起動する Seam コンポーネントが含まれています。 この Seam コンポーネントを使用するには、 <spring:context-loader/> の定義を components.xml に配置します。 config-locations 属性で使用する Spring コンテキストファイルの場所を指定します。 複数の設定ファイルが必要な場合は、 ネストされる <spring:config-locations/> エレメントに配置することができます。 これを行うには、 components.xml ファイルに複数の値エレメントを追加する基準に従ってください。


<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:spring="http://jboss.com/products/seam/spring"
            xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
            xsi:schemaLocation="http://jboss.com/products/seam/components
                                http://jboss.com/products/seam/components-2.1.xsd
                                http://jboss.com/products/seam/spring
                                http://jboss.com/products/seam/spring-2.1.xsd">

        <spring:context-loader config-locations="/WEB-INF/applicationContext.xml"/>

</components
>

Hibernate Search は、META-INF/persistence.xml または hibernate.cfg.xml のいずれかのファイルで設定します。

Hibernate Search の設定は、ほとんどの設定パラメータにおいて実用的なデフォルト設定がされています。手始めに、以下に最低限の永続ユニットの設定を示します。


<persistence-unit name="sample">
   <jta-data-source>java:/DefaultDS</jta-data-source>
   <properties>
      [...]
      <!-- use a file system based index -->
      <property name="hibernate.search.default.directory_provider" 
         value="org.hibernate.search.store.FSDirectoryProvider"/>
      <!-- directory where the indexes will be stored -->
      <property name="hibernate.search.default.indexBase" 
         value="/Users/prod/apps/dvdstore/dvdindexes"/>
   </properties>
</persistence-unit>

Hibernate アノテーションか、EntityManager 3.2.x (JBoss AS 4.2.GA に組み込まれているもの)を使用する予定なら、適切なイベントリスナーの設定も行う必要があります。


<persistence-unit name="sample">
   <jta-data-source>java:/DefaultDS</jta-data-source>
   <properties>
      [...]
      <!-- use a file system based index -->
      <property name="hibernate.search.default.directory_provider" 
                value="org.hibernate.search.store.FSDirectoryProvider"/>
      <!-- directory where the indexes will be stored -->
      <property name="hibernate.search.default.indexBase" 
                value="/Users/prod/apps/dvdstore/dvdindexes"/>

      <property name="hibernate.ejb.event.post-insert" 
                value="org.hibernate.search.event.FullTextIndexEventListener"/>
      <property name="hibernate.ejb.event.post-update" 
                value="org.hibernate.search.event.FullTextIndexEventListener"/>
      <property name="hibernate.ejb.event.post-delete" 
                value="org.hibernate.search.event.FullTextIndexEventListener"/>

   </properties>
</persistence-unit>

この設定ファイルに加えて、以下の jar ファイルがデプロイされます:

Hibernate Search は、エンティティを Lucence のインデックスに割り当てるために、アノテーションを使用します。詳細については、リファレンスマニュアル を参照してください。

Hibernate Search は、API と JPA/Hibernate のセマンティックスを完全に一体化しています。HQL と検索条件ベースの問い合わせの間の切り替えは、少しのコードを追加するだけで行うことができます。アプリケーションが使用するおもな API は、FullTextSession API です。(Hibernate の Session のサブクラスです)。

Hibernate Search が発生したときに、JBoss Seam は FullTextSession を注入します。

@Stateful

@Name("search")
public class FullTextSearchAction implements FullTextSearch, Serializable {
   @In FullTextSession session;
   public void search(String searchString) {
      org.apache.lucene.search.Query luceneQuery = getLuceneQuery();
      org.hibernate.Query query session.createFullTextQuery(luceneQuery, Product.class);
      searchResults = query
            .setMaxResults(pageSize + 1)
            .setFirstResult(pageSize * currentPage)
            .list();
   }
   [...]
}

注意

FullTextSessionorg.hibernate.Session を継承しますので、通常の Hibernate Session のように使用することが可能です。

Java Persistance API が使用された場合には、より円滑な統合が提案されます。

@Stateful

@Name("search")
public class FullTextSearchAction implements FullTextSearch, Serializable {
   
   @In FullTextEntityManager em;
   public void search(String searchString) {
      org.apache.lucene.search.Query luceneQuery = getLuceneQuery();
      javax.persistence.Query query = em.createFullTextQuery(luceneQuery, Product.class);
      searchResults = query
            .setMaxResults(pageSize + 1)
            .setFirstResult(pageSize * currentPage)
            .getResultList();
   }
   [...]
}

Hibernate Search が発生したときに、JBoss Seam は FullTextEntityManager を注入します。FullTextEntityManager は、検索を定義したメソッドを持つ EntityManager を継承します。また同様にして、FullTextSessionSession を継承します。

EJB 3.0 Session またはメッセージ駆動型Bean(Message Driven Bean) の注入が使用されたとき(たとえば、@PersistenceContext アノテーション経由で)、宣言文内で EntityManager インタフェースを FullTextEntityManager インタフェースに置き換えることはできません。しかしながら、注入される実装は FullTextEntityManager の実装になるでしょう。ダウンキャスト自体は可能です。

@Stateful

@Name("search")
public class FullTextSearchAction implements FullTextSearch, Serializable {
  
   @PersistenceContext EntityManager em;
   public void search(String searchString) {
      org.apache.lucene.search.Query luceneQuery = getLuceneQuery();
      FullTextEntityManager ftEm = (FullTextEntityManager) em;
      javax.persistence.Query query = ftEm.createFullTextQuery(luceneQuery, Product.class);
      searchResults = query
            .setMaxResults(pageSize + 1)
            .setFirstResult(pageSize * currentPage)
            .getResultList();
   }
   [...]
}

注意

Seam 以外で Hibernate Search に慣れるためには、Search.createFullTextSession を使用する必要がないことを覚えておいてください。

DVDStore か JBoss Seam の配布物である blog サンプルプログラムで、Hibernate Search の具体的な使用例を確認してください。

Configuration is a very boring topic and an extremely tedious pastime. Unfortunately, several lines of XML are required to integrate Seam into your JSF implementation and servlet container. There's no need to be too put off by the following sections; you'll never need to type any of this stuff yourself, since you can just copy and paste from the example applications!

最初に JSF と Seam を併用する場合に常に必要となる基本の設定について見ていくことにします。

当然 faces サーブレットが必要になります。


<servlet>
    <servlet-name
>Faces Servlet</servlet-name>
    <servlet-class
>javax.faces.webapp.FacesServlet</servlet-class>
    <load-on-startup
>1</load-on-startup>
</servlet>

<servlet-mapping>
    <servlet-name
>Faces Servlet</servlet-name>
    <url-pattern
>*.seam</url-pattern>
</servlet-mapping
>

(適宜 URL パターンを調整することができます。)

また、 Seam には web.xmlファイルに次の記述も必要になります。


<listener>
    <listener-class
>org.jboss.seam.servlet.SeamListener</listener-class>
</listener
>

このリスナーは Seam のブートストラップおよびセッションとアプリケーションコンテキストの破棄を行います。

JSF 実装の中には Seam の対話伝播と動作するサーバー側状態保存の実装が破損しているものがあります。 フォームサブミット中の対話伝播に関する問題が見られる場合はクライアント側状態保存に切り替えて見てください。 web.xml に次が必要となります。


<context-param>
    <param-name
>javax.faces.STATE_SAVING_METHOD</param-name>
    <param-value
>client</param-value>
</context-param
>

ビュー状態値の変異性に関する JSF 仕様には不明瞭な部分があります。 Seam は JSF ビュー状態を使用してその PAGE スコープを支えるため、 特定の場合に問題となる可能性があります。 JSF-RI でサーバー側状態保存を使用し PAGE スコープの Bean に任意のページの特定ビューに対するその正確な値を維持させたい場合には次のコンテキストパラメータを指定する必要があります。 そうしなければ、 ユーザー−が「戻る」ボタンを使用したときに PAGE スコープのコンポーネントは最新の値を持つことになります。 つまり「戻る」ページの値から変えていればその値が使われます。 ( 仕様に関する問題 を参照)。 要求ごとに JSFビューのシリアライズが発生し性能に影響するため、 この設定はデフォルトでは有効にされません。


<context-param>
        <param-name
>com.sun.faces.serializeServerState</param-name>
        <param-value
>true</param-value>
</context-param
>

Seam は基本的な操作の場合はサーブレットフィルタを必要としません。 ただし、 フィルタの使用に依存する機能がいくつかあります。 Seam ではわかりやすいように他の組み込み Seam コンポーネントを設定する場合と同じようにしてサーブレットフィルタを追加したり設定することができます。 この機能を利用するにはまず web.xml にマスターフィルタをインストールする必要があります。


<filter>
    <filter-name
>Seam Filter</filter-name>
    <filter-class
>org.jboss.seam.servlet.SeamFilter</filter-class>
</filter>

<filter-mapping>
    <filter-name
>Seam Filter</filter-name>
    <url-pattern
>/*</url-pattern>
</filter-mapping
>

Seam マスターフィルタは web.xml で指定される 一番目のフィルタでなければなりません。 これによりマスターフィルタが一番最初に実行されるようになります。

Seam フィルタはいくつかの共通の属性を持ちます。 これらに加えて以降で説明するパラメータを components.xml に設定することができます。

パターンは要求の URI パスに対してマッチングが行われる点 (HttpServletRequest.getURIPath() を参照)、 およびサーブレットコンテキスト名はマッチングが行われる前に削除される点に注意してください。

マスターフィルタを組み込むことにより、以下の組み込みフィルタを使用できるようになります。

RichFaces をプロジェクトに使用すると Seam は RichFaces Ajax フィルタをインストールしてその他すべての組み込みフィルタより先にこのフィルタがインストールされるようにします。 web.xml に手作業で RichFaces Ajax をインストールする必要はありません。

RichFaces Ajax フィルタは RichFaces jar 群がプロジェクトにある場合にのみインストールされます。

デフォルトの設定を上書きするには次のエントリを components.xml に追加します。 オプションは RichFaces Developer Guide に記載されているものと同じです。


<web:ajax4jsf-filter force-parser="true" 
                     enable-cache="true" 
                     log4j-init-file="custom-log4j.xml"
                     url-pattern="*.seam"/>

We need to apply the SeamInterceptor to our Seam components. The simplest way to do this across an entire application is to add the following interceptor configuration in ejb-jar.xml:


<interceptors>
    <interceptor>
        <interceptor-class
>org.jboss.seam.ejb.SeamInterceptor</interceptor-class>
    </interceptor>
</interceptors>
   
<assembly-descriptor>
    <interceptor-binding>
        <ejb-name
>*</ejb-name>
        <interceptor-class
>org.jboss.seam.ejb.SeamInterceptor</interceptor-class>
    </interceptor-binding>
</assembly-descriptor>

Seam needs to know where to go to find session beans in JNDI. One way to do this is specify the @JndiName annotation on every session bean Seam component. However, this is quite tedious. A better approach is to specify a pattern that Seam can use to calculate the JNDI name from the EJB name. Unfortunately, there is no standard mapping to global JNDI defined in the EJB3 specification, so this mapping is vendor-specific. We usually specify this option in components.xml.

JBossアプリケーションサーバーでは、次のパターンが正しいです。


<core:init jndi-name="myEarName/#{ejbName}/local" />

Where myEarName is the name of the EAR in which the bean is deployed.

Outside the context of an EAR (when using the JBoss Embeddable EJB3 container), the following pattern is the one to use:


<core:init jndi-name="#{ejbName}/local" />

You'll have to experiment to find the right setting for other application servers. Note that some servers (such as GlassFish) require you to specify JNDI names for all EJB components explicitly (and tediously). In this case, you can pick your own pattern ;-)

In an EJB3 environment, we recommend the use of a special built-in component for transaction management, that is fully aware of container transactions, and can correctly process transaction success events registered with the Events component. If you don't add this line to your components.xml file, Seam won't know when container-managed transactions end:


<transaction:ejb-transaction/>

Seam ではデフォルトの JPA プロバイダとして Hibernate がパッケージ化され、設定されています。 別の JPA プロバイダを使用する必要がある場合は seam に指示しなければなりません。

Seam への別の JPA プロバイダ情報の指示は 2 種類いずれかの方法で行うことができます。

アプリケーションの components.xml を更新します。 これにより汎用 PersistenceProvider は hibernate バージョンより優先となります。 次をこのファイルに追加するだけです。


<component name="org.jboss.seam.persistence.persistenceProvider" 
           class="org.jboss.seam.persistence.PersistenceProvider"
           scope="stateless">
</component
>

JPA プロバイダの非標準の機能を利用したい場合は PersistenceProvider の独自の実装を書く必要があります。 HibernatePersistenceProvider を起点として使用します (コミュニティに貢献するのも忘れないでくださいね)。 つぎに前述した通り seam にそれを使うよう指示する必要があります。


<component name="org.jboss.seam.persistence.persistenceProvider" 
           class="org.your.package.YourPersistenceProvider">
</component
>

あとは正しいプロバイダクラスおよび使用するプロバイダが必要とするプロパティで persistence.xml を更新するだけです。 新しいプロバイダの jar ファイル群をアプリケーションでパッケージ化する必要があればそれも忘れないようにしてください。

Java EE 5 環境で実行している場合は Seam を使いはじめるのに必要な設定はこれだけです。

EAR にこれらすべてをパッケージ化したらアーカイブの構造は以下のようになります。

my-application.ear/
    jboss-seam.jar
    lib/
        jboss-el.jar
    META-INF/
        MANIFEST.MF
        application.xml
    my-application.war/
        META-INF/
            MANIFEST.MF
        WEB-INF/
            web.xml
            components.xml
            faces-config.xml
            lib/
                jsf-facelets.jar
                jboss-seam-ui.jar
        login.jsp
        register.jsp
        ...
    my-application.jar/
        META-INF/
            MANIFEST.MF
            persistence.xml
        seam.properties
        org/
            jboss/
                myapplication/
                    User.class
                    Login.class
                    LoginBean.class
                    Register.class
                    RegisterBean.class
                    ...

jboss-seam.jar を ejb モジュールとして META-INF/application.xml で宣言しなければなりません。 jboss-el.jar は EAR の lib ディレクトリに配置されるはずです (EAR クラスパスに配置します)。

jBPM または Drools を使用したい場合は EAR の lib ディレクトリに必要な jar 群を含ませなければなりません。

facelets を使用する場合 (推奨) は WARのWEB-INF/libディレクトリに jsf-facelets.jarを含める必要があります。

Seam のタグライブラリを使用する場合には (ほとんどの Seam アプリケーションで使用されます)、 WAR ファイルの WEB-INF/lib ディレクトリに jboss-seam-ui.jar を含める必要があります。 PDFや email のタグライブラリを使用する場合には、 WEB-INF/libjboss-seam-pdf.jar または jboss-seam-mail.jar を含める必要があります。

Seam デバッグページを使用する (facelets を使用している場合のみ利用可能) 場合には WARの WEB-INF/libディレクトリにjboss-seam-debug.jarを含めます。

サンプルアプリケーションには EJB 3.0をサポートする Java EEコンテナにデプロイ可能ないくつかの Seam アプリケーションがふくまれています。

設定に関するトピックはこれですべてですと言いたいところなんですが、 実はまた3 分の一しか説明していません。 退屈な設定の説明ばかりであきてしまった場合は残りのセクションは飛ばしてあとでもう一度読み直して頂いても構いません。

Seam は EJB 3.0 の使用にまだ思い切りがつかない方にも便利です。 このような場合には EJB 3.0 永続性ではなく Hibernate3 か JPA を使用し、 セッション Bean の代わりにプレーン JavaBean を使用するとよいでしょう。 セッション Bean のいくつかの優れた機能は使用できませんが、 一旦決心がついたら EJB 3.0 への移行が非常に簡単になりますし、 それまでの間は Seam 固有の宣言的な状態管理アーキテクチャを利用することができます。

Seam JavaBean コンポーネントはセッション Bean のような宣言的トランザクション境界設定は提供しません。 手作業で JTA UserTransaction を使用するか、 宣言的に Seam の @Transactional アノテーションを使って管理することが できます。 ただし JavaBean と Hibernate を使用する場合、ほとんどのアプリケーションは Seam 管理のトランザクションを使用します。

Seam ディストリビューションには、EJB3 の代わりに Hibernate や JavaBean を使用した 予約サンプルアプリケーションが含まれています。 このサンプルアプリケーションはどんなJ2EEアプリケーションサーバーでも すぐにデプロイ可能です。

JBoss Embedded により Java EE 5 アプリケーションサーバーのコンテキストの外側で EJB 3 のコンポーネントを実行することができるようになります。 これには限られませんが、 特にテストに便利です。

Seam 予約サンプルアプリケーションには TestNG 統合テストスィートが含まれ、 SeamTest を通じて JBoss Embedded で実行します。

この予約サンプルアプリケーションは Tomcat にもデプロイ可能です。

Embedded JBoss を正しく動作させるには Seam アプリケーション用の Tomcat にインストールしなければなりません。 Embedded JBoss は JDK 5 または JDK 6 で実行します (JDK 6 の使い方については 項40.1. 「JDK の依存性」 を参照)。 Embedded JBoss は ここ でダウンロードできます。 Embedded JBoss の Tomcat 6 へのインストール手順は非常にシンプルです。 まず、 Embedded JBoss JAR 群と設定ファイル群を Tomcat にコピーします。

  • jndi.properties ファイルを除き、 Embedded JBoss の bootstrap ディレクトリと lib ディレクトリの配下にある全ファイルとディレクトリを Tomcat の lib ディレクトリにコピーします。

  • Tomcat の lib ディレクトリから annotations-api.jar ファイルを削除します。

次に、 Embedded JBoss 固有の機能を追加するため 2 つの設定ファイルを更新する必要があります。

  • Embedded JBoss リスナー EmbeddedJBossBootstrapListenerconf/server.xml に追加します。 このファイル内の他のすべてのリスナーの後ろに現れなければなりません。

    
    <Server port="8005" shutdown="SHUTDOWN">

      <!-- Comment these entries out to disable JMX MBeans support used for the 
           administration web application -->
      <Listener className="org.apache.catalina.core.AprLifecycleListener" />
      <Listener className="org.apache.catalina.mbeans.ServerLifecycleListener" />
      <Listener className="org.apache.catalina.mbeans.GlobalResourcesLifecycleListener" />
      <Listener className="org.apache.catalina.storeconfig.StoreConfigLifecycleListener"/>
    
