SeamFramework.orgCommunity Documentation
Configuration is a very boring topic and an extremely tedious pastime. Unfortunately, several lines of XML are required to integrate Seam into your JSF implementation and servlet container. There's no need to be too put off by the following sections; you'll never need to type any of this stuff yourself, since you can just copy and paste from the example applications!
最初に JSF と Seam を併用する場合に常に必要となる基本の設定について見ていくことにします。
当然 faces サーブレットが必要になります。
<servlet>
<servlet-name
>Faces Servlet</servlet-name>
<servlet-class
>javax.faces.webapp.FacesServlet</servlet-class>
<load-on-startup
>1</load-on-startup>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name
>Faces Servlet</servlet-name>
<url-pattern
>*.seam</url-pattern>
</servlet-mapping
>
(適宜 URL パターンを調整することができます。)
また、 Seam には web.xml
ファイルに次の記述も必要になります。
<listener>
<listener-class
>org.jboss.seam.servlet.SeamListener</listener-class>
</listener
>
このリスナーは Seam のブートストラップおよびセッションとアプリケーションコンテキストの破棄を行います。
JSF 実装の中には Seam の対話伝播と動作するサーバー側状態保存の実装が破損しているものがあります。 フォームサブミット中の対話伝播に関する問題が見られる場合はクライアント側状態保存に切り替えて見てください。 web.xml
に次が必要となります。
<context-param>
<param-name
>javax.faces.STATE_SAVING_METHOD</param-name>
<param-value
>client</param-value>
</context-param
>
ビュー状態値の変異性に関する JSF 仕様には不明瞭な部分があります。 Seam は JSF ビュー状態を使用してその PAGE スコープを支えるため、 特定の場合に問題となる可能性があります。 JSF-RI でサーバー側状態保存を使用し PAGE スコープの Bean に任意のページの特定ビューに対するその正確な値を維持させたい場合には次のコンテキストパラメータを指定する必要があります。 そうしなければ、 ユーザー−が「戻る」ボタンを使用したときに PAGE スコープのコンポーネントは最新の値を持つことになります。 つまり「戻る」ページの値から変えていればその値が使われます。 ( 仕様に関する問題 を参照)。 要求ごとに JSFビューのシリアライズが発生し性能に影響するため、 この設定はデフォルトでは有効にされません。
<context-param>
<param-name
>com.sun.faces.serializeServerState</param-name>
<param-value
>true</param-value>
</context-param
>
If you want follow our advice and use facelets instead of JSP, add the following lines to faces-config.xml
:
<application>
<view-handler
>com.sun.facelets.FaceletViewHandler</view-handler>
</application
>
そして、 web.xml
に下の記述も必要です。
<context-param>
<param-name
>javax.faces.DEFAULT_SUFFIX</param-name>
<param-value
>.xhtml</param-value>
</context-param
>
If you are using facelets in JBoss AS, you'll find that facelets logging is broken. Seam provides a bridge to fix this, to use it copy lib/interop/jboss-seam-jul.jar
to $JBOSS_HOME/server/default/deploy/jboss-web.deployer/jsf-libs/
and include the jboss-seam-ui.jar
in the WEB-INF/lib
of your application.