    <!-- Add this listener -->
      <Listener className="org.jboss.embedded.tomcat.EmbeddedJBossBootstrapListener"/>
  • WAR ファイルのスキャンは WebinfScanner リスナーを conf/context.xml に追加することで有効になるはずです。

    
    <Context>
        <!-- Default set of monitored resources -->
        <WatchedResource
    >WEB-INF/web.xml</WatchedResource>
            
        <!-- Uncomment this to disable session persistence across Tomcat restarts -->
        <!--
        <Manager pathname="" />
        -->
    
    <!-- Add this listener -->
      <Listener className="org.jboss.embedded.tomcat.WebinfScanner"/>
    
    </Context
    >
  • If you are using JDK 6, you must set the Java option sun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax to true in Tomcat's startup script (either catalina.bat or catalina.sh):

    set JAVA_OPTS=%JAVA_OPTS% -Djava.util.logging.manager=org.apache.juli.ClassLoaderLogManager -Djava.util.logging.config.file="%CATALINA_BASE%\conf\logging.properties" -Dsun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax=true

設定オプションの詳細については Embedded JBoss Tomcat 統合 wiki エントリ を参照してください。

Seam の jBPM 統合はデフォルトではインストールされないため組み込みコンポーネントをインストールすることにより jBPM を有効にする必要があります。 また、 使用するプロセスとページフローの定義を components.xml で明示的に記載する必要があります。


<bpm:jbpm>
    <bpm:pageflow-definitions>
        <value
>createDocument.jpdl.xml</value>
        <value
>editDocument.jpdl.xml</value>
        <value
>approveDocument.jpdl.xml</value>
    </bpm:pageflow-definitions>
    <bpm:process-definitions>
        <value
>documentLifecycle.jpdl.xml</value>
    </bpm:process-definitions>
</bpm:jbpm
>

ページフローのみの指定であれば、これ以上の設定は不要です。ビジネスプロセス定義を利用する場合、 jBPM 設定および jBPM 用の Hibernate 設定も用意する必要があります。Seam DVD Store demoは Seam で機能する jbpm.cfg.xmlhibernate.cfg.xmlを含めた サンプルです。


<jbpm-configuration>

  <jbpm-context>
    <service name="persistence">
       <factory>
          <bean class="org.jbpm.persistence.db.DbPersistenceServiceFactory">
             <field name="isTransactionEnabled"
><false/></field>
          </bean>
       </factory>
    </service>
    <service name="tx" factory="org.jbpm.tx.TxServiceFactory" />
    <service name="message" factory="org.jbpm.msg.db.DbMessageServiceFactory" />
    <service name="scheduler" factory="org.jbpm.scheduler.db.DbSchedulerServiceFactory" />
    <service name="logging" factory="org.jbpm.logging.db.DbLoggingServiceFactory" />
    <service name="authentication" 
             factory="org.jbpm.security.authentication.DefaultAuthenticationServiceFactory" />
  </jbpm-context>

</jbpm-configuration
>

ここでのもっとも重要なことは、jBPMトランザクション制御は無効になっているということです。 Seam、あるいはEJB3がJTAトランザクションを制御するべきです。

ステートフルセッション Bean のタイムアウトは HTTP セッションのタイムアウトより高く設定することが非常に重要となります。 これをしないと SFSB がユーザーの HTTP セッションが終了する前にタイムアウトする可能性があります。 JBoss Application Server はセッション Bean タイムアウトがデフォルトでは 30 分になり、 server/default/conf/standardjboss.xml (default は各自の設定セット名に置き換えてください) で設定されています。

デフォルトの SFSB タイムアウトは LRUStatefulContextCachePolicy キャッシュ設定内の max-bean-life の値を変更して調整することができます。


<container-cache-conf>
    <cache-policy
>org.jboss.ejb.plugins.LRUStatefulContextCachePolicy</cache-policy>
    <cache-policy-conf>
        <min-capacity
>50</min-capacity>
        <max-capacity
>1000000</max-capacity>
        <remover-period
>1800</remover-period>

        <!-- SFSB timeout in seconds; 1800 seconds == 30 minutes -->
        <max-bean-life
>1800</max-bean-life
>  

        <overager-period
>300</overager-period>
        <max-bean-age
>600</max-bean-age>
        <resizer-period
>400</resizer-period>
        <max-cache-miss-period
>60</max-cache-miss-period>
        <min-cache-miss-period
>1</min-cache-miss-period>
        <cache-load-factor
>0.75</cache-load-factor>
    </cache-policy-conf>
</container-cache-conf
>

デフォルトの HTTP セッションタイムアウトは、 JBoss 4.0.x なら server/default/deploy/jbossweb-tomcat55.sar/conf/web.xml で、 JBoss 4.2.x なら server/default/deploy/jboss-web.deployer/conf/web.xml でそれぞれ変更することができます。 このファイルの次のエントリで、 すべてのウェブアプリケーションのデフォルトセッションタイムアウトを制御します。


<session-config>
    <!-- HTTP Session timeout, in minutes -->
    <session-timeout
>30</session-timeout>
</session-config
>

使用するアプリケーション用にこの値を上書きするにはこのエントリをそのアプリケーションの web.xml に含めるだけです。

Seam はリソースの起動時に /seam.properties/META-INF/components.xml、 または /META-INF/seam.properties を含むすべての jar をスキャンします。 たとえば、 @Name アノテーションが付与されたクラスはすべて Seam コンポーネントとして Seam に登録されます。

また、 Seam にカスタムのリソースを処理させたい場合があります。 一般的な使用例としては特定のアノテーションを処理することで、 Seam はこれに対する固有のサポートを提供します。 まず Seam に /META-INF/seam-deployment.properties で処理するアノテーションを指示します。

# A colon-separated list of annotation types to handle
org.jboss.seam.deployment.annotationTypes=com.acme.Foo:com.acme.Bar

するとアプリケーション起動時に @Foo アノテーションが付くすべてのクラスを捕らえることができます。

@Name("fooStartup")
@Scope(APPLICATION)
@Startup
public class FooStartup {

   @In("#{deploymentStrategy.annotatedClasses['com.acme.Foo']}")
   private Set<Class<Object
>
> fooClasses;
   
   @In("#{hotDeploymentStrategy.annotatedClasses['com.acme.Foo']}")
   private Set<Class<Object
>
> hotFooClasses;

   @Create
   public void create() {
      for (Class clazz : fooClasses) {
         handleClass(clazz);
      }
      for (Class clazz : hotFooClasses) {
         handleClass(clazz);
      }
   }

}

また、 あらゆる リソースを処理することができます。 たとえば、 .foo.xml 拡張子が付くファイルすべてを処理する場合、 カスタムのデプロイメントハンドラを記述する必要があります。

public class FooDeploymentHandler implements DeploymentHandler {
        
   private Set<InputStream
> files = new HashSet<InputStream
>();
        
   public String getName() {
      return "fooDeploymentHandler";
   }
   
   public Set<InputStream
> getFiles() {
      return files;
   }
   
   public void handle(String name, ClassLoader classLoader) {
      if (name.endsWith(".foo.xml")) {
         files.add(classLoader.getResourceAsStream(name));
      }
   }
}

ここではサフィックス .foo.xml が付くすべてのファイルの一覧を作成しているだけです。

つぎにデプロイメントハンドラを Seam に登録する必要があります。 /META-INF/seam-deployment.properties で行います。

# For standard deployment
org.jboss.seam.deployment.deploymentHandlers=com.acme.FooDeploymentHandler
# For hot deployment
org.jboss.seam.deployment.hotDeploymentHandlers=com.acme.FooDeploymentHandler

コンマで区切った一覧を使うと複数のデプロイメントハンドラを登録することができます。

Seam は内部的にデプロイメントハンドラを使ってコンポーネントや名前空間をインストールするため、 handle() が Seam のブートストラップの早い時点で呼ばれるので、多くの場合に不便かもしれません。 ただし、 APPLICATION スコープのコンポーネントの起動中にデプロイメントハンドラに簡単にアクセスすることができます。

@Name("fooStartup")
@Scope(APPLICATION)
@Startup
public class FooStartup {

   @In("#{deploymentStrategy['fooDeploymentHandler']}")
   private MyDeploymentHandler myDeploymentHandler;
   
   @In("#{hotDeploymentStrategy['fooDeploymentHandler']}")
   private MyDeploymentHandler myHotDeploymentHandler;

   @Create
   public void create() {
      for (InputStream is : myDeploymentHandler.getFiles()) {
         handleFooXml(is);
      }
      for (InputStream is : myHotDeploymentHandler.getFiles()) {
         handleFooXml(is);
      }
   }

}

Seam アプリケーションを記述する場合、数多くのアノテーションを使用することになります。 Seam ではアノテーションを使用して宣言的なプログラミングを実現することができます。使用するアノテーションのほとんどは EJB 3.0 仕様で定義されています。データ検証用のアノテーションは Hibernate Validator パッケージで定義されています。そして、 Seam は Seam 独自のアノテーションセットを持っており、これについてはこの章で説明します。

これらのアノテーションはすべてパッケージ org.jboss.seam.annotations で定義されます。

アノテーションの最初のグループでは Seam コンポーネントを定義することができます。これらのアノテーションはコンポーネントクラスで見られます。

@Name
@Name("componentName")

クラスに対して Seam コンポーネント名を定義します。このアノテーション は Seam の全コンポーネントに必要になります。

@Scope
@Scope(ScopeType.CONVERSATION)

コンポーネントのデフォルトコンテキストを定義します。 可能な値は ScopeType の列挙、すなわち、 EVENT, PAGE, CONVERSATION, SESSION, BUSINESS_PROCESS, APPLICATION, STATELESS で定義されます。

スコープが明示的に指定されていない場合、 デフォルトはコンポーネントタイプにより異なってきます。 ステートレスセッション Bean の場合、 デフォルトは STATELESS になります。 エンティティ bean およびステートフルセッション Bean なら、 デフォルトは CONVERSATION になり、 JavaBeans のデフォルトは EVENT になります。

@Role
@Role(name="roleName", scope=ScopeType.SESSION)

Seam コンポーネントを複数のコンテキスト変数に結合できるようにします。 @Name/@Scope アノテーションは「デフォルトロール」を定義します。 各 @Role アノテーションは追加ロールを定義します。

@Roles
@Roles({

        @Role(name="user", scope=ScopeType.CONVERSATION),
        @Role(name="currentUser", scope=ScopeType.SESSION)
   })

複数の追加ロールを指定することができるようになります。

@BypassInterceptors
@BypassInterceptors

特定のコンポーネントまたはメソッドにおける、すべてのインタセプタを無効にします。

@JndiName
@JndiName("my/jndi/name")

Seam が EJB コンポーネントのルックアップに使用する JNDI 名を指定します。 JNDI 名が明示的に指定されない場合、 Seam は org.jboss.seam.core.init.jndiPattern で指定される JNDI パターンを使用します。

@Conversational
@Conversational

対話スコープのコンポーネントが対話用であることを指定します。つまり長期対話が起こっていない限り、そのコンポーネントのメソッドを呼ぶことができません。

@PerNestedConversation
@PerNestedConversation

対話スコープのコンポーネントのスコープを、そのコンポーネントがインスタンス化された親対話だけに制限します。そのコンポーネントのインスタンスはネストされた子対話からは見えません。子対話は独自のインスタンスを持つことになります。

警告:これはおかしな定義です。なぜならこれは要求サイクルのある部分ではコンポーネントが見え、その後見えなくなるということを意味しています。アプリケーションでこの機能を使うことは推奨しません!

@Startup
@Scope(APPLICATION) @Startup(depends="org.jboss.seam.bpm.jbpm")

アプリケーションスコープのコンポーネントは初期化時に直ちに開始されることを指定します。 主に、 JNDI、 データソースなどの重要なインフラストラクチャをブートストラップする特定の組み込みコンポーネントに使用されます。

@Scope(SESSION) @Startup

セッションスコープのコンポーネントはセッション作成時に直ちに開始されることを指定します。

@Install
@Install(false)

コンポーネントがデフォルトでインストールされる必要があるかどうかを指定します。 @Install アノテーションが無い場合、コンポーネントはインストールが必要であるという意味になります。

@Install(dependencies="org.jboss.seam.bpm.jbpm")

コンポーネントは依存関係としてリストされているコンポーネント群もインストールされる場合にのみインストールされることを指定します。

@Install(genericDependencies=ManagedQueueSender.class)

特定のクラスで実装されたコンポーネントがインストールされている場合にのみ、コンポーネントがインストールされることを指定します。 依存するコンポーネントの名前が不定である場合に便利です。

@Install(classDependencies="org.hibernate.Session")

コンポーネントが、指定されたクラスがクラスパス内にある場合にのみインストールされることを指定します。

@Install(precedence=BUILT_IN)

そのコンポーネントの優先度を指定します。 同じ名前のコンポーネントが複数存在する場合、 より高い優先度を持つコンポーネントがインストールされます。 定義される優先度の値は次のとおりです (昇順) :

@Synchronized
@Synchronized(timeout=1000)

コンポーネントが複数のクライアントによって同時にアクセスされること、 Seam は要求をシリアライズすることを指定します。 要求が特定のタイムアウト期間内にコンポーネントでロックを取得できないと例外が発生します。

@ReadOnly
@ReadOnly

JavaBean コンポーネントまたはコンポーネントメソッドが呼び出しの終わりで状態の複製を必要としないことを指定します。

@AutoCreate
@AutoCreate

コンポーネントが自動的に生成されるよう指定します。クライアントが create=true を指定していなくても生成されます。

次の二つのアノテーションはバイジェクションを制御します。 これらの属性はコンポーネントインスタンス変数またはプロパティのアクセサメソッドに指定できます。

@In
@In

コンポーネントの属性が各コンポーネント呼び出しの開始時にコンテキスト変数からインジェクトされることを指定します。 コンテキスト変数が null の場合、 例外が発生します。

@In(required=false)

コンポーネントの属性が各コンポーネント呼び出しの開始時にコンテキスト変数からインジェクトされることを指定します。 コンテキスト変数は null でも構いません。

@In(create=true)

コンポーネント属性がコンポーネント呼び出しの開始時にコンテキスト変数からインジェクトされることを指定します。コンテキスト変数が null の場合、コンポーネントのインスタンスが Seam によって生成されます。

@In(value="contextVariableName")

アノテーションを付けられたインスタンス変数名を使用せず、 コンテキスト変数名を明示的に指定します。

@In(value="#{customer.addresses['shipping']}")

コンポーネント属性が各コンポーネント呼び出しの開始時に JSF EL 式を評価することでインジェクトされることを指定します。

@Out
@Out

Seam コンポーネントであるコンポーネント属性が呼び出しの終わりでそのコンテキスト変数にアウトジェクトされることを指定します。 属性が null の場合、 例外が発生します。

@Out(required=false)

Seam コンポーネントであるコンポーネント属性が呼び出しの終わりでそのコンテキスト変数にアウトジェクトされることを指定します。 属性は null でも構いません。

@Out(scope=ScopeType.SESSION)

Seam コンポーネントタイプではないコンポーネント属性が呼び出しの終わりで特定スコープにアウトジェクトされることを指定します。

明示的にスコープが指定されていない場合、 代わりに @Out 属性を持つコンポーネント自体のスコープが使用されます (またはコンポーネントがステートレスであれば EVENT) 。

@Out(value="contextVariableName")

アノテーションを付けられたインスタンス変数名を使用せず、 コンテキスト変数名を明示的に指定します。

これらのアノテーションは同時に利用されます。 例:

@In(create=true) @Out private User currentUser;

The next annotation supports the manager component pattern, where a Seam component that manages the lifecycle of an instance of some other class that is to be injected. It appears on a component getter method.

The next annotation supports the factory component pattern, where a Seam component is responsible for initializing the value of a context variable. This is especially useful for initializing any state needed for rendering the response to a non-faces request. It appears on a component method.

@Factory
@Factory("processInstance") public void createProcessInstance() { ... }

コンテキスト変数に値がない場合に、 このコンポーネントのメソッドが指定コンテキスト変数の値の初期化に使用されることを指定します。 このスタイルは void を返すメソッドと併用します。

@Factory("processInstance", scope=CONVERSATION) public ProcessInstance createProcessInstance() { ... }

コンテキスト変数に値がない場合、 Seam が指定コンテキスト変数の値の初期化に使用する値をこのメソッドが返すことを指定します。 このスタイルは値を返すメソッドと併用します。 明示的にスコープが指定されていない場合、 @Factory メソッドを持つコンポーネント自体のスコープが使用されます (そのコンポーネントがステートレスではない場合。 コンポーネントがステートレスの場合はEVENT コンテキストが使用されます) 。

Log をインジェクトするアノテーション:

最後のアノテーションは、要求パラメータ値をインジェクトします:

これらのアノテーションにより、 コンポーネントがそのコンポーネント自体のライフサイクルイベントに対して反応することができるようになります。 各コンポーネントクラスごとにそれぞれ一つのアノテーションのみ定義できます。

これらのアノテーションは宣言的対話の境界を設定します。 これらは Seam コンポーネントのメソッド上、通常はアクションリスナーメソッドに付与されます。

すべての Web 要求はそれに関連する対話的コンテキストを持っています。 ほとんどの対話は要求の終了と同時に終了します。 複数の要求にわたる対話が必要であれば、@Begin を付けたメソッドを呼び出すことで、 長期対話 (long-running conversation) に昇格させなければなりません。

@Begin
@Begin

このメソッドが例外および null 以外の結果 (outcome) を返したら長期対話が開始することを指定します。

@Begin(join=true)

長期対話がすでに開始されている場合、 対話コンテキストが単に伝播されることを指定します。

@Begin(nested=true)

長期対話がすでに開始されている場合、 新たにネストされた対話コンテキストが開始することを指定します。 次の @End が出現したときにネストされた対話が終了し、外側の対話が再開します。同じ外側の対話において、複数のネストされた対話が同時に存在することは全く問題ありません。

@Begin(pageflow="process definition name")

この対話のためのページフローを定義する jBPM プロセス定義の名前を定義します。

@Begin(flushMode=FlushModeType.MANUAL)

Seam 管理の永続コンテキストのフラッシュモードを指定します。 flushMode=FlushModeType.MANUALアトミックな対話 (atomic conversation) をサポートします。 この場合、 flush () (通常、 対話終了時に呼び出される) の明示的な呼び出しが起きるまで、 すべての書き込み操作は対話コンテキスト内にキューイングされます。

  • join — 長期対話が既に始まっている場合の動作を指定します。true ならば、コンテキストが伝播されます。 false ならば、例外がスローされます。デフォルトは false です。nested=true が指定されている場合は、この設定は無視されます。

  • nested — 長期対話が既に開始されている場合、ネストした対話が開始されることを指定します。

  • flushMode — この対話で作成される Seam 管理の Hibernate セッション、または JPA 永続コンテキストのフラッシュモードをセットします。

  • pagefloworg.jboss.seam.bpm.jbpm.pageflowDefinitions によってデプロイされた jBPM プロセス定義のプロセス定義名です。

@End
@End

このメソッドが例外および null 以外の結果 (outcome) を返す場合、 長期対話が終了することを指定します。

@StartTask
@StartTask

jBPM タスクを「開始」します。 このメソッドが例外および null 以外の結果 (outcome) を返すとき、 長期対話を開始することを指定します。 この対話は指定の要求パラメータ中で指定される jBPM タスクと関連しています。 この対話のコンテキスト内で、 タスクインスタンスのビジネスプロセスインスタンスに対して、 ビジネスプロセスコンテキストも定義されます。

@BeginTask
@BeginTask

完了していない jBPM タスクの処理を再開します。 このメソッドが例外および null 以外の結果 (outcome) を返すとき、 長期対話が開始することを指定します。 この対話は指定の要求パラメータ中で指定される jBPM タスクと関連しています。 この対話のコンテキスト内で、 タスクインスタンスのビジネスプロセスインスタンスに対して、 ビジネスプロセスコンテキストも定義されます。

@EndTask
@EndTask

jBPM タスクを「終了」します。 このメソッドが null 以外の結果 (outcome) を返すとき、 長期対話は終了し、 現在のタスクが完了することを指定します。 jBPM 遷移を引き起こします。 アプリケーションが transition と呼ばれる組み込みコンポーネントの Transition.setName () を呼んでいない限り、 引き起こされる実際の遷移はデフォルトの遷移になります。

@EndTask(transition="transitionName")

指定された jBPM 遷移を引き起こします。

@CreateProcess
@CreateProcess(definition="process definition name")

メソッドが例外なしに null 以外の結果 (outcome) を返すとき、 新しい jBPM プロセスインスタンスを作成します。 ProcessInstance オブジェクトは processInstance というコンテキスト変数として使用できます。

@ResumeProcess
@ResumeProcess(processIdParameter="processId")

メソッドが例外または null 以外の結果 (outcome) を返すとき、 既存の jBPM プロセスインスタンスのスコープに再度入ります。 ProcessInstance オブジェクトは processInstance というコンテキスト変数で使用できます。

@Transition
@Transition("cancel")

メソッドが null 以外の結果を返すときはいつも、現在の jBPM プロセスインスタンス内で遷移にシグナルを送るように、メソッドをマークします。

Seam は特定のアクションリスナーの結果 (outcome) に対して JTA トランザクションのロールバックを強制するアノテーションを提供します。

@Transactional
@Transactional

JavaBean コンポーネントにセッション Bean コンポーネントのデフォルト動作と同じようなトランザクション動作を持たせることを指定します。 例えば、 メソッド呼び出しはトランザクション内で起こるべきであり、 メソッドが呼び出されたときにトランザクションが存在しない場合は、 トランザクションがそのメソッドのためだけに開始されます。 このアノテーションはクラスレベルでもメソッドレベルでも適用可能です。

EJB 3.0 コンポーネントではこのアノテーションを使わずに、 @TransactionAttribute を使ってください!

@ApplicationException
@ApplicationException

javax.ejb.ApplicationException と同義で、Java EE 5 より前の環境で使用されます。例外に対して適用され、それがアプリケーション例外であり、クライアントに直接(つまりラップせずに)伝えられるべきであるということを指定します。

EJB 3.0 コンポーネントではこのアノテーションを使わずに、@javax.ejb.ApplicationException を代わりに使ってください

@Interceptors
@Interceptors({DVDInterceptor, CDInterceptor})

javax.interceptors.Interceptors と同義で、Java EE 5 より前の環境で使用されます。これはメタアノテーションとしてのみ使用できることに注意してください。クラスまたはメソッドに対して、インタセプタの順序付けられたリストを宣言します。

EJB 3.0 コンポーネントではこのアノテーションを使わずに、@javax.interceptor.Interceptors を代わりに使ってください

これらのアノテーションは主に JavaBean Seam コンポーネントに対して有用です。EJB 3.0 コンポーネントを使う場合は、標準 Java EE5 アノテーションを使うべきです。

以下のアノテーションで JSF をより簡単に使えるようになります。

以下のアノテーションはステートフルセッション Bean を使ったクリック可能リストの実装を容易にします。 これらのアノテーションは属性に付与されます。

@DataModel
@DataModel("variableName")

List, Map, Set または Object[] 型のプロパティを JSF DataModel として、所有しているコンポーネントのスコープへアウトジェクトします(所有しているコンポーネントが STATELESS の場合は EVENT スコープ)。Map の場合、DataModel の各行は Map.Entry です。

@DataModelSelection
@DataModelSelection

JSF DataModel から選択された値をインジェクトします(これは DataModel の Collection の要素、または Map の値です)。コンポーネントにひとつしか @DataModel 属性が定義されていなければ、その DataModel から選択された値がインジェクトされます。そうでなければ、各 @DataModel のコンポーネント名を、各 @DataModelSelection の value 属性に指定しなければいけません。

関連付けられた @DataModelPAGE スコープが指定されている場合、 DataModel Selection がインジェクトされるのに加え、関連付けられた DataModel もインジェクトされます。このとき、@DataModel でアノテーションを付けられたプロパティが getter メソッドだった場合、プロパティの setter メソッドも Seam コンポーネントのビジネスAPIでなければいけません。

@DataModelSelectionIndex
@DataModelSelectionIndex

JSF DataModel の選択されたインデックスをコンポーネントの属性として公開します(これは DataModel の Collection の行番号、または Map のキーです)。コンポーネントにひとつしか @DataModel 属性が定義されていなければ、その DataModel から選択された値がインジェクトされます。そうでなければ、各 @DataModel のコンポーネント名を、各 @DataModelSelectionIndex の value 属性に指定しなければいけません。

本章では Seam の組み込みコンポーネント、 その設定プロパティについて説明していきます。 組み込みコンポーネントは components.xml ファイルに記載がなくても作成されますが、 デフォルトのプロパティを上書きするまたは特定タイプの 1 つ以上のコンポーネントを指定する必要がある場合は components.xml を使用します。

@Name を使って独自のクラスで組み込みコンポーネントの名前を指定すると、 組み込みコンポーネントを独自の実装に簡単に置き換えることができます。

これらのコンポーネントが役に立つ機会はあまりありません。

org.jboss.seam.faces.facesMessages

ブラウザリダイレクト全体に伝播するよう faces が正しくメッセージングできるようにします。

org.jboss.seam.faces.redirect

パラメータつきでリダイレクトを行う場合に便利な API です (特にブックマーク可能な検索結果画面などに役立ちます)。

org.jboss.seam.faces.httpError

HTTP エラーを送信する場合に便利な API です。

org.jboss.seam.core.events

@Observer のメソッドまたは components.xml 内のメソッドバインディング経由で監視できるイベントを引き起こす API です。

org.jboss.seam.core.interpolator

Strings に JFS EL 表現の値を補完するための API です。

org.jboss.seam.core.expressions

値とメソッドバインティングを作成するための API です。

org.jboss.seam.core.pojoCache

JBoss Cache PojoCache インスタンスの管理コンポーネントです。

これらコンポーネントはすべて常にインストールされます。

次のコンポーネントグループは Seam を使用した国際化ユーザーインタフェースのビルドを容易にします。

org.jboss.seam.core.locale

Seam ロケールです。

org.jboss.seam.international.timezone

Seam のタイムゾーンです。 タイムゾーンはセッションスコープです。

org.jboss.seam.core.resourceBundle

Seam リソースバンドルです。 リソースバンドルはステートレスになります。 Seam リソースバンドルは Java リソースバンドルの一覧内のキーの深さ優先検索を行います。

org.jboss.seam.core.resourceLoader

リソースローダーはアプリケーションリソースおよびリソースバンドルへのアクセスを提供します。

org.jboss.seam.international.localeSelector

設定時間またはランタイム時のユーザーのいずれかでロケール選択をサポートします。

org.jboss.seam.international.timezoneSelector

設定時間またはランタイム時のユーザーのいずれかでタイムゾーン選択をサポートします。

org.jboss.seam.international.messages

Seam リソースバンドル内で定義されるメッセージテンプレートからレンダリングされる国際化メッセージを含んでいるマップです。

org.jboss.seam.theme.themeSelector

設定時間またはランタイム時のユーザーのいずれかでテーマ選択をサポートします。

org.jboss.seam.theme.theme

テーマエントリを含んでいるマップです。

これらコンポーネントはすべて常にインストールされます。

次のコンポーネントグループを使うとアプリケーションまたはユーザーインタフェースにより対話の制御を行うことができるようになります。

org.jboss.seam.core.conversation

現在の Seam 対話の属性をアプリケーション制御するための API です。

org.jboss.seam.core.conversationList

対話一覧の管理コンポーネントです。

org.jboss.seam.core.conversationStack

対話スタックの管理コンポーネントです (breadcrumbs)。

org.jboss.seam.faces.switcher

conversation switcher です。

これらコンポーネントはすべて常にインストールされます。

jBPM と併用するコンポーネントになります。

org.jboss.seam.pageflow.pageflow

Seam ページフローの API 制御です。

org.jboss.seam.bpm.actor

現在のセッションに関する jBPM actor の属性をアプリケーション制御するための API です。

org.jboss.seam.bpm.transition

現在のタスクに対する jBPM 移行のアプリケーション制御を目的とする API です。

org.jboss.seam.bpm.businessProcess

対話とビジネスプロセス間の関連性をプログラム制御するための API です。

org.jboss.seam.bpm.taskInstance

jBPM TaskInstance の管理コンポーネントです。

org.jboss.seam.bpm.processInstance

jBPM ProcessInstance の管理コンポーネントです。

org.jboss.seam.bpm.jbpmContext

イベントスコープ JbpmContext の管理コンポーネントです。

org.jboss.seam.bpm.taskInstanceList

jBPM task list の管理コンポーネントです。

org.jboss.seam.bpm.pooledTaskInstanceList

jBPM pooled task list の管理コンポーネントです。

org.jboss.seam.bpm.taskInstanceListForType

jBPM タスクリスト集の管理コンポーネントです。

org.jboss.seam.bpm.pooledTask

pooled task 割り当てのアクションハンドラです。

org.jboss.seam.bpm.processInstanceFinder

プロセスインスタンスタスク一覧の管理機能です。

org.jboss.seam.bpm.processInstanceList

プロセスインスタンスのタスク一覧です。

org.jboss.seam.bpm.jbpm コンポーネントがインストールされるとこれらの全コンポーネントが常にインストールされます。

これらのコンポーネントは非常に重要なプラットフォームの基盤を提供します。 デフォルトではインストールされないコンポーネントは components.xml 内のそのコンポーネントで install="true" を設定するとインストールすることができます。

org.jboss.seam.core.init

Seam の初期化設定です。 常にインストールされます。

org.jboss.seam.core.manager

Seam ページおよび対話コンテキスト管理用の内部コンポーネントです。 常にインストールされます。

org.jboss.seam.navigation.pages

Seam ワークスペースの管理用の内部コンポーネントです。 常にインストールされます。

org.jboss.seam.bpm.jbpm

JbpmConfiguration をブートストラップします。 クラス org.jboss.seam.bpm.Jbpm としてインストールします。

org.jboss.seam.core.conversationEntries

要求間のアクティブな長期の対話を記録するセッションスコープの内部コンポーネントです。

org.jboss.seam.faces.facesPage

ページに関連付けられる対話コンテキストを記録するページスコープの内部コンポーネントです。

org.jboss.seam.persistence.persistenceContexts

現在の対話に使用された永続コンテキストを記録する内部コンポーネントです。

org.jboss.seam.jms.queueConnection

Manages a JMS QueueConnection. Installed whenever managed managed QueueSender is installed.

org.jboss.seam.jms.topicConnection

Manages a JMS TopicConnection. Installed whenever managed managed TopicPublisher is installed.

org.jboss.seam.persistence.persistenceProvider

JPA プロバイダの標準化されていない機能に対する抽出層です。

org.jboss.seam.core.validators

Hibernate Validator ClassValidator のインスタンスをキャッシュします。

org.jboss.seam.faces.validation

検証が失敗したのか成功だったのかアプリケーションが判断できるようになります。

org.jboss.seam.debug.introspector

Seam Debug Page のサポートです。

org.jboss.seam.debug.contexts

Seam Debug Page のサポートです。

org.jboss.seam.exception.exceptions

例外処理用の内部コンポーネントです。

org.jboss.seam.transaction.transaction

トランザクションを制御し JTA 互換のインタフェースの背後にある基礎となるトランザクション管理の実装を抽出するための API です。

org.jboss.seam.faces.safeActions

着信 URL 内のアクション式が安全かどうかを決定します。 アクション式がビュー内に存在することを確認することでこれを行います。

特定の特殊な Seam コンポーネントクラスは Seam 設定内で指定される name の配下で複数回のインストールが可能です。 例えば、 components.xml 内の次の行は Seam コンポーネントを 2 つインストールして設定します。


<component name="bookingDatabase"
          class="org.jboss.seam.persistence.ManagedPersistenceContext">
    <property name="persistenceUnitJndiName"
>java:/comp/emf/bookingPersistence</property>
</component>

<component name="userDatabase"
          class="org.jboss.seam.persistence.ManagedPersistenceContext">
    <property name="persistenceUnitJndiName"
>java:/comp/emf/userPersistence</property>
</component
>

Seam コンポーネント名は bookingDatabaseuserDatabase です。

<entityManager>, org.jboss.seam.persistence.ManagedPersistenceContext

拡張永続コンテキストを持つ対話スコープで管理対象の EntityManager の管理コンポーネントです。

<entityManagerFactory>, org.jboss.seam.persistence.EntityManagerFactory

JPA EntityManagerFactory を管理します。 EJB 3.0 サポート環境以外で JPA を使用する場合に最適となります。

設定プロパティの詳細については API JavaDoc をご覧ください。

<session>, org.jboss.seam.persistence.ManagedSession

対話スコープで管理対象の Hibernate Session の管理コンポーネントです。

<sessionFactory>, org.jboss.seam.persistence.HibernateSessionFactory

Hibernate SessionFactory を管理します。

設定プロパティの詳細については API JavaDoc をご覧ください。

<managedQueueSender>, org.jboss.seam.jms.ManagedQueueSender

イベントスコープで管理対象の JMS QueueSender の管理コンポーネントです。

<managedTopicPublisher>, org.jboss.seam.jms.ManagedTopicPublisher

イベントスコープで管理対象の JMS TopicPublisher の管理コンポーネントです。

<managedWorkingMemory>, org.jboss.seam.drools.ManagedWorkingMemory

対話スコープで管理対象の Drools WorkingMemory の管理コンポーネントです。

<ruleBase>, org.jboss.seam.drools.RuleBase

アプリケーションスコープの Drools RuleBase の管理コンポーネントです。 新しいルールの動的なインストールには対応しないため、 実稼働での使用は目的としていないので注意してください。

<entityHome>, org.jboss.seam.framework.EntityHome

<hibernateEntityHome>, org.jboss.seam.framework.HibernateEntityHome

<entityQuery>, org.jboss.seam.framework.EntityQuery

<hibernateEntityQuery>, org.jboss.seam.framework.HibernateEntityQuery

Seam には Seam での作業に便利な JSF コントロールがいくつか含まれています。これらは組み込み JSF コントロールと他のサードパーティライブラリのコントロールの機能補完を目的としています。 Seam と併用する際は、JBoss RichFaces、Apache MyFaces Trinidad タグライブラリの使用を推奨します。 Tomahawk タグライブラリの使用はお薦めできません。

これらのタグを使用するには、 以下のように使用するページで "s" 名前空間を定義します (facelets 固有)。


<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
      xmlns:s="http://jboss.com/products/seam/taglib"
>

UIサンプル(examples/ui)ではいくつかのタグの使用例を示しています。

詳細

エンティティコンバータを現在のコンポーネントに割り当てます。 ラジオボタンコントロールおよびドロップダウンコントロールに役立ちます。

コンバータは管理されたどのようなエンティティとも動作します。単純なエンティティでも複合エンティティでも同様です。フォームのサブミット時にコンバータはJSFコントロールで宣言された項目を見つけることができるべきです。さもなければバリデーションエラーを受け取ることになるでしょう。

属性

なし

設定

<s:convertEntity />Seam管理トランザクション (Seam managed transaction) ( 項9.2. 「Seam 管理トランザクション」 参照) とともに使う必要があります。

管理された永続コンテキスト (Managed Persistence Context)entityManager と呼ばれていないならば、 components.xmlで設定する必要があります:

<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:ui="http://jboss.com/products/seam/ui">
 
   <ui:jpa-entity-loader entity-manager="#{em}" />

管理された Hibernate セッション を使用するならば、components.xmlで設定する必要があります:

<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:ui="http://jboss.com/products/seam/ui">
 
   <ui:hibernate-entity-loader />

管理された Hibernate セッション (Managed Hibernate Session)session と呼ばれていないならば、components.xmlで設定する必要があります:

<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:ui="http://jboss.com/products/seam/ui">
            
   <ui:hibernate-entity-loader session="#{hibernateSession}" />

ひとつ以上のエンティティマネージャをエンティティコンバータと使いたい場合、components.xml でそれぞれのエンティティマネージャに対してエンティティコンバータのコピーを作成することができます。エンティティコンバータがどのようにエンティティローダに永続化処理を委譲するのか注意してください:

<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
            xmlns:ui="http://jboss.com/products/seam/ui">
 
   <ui:entity-converter name="standardEntityConverter" entity-loader="#{standardEntityLoader}" />
            
   <ui:jpa-entity-loader name="standardEntityLoader" entity-manager="#{standardEntityManager}" />
   
   <ui:entity-converter name="restrictedEntityConverter" entity-loader="#{restrictedEntityLoader}" />
            
   <ui:jpa-entity-loader name="restrictedEntityLoader" entity-manager="#{restrictedEntityManager}" />
<h:selectOneMenu value="#{person.continent}">
   <s:selectItems value="#{continents.resultList}" var="continent" 
                  label="#{continent.name}" />
    <f:converter converterId="standardEntityConverter" />
</h:selectOneMenu
>