Seam リソースサーブレットは Seam Remoting 、キャプチャ (セキュリティの章を参照) や JSF の UI コントロールで使用されるリソースを提供します。 Seam リソースサーブレットの設定には web.xml
に以下の記述が必要です。
<servlet>
<servlet-name
>Seam Resource Servlet</servlet-name>
<servlet-class
>org.jboss.seam.servlet.SeamResourceServlet</servlet-class>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name
>Seam Resource Servlet</servlet-name>
<url-pattern
>/seam/resource/*</url-pattern>
</servlet-mapping
>
Seam は基本的な操作の場合はサーブレットフィルタを必要としません。 ただし、 フィルタの使用に依存する機能がいくつかあります。 Seam ではわかりやすいように他の組み込み Seam コンポーネントを設定する場合と同じようにしてサーブレットフィルタを追加したり設定することができます。 この機能を利用するにはまず web.xml
にマスターフィルタをインストールする必要があります。
<filter>
<filter-name
>Seam Filter</filter-name>
<filter-class
>org.jboss.seam.servlet.SeamFilter</filter-class>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name
>Seam Filter</filter-name>
<url-pattern
>/*</url-pattern>
</filter-mapping
>
Seam マスターフィルタは web.xml
で指定される 一番目のフィルタでなければなりません。 これによりマスターフィルタが一番最初に実行されるようになります。
Seam フィルタはいくつかの共通の属性を持ちます。 これらに加えて以降で説明するパラメータを components.xml
に設定することができます。
url-pattern
— フィルタされる要求を指定するのに使用します。 デフォルトは全要求です。 url-pattern
はワイルドカードサフィックスを許可する Tomcat スタイルのパターンになります。
regex-url-pattern
— フィルタされる要求を指定するのに使用します。 デフォルトは全要求です。 regex-url-pattern
は要求パスにマッチする正規表現になります。
disabled
— 組み込みのフィルタの無効化に使用します。
パターンは要求の URI パスに対してマッチングが行われる点 (HttpServletRequest.getURIPath()
を参照)、 およびサーブレットコンテキスト名はマッチングが行われる前に削除される点に注意してください。
マスターフィルタを組み込むことにより、以下の組み込みフィルタを使用できるようになります。
このフィルタは pages.xml
で例外マッピングの機能を提供します (ほぼすべてのアプリケーションでこの機能が必要とされます)。 また、 捕捉されなかった例外が発生した場合にコミットされていないトランザクションのロールバックも行います。 (Java EE 仕様によるとこれは Web コンテナによって自動的に行われるはずですが、 すべてのアプリケーションサーバーでこの動作をあてにできるわけではないことが判明しています。 また、 Tomcat のようなプレーンなサーブレットエンジンには必要ありません。)
デフォルトで、すべての要求に対して例外処理フィルタが適用されますが、下のように、 components.xml
に<web:exception-filter>
を記述して、 これを変更することもできます。
<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
xmlns:web="http://jboss.com/products/seam/web">
<web:exception-filter url-pattern="*.seam"/>
</components
>
このフィルタはSeamがブラウザのリダイレクトにより対話コンテキストを伝搬する事を可能にします。 ブラウザリダイレクトをインタセプトし、 Seam の対話 ID をパラメータに追加することにより、実現しています。
リダイレクトフィルタも、デフォルトですべての要求を対象としますが、 components.xml
の記述を以下のようにして変更することが可能です。
<web:redirect-filter url-pattern="*.seam"/>
このフィルタにより Seam は pages.xml
ファイルの設定をベースとしたビューの URL 書き換えを適用することができるようになります。 このフィルタはデフォルトではアクティブにはなっていませんが、 components.xml
に設定を追加することでアクティブにすることができます。
<web:rewrite-filter view-mapping="*.seam"/>
view-mapping
パラメータは web.xml
ファイルにある Faces サーブレット用に定義されたサーブレットマッピングに合致しなければなりません。 省略するとリライトフィルタはパターンが *.seam
であるとみなします。
この機能は Seam のファイルアップロード JSF コントロールを使用するときに必要となります。 マルチパートフォームの要求を検出すると、 RFC-2388 (multipart/form-data 仕様) に従い処理を行います。 デフォルトの設定をオーバーライドするためには components.xml
に以下の設定を追加します。
<web:multipart-filter create-temp-files="true"
max-request-size="1000000"
url-pattern="*.seam"/>
create-temp-files