使い方


<h:selectOneMenu value="#{person.continent}" required="true">
   <s:selectItems value="#{continents.resultList}" var="continent" 
                  label="#{continent.name}" 
                  noSelectionLabel="Please Select..."/>
   <s:convertEntity />
</h:selectOneMenu
>

詳細

検証に失敗した場合または required="true" が設定されている場合、 JSF 入力フィールドを "装飾" します。

属性

#{invalid}#{required}s:decorate の内部で利用可能です; 入力コンポーネントを入力必須として装飾した場合、#{required}true と評価されます。また、検証エラーが起こった場合、 #{invalid}true と評価されます。

使い方


<s:decorate template="edit.xhtml">
   <ui:define name="label"
>Country:</ui:define>
      <h:inputText value="#{location.country}" required="true"/>
   </s:decorate
>

<ui:composition xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
   xmlns:ui="http://java.sun.com/jsf/facelets"
   xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html"
   xmlns:f="http://java.sun.com/jsf/core"
   xmlns:s="http://jboss.com/products/seam/taglib">
                  
   <div
>   
   
      <s:label styleClass="#{invalid?'error':''}">
         <ui:insert name="label"/>
         <s:span styleClass="required" rendered="#{required}"
>*</s:span>
      </s:label>
        
      <span class="#{invalid?'error':''}">
         <s:validateAll>
            <ui:insert/>
         </s:validateAll>
      </span>
        
      <s:message styleClass="error"/>     
      
   </div
>   
  
</ui:composition
>

詳細

ファイルアップロードコントロールをレンダリングします。 このコントロールはエンコーディングタイプ multipart/form-data を使用してフォーム内で使用する必要があります。


<h:form enctype="multipart/form-data"
>

マルチパート要求の場合、 Seam Multipart サーブレットフィルタも web.xml 内で設定しなければなりません。


<filter>
  <filter-name
>Seam Filter</filter-name>
  <filter-class
>org.jboss.seam.servlet.SeamFilter</filter-class>
</filter>

<filter-mapping>
  <filter-name
>Seam Filter</filter-name>
  <url-pattern
>/*</url-pattern>
</filter-mapping
>

設定

components.xml では、 次のようなマルチパート要求用の設定オプションが設定できます。

例:


<component class="org.jboss.seam.web.MultipartFilter">
  <property name="createTempFiles"
>true</property>
  <property name="maxRequestSize"
>1000000</property>
</component
>

属性

使い方


<s:fileUpload id="picture" data="#{register.picture}" 
              accept="image/png"
              contentType="#{register.pictureContentType}" />

詳細

拡張された <h:graphicImage> で、Seamコンポーネント内で画像を作成することを許可します。 さらに画像の変換も適用できます。

<h:graphicImage> のすべての属性がサポートされている他、 以下もサポートされています。

属性

変換

イメージに変換を適用するには、 適用する変換を指定するタグをネストさせます。 Seam は現在、 次のような変換をサポートしています。

変換を自作するのは簡単です - org.jboss.seam.ui.graphicImage.ImageTransform を実装する UIComponent を作成します。 applyTransform()メソッド内で image.getBufferedImage() を使って元の画像を取得し、image.setBufferedImage() で変換した画像をセットします。変換はビューに指定された順序で適用されます。

使い方


<s:graphicImage rendered="#{auction.image ne null}"
                value="#{auction.image.data}">
  <s:transformImageSize width="200" maintainRatio="true"/>
</s:graphicImage
>

Seamはさらに、SeamコンポーネントをJSFコンバータやバリデータとして使えるようにするアノテーションを提供します:

@Converter
@Name("itemConverter") 

@BypassInterceptors 
@Converter
public class ItemConverter implements Converter {
   
   @Transactional
   public Object getAsObject(FacesContext context, UIComponent cmp, String value) {
      EntityManager entityManager = (EntityManager) Component.getInstance("entityManager");
      entityManager.joinTransaction();
      // Do the conversion
   }
  
   public String getAsString(FacesContext context, UIComponent cmp, Object value) {
      // Do the conversion
   }
  
}

<h:inputText value="#{shop.item}" converter="itemConverter" />

SeamコンポーネントをJSFバリデータとして登録します。ここで例に挙げたのは、値をそのオブジェクト表現に変換する際に、JTAトランザクション内でJPAエンティティマネージャにアクセスするようなコンバータです。

@Validator
@Name("itemValidator") 

@BypassInterceptors 
@org.jboss.seam.annotations.faces.Validator
public class ItemValidator implements javax.faces.validator.Validator {
      
   public void validate(FacesContext context, UIComponent cmp, Object value)
         throws ValidatorException {
      ItemController ItemController = (ItemController) Component.getInstance("itemController");
      boolean valid = itemController.validate(value);
      if (!valid) {
         throw ValidatorException("Invalid value " + value);
      }
   }
}

<h:inputText value="#{shop.item}" validator="itemValidator" />

SeamコンポーネントをJSFバリデータとして登録します。ここで例に挙げたのは、別のSeamコンポーネントをインジェクトし、インジェクトされたコンポーネントが値を検証するようなバリデータです。

Seam は 標準の Unified Expression Language (EL) に拡張を提供する JBoss EL を使用します。 JBoss EL は EL 式のパワーや表現力を増強させるいくつかの機能拡張を提供しています。

標準 EL ではユーザー定義のパラメータでメソッドを使用することはできません。 当然、 JSF リスナーのメソッド (valueChangeListener) は JSF 提供のパラメータをとることになります。

JBoss EL ではこの制約が取り除かれます。 以下が例です。


<h:commandButton action="#{hotelBooking.bookHotel(hotel)}" value="Book Hotel"/>
@Name("hotelBooking")

public class HotelBooking {
   
   public String bookHotel(Hotel hotel) {
      // Book the hotel
   }
}

ちょうど Java から メソッドへのコールと同じように、 パラメータは括弧で囲まれコンマで区切られます。


<h:commandButton action="#{hotelBooking.bookHotel(hotel, user)}" value="Book Hotel"/>

パラメータ hoteluser は値式として評価されコンポーネントの bookHotel() メソッドに渡されます。

パラメータには、以下のように、どのような値式も使う事ができます。


<h:commandButton 
   action="#{hotelBooking.bookHotel(hotel.id, user.username)}" 
   value="Book Hotel"/>

こうした EL への拡張がどのように動作するのかを十分に理解しておくことが重要となります。 ページがレンダリングされるとパラメータの 名前 が保存され (例、 hotel.iduser.username)、 ページがサブミットされるときに評価されます。 パラメータとしてオブジェクトを渡すことはできません。

ページがレンダリングされる場合だけでなくサブミットされる場合にもパラメータが使用できるようになっていることを確認する必要があります。 ページがサブミットされるときに引数が解決できないとアクションメソッドが null 引数を付けて呼び出されます。

一重引用符を用いて文字列リテラルを渡すこともできます。


<h:commandLink action="#{printer.println('Hello world!')}" value="Hello"/>

Unified EL は値式にも対応し、 フィールドを支えている Bean にバインドするために使用されます。 値式は JavaBean の命名規則を使用し getter と setter の組み合わせを期待します。 JSF はしばしば、値の検索 (get) のみを必要とするような場合にも値式を期待します (rendered 属性)。 にもかかわらず、 多くのオブジェクトが適切な名前のプロパティアクセッサを持っていなかったり、 要求されたパラメータを持っていなかったりする場合があります。

JBoss EL はメソッド構文を使った値の検索を許可することで制約を取り除きます。 以下が例です。


<h:outputText value="#{person.name}" rendered="#{person.name.length() 
> 5}" />

同様にして 1 集合のサイズにアクセスが可能です。

#{searchResults.size()}

一般的には #{obj.property} 形式の表現は #{obj.getProperty()} 形式とまったく同一となります。

パラメータを使うこともできます。 次の例では文字列リテラルの引数を持つ productsByColorMethod を呼び出しています。

#{controller.productsByColor('blue')}

JBoss EL を使用する際には次の点に留意してください。

JBoss EL は限られたプロジェクション構文に対応します。 プロジェクション式はサブとなる式を複数値 (リスト、 セットなど) の式全体にマッピングします。 以下が例です。

#{company.departments}

この式は部署の一覧を返します。 部署名の一覧のみが必要な場合はその値を検索する一覧全体を反復させることが唯一のオプションとなります。 JBoss EL ではプロジェクション式を使うと行うことができます。

#{company.departments.{d|d.name}}

サブとなる式は中括弧で囲みます。 この例では各部署ごとに d.name 式が評価され、 d を部署のオブジェクトへのエイリアスとして使っています。 この式の結果は文字列値の一覧となります。

式中に有効な式ならいずれの式でも使用できるため次の記述は完全に有効です。 ある会社の全部署の部署名の長さ (サイズ) を知りたい場合には次のように問い合わせることができます。

#{company.departments.{d|d.size()}}

プロジェクションはネストさせることが可能です。 次の式は各部署内のそれぞれの社員のラストネームを返します。

#{company.departments.{d|d.employees.{emp|emp.lastName}}}

ただしプロジェクションのネストは若干の注意が必要です。 次の式は全部署の全社員一覧を返すように見えます。

#{company.departments.{d|d.employees}}

しかし実際には各個別部署ごとの社員一覧を含む一覧を返します。 値を結合させるにはもう少し長い式を使う必要があります。

#{company.departments.{d|d.employees.{e|e}}}

この構文は Facelets や JSP では解析不能なため xhtml または JSP ファイルでは使用できない点に注意してください。 プロジェクション構文は JBoss EL の将来的なバージョンにおける変更が見込まれています。

Seamアプリケーションのほとんどは、少なくとも2種類の自動テストが必要です。 個々のSeamコンポーネントを独立してテストするユニットテストと、 アプリケーションのすべてのJava層 (ビューページ以外のすべて) をスクリプトでテストする統合テストです。

どちらのテストもとても簡単に作成できます。

すべてのSeamコンポーネントはPOJOです。簡単にユニットテストを始めるにはとても良い環境です。さらにSeamは、コンポーネント間でのやり取りやコンテキスト依存オブジェクトへのアクセスにバイジェクションを多用しているので、通常のランタイム環境でなくてもとても簡単にSeamコンポーネントをテストすることができます。

次のような、顧客アカウントのステートメントを作成するSeamコンポーネントを考えてみましょう。

@Stateless

@Scope(EVENT)
@Name("statementOfAccount")
public class StatementOfAccount {
   
   @In(create=true) EntityManager entityManager
   
   private double statementTotal;
   
   @In
   private Customer customer;
   
   @Create
   public void create() {
      List<Invoice
> invoices = entityManager
         .createQuery("select invoice from Invoice invoice where invoice.customer = :customer")
         .setParameter("customer", customer)
         .getResultList();
      statementTotal = calculateTotal(invoices);
   }
   
   public double calculateTotal(List<Invoice
> invoices) {
      double total = 0.0;
      for (Invoice invoice: invoices)
      {
         double += invoice.getTotal();
      }
      return total;
   }
   
   // getter and setter for statementTotal
   
}

calculateTotalメソッドのユニットテスト(つまりこのコンポーネントのビジネスロジックのテスト)は、以下のように書くことができます。

public class StatementOfAccountTest {

    
    @Test
    public testCalculateTotal {
       List<Invoice
> invoices = generateTestInvoices(); // A test data generator
       double statementTotal = new StatementOfAccount().calculateTotal(invoices);
       assert statementTotal = 123.45;
    }   
}

You'll notice we aren't testing retrieving data from or persisting data to the database; nor are we testing any functionality provided by Seam. We are just testing the logic of our POJOs. Seam components don't usually depend directly upon container infrastructure, so most unit testing as as easy as that!

アプリケーション全体をテストする場合は、以降を読み進んでください。

統合テストはもう少しだけ複雑になります。コンテナのインフラストラクチャはテスト対象の一部であるため、無視することができないのです!とはいえ、自動テストを実行するためにわざわざアプリケーションサーバーへアプリケーションをデプロイしたくはありません。そこで、最低限必要なコンテナのインフラストラクチャをテスト環境に再現し、性能を大きく損なうことなくすべてのアプリケーションを実行可能にする必要があります。

Seamが採用するアプローチは、コンポーネントのテストを作成し独立したコンテナ環境(SeamとJBoss内蔵のコンテナ:詳細は項29.6.1. 「Embedded JBoss をインストールする」参照)で実行するというものです。

public class RegisterTest extends SeamTest

{
   
   @Test
   public void testRegisterComponent() throws Exception
   {
            
      new ComponentTest() {
         protected void testComponents() throws Exception
         {
            setValue("#{user.username}", "1ovthafew");
            setValue("#{user.name}", "Gavin King");
            setValue("#{user.password}", "secret");
            assert invokeMethod("#{register.register}").equals("success");
            assert getValue("#{user.username}").equals("1ovthafew");
            assert getValue("#{user.name}").equals("Gavin King");
            assert getValue("#{user.password}").equals("secret");
         }
         
      }.run();
      
   }
   ...
   
}

難しいのはユーザーインタラクションをどのようにエミュレートするかです。そしてどこにアサーションを置くかです。あるテストフレームワークでは、すべてのアプリケーションをテストするのに、Webブラウザでユーザーのインタラクションを再生する必要があります。このようなフレームワークは存在意義はありますが、開発段階で使用するには適切ではありません。

SeamTestを使用して、擬似JSF環境でテストスクリプトを作成します。テストスクリプトの役割は、ビューとSeamコンポーネント間のインタラクションを再現することです。つまり、JSF実装のふりをするということです!

このアプローチではビューを除くすべてをテストすることができます。

さきほどユニットテストしたコンポーネントのJSFビューを考えてみましょう。


<html>
 <head>
  <title
>Register New User</title>
 </head>
 <body>
  <f:view>
   <h:form>
     <table border="0">
       <tr>
         <td
>Username</td>
         <td
><h:inputText value="#{user.username}"/></td>
       </tr>
       <tr>
         <td
>Real Name</td>
         <td
><h:inputText value="#{user.name}"/></td>
       </tr>
       <tr>
         <td
>Password</td>
         <td
><h:inputSecret value="#{user.password}"/></td>
       </tr>
     </table>
     <h:messages/>
     <h:commandButton type="submit" value="Register" action="#{register.register}"/>
   </h:form>
  </f:view>
 </body>
</html
>

このアプリケーションのユーザー登録機能(Registerボタンをクリックしたときの動作)をテストします。TestNG自動テストで、JSF要求のライフサイクルを再現してみましょう。

public class RegisterTest extends SeamTest

{
   
   @Test
   public void testRegister() throws Exception
   {
            
      new FacesRequest() {
         @Override
         protected void processValidations() throws Exception
         {
            validateValue("#{user.username}", "1ovthafew");
            validateValue("#{user.name}", "Gavin King");
            validateValue("#{user.password}", "secret");
            assert !isValidationFailure();
         }
         
         @Override
         protected void updateModelValues() throws Exception
         {
            setValue("#{user.username}", "1ovthafew");
            setValue("#{user.name}", "Gavin King");
            setValue("#{user.password}", "secret");
         }
         @Override
         protected void invokeApplication()
         {
            assert invokeMethod("#{register.register}").equals("success");
         }
         @Override
         protected void renderResponse()
         {
            assert getValue("#{user.username}").equals("1ovthafew");
            assert getValue("#{user.name}").equals("Gavin King");
            assert getValue("#{user.password}").equals("secret");
         }
         
      }.run();
      
   }
   ...
   
}

コンポーネントにSeam環境を提供するSeamTestを継承し、JSF要求のライフサイクルをエミュレートするSeamTest.FacesRequestを継承した無名クラスにテストスクリプトを記述していることに注目してください。(GET要求をテストするSeamTest.NonFacesRequestも用意されています。)さまざまなJSFフェーズを表す名前のメソッドに、JSFのコンポーネント呼び出しをエミュレートするコードを記述しています。さらに、さまざまなアサーションをスローしています。

Seamのサンプルアプリケーションには、もっと複雑なケースの統合テストが用意されています。Antを使用してテストを実行する方法と、EclipseのTestNGプラグインを使用する方法があります。

seam-genでプロジェクトを作成した場合は、すぐにテストを書き始めることができます。しかしそうでない場合は、お使いのビルドツール(ant, maven, Eclipseなど)のテスト環境を設定する必要があります。

まず、最低限必要な依存関係を見てみましょう。


エンベッドJBossが起動しなくなりますので、コンパイル時のJBoss AS依存ライブラリ(たとえばjboss-system.jar)をlib/からクラスパスに含めないでください。必要な依存ライブラリ(たとえばDroolsやjBPM)だけを追加してください。

エンベッドJBossの設定を含むbootstrap/ディレクトリもクラスパスに含めてください。

テストフレームワークのjarファイルはもちろん、プロジェクトとテストもクラスパスに含めてください。同じようにJPAとSeamのすべての設定ファイルもクラスパスに含めるのを忘れないでください。Seamでは、ルートにseam.propertiesを持つリソース(たとえばjarファイルやディレクトリ)はすべてエンベッドJBossにデプロイされます。すなわち、プロジェクトを含むデプロイ可能なアーカイブと類似したディレクトリ構造にしない場合は、それぞれのリソースにseam.propertiesを含めてください。

デフォルトでは、作成されたプロジェクトはjava:/DefaultDS(エンベッドJBossに組み込みのHSQLデータソース)をテストで使用します。別のデータソースを使用する場合は、foo-ds.xmlbootstrap/deployディレクトリに置いてください。

各テストの前にデータベースにデータを挿入したり、消去したりしたい場合はDBUnitと連携します。SeamTestの替わりにDBUnitSeamTestを継承してください。

DBUnitのデータセットを記述します。


<dataset>
   
   <ARTIST 
      id="1"
      dtype="Band"
      name="Pink Floyd" />
      
   <DISC
      id="1"
      name="Dark Side of the Moon"
      artist_id="1" />
      
</dataset
>

prepareDBUnitOperations()をオーバーライドしてSeamに知らせます。

protected void prepareDBUnitOperations() {

    beforeTestOperations.add(
       new DataSetOperation("my/datasets/BaseData.xml")
    );
 }

DataSetOperationはコンストラクタのもう一つの引数にオペレーションが指定されていないとDatabaseOperation.CLEAN_INSERTを仮定します。上記の例では各@Testメソッドが呼ばれる前にBaseData.xmlに定義されたすべてのテーブルのデータを消去し、次にBaseData.xmlに宣言されたすべての列を挿入します。

テストメソッドの実行後にさらにデータ消去が必要な場合はafterTestOperationsのリストにオペレーションを追加してください。

TestNGのテストパラメータdatasourceJndiNameにデータソース名を指定して、DBUnitにデータソースを知らせます。


<parameter name="datasourceJndiName" value="java:/seamdiscsDatasource"/>
         

DBUnitSeamTestはMySQLとHSQLをサポートします。どちらを使うか、以下のように設定してください。

<parameter name="database" value="HSQL" />

バイナリデータをテストデータセットに挿入することもできます(Windowsでは未検証ですので注意してください)。リソースの場所を以下のように指定してください。

<parameter name="binaryDir" value="images/" />

testng.xmlにこの三つのパラメータを必ず指定してください。

DBUnitSeamTestで別のデータベースを使用するには、いくつかのメソッドを実装しなければいけません。詳細はAbstractDBUnitSeamTestのjavadocを参照してください。

Seamメールの統合テストはとても簡単です。

public class MailTest extends SeamTest {

    
   @Test
   public void testSimpleMessage() throws Exception {
        
      new FacesRequest() {
         @Override
         protected void updateModelValues() throws Exception {
            setValue("#{person.firstname}", "Pete");
            setValue("#{person.lastname}", "Muir");
            setValue("#{person.address}", "test@example.com");
         }
            
         @Override
         protected void invokeApplication() throws Exception {
            MimeMessage renderedMessage = getRenderedMailMessage("/simple.xhtml");
            assert renderedMessage.getAllRecipients().length == 1;
            InternetAddress to = (InternetAddress) renderedMessage.getAllRecipients()[0];
            assert to.getAddress().equals("test@example.com");
         }
            
      }.run();       
   }
}

いつも通りFacesRequestを生成します。invokeApplicationフックでは、viewIdにレンダリングするメッセージを指定しgetRenderedMailMessage(viewId);を呼び出し、メッセージをレンダリングします。メソッドはレンダリングされたメッセージを返しますので、メッセージに対してテストを行うことができます。もちろん標準JSFのどのライフサイクルメソッドも使用できます。

標準JSFコンポーネントのレンダリングはサポートしませんので、メールボディをテストするのは簡単ではありません。

OC4J (Oracle Containers for Java) 11g (現時点では "Technology Preview" リリース) は、Oracle の JEE5 アプリケーションサーバーです。Seam アプリケーションは、OC4J にデプロイすることが可能ですが、構成の変更と依存関係の追加が必要になります。この章では、まさに何が必要であるかを説明します。Seam に同梱されている JEE5 ホテル予約サンプルアプリケーションのビルドとデプロイを説明するところから始めます。それから、seam-gen によって生成されるプロジェクトをデプロイします。 まず最初に、RichFaces の ajax コンポーネントと facelets を使用した基本的な seam-gen アプリケーションを動作させます。次にこのアプリケーションを、Drools を使用した Seam セキュリティ、Hibernate により提供されるJPA、MySQL データベースからのリバースエンジニアリングを使用した CRUD 自動アプリケーションへと拡張してゆきます。

最初にターゲットコンテナ - OC4J のインストールが必要です。 この章では、OC4J 11g Technology Preview (OC4J 10g ではありません) の使用が必要です。OC4J 11g は http://www.oracle.com/technology/tech/java/oc4j/11/ からダウンロードできます。以下は、OC4J 11g のインストール、起動、アクセス、終了の手順です。OC4J のインストールについてのさらなる情報については、OC4J と一緒に配布されている readme.txt や、OC4J インストールガイド (installation guide) 、リリースノート (release notes)を参照してください。

  1. OC4J をダウンロードして解凍してください。

  2. 環境変数として $JAVA_HOME$ORACLE_HOME が設定されていることを確認してください ($ORACLE_HOME は OC4J を解凍したディレクトリです)。 OC4J のインストールの詳細については、OC4J と一緒に配布された readme.txt を参考にしてください

  3. $ORACLE_HOME/j2ee/home/applications ディレクトリにアプリケーション (ear/war) をデプロイしてください。

    OC4J は、デフォルトではホットデプロイをサポートしていないことに注意してください。 これは、アプリケーションをデプロイするたびにサーバを再起動しなければならないことを意味します。

  4. OC4J を起動してください。 $ORACLE_HOME/j2ee/home/java -jar -XX:MaxPermSize=256M oc4j.jar

    上記のコマンドを使用して、デフォルトの PermGen メモリ設定を上書きしなければなりません。詳細は、 OC4J リリースノート を参照してください。

    OC4J の初回起動時には、管理パスワードを設定するように求められます。

  5. デプロイできればすぐに、http://localhost:8888/<your-app-path> にアクセスしてアプリケーションを確認できます。

  6. サーバを停止するには、サーバを実行させているコンソールで CTRL-C を押します。

jee5/booking サンプルは、(JBoss AS 上で動作する) ホテル予約サンプルに基づいています。そのままで GlassFish 上で動作するように設計されていますが、OC4J 上でも簡単に動作させることができます。このサンプルは $SEAM_DIST/examples/jee5/booking にあります。

まずホテル予約サンプルの基本的な依存関係を調べます。この知識をもとに OC4J に必要となる追加の依存関係を調べます。

アプリケーションに依存関係を含める方法は、後の 項36.2.3. 「jee5/booking サンプルのビルド 」 で説明します。

必要な変更点はほんのわずかです。

このミニチュートリアルでは、JEE 5 アプリケーションを OC4J にデプロイするのに必要な (とても退屈な) 手順を説明します。項36.1. 「OC4J のインストールと操作」 の手順に従ってすでに OC4J をダウンロードしインストールを終えているものとして進めます。 組み込み hsqldb データベースを使用して jee5/booking サンプルをデプロイすることします。別のアプリケーションをデプロイするために、データソースとアプリケーション名を変更する必要があります。

  1. OC4J 共用ライブラリディレクトリへ hsqldb.jar をコピーしてください。 cp $SEAM_HOME/lib/hsqldb.jar $ORACLE_HOME/j2ee/home/applib/ (OC4J には組み込みデータベースが同梱されていないので HSQLDB を使用することにします)

  2. OC4J データソースファイル $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/data-sources.xml を編集して、<data-sources> の内側に以下を追加してください

    
    <managed-data-source
       connection-pool-name="jee5-connection-pool"
       jndi-name="jdbc/__default"
       name="jee5-managed-data-source" />
    <connection-pool name="jee5-connection-pool">
       <connection-factory
          factory-class="org.hsqldb.jdbcDriver" 
          user="sa"
          password="" 
          url="jdbc:hsqldb:." />
    </connection-pool>

    jndi-namepersistence.xmljta-data-source として使用されます。

  3. $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/server.xml を編集して、<application-server> の内側に以下を追加してください

    
    <application name="jboss-seam-jee5"
     path="../../home/applications/jboss-seam-jee5.ear"
     parent="default" 
     start="true" />

    簡単にするために、プロジェクトに使用したのと同じ名前を使用してください。

  4. $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/default-web-site.xml を編集して、<web-site> の内側に以下を追加してください

    
    <web-app application="jboss-seam-jee5"
     name="jboss-seam-jee5" 
     load-on-startup="true"
     root="/seam-jee5" />

    root は、アプリケーションにアクセスするために Web ブラウザに入力するコンテキストパスです。

  5. アプリケーションを OC4J にコピーしてください。 cp dist/jboss-seam-jee5.ear $ORACLE_HOME/j2ee/home/applications/

  6. 上記の 項36.1. 「OC4J のインストールと操作」 の手順に従って、OC4J を起動 / 終了してください。

  7. http://localhost:8888/seam-jee5 をブラウズしてアプリケーションを確認してください。

seam-genは、開発者が素早く完全な Seam アプリケーションを準備し動作させることができる優れたツールです。しかし生成されるプロジェクトは、JBoss AS 上で動作させるように構成されています。そのため OC4J で実行させるためには、追加の手順が必要になります。以下の説明は、コマンドラインとシンプルなテキストエディタを使用していることを想定します。しかし、もちろんお気に入りの IDE を使用することもできます。seam-gen プロジェクトは Eclipse と Netbeans のサポート機能も一緒に生成されます。

seam-gen 使用した簡単なアプリケーションを作成してデプロイすることから始めます。次に、seam-gen と Hibernate Tools を使用して、データベーススキーマからのリバースエンジニアリングにより基礎的な CRUD アプリケーションを生成するのがいかに簡単であるかを示します。seam-gen は、 JPA エンティティ Bean や Seam アプリケーションフレームワークコンポーネント、 JSF ビューを作成します。Drools を使用した Seam セキュリティも追加します。

このチュートリアルは MySQL を使用します (しかしもちろん SQL とデータソースを適切に変更して、どんなデータベースも使用できます); MySQL をインストールし構成して実行して、サンプルデータを持つデータベースを作成してください。JDBC サポートのために mysql-connector-java-X.jar もダウンロードするのを忘れないでください。このチュートリアルで Seam セキュリティを設定するには、usernamepassword カラムを持つ User という名前のテーブルと最低一つのエントリがあることを想定します。さらに好きなどんなタイプのサンプルデータとテーブルを設定することもできます。

まず seam-gen をセットアップする必要があります。Seam ディストリビューションディレクトリで ./seam setup を実行します。以下の設定例に従い、あなたのシステムと設定に基づいて設定してください (例えば oc4jexample の代わりに自分のデータベース名を使用してください)。

> ./seam setup
Buildfile: build.xml

init:

setup:
     [echo] Welcome to seam-gen :-)
    [input] Enter your Java project workspace (the directory that contains your 
Seam projects) [C:/Projects] [C:/Projects]
/home/jbalunas/workspace
    [input] Enter your JBoss home directory [C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA] 
[C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA]
/home/jbalunas/jboss/jboss-4.2.3.GA
    [input] Enter the project name [myproject] [myproject]
oc4j_example
     [echo] Accepted project name as: oc4j_example
    [input] Select a RichFaces skin (not applicable if using ICEFaces) [blueSky]
 ([blueSky], classic, ruby, wine, deepMarine, emeraldTown, sakura, DEFAULT)

    [input] Is this project deployed as an EAR (with EJB components) or a WAR 
(with no EJB support) [ear]  ([ear], war, )

    [input] Enter the Java package name for your session beans [com.mydomain.
oc4j_example] [com.mydomain.oc4j_example]
org.jboss.seam.tutorial.oc4j.action
    [input] Enter the Java package name for your entity beans [org.jboss.seam.
tutorial.oc4j.action] [org.jboss.seam.tutorial.oc4j.action]
org.jboss.seam.tutorial.oc4j.model
    [input] Enter the Java package name for your test cases [org.jboss.seam.
tutorial.oc4j.action.test] [org.jboss.seam.tutorial.oc4j.action.test]
org.jboss.seam.tutorial.oc4j.test
    [input] What kind of database are you using? [hsql]  ([hsql], mysql, oracle,
 postgres, mssql, db2, sybase, enterprisedb, h2)
mysql
    [input] Enter the Hibernate dialect for your database [org.hibernate.
dialect.MySQLDialect] [org.hibernate.dialect.MySQLDialect]

    [input] Enter the filesystem path to the JDBC driver jar [/tmp/seam/lib/hsqldb.jar] 
[/tmp/seam/lib/hsqldb.jar]
lib/mysql-connector.jar
    [input] Enter JDBC driver class for your database [com.mysql.jdbc.Driver] 
[com.mysql.jdbc.Driver]

    [input] Enter the JDBC URL for your database [jdbc:mysql:///test] 
[jdbc:mysql:///test]
jdbc:mysql:///oc4jexample
    [input] Enter database username [sa] [sa]
username
    [input] Enter database password [] []
password
    [input] skipping input as property hibernate.default_schema.new has already 
been set.
    [input] Enter the database catalog name (it is OK to leave this blank) [] []

    [input] Are you working with tables that already exist in the database? [n] 
 (y, [n], )
y
    [input] Do you want to drop and recreate the database tables and data in 
import.sql each time you deploy? [n]  (y, [n], )
n
    [input] Enter your ICEfaces home directory (leave blank to omit ICEfaces) [] []

[propertyfile] Creating new property file: 
/home/jbalunas/workspace/jboss-seam/seam-gen/build.properties
     [echo] Installing JDBC driver jar to JBoss server
     [copy] Copying 1 file to /home/jbalunas/jboss/jboss-4.2.3.GA/server/default/lib
     [echo] Type 'seam create-project' to create the new project

BUILD SUCCESSFUL

プロジェクトを作成するためには、$ ./seam new-project と入力してください。そして cd /home/jbalunas/workspace/oc4j_example と入力して新しく作成されたディレクトリへ移動してください。

生成されたプロジェクトに変更を行う必要があります。

構成ファイルの変更から始めましょう:

build.xml
resources/META-INF/persistence-dev.xml
resources/META-INF/jboss-app.xml

JBoss AS にはデプロイしないのでこのファイルを削除できます (JBoss AS では jboss-app.xml を使用して、クラスローディングの分離を有効にします)

resources/*-ds.xml

JBoss AS にはデプロイしないのでこのファイルを削除できます (これらのファイルは、JBoss AS ではデータソースを定義していますが、OC4J ではマスタの data-sources.xml ファイルを編集しなければなりません)

resources/WEB-INF/components.xml
resources/WEB-INF/web.xml

以下の Seam コンテナ管理トランザクション統合 EJB のエントリを追加しなければなりません。 OC4J では、アプリケーションをさらに修正すれば、EJB をここで宣言する必要があることを思い出してください。


<ejb-local-ref>
   <ejb-ref-name>
      oc4j_example/EjbSynchronizations/local
   </ejb-ref-name>
   <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type>
   <local>
      org.jboss.seam.transaction.LocalEjbSynchronizations
   </local>
   <ejb-link
>EjbSynchronizations</ejb-link>
</ejb-local-ref>
resources/META-INF/orion-application.xml

このアプリケーションは、jee5/booking サンプルと同様の変更が必要となります。

build.xml は、生成するアーカイブファイルに以下にリストした jar を追加するように修正しなければなりません。以下の <fileset dir="${basedir}"> セクションを探して、 その下にインポートされる他のライブラリを追加してください。


<target name="ear" description="Build the EAR">
       <copy todir="${ear.dir}">
               <fileset dir="${basedir}/resources">
                       <include name="*jpdl.xml" />
                       <include name="*hibernate.cfg.xml" />
                       <include name="jbpm.cfg.xml" />
                       <include name="*.drl" />
               </fileset>
            <fileset dir="${lib.dir}">
                  <include name="jboss-seam.jar" />
            </fileset>
               <fileset dir="${basedir}">
                       <include name="lib/jbpm*.jar" />
                       <include name="lib/jboss-el.jar" />
                       <include name="lib/drools-*.jar"/>
                       <include name="lib/janino*.jar"/>
                       <include name="lib/antlr-*.jar"/>
                       <include name="lib/mvel*.jar"/>
                     <include name="lib/richfaces-api*.jar" />
               </fileset>
       </copy>
       <copy todir="${ear.dir}/META-INF">
               <fileset dir="${basedir}/resources/META-INF">
                       <include name="application.xml" />
                       <include name="jboss-app.xml" />
               </fileset>
       </copy>
</target>

最後には以下のようになります。


<fileset dir="${basedir}">
      <include name="lib/jbpm*.jar" />
      <include name="lib/jboss-el.jar" />
      <include name="lib/drools-*.jar"/>
      <include name="lib/janino*.jar"/>
      <include name="lib/antlr-*.jar"/>
      <include name="lib/mvel*.jar"/>
      <include name="lib/richfaces-api*.jar" />
      <include name="lib/hibernate.jar"/>
      <include name="lib/hibernate-annotations.jar"/>
      <include name="lib/hibernate-commons-annotations.jar"/>
      <include name="lib/hibernate-entitymanager.jar"/>
      <include name="lib/hibernate-search.jar"/>
      <include name="lib/hibernate-validator.jar"/>
      <include name="lib/commons-logging.jar"/>
      <include name="lib/commons-collections.jar"/>
      <include name="lib/jboss-common-core.jar"/>
      <include name="lib/core.jar"/>
      <include name="lib/javassist.jar"/>
      <include name="lib/quartz.jar"/>
      <include name="lib/dbunit.jar"/>
      <include name="lib/jboss-embedded-api.jar"/>
      <include name="lib/dom4j.jar"/>                             
      <include name="lib/lucene-core.jar"/>
      <include name="lib/cglib.jar"/>
      <include name="lib/asm.jar"/>
      <include name="lib/commons-beanutils.jar"/>
      <include name="lib/commons-digester.jar"/>
      <include name="lib/concurrent.jar"/>
      <include name="lib/antlr.jar"/>
</fileset>

これらの手順は 項36.3. 「OC4J への Seam アプリケーションのデプロイ」 の手順と非常に類似していますが、oc4j_example アプリケーションへ正しく置き換えて使用することが必要です。

  • プロジェクトのベースディレクトリ (例えば /home/jbalunas/workspace/oc4j_example) で ant を実行してアプリケーションをビルドしてください。ビルドされるターゲットファイルは dist/oc4j_example.ear です。

  • mysql-connector.jar ファイルを $ORACLE_HOME/j2ee/home/applib ディレクトリにコピーして、JDBC ドライバが利用できるようにしてください。

  • $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/data-sources.xml

    
    <managed-data-source
       connection-pool-name="oc4j-example-connection-pool"
       jndi-name="jdbc/__oc4jexample"
       name="oc4j-example-managed-data-source" />
    <connection-pool
       name="oc4j-example-connection-pool">
       <connection-factory
          factory-class="com.mysql.jdbc.Driver"
          user="username" 
          password="password"
          url="jdbc:mysql:///oc4j" />
    </connection-pool>
  • $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/server.xml

    
    <application name="oc4j_example"
     path="../../home/applications/oc4j_example.ear"
     parent="default"
     start="true" />
  • $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/default-web-site.xml

    
    <web-app application="oc4j_example"
     name="oc4j_example" 
     load-on-startup="true"
     root="/oc4j_example" />
  • 上記の 項36.1. 「OC4J のインストールと操作」 の手順に従って、OC4J を起動 / 終了してください。

  • http://localhost:8888/oc4j_example をブラウズしてアプリケーションを確認してください。

ここでは、基本的な seam-gen アプリケーションを、現存のデータベースをもとにした本格的な CRUD アプリケーションに拡張します。さらに Drools ベースのセキュリティも追加します。

上記で述べたように、ここでは usernamepassword のカラムを持つ User テーブルと、少なくとも一つのエントリを持つデータベースがあることを想定しています。もしデータベースがなければ、以下の authenticate メソッドを修正する必要があります。

authenticator クラスをステートレスセッション Bean にすることによって、User エンティティを Seam セキュリティにリンクします (OC4J は要するに EJB3 コンテナです!)。

  1. @Name("authenticator")
    
    @Stateless
    public class AuthenticatorAction implements Authenticator {
    @Local
    
    public interface Authenticator { 
      public boolean authenticate(); 
    }
  2. AuthenticatorAction クラスに以下の行を追加することによって EntityManager をインジェクトするのに@PersistenceContext を使用してください。

    @PersistenceContext private EntityManager entityManager;
  3. authenticate クラスを実装してください。

    public boolean authenticate() {
    
       List <User
    > users = entityManager .createQuery("select u from User u where
       u.username = #{identity.username} and 
       u.password = #{identity.password}") .getResultList();
       if (users.size() == 1) {
          identity.addRole("admin"); 
          return true; 
       } else {
          return false; 
       } 
    }
  4. web.xml に EJB3 参照を追加してください。

    
    <ejb-local-ref>
       <ejb-ref-name>
          oc4j_example/AuthenticatorAction/local
       </ejb-ref-name>
       <ejb-ref-type
    >Session</ejb-ref-type>
       <local>
          org.jboss.seam.tutorial.oc4j.action.Authenticator
       </local>
       <ejb-link
    >AuthenticatorAction</ejb-link>
    </ejb-local-ref>

前のようにビルドしてデプロイしてください、今は単に実際に入力されたユーザー名とパスワードが受け入れられることに注意してください。

WebLogic 10.3 はBEAが提供している最新版の安定したJ2EEサーバです。SeamアプリケーションはWebLogicサーバ上でデプロイと開発が可能であり、この章ではその方法を示します。WebLogicサーバでは動作上いくつかの既知の問題があり、WebLogicの仕様上、設定の変更が必要となります。

最初にWebLogicをダウンロード、インストールそして実行します。次にSeamのJEE5のサンプルを操作して実行させます。その後JPAのサンプルがサーバにデプロイされます。そして最後に seam-gen アプリケーションを作成し、独自のアプリケーションを開始するためにその作成したアプリケーションを起動します。

まず最初にサーバをインストールする必要があります。いくつか際立った問題がありますが、それは10.3には該当しません。その問題のいくつかはBEAのパッチなしで解決できます。しかし、一つ前のリリースである10.0.MP1も利用可能ですが、正常動作のためにはBEAのパッチを必要とします。

  • Weblogic 10.0.MP1 ダウンロード ページ

    10.0.MP1は、EJBで使用しているメソッドで問題がいくつか知られています。その問題とは他のものと同じようにこれらのメソッドにあるvarargs(これらの可変引数をtransientとして混乱させる)を使用することによって生じます。問題と動作のすべての詳細は次を参照してください。項37.2.1. 「Weblogic上のEJB3の問題」

  • Weblogic 10.3 ダウンロードページ

    これはWebLogicの最新の安定リリースで、そしてその一つは下記においてそのサンプルと共に使用されています。このバージョンは10.0.MP1に含まれていたEJBのいくつかの問題に取り組んできました。しかしながらた、変更のなかの一つはこのリリースではうまくいきませんでした。 詳細は次を参照してください。項37.2.1. 「Weblogic上のEJB3の問題」 しかしながらこの問題のために使用する特別なWebLogic用のjarファイルについては下記で議論します。

Weblogic EJB サポート用の特別な jboss-seam.jar

Seam 2.0.2.CR2 を起動すると、特殊なWebLogicの仕様のjarファイルが作成されますが、それにはTimerServiceDispatcher は含まれていません。これはEJBが可変引数を使用していることがEJBの第2の問題を露呈させています。このBEAの既知の問題をさけるためにjee5/booking のサンプルでは、このjarファイルを使用することにします。

ここにはWeblogic 10.3をインストールするために簡単な手順があります。詳細を知りたい場合や問題を抱えた場合は、BEAのドキュメントを参照してください。 Weblogic 10.3 ドキュメントセンタ . ここで、グラフィカルインストーラーを用いて RHEL バージョン5 をインストールします。

  1. 10.3 用の上のリンクにしたがってあなたの環境に正しいバージョンをインストールしてください。これを使用するためにはオラクルのアカウントを使用してサインアップする必要があります。

  2. 実行形式のserver103_XX.bin ファイルを変更する必要があるかもしれません。

    chmod a+x server103_XX.bin(パーミッションの変更)
  3. インストールを実行します。

    ./server103_XX.bin
  4. グラフィカルインストールをロードしたら、BEAのホームロケーションに設定する必要があります。このロケーションはBEAのアプリケーションがインストールされている場所です。このロケーションはこのドキュメント上では、 $BEA_HOME として知られています。

    /jboss/apps/bea
  5. インストールタイプとして、Completeを選択してください。完全インストールのすべてのオプションは必要ありません(strutsやbeehiveのライブラリのように)が、入れても害はありません。

  6. 次のページにあるコンポーネントのインストールはデフォルトのままにしてください。

既にサーバはインストールされドメインは作成されたので、それを起動、停止、加えて設定コンソールにアクセスする方法を知る必要があります。

これらの使用説明は(以降参照)はWeblogicのJSF 1.2ライブラリをデプロイそして設定するためのものです。そのままの状態ではWeblogicに入っているJSFライブラリはアクティブになりません。詳細は、 Weblogic 10.3 Configuring JSF and JSTL Libraries を参照してください。

  1. 管理コンソールでは、左側のメニューを使用して、Deployments ページに進みます。

  2. デプロイメントテーブルにの一番上にあるInstallボタンを選択したら

  3. ディレクトリブラウザを使って$BEA_HOME/wlserver_10.3/common/deployable-libraries ディレクトリに進みます。 jsf-1.2.warアーカイブを選択したらNext ボタンをクリックします。

  4. Install this deployment as a library が選択されていることを確認してください。Install Application Assistant ページにある Next ボタンをクリックしてください。

  5. Optional SettingsページにあるNextボタンをクリックしてください。

  6. Yes, take me to the deployment's configuration screen.が選択されていることを確認してください。 Review your choices and click Finishページにある Finishボタンをクリックしてください。

  7. 自動的にデプロイされているアプリケーションより優先的にデプロイされるためにSettings for jsf(1.2,1.2.3.1)ページで Deployment Order99を設定してください。それから、 Save ボタンをクリックしてください。

JSFを動かすために必要なもう一つのステップがあります。いくつかの理由のために、そのステップで jsf-api.jar の中にあるクラスが、アプリケーションのデプロイメントの間に見つからないことさえあります。動かすための唯一の方法は、ドメインの中にある共有ライブラリにあるjsf-1.2.warから javax.jsf_1.2.0.0.jar (jsf-api.jar)を置くことです。このことはサーバの再起動を必要とします。

WeblogicのEJBを用いてSeamを動かしたいのなら、避けなければならないいくつか障害があります。さもないとBEAからのいくつかのパッチが必要となります。この節では、これらの障害とjee5/bookingサンプルをデプロイおよび機能させるのに必要な変さらについて記述します。

Weblogicのいくつかのリリースにおいて、いかにしてWeblogicがメソッド中の可変引数使うスタブを生成したり、EJBをコンパイルしたりするかという問題がありました。このことはWeblogic 9.Xと10.0.MP1のバージョンで確認されています。残念ながら10.3バージョンは下記の詳細にあるように部分的にこの問題に取り組んでいます。

問題の基本は、WeblogicのEJBコンパイラがtransient修飾子を持っているvarargsを使用しているメソッドについて過ちを犯していると説明できます。BEAがデプロイ中にそれらのクラスから独自のスタブクラスを作成すると、それは失敗し、デプロイは成功しません。SeamはEJB( TimerServiceDispatcher)の内部では可変引数を使用しています。デプロイ中に下記のような例外を発見した場合は、10.0.MP1のパッチされていないバージョンを起動しています。

java.io.IOException: Compiler failed executable.exec: 
/jboss/apps/bea/wlserver_10.0/user_projects/domains/seam_examples/servers/AdminServer
/cache/EJBCompilerCache/5yo5dk9ti3yo/org/jboss/seam/async/
TimerServiceDispatcher_qzt5w2_LocalTimerServiceDispatcherImpl.java:194: modifier transient 
not allowed here
  public transient javax.ejb.Timer scheduleAsynchronousEvent(java.lang.String arg0,
  java.lang.Object[] arg1)
                                   ^
/jboss/apps/bea/wlserver_10.0/user_projects/domains/seam_examples/servers/AdminServer
/cache/EJBCompilerCache/5yo5dk9ti3yo/org/jboss/seam/async/
TimerServiceDispatcher_qzt5w2_LocalTimerServiceDispatcherImpl.java:275: modifier transient
not allowed here
  public transient javax.ejb.Timer scheduleTimedEvent(java.lang.String arg0, 
  org.jboss.seam.async.TimerSchedule arg1, java.lang.Object[] arg2)

この問題は、Weblogic 10.3では解決されました。また、BEAはこの問題に対するパッチをWeblogic 10.0.MP1用に作成しました( CR327275 )。このパッチはBEAのサポートから取得可能です。

残念ながら次の問題がBEAから報告され検証されました。

この問題は10.0.MP1に摘要されたCR327275パッチの中で一度だけ発見されました。この新しい問題はBEAによって確認され、BEAは10.0.MP1用にこの問題に対するパッチを作成しました。このパッチについては、CR370259CR363182の両方を参照してください。他のパッチと同じようにこのパッチはBEAのサポートから取得可能です。

この問題はWeblogicが内部的に生成したスタブクラスが不適切に残したEJBのあるメソッドが原因なのです。この結果、次のエラーメッセージがデプロイ中に表示されます。

<<Error
> <EJB
> <BEA-012036
> <Compiling generated EJB classes produced the following Java compiler error message:
<Compilation Error
> TimerServiceDispatcher_qzt5w2_Impl.java: The type TimerServiceDispatcher_qzt5w2_Impl must implement the inherited abstract method TimerServiceDispatcher_qzt5w2_Intf.scheduleTimedEvent(String, Schedule, Object[])
<Compilation Error
> TimerServiceDispatcher_qzt5w2_LocalTimerServiceDispatcherImpl.java: Type mismatch: cannot convert from Object to Timer
<Compilation Error
> TimerServiceDispatcher_qzt5w2_LocalTimerServiceDispatcherImpl.java: Type mismatch: cannot convert from Object to Timer
> 
<Error
> <Deployer
> <BEA-149265
> <Failure occurred in the execution of deployment request with ID '1223409267344' for task '0'. Error is: 'weblogic.application.ModuleException: Exception preparing module: EJBModule(jboss-seam.jar)

このフィックスを含まないでWeblogic 10.3がリリースされたのでこの問題が現れました。このことはパッチされたWeblogic 10.0.MP1は正しく機能しますが、10.3は、依然として特別なSeamのjarファイルを必要とするということが以下に記述されています。すべてのユーザーがこれを見るわけではないし、たぶんあるOSとJREの組み合わせによるとこの問題を見なくてすみます。しかしながらこの問題は頻発します。10.3のこの問題についてOracle/BEAが最新のパッチをリリースすることを切に願います。そうしてくれればこのリファレンスを私たちJBossは必要に応じて最新にします。

Seam 2.0.2.CR2を開始するときに、SeamのユーザーがEJBアプリケーションをWeblogicにデプロイすると、特別なWeblogicのjarファイルは作成されます。そのjarファイルの場所は$SEAM/lib/interopディレクトリです。そのjarファイルはjboss-seam-wls-compatible.jarと呼ばれています。このjarファイルとjboss-seam.jarの唯一の違いはTimerServiceDispatcher EJBを含むか否かです。このjarファイルを使うためには単に名前をjboss-seam-wls-compatible.jarjboss-seam.jarに変更して元のアプリケーションの中のファイルを置き換えてください。jee5/bookingサンプルはこのデモンストレーションです。言うまでもなく、このjarファイルはTimerServiceDispatcherの機能を使用することはできません。

この節では、 jee5/bookingをサーバにアップし起動する手順について記述します。

このサンプルではメモリ内にある高速データベースを使用します。そして的確にデータソースを設定します。管理コンソールでウィザードを用いてこのページを設定してください。

  1. Weblogicドメインの共有ディレクトリにhsqldb.jarファイルをコピーしてください。 cp $SEAM_HOME/lib/hsqldb.jar $BEA_HOME/user_projects/domains/seam_examples/lib

  2. 管理コンソールの誘導にしたがってサーバを起動してください。 項37.1.3. 「ドメインの 起動/停止/アクセス 方法」

  3. 左側のツリーにあるseam_examples - Services- JDBC - Data Sourcesに進んでください。

  4. データソーステーブルの一番上にあるNewボタンを選択してください。

  5. 下記に従って入力してください。

    1. Name: seam-jee5-ds

    2. JNDI Name: seam-jee5-ds

    3. Database Type and Driver: other

    4. Next ボタンを選択してください。

  6. Transaction Options ページにあるNextボタンを選択してください。

  7. Connection Properties ページに従って入力してください。

    1. Database Name: hsqldb

    2. Host Name: 127.0.0.1

    3. Port: 9001

    4. Username:sa パスワードは未入力にしてください。

    5. Password: 未入力

    6. Next ボタンを選択してください。

  8. Connection Properties ページに従って入力してください。

    1. Driver Class Name: org.hsqldb.jdbcDriver

    2. URL: jdbc:hsqldb:.

    3. Username: sa

    4. Password: 未入力

    5. 残りのフィールドはそのままにしておいてください。

    6. Next ボタンを選択してください。

  9. ただ一つのAdminServerの中にあるデータソース用に目的のドメインを選択してください。

では、WeblogicサーバにデプロイするためにSeamアプリケーションの調整を始める最後の準備ができました。

resources/META-INF/persistence.xml
resources/META-INF/weblogic-application.xml
resources/META-INF/ejb-jar.xml
resources/WEB-INF/weblogic.xml

ビルドファイルをいくつか修正する必要があります。そうすれば、jboss-seam.jarをアプリケーションにデプロイすることができます。

build.xml
$SEAM/lib/interop/jboss-seam-wls-compatible.jar
  • 項37.2.1. 「Weblogic上のEJB3の問題」 で議論された変さらには二つの方法があります。

  • このjarファイルの名前を変更して、オリジナルの $SEAM/lib/jboss-seam.jar ファイルと置き換えてください。このアプローチはパッケージのEARアーカイブに一切の変更を必要としませんが、オリジナルのjboss-seam.jarファイルには変更を必要とします。

  • もう一つの方法はパッケージのEARアーカイブを修正して jboss-seam.jarの中にあるアーカイブと手動で置き換えることです。これはオリジナルのjarファイルはそのままにしますが、アーカイブがパッケージされている場合必ず手動で置き換えることが必要となります。

jboss-seam-wls-compatible.jarをハンドリングするために最初の方法を選択した場合、 jee5/bookingサンプルのベースディレクトリでant archiveでアプリケーションをビルドすることができます。

デプロイモードでWeblogicドメインを作成することを選択したから、ドメインにある自動デプロイディレクトリにEARファイルを置くだけで、アプリケーションをデプロイできるのです。

cp ./dist/jboss-seam-jee5.ear
                  $BEA_HOME/user_projects/domains/seam_examples/autodeploy
               

http://localhost:7001/seam-jee5/でアプリケーションをチェックアウトしてください。

これは、Seam POJOとHibernate JPAで実装されたホテルの予約するアプリケーションのサンプルです。そしてこのサンプルはEJB3のサポートを起動するのに必要としません。Weblogic 10.Xを含むたくさんの共有コンテナーについて、このサンプルは既に設定ファイルやビルドファイルに登場してきました。

最初にサンプルをWeblogic 10.x用についてビルドます。デプロイするためにいくつかステップを踏みます。それからWeblogicのバージョンの違いについてJBoss ASと共に説明します。

このサンプルはWeblogicのJSFライブラリが項37.1.4. 「 WeblogicのJSFサポートの設定」で設定されていることを想定していることに注意してください。

最初にデータソースを設定して、次にアプリケーションをビルドして、最後にデプロイしてくさい。

項37.1.2. 「Weblogicのドメインを作成する。」に従ってWeblogicをインストールするときは、開発モードにあるドメインを選択します。このことは、アプリケーションをデプロイするのに、自動デプロイディレクトリにただそのアプリケーションをコピーさえすればよいことを示しています。

cp ./dist-weblogic10/jboss-seam-jpa.war
$BEA_HOME/user_projects/domains/seam_examples/autodeploy

http://localhost:7001/jboss-seam-jpa/に従って、アプリケーションをチェックアウトしてください。

seam-gen はとても役に立つツールです。というのも開発者がすばやくアプリケーションを立ち上げたり、そして独自の機能を追加する土台を提供してくれます。seam-genはそのままで、JBoss ASで動作するように調整されたアプリケーションを提供します。

seam-genは単純にビルドされていますので、ご想像のとおりseam-genで生成されたアプリケーションを Weblogic 10.xにデプロイすることは簡単です。基本的にはいくつかの設定ファイルを更新したり削除したりWeblogic 10.x にはない依存ライブラリのjarファイルを追加したりします。

このサンプルは基本的なseam-gen WARのデプロイについて記述します。ここではSeam POJOコンポーネント、Hibernate JPA, Facelets, Drools security, RichFaces, そして設定変更可能なデータソースのデモンストレーションを行います。

最初にしなければならないことは、 作成したいプロジェクトについてseam-genを生成することです。これはSeamディストリビューションのベースディレクトリにある./seam setupを起動することによってなされます。ここで使用しているパスは一例であり、環境に応じて変更してください。

./seam setup
Buildfile: build.xml

init:

setup:
     [echo] Welcome to seam-gen :-)
    [input] Enter your Java project workspace (the directory that contains your 
Seam projects) [C:/Projects] [C:/Projects]
/home/jbalunas/workspace
    [input] Enter your JBoss home directory [C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA] 
[C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA]
/jboss/apps/jboss-4.2.3.GA
    [input] Enter the project name [myproject] [myproject]
weblogic-example
     [echo] Accepted project name as: weblogic_example
    [input] Select a RichFaces skin (not applicable if using ICEFaces) [blueSky]
 ([blueSky], classic, ruby, wine, deepMarine, emeraldTown, sakura, DEFAULT)

    [input] Is this project deployed as an EAR (with EJB components) or a WAR 
(with no EJB support) [ear]  ([ear], war, )
war
    [input] Enter the Java package name for your session beans [org.jboss.seam.
tutorial.weblogic.action] [org.jboss.seam.tutorial.weblogic.action]
org.jboss.seam.tutorial.weblogic.action
    [input] Enter the Java package name for your entity beans [org.jboss.seam.
tutorial.weblogic.model] [org.jboss.seam.tutorial.weblogic.model]
org.jboss.seam.tutorial.weblogic.model
    [input] Enter the Java package name for your test cases [org.jboss.seam.
tutorial.weblogic.action.test] [org.jboss.seam.tutorial.weblogic.action.test]
org.jboss.seam.tutorial.weblogic.test
    [input] What kind of database are you using? [hsql]  ([hsql], mysql, oracle,
 postgres, mssql, db2, sybase, enterprisedb, h2)

    [input] Enter the Hibernate dialect for your database [org.hibernate.
dialect.HSQLDialect] [org.hibernate.dialect.HSQLDialect]

    [input] Enter the filesystem path to the JDBC driver jar [/tmp/seamlib/hsqldb.jar] 
[/tmp/seam/lib/hsqldb.jar]

    [input] Enter JDBC driver class for your database [org.hsqldb.jdbcDriver] 
 [org.hsqldb.jdbcDriver]

    [input] Enter the JDBC URL for your database [jdbc:hsqldb:.] [jdbc:hsqldb:.]

    [input] Enter database username [sa] [sa]

    [input] Enter database password [] []

    [input] Enter the database schema name (it is OK to leave this blank) [] []

    [input] Enter the database catalog name (it is OK to leave this blank) [] []

    [input] Are you working with tables that already exist in the database? [n] 
 (y, [n], )

    [input] Do you want to drop and recreate the database tables and data in 
import.sql each time you deploy? [n]  (y, [n], )

    [input] Enter your ICEfaces home directory (leave blank to omit ICEfaces) [] []

[propertyfile] Creating new property file: 
/rhdev/projects/jboss-seam/cvs-head/jboss-seam/seam-gen/build.properties
     [echo] Installing JDBC driver jar to JBoss server
     [copy] Copying 1 file to /jboss/apps/jboss-4.2.3.GA/server/default/lib
     [echo] Type 'seam create-project' to create the new project

BUILD SUCCESSFUL

./seam new-projectと打つと、プロジェクトが作成されます。 cd /home/jbalunas/workspace/weblogic_exampleと打って新しいプロジェクトを参照してください。

最初にいくつかの設定ファイルを変更したり削除したりします。それからアプリケーションとともにデプロイされているライブラリを更新します。

build.xml
resources/META-INF/persistence-dev.xml
resource/WEB-INF/weblogic.xml

このファイルを作成して description of WEB-INF/weblogic.xmlに従い変更する必要があるでしょう。

resource/WEB-INF/components.xml

JPAトランザクションを使いたいので、Seamに通知するために以下を追加する必要があります。


<transaction:entity-transaction entity-manager="#{entityManager}"/>

また、トランザクションの名前空間とスキーマの場所をドキュメントの一番上に追加する必要があります。


xmlns:transaction="http://jboss.com/products/seam/transaction"

http://jboss.com/products/seam/transaction http://jboss.com/products/seam/transaction-2.1.xsd
resource/WEB-INF/web.xml

WEB-INF/web.xmljsf-impl.jarWARではないので、このリスナーは設定変更する必要があります。



 <listener>
   <listener-class
>com.sun.faces.config.ConfigureListener</listener-class>
 </listener
>
resources/WEB-INF/jboss-web.xml

JBoss ASにデプロイするのでなければ、このファイルは削除することができます(jboss-app.xmlはJBoss ASは独立してクラスロードを可能にするために使用します)。

resources/*-ds.xml

JBoss ASにデプロイしないとき、これらのファイルを削除することができます。これらのファイルはJBoss ASでデータソースを定義するファイルであり、Weblogicでは管理コンソールを使用します。

seam-genアプリケーションは、上記のjpaサンプルと非常によく似たライブラリの依存関係を持っています。項37.3.2. 「Weblogic 10.xでの違い」を参照してください。下記はその依存関係を取得するためにアプリケーション内で必要になる変更です。

  • build.xml — 今ここでbuild.xmlを調整する必要があります。warターゲットを見つけて、その最後に以下を追加してください。

    
    
          <copy todir="${war.dir}/WEB-INF/lib">
             <fileset dir="${lib.dir}">
                <!-- Misc 3rd party -->
                <include name="commons-logging.jar" />
                <include name="dom4j.jar" />
                <include name="javassist.jar" />
                <include name="cglib.jar" />
                <include name="antlr.jar" />

                <!-- Hibernate -->
                <include name="hibernate.jar" />
                <include name="hibernate-commons-annotations.jar" />
                <include name="hibernate-annotations.jar" />
                <include name="hibernate-entitymanager.jar" />
                <include name="hibernate-validator.jar" />
                <include name="jboss-common-core.jar" />
                <include name="concurrent.jar" />
             </fileset>
          </copy
    >

あと残っているのはアプリケーションのデプロイです。データソースの設定を行い、アプリケーションをビルドしてデプロイしてください。

データソースを設定は、jee5 項37.2.2.1. 「hsqlのデータソースの設定」とほぼ同じです。ここにあるリストを除いて、リンクの指示に従ってください。

  • DataSource Name: seam-gen-ds

  • JNDI Name: seam-gen-ds

項37.1.2. 「Weblogicのドメインを作成する。」に従ってWeblogicをインストールするときは、開発モードにあるドメインを選択します。このことは、アプリケーションをデプロイするのに、自動デプロイディレクトリにただそのアプリケーションをコピーさえすればよいことを示しています。


cp  ./dist/weblogic_example.war /jboss/apps/bea/user_projects/domains/seam_examples/autodeploy

http://localhost:7001/weblogic_example/に従ってアプリケーションをチェックアウトしてください。

Websphere 6.1.x is IBM's application server offering. The latest release is 6.1.0.19 which does not have EJB3 or JEE5 support. There is a recently released (Nov 07) EJB3 feature pack which provides some support for EJB3 and JPA. Currently there is no true JEE5 offering from IBM. This causes some issues with Seam integration with applications that use EJB3.

First we will go over some basic information about the Websphere environment that we used for these examples. After a good deal of research and work we were able to get EJB3 applications to function correctly. We will go over the details of those steps with the jee5 example. We will also deploy the JPA example application.

Websphere is a commercial product and so we will not discuss the details of its installation other than to say follow the directions provided by your particular installation type and license. This section will detail the exact server versions used, installation tips, and some custom properties that are needed for all of the examples.

All of the examples and information in this chapter are based on the version 6.1 of Websphere at the time of this writing.

The EJB3 feature pack that we installed came with the 6.1.0.13 patch version of Websphere. Installing the feature pack does not ensure that your server will have the proper environment for EJB3 applications. Be sure that as part of the installation of the feature pack you follow the instructions to create a new server profile with the EJB3 feature pack enabled, or augment one of your existing ones. This can also be done after the installation by running the profile management tool.

It is highly recommended to patch Websphere by latest fix pack, at the time of this writing it is 6.1.0.19

A note about restarting the server

There are times that restarting the server will be required after deploying or changes the examples in this chapter. Its does not seem like every change requires a restart. If you get errors or exceptions after modifying a property or deploying an application try to restart the server.

There are a couple of Websphere custom properties that are required for Seam integration. These properties are not needed specifically for Seam, but work around some issues with Websphere. These are set following the instructions here : Setting web container custom properties

  • prependSlashToResource = "true" — This solves a fairly common issue with Websphere where applications are not using a leading "/" when attempting to access resources. If this is not set then a java.net.MalformedURLException will be thrown. With this property set you will still see warnings, but the resources will be retrieved as expected.

  • com.ibm.ws.webcontainer.invokefilterscompatibility = "true" — This solves an issue with Websphere where it throws a FileNotFoundException when a web application attempts to access a file resource that does not actually exist on disk. This is a common practice in modern web applications where filters or servlets are used to process resource requests like these. This issue manifests itself as failures to retrieve JavaScript, CSS, images, etc... when requesting a web page.

jee5/booking サンプルは、(JBoss AS 上で動作する) ホテル予約サンプルに基づいています。そのままで GlassFish 上で動作するように設計されていますが、以下の手順で Websphere 上でも動作させることができます。このサンプルは $SEAM_DIST/examples/jee5/booking にあります。

As stated before the EJB3 feature pack does not provide a full jee5 implementation. This means that there are some tricks to getting an application deployed and functioning.

雛形のサンプルに対して必要となる構成ファイルの変更点は以下の通りです。

resources/WEB-INF/components.xml

We need to change the way that we look up EJBs for Websphere. We need to remove the /local from the end of the jndi-pattern attribute. It should look like this:



<core:init jndi-pattern="java:comp/env/jboss-seam-jee5/#{ejbName}" debug="true"/>
                  
resources/WEB-INF/web.xml

This is the first place that we notice an unexpected change because this is not full jee5 implementation.

Websphere does not support Servlet 2.5, it requires Servlet 2.4. For this change we need to adjust the top of the web.xml file to look like the following:


<xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app version="2.4" 
         xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee"
         xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
         xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee 
                             http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd">
                  

Next, we have to make some changes to the EJB references in the web.xml. These changes are what will allow Websphere to bind the EJB2 references in the web module to the the actual EJB3 beans in the EAR module. Replace all of the ejb-local-refs when the values below.



  <!-- JEE5 EJB3 names -->
  <ejb-local-ref
>              
    <ejb-ref-name
>jboss-seam-jee5/AuthenticatorAction</ejb-ref-name
>                
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>     
    <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.example.booking.Authenticator</local
>  
  </ejb-local-ref
>     
  
  <ejb-local-ref
>       
    <ejb-ref-name
>jboss-seam-jee5/BookingListAction</ejb-ref-name
>       
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>       
     <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.example.booking.BookingList</local
>  
  </ejb-local-ref
>    
  
  <ejb-local-ref
>       
    <ejb-ref-name
>jboss-seam-jee5/RegisterAction</ejb-ref-name
>       
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>       
     <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.example.booking.Register</local
>    
  </ejb-local-ref
>    
  
  <ejb-local-ref
>       
    <ejb-ref-name
>jboss-seam-jee5/ChangePasswordAction</ejb-ref-name
>       
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>  
     <local-home
></local-home
>     
    <local
>org.jboss.seam.example.booking.ChangePassword</local
>     
  </ejb-local-ref
>    
  
  <ejb-local-ref
>       
    <ejb-ref-name
>jboss-seam-jee5/HotelBookingAction</ejb-ref-name
>       
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>       
     <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.example.booking.HotelBooking</local
>     
  </ejb-local-ref
>    
  
  <ejb-local-ref
>       
    <ejb-ref-name
>jboss-seam-jee5/HotelSearchingAction</ejb-ref-name
>       
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>      
     <local-home
></local-home
> 
    <local
>org.jboss.seam.example.booking.HotelSearching</local
> 
  </ejb-local-ref
>    
    
  <ejb-local-ref>
    <ejb-ref-name
>jboss-seam-jee5/EjbSynchronizations</ejb-ref-name
>  
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type>
    <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.transaction.LocalEjbSynchronizations</local>
  </ejb-local-ref
>

The important change is that there is an empty local-home element for each EJB. This tells Websphere to make the correct bindings between the web module and the EJB3 beans. The ejb-link element is simply not used.

Note also that EjbSynchronizations is a built-in Seam EJB and not part of the Hotel Booking example. This means that if your application's components.xml specifies transaction:ejb-transaction , then you must include:



  <ejb-local-ref>
    <ejb-ref-name
>myapp/EjbSynchronizations</ejb-ref-name>
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type>
    <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.transaction.LocalEjbSynchronizations</local>
  </ejb-local-ref>

web.xml の中で上記の設定を行わなければ、以下のエラーが発生します。

Name comp/env/myapp/EjbSynchronizations not found in context java:
resources/META-INF/persistence.xml

For this example we will be using the default datasource that comes with Websphere. To do this change the jta-data-source element:



<jta-data-source
>DefaultDatasource</jta-data-source>

Hibernate プロパティを設定する必要があります。まず最初に GlassFish プロパティをコメントアウトします。次に以下のプロパティを追加修正する必要があります。



<!--<property name="hibernate.transaction.flush_before_completion" value="true"/>-->
<property name="hibernate.cache.provider_class" 
          value="org.hibernate.cache.HashtableCacheProvider"/>
<property name="hibernate.dialect" value="GlassfishDerbyDialect"/>
<property name="hibernate.transaction.manager_lookup_class" 
          value="org.hibernate.transaction.WebSphereExtendedJTATransactionLookup"/>
                  

resources/GlassfishDerbyDialect.class

You will need to get the GlassfishDerbyDialect.class and copy it into the /resources directory. The class exists in the JPA example and can be copied using the command below assuming you are in jee5/booking directory:

cp ../../jpa/resources-websphere61/WEB-INF/classes/GlassfishDerbyDialect.class
   ./resources

This class will be put into the jboss-seam-jee5.jar file using changes to the build.xml discussed later.

resources/import.sql

Derby DB とダイアレクトのいずれも ID カラムの生成をサポートしないので、JPA サンプルからこのファイルをコピーしなければなりません。ファイルは、ID カラムの違い以外は同一です。 以下のコマンドを使用してコピーしてください

cp ../../jpa/resources-websphere61/import.sql ./resources

In order to get the changes we have made into our application we need to make some changes to the build.xml. There are also some additional jars that are required by our application in order to work with Websphere. This section will cover what changes are needed to the build.xml.

Add the following entry to the bottom of the build.xml file. This overrides the default fileset that is used to populate the jboss-seam-jee5.jar. The primary change is the addition of the GlassfishDerbyDialect.class:



   <fileset id="jar.resources" dir="${resources.dir}">
      <include name="import.sql" />
      <include name="seam.properties" />
      <include name="GlassfishDerbyDialect.class" />
      <include name="META-INF/persistence.xml" />
      <include name="META-INF/ejb-jar.xml" />
   </fileset
>

Next we need to add the library dependencies discussed above. For this add the following to bottom of the ear.lib.extras fileset entry:



   <!--<include name="lib/log4j.jar" />-->
   <include name="lib/el-api.jar" />
   <include name="lib/el-ri.jar" />
   <include name="lib/jsf-api.jar" />
   <include name="lib/jsf-impl.jar" />
   <include name="lib/jboss-seam.jar" />
</fileset
>

We also need to add richfaces-api.jar, jsf-impl.jar and el-ri.jar into WEB-INF/lib of the war file. Add the following fileset after ear.lib.extras fileset.



    <fileset id="war.lib.extras" dir="${seam.dir}"
> 
       <include name="lib/richfaces-api.jar" />
       <include name="lib/jsf-impl.jar" />
       <include name="lib/el-ri.jar" /> 
    </fileset
>

最後に残された作業は、 ant archive タスクを実行することです。アプリケーションは、jee5/booking/dist ディレクトリにビルドされます。

必要なものはすべて所定の位置に揃いました。残されたことはデプロイすることです - あとわずか数ステップの手順です。

デプロイには、WebSphere の管理コンソールを使用します。従来どおり従われなければならない手順とヒントがあります。

The steps below are for the Websphere version stated above, yours may be slightly different.

  1. Log in to the administration console

    https://localhost:9043/ibm/console

  2. Access the Enterprise Application menu option under the Applications top menu.

  3. At the top of the Enterprise Application table select Install. Below are installation wizard pages and what needs to done on each:

  4. アプリケーションのインストールが完了しましたが、実行の前にいくつかの調整をする必要があります。

  5. アプリケーションを開始するために Enterprise Applications (エンタープライズアプリケーション) テーブルに戻って、リストの中からサンプルのアプリケーションを選択してください。テーブルの先頭で Start ボタンを選択してください。

  6. You can now access the application at http://localhost:9080/seam-jee5/ .

Thankfully getting the jpa example to work is much easier than the jee5 example. This is the Hotel Booking example implemented in Seam POJOs and using Hibernate JPA with JPA transactions. It does not require EJB3 support to run.

サンプルには、Websphere も含めた多くのコンテナ用の構成とビルドスクリプトが既に用意されています。

最初に行うことは、サンプルのビルトとデプロイです。そのあとに必要な設定変更を行います。

これは jee5 サンプルの 項38.2.3. 「Websphere へのアプリケーションのデプロイ」 と類似していますが、多くの手順は必要ありません。

  • Enterprise Applications (エンタープライズアプリケーション) テーブルから Install (インストール) ボタンを選択してください。

    • アプリケーションのインストール準備

      • Browse to the examples/jpa/dist-websphere61/jboss-seam-jpa.war file using the file upload widget.

      • Context root テキストボックスに jboss-seam-jpaを入力してください。

      • Next ボタンを選択してください。

    • Next ボタンを選択して、3 ページ先まで進んでください。そこまで変更は必要ありません。

    • Summary (要約) ページ

      • お望みなら設定を確認して、Finish (完了) ボタンを選択してアプリケーションのインストールを完了してください。インストールが完了して Save (保存) リンクを選択すると Enterprise Applications (エンタープライズアプリケーション)テーブルに戻ります。

  • As with the jee5 example there are some class loader changes needed before we start the application. Follow the instructions at installation adjustments for jee5 example but exchange jboss-seam-jpa for Seam Booking.

  • 最後にアプリケーションを開始するには、Enterprise Applications (エンタープライズアプリケーション) テーブルでアプリケーションを選択して Start (開始) ボタンをクリックしてください。

  • http://localhost:9080/jboss-seam-jpa/index.html からアプリケーションにアクセスできます。

The differences between the JPA examples that deploys to JBoss 4.2 and Websphere 6.1 are mostly expected; library and configuration file changes.

seam-gen は、開発者が素早くアプリケーションを準備して動作させるのにとても役に立つツールで、独自の機能を追加するための雛形を用意します。seam-gen はそのままで JBoss AS で動作するように構成されたアプリケーションを生成します。以下の手順では、Websphere 上で動作させるために必要なステップを示します。項38.2. 「jee5/booking サンプル 」 で述べたように、EJB3 アプリケーションを動作させるには変更が必要です。このセクションでは、その正確な手順を示します。

第一ステップは、雛形となるプロジェクトを生成できるように seam-gen をセットアップすることです。以下に実行したように、設定すべき項目がいくつかあります。特に、データソースと Hibernate の設定値は、プロジェクトを生成する環境に合わせて設定します。

./seam setup
Buildfile: build.xml

init:

setup:
     [echo] Welcome to seam-gen :-)
    [input] Enter your Java project workspace (the directory that contains your 
Seam projects) [C:/Projects] [C:/Projects]
/home/jbalunas/workspace
    [input] Enter your JBoss home directory [C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA] 
[C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA]
/home/jbalunas/jboss/jboss-4.2.3.GA
    [input] Enter the project name [myproject] [myproject]
websphere_example
     [echo] Accepted project name as: websphere_example
    [input] Do you want to use ICEFaces instead of RichFaces [n] (y, [n], )

    [input] skipping input as property icefaces.home.new has already been set.
    [input] Select a RichFaces skin [blueSky] ([blueSky], classic, ruby, wine, 
deepMarine, emeraldTown, sakura, DEFAULT)

    [input] Is this project deployed as an EAR (with EJB components) or a WAR 
(with no EJB support) [ear]  ([ear], war, )

    [input] Enter the Java package name for your session beans [org.jboss.seam.
tutorial.websphere.action] [org.jboss.seam.tutorial.websphere.action]
org.jboss.seam.tutorial.websphere.action 
    [input] Enter the Java package name for your entity beans [org.jboss.seam.
tutorial.websphere.model] [org.jboss.seam.tutorial.websphere.model]
org.jboss.seam.tutorial.websphere.model  
    [input] Enter the Java package name for your test cases [org.jboss.seam.
tutorial.websphere.action.test] [org.jboss.seam.tutorial.websphere.action.test]
org.jboss.seam.tutorial.websphere.test
    [input] What kind of database are you using? [hsql]  ([hsql], mysql, oracle,
 postgres, mssql, db2, sybase, enterprisedb, h2)

    [input] Enter the Hibernate dialect for your database [org.hibernate.
dialect.HSQLDialect] [org.hibernate.dialect.HSQLDialect]

    [input] Enter the filesystem path to the JDBC driver jar [/tmp/seam/lib/hsqldb.jar] 
[/tmp/seam/lib/hsqldb.jar]

    [input] Enter JDBC driver class for your database [org.hsqldb.jdbcDriver] 
[org.hsqldb.jdbcDriver]

    [input] Enter the JDBC URL for your database [jdbc:hsqldb:.] 
[jdbc:hsqldb:.]

    [input] Enter database username [sa] [sa]

    [input] Enter database password [] []

    [input] Enter the database schema name (it is OK to leave this blank) [] []

    [input] Enter the database catalog name (it is OK to leave this blank) [] []

    [input] Are you working with tables that already exist in the database? [n]
  (y, [n], )

    [input] Do you want to drop and recreate the database tables and data in 
import.sql each time you deploy? [n]  (y, [n], )

[propertyfile] Creating new property file: 
/rhdev/projects/jboss-seam/svn-seam_2_0/jboss-seam-2_0/seam-gen/build.properties
     [echo] Installing JDBC driver jar to JBoss server
     [copy] Copying 1 file to /home/jbalunas/jboss/jboss-4.2.3.GA/server/default/lib
     [echo] Type 'seam create-project' to create the new project

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 3 minutes 5 seconds

プロジェクトを作成するためには、$ ./seam new-project と入力してください。そして cd /home/jbalunas/workspace/websphere_example と入力して新しく作成されたディレクトリへ移動してください。

生成されたプロジェクトに変更を行う必要があります。

resources/META-INF/persistence-dev.xml
  • jta-data-sourceDefaultDatasource に修正してください。組み込みの Websphere DB を使用します。

  • 以下のプロパティを追加修正してください。項38.2. 「jee5/booking サンプル 」 に詳細が説明されています。

    
    
    <property name="hibernate.dialect" value="GlassfishDerbyDialect"/>
    <property name="hibernate.hbm2ddl.auto" value="update"/>
    <property name="hibernate.show_sql" value="true"/>
    <property name="hibernate.format_sql" value="true"/>
    <property name="hibernate.cache.provider_class" 
              value="org.hibernate.cache.HashtableCacheProvider"/>
    <property name="hibernate.transaction.manager_lookup_class" 
              value="org.hibernate.transaction.WebSphereExtendedJTATransactionLookup"/>
  • EntityManagerFactory を定義する JBoss AS 固有のメソッドを取り除いてください。

    
    <property 
     name="jboss.entity.manager.factory.jndi.name" 
     value="java:/websphere_exampleEntityManagerFactory">
  • prod プロファイルを使用して Websphere にデプロイしたければ、persistence-prod.xml も同様に修正する必要があります。

resources/GlassfishDerbyDialect.class

As with other examples we need to include this class for DB support. It can be copied from the jpa example into the websphere_example/resources directory.

cp $SEAM/examples/jpa/resources-websphere61/WEB-INF/classes/GlassfishDerbyDialect.class
   ./resources

resources/META-INF/jboss-app.xml

JBoss AS にはデプロイしないのでこのファイルを削除できます (JBoss AS では jboss-app.xml を使用して、クラスローディングの分離を有効にします)

resources/*-ds.xml

JBoss AS にはデプロイしないのでこのファイルを削除できます (これらのファイルは、JBoss AS ではデータソースを定義していますが、Websphere ではデフォルトのデータソースを使用しています)

resources/WEB-INF/components.xml
  • コンテナ管理トランザクション統合を有効にします - <transaction:ejb-transaction /> コンポーネントと、その名前空間宣言 xmlns:transaction="http://jboss.com/products/seam/transaction" を追記してください

  • jndi-patternjava:comp/env/websphere_example/#{ejbName} に修正します

  • このサンプルでは、managed-persistence-context は必要ではないので、そのエントリは削除します。

    
    
    <persistence:managed-persistence-context name="entityManager"
                 auto-create="true"
                 persistence-unit-jndi-name="java:/websphere_exampleEntityManagerFactory"/> 
resources/WEB-INF/web.xml

Websphere does not support Servlet 2.5, it required Servlet 2.4. For this change we need to adjust the top of the web.xml file to look like the following:



<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app version="2.4" 
         xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee"
         xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
         xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee 
                             http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd">
                  

As with the jee5/booking example we need to add EJB references to the web.xml. These references require the empty local-home to flag them for Websphere to perform the proper binding.



  <ejb-local-ref
>              
    <ejb-ref-name
>websphere_example/AuthenticatorAction</ejb-ref-name
>                
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>     
    <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.tutorial.websphere.action.Authenticator</local
>  
  </ejb-local-ref>
   
  <ejb-local-ref>
    <ejb-ref-name
>websphere_example/EjbSynchronizations</ejb-ref-name
>  
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type>
    <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.transaction.LocalEjbSynchronizations</local>
  </ejb-local-ref
>

このアプリケーションは、jee5/booking サンプルと同様の変更が必要となります。

GlassFish は、Java EE 5 を完全に実装したオープンソースのアプリケーションサーバーです。最新の安定リリースは v2 UR2 です。

まず最初に GlassFish 環境について述べて、どのように jee5 サンプルをデプロイするのかを詳しく説明します。次に、jpa サンプルアプリケーションをデプロイします。最後に、seam-gen により生成されたアプリケーションをどのようにして GlassFish 上で動作させるのかを示します。

この章のサンプルと情報は、すべて執筆時の GlassFish の最新バージョンに基づいています。

GlassFish をダウンロードして、インストールしてください。

$ java -Xmx256m -jar glassfish-installer-v2ur2-b04-linux.jar

インストールした後に、GlassFish をセットアップしてください。

$ cd glassfish; ant -f setup.xml

作成されたドメインの名前はdomain1 です。

次に、組み込み JavaDB サーバを起動します。

$ bin/asadmin start-database

注意

JavaDB は、HSQLDB が JBoss AS に含まれているのと同様に、GlassFish の組み込みデータベースです。

最後に、GlassFish サーバを起動してください。

$ bin/asadmin start-domain domain1

The web adminstration console is available at http://localhost:4848/. You can access the web admin console with the default username (admin) and password (adminadmin). Alternatively, you could copy EAR/WAR file to glassfish/domains/domain1/autodeploy to deploy it.

サーバとデータベースを停止するには、以下のようにしてください。

$ bin/asadmin stop-domain domain1; bin/asadmin stop-database

これは、Hibernate JPA と JPA トランザクションを利用して Seam POJO で実装されたホテル予約サンプルです。アプリケーションサーバで動作させるのに、EJB3 サポートを必要としません。

サンプルには、GlassFish も含めた多くのコンテナ用の構成とビルドスクリプトが既に用意されています。

This is very similar to the jee5 example at 項39.2.1. 「GlassFish へのアプリケーションのデプロイ」.

  • 管理コンソールへログインしてください。

    http://localhost:4848
  • 左側のサイドメニュー Applications (アプリケーション) の下にあるメニューオプションで Web Applications (Web アプリケーション) にアクセスしてください。

    • アプリケーションのインストール準備

      • ブラウザで examples/jpa/dist-glassfish/jboss-seam-jpa.war を指定してください。

      • OK ボタンを選択してください。

    • http://localhost:8081/jboss-seam-jpa/ からアプリケーションにアクセスできます。

Hypersonic SQL DB の代わりに Derby を使用

In order for the app to work out of the box with GlassFish, we have used the Derby (aka JavaDB) database in GlassFish. However, we strongly recommend that you use another database (e.g. HSQL). examples/jpa/resources-glassfish/WEB-INF/classes/GlassFishDerbyDialect.class is a hack to get around a Derby bug in GlassFish server. You must use it as your Hibernate dialect if you use Derby with GlassFish.

seam-gen is a very useful tool for developers to quickly get an application up and running, and provides a foundation to add your own functionality. Out of box seam-gen will produce applications configured to run on JBoss AS. These instructions will show the steps needed to get it to run on GlassFish. As stated above in 項39.2. 「jee5/booking サンプル」 it's easy to deploy either an EJB3 or a Seam POJOs application on Glassfish.

第一ステップは、雛形となるプロジェクトを生成できるように seam-gen をセットアップすることです。以下に実行したように、設定すべき項目がいくつかあります。特に、データソースと Hibernate の設定値は、プロジェクトを生成する環境に合わせて設定します。

$ ./seam setup
Buildfile: build.xml

init:

setup:
[echo] Welcome to seam-gen :-)
[input] Enter your Java project workspace (the directory that contains your
Seam projects) [C:/Projects] [C:/Projects]
/projects
[input] Enter your JBoss home directory [C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA]
[C:/Program Files/jboss-4.2.3.GA]

[input] Enter the project name [myproject] [myproject]
seamgen_example
[echo] Accepted project name as: seamgen_example
[input] Do you want to use ICEfaces instead of RichFaces [n] (y, [n])

[input] skipping input as property icefaces.home.new has already
been set.
[input] Select a RichFaces skin [blueSky] ([blueSky], classic, ruby, wine,
deepMarine, emeraldTown, japanCherry, DEFAULT)

[input] Is this project deployed as an EAR (with EJB components) or a WAR
(with no EJB support) [ear] ([ear], war)

[input] Enter the Java package name for your session beans
[com.mydomain.seamgen_example] [com.mydomain.seamgen_example]
org.jboss.seam.tutorial.glassfish.action
[input] Enter the Java package name for your entity beans
[org.jboss.seam.tutorial.glassfish.action]
[org.jboss.seam.tutorial.glassfish.action]
org.jboss.seam.tutorial.glassfish.model
[input] Enter the Java package name for your test cases
[org.jboss.seam.tutorial.glassfish.action.test]
[org.jboss.seam.tutorial.glassfish.action.test]
org.jboss.seam.tutorial.glassfish.test
[input] What kind of database are you using? [hsql] ([hsql], mysql, oracle,
postgres, mssql, db2, sybase, enterprisedb, h2)

[input] Enter the Hibernate dialect for your database
[org.hibernate.dialect.HSQLDialect]
[org.hibernate.dialect.HSQLDialect]

[input] Enter the filesystem path to the JDBC driver jar
[/tmp/seam/lib/hsqldb.jar] [/tmp/seam/lib/hsqldb.jar]

[input] Enter JDBC driver class for your database [org.hsqldb.jdbcDriver]
[org.hsqldb.jdbcDriver]

[input] Enter the JDBC URL for your database [jdbc:hsqldb:.]
[jdbc:hsqldb:.]

[input] Enter database username [sa] [sa]

[input] Enter database password [] []

[input] Enter the database schema name (it is OK to leave this blank) [] []

[input] Enter the database catalog name (it is OK to leave this
blank) [] []

[input] Are you working with tables that already exist in the database? [n]
(y, [n])

[input] Do you want to drop and recreate the database tables and data in
import.sql each time you deploy? [n] (y, [n])

[propertyfile] Creating new property file:
/home/mnovotny/workspaces/jboss/jboss-seam/seam-gen/build.properties
[echo] Installing JDBC driver jar to JBoss server
[copy] Copying 1 file to
/home/mnovotny/workspaces/jboss/jboss-seam/seam-gen/C:/Program
Files/jboss-4.2.3.GA/server/default/lib
[echo] Type 'seam create-project' to create the new project

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 4 minutes 5 seconds

プロジェクトを作成するためには、$ ./seam new-project と入力してください。そして cd /projects/seamgen_example と入力して新しく作成されたディレクトリへ移動してください。

生成されたプロジェクトに変更を行う必要があります。

resources/META-INF/persistence-dev.xml
resources/GlassFishDerbyDialect.class

他のサンプルと同様に、データベースサポートのためのこのクラスを含める必要があります。jpa サンプルから seamgen_example/resources ディレクトリへコピーしてください。

$ cp \ 
$SEAM_DIST/examples/jpa/resources-glassfish/WEB-INF/classes/GlassFishDerbyDialect.class \ 
./resources
                     
resources/META-INF/jboss-app.xml

JBoss AS にはデプロイしないのでこのファイルを削除できます (JBoss AS では jboss-app.xml を使用して、クラスローディングの分離を有効にします)

resources/*-ds.xml

JBoss AS にはデプロイしないのでこのファイルを削除できます (これらのファイルは、JBoss AS ではデータソースを定義していますが、GlassFish ではデフォルトのデータソースを使用しています)

resources/WEB-INF/components.xml
  • コンテナ管理トランザクション統合を有効にします - <transaction:ejb-transaction/> コンポーネントと、その名前空間宣言 xmlns:transaction="http://jboss.com/products/seam/transaction" を追記してください

  • Alter the jndi-pattern to java:comp/env/seamgen_example/#{ejbName}/local

resources/WEB-INF/web.xml

As with the jee5/booking example we need to add EJB references to the web.xml. These references require the empty local-home to flag them for GlassFish to perform the proper binding.


<ejb-local-ref
>              
    <ejb-ref-name
>seamgen_example/AuthenticatorAction</ejb-ref-name
>                
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type
>     
    <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.tutorial.glassfish.action.Authenticator</local
>  
  </ejb-local-ref>
   
  <ejb-local-ref>
    <ejb-ref-name
>seamgen_example/EjbSynchronizations</ejb-ref-name
>  
    <ejb-ref-type
>Session</ejb-ref-type>
    <local-home
></local-home>
    <local
>org.jboss.seam.transaction.LocalEjbSynchronizations</local>
  </ejb-local-ref
>

このアプリケーションは、jee5/booking サンプルと同様の変更が必要となります。

本セクションでは Seam のコンパイルタイムとランタイムの両方の依存性を列挙します。 タイプが ear と記載されている場合、 ライブラリがアプリケーションの ear ファイルの /lib ディレクトリ内に含まれていなければなりません。 タイプが war と記載されている場合、 ライブラリをアプリケーションの war ファイルの /WEB-INF/lib ディレクトリに配置する必要があります。 依存性のスコープは all、 runtime、 もしくは provided (JBoss AS 4.2 により) のいずれかになります。

最新のバージョン情報および完全な依存性情報は本ドキュメントには含まれていませんが、 /dependency-report.txt に記載されています。 これは /build に格納される Maven POM で生成されます。 ant dependencyReport を実行するとこのファイルを生成することができます。

Maven は推移的依存性の管理に対するサポートを提供するため Seam プロジェクトの依存性管理に使用することができます。 Maven Ant Tasks を使って Maven を Ant のビルドに統合したり、 Maven を使ってプロジェクトのビルドおよびデプロイを行うこともできます。

ここでは Maven の使い方については触れませんが利用できる基本的な POM をいくつか見てみることにします。

Released versions of Seam are available in http://repository.jboss.org/maven2 and nightly snapshots are available in http://snapshots.jboss.org/maven2.

Seam の全アーティファクトは Maven にあります。


<dependency>
  <groupId
>org.jboss.seam</groupId>
  <artifactId
>jboss-seam</artifactId>
</dependency
>

<dependency>
  <groupId
>org.jboss.seam</groupId>
  <artifactId
>jboss-seam-ui</artifactId>
</dependency
>

<dependency>
  <groupId
>org.jboss.seam</groupId>
  <artifactId
>jboss-seam-pdf</artifactId>
</dependency
>

<dependency>
  <groupId
>org.jboss.seam</groupId>
  <artifactId
>jboss-seam-remoting</artifactId>
</dependency
>

<dependency>
  <groupId
>org.jboss.seam</groupId>
  <artifactId
>jboss-seam-ioc</artifactId>
</dependency
>

<dependency>
  <groupId
>org.jboss.seam</groupId>
  <artifactId
>jboss-seam-ioc</artifactId>
</dependency
>

このサンプルの POM は Seam、 JPA (Hibernate により提供される)、 Hibernate Validator を提供しています。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project xmlns="http://maven.apache.org/POM/4.0.0"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xsi:schemaLocation="http://maven.apache.org/POM/4.0.0 http://maven.apache.org/maven-v4_0_0.xsd">
  <modelVersion
>4.0.0</modelVersion>
  <groupId
>org.jboss.seam.example/groupId>
  <artifactId
>my-project</artifactId>
  <version
>1.0</version>
  <name
>My Seam Project</name>
  <packaging
>jar</packaging>
  <repositories>
    <repository>
      <id
>repository.jboss.org</id>
      <name
>JBoss Repository</name>
      <url
>http://repository.jboss.org/maven2</url>
    </repository>
  </repositories>

  <dependencies>

    <dependency>
      <groupId
>org.hibernate</groupId>
      <artifactId
>hibernate-validator</artifactId>
      <version
>3.0.0.GA</version>
    </dependency>

    <dependency>
      <groupId
>org.hibernate</groupId>
      <artifactId
>hibernate-annotations</artifactId>
      <version
>3.3.0.ga</version>
    </dependency>

    <dependency>
      <groupId
>org.hibernate</groupId>
      <artifactId
>hibernate-entitymanager</artifactId>
      <version
>3.3.1.ga</version>
    </dependency>

    <dependency>
      <groupId
>org.jboss.seam</groupId>
      <artifactId
>jboss-seam</artifactId>
      <version
>2.0.0.GA</version>
    </dependency>
    
  </dependencies>

</project
>