— true
にセットするとアップロードされたファイルがメモリに維持される代わりにテンポラリファイルに書き込まれます。 大容量ファイルのアップロードが予期される場合は考慮すべき重要な点となるかもしれません。 デフォルト設定は false
です。
max-request-size
— ファイルのアップロード要求サイズがこの値を越えると (要求内の Content-Length
ヘッダーを読み取り判定される) その要求は中断されます。 デフォルト設定は 0 です (サイズ制限なし)。
送信されたフォームデータのキャラクターエンコーディングをセットします。
デフォルトではこのフィルタはインストールされていませんので、components.xml
に以下の記述が必要です。
<web:character-encoding-filter encoding="UTF-16"
override-client="true"
url-pattern="*.seam"/>
encoding
— 使用するエンコーディングです。
override-client
— true
にセットすると要求エンコーディングはその要求がすでにエンコーディングを指定しているか否かにかかわらず encoding
で指定されているものにセットされます。 false
にセットすると要求エンコーディングは要求がまだエンコーディングを指定していない場合にのみセットされます。 デフォルト設定は false
です。
RichFaces をプロジェクトに使用すると Seam は RichFaces Ajax フィルタをインストールしてその他すべての組み込みフィルタより先にこのフィルタがインストールされるようにします。 web.xml
に手作業で RichFaces Ajax をインストールする必要はありません。
RichFaces Ajax フィルタは RichFaces jar 群がプロジェクトにある場合にのみインストールされます。
デフォルトの設定を上書きするには次のエントリを components.xml
に追加します。 オプションは RichFaces Developer Guide に記載されているものと同じです。
<web:ajax4jsf-filter force-parser="true"
enable-cache="true"
log4j-init-file="custom-log4j.xml"
url-pattern="*.seam"/>
force-parser
— JSF の全ページが Richfaces の XML 構文チェッカーにより強制的に検証されるようにします。 false
なら AJAX の応答のみが検証され整形式の XML に変換されます。 force-parser
を false
に設定するとパフォーマンスは向上しますが AJAX 更新でおかしな結果が見えてしまう可能性があります。
enable-cache
— フレームワーク生成のリソースのキャッシュ化を有効にします (javascript、 CSS、 イメージなど)。 カスタムの javascript や CSS を開発している場合は true に設定するとブラウザにリソースをキャッシュさせないようにします。
log4j-init-file
— アプリケーションごとのログ記録のセットアップに使用されます。 log4j.xml 設定ファイルへのパスをウェブアプリケーションコンテキストからの相対パスで与えてください。
このフィルタは認証されたユーザー名を log4j マップ診断コンテキストに追加するため、 パターンに %X{username} を追加することで必要に応じてユーザー名をフォーマット化されたログ出力に含めることができます。
デフォルトではロギングフィルタは全要求を処理しますが、 以下の例で示すように <web:logging-filter>
のエントリを components.xml
に追加してこの動作を調整することができます。
<components xmlns="http://jboss.com/products/seam/components"
xmlns:web="http://jboss.com/products/seam/web">
<web:logging-filter url-pattern="*.seam"/>
</components
>
JSF サーブレット以外のサーブレットに直接送信される要求は、JSFのライフサイクルでは処理されません。 そこで、Seamは Seamのコンポーネントにアクセスする必要の有る その他のサーブレットに対してサーブレットフィルタを提供しています。
このフィルタを適用することにより、カスタムなサーブレットが Seamコンテキストと相互に作用することを可能にします。 個々の要求の最初にSeamコンテキストをセットアップし、要求の終了畤にこれを破棄します。このフィルタは JSFの FacesServlet
には決して適用されないようにしてください。 Seam はJSFの要求のコンテキスト管理には phase listenerを使用します。
デフォルトではこのフィルタはインストールされていませんので、components.xml
に以下の記述が必要です。
<web:context-filter url-pattern="/media/*"/>
コンテキストフィルタはconversationId
という名前で要求パラメータ中に対話 ID を探そうとします。必ず、要求パラメータに対話 IDを含めるようにしてください。
また、新たな対話 IDをクライアント側に確実に伝える必要があります。 Seamは組み込みコンポーネント conversation
のプロパティとして対話 IDを公開しています。
Seam はカスタムのフィルタをインストールすることができ、 チェーン内にフィルタを配置する 場所 を指定できます (サーブレットの仕様はフィルタを web.xml
に指定したときの明確な順序を提供しません)。 @Filter
アノテーションを Seam コンポーネント (javax.servlet.Filter
を実装しなければなりません) に追加するだけです。
@Startup
@Scope(APPLICATION)
@Name("org.jboss.seam.web.multipartFilter")
@BypassInterceptors
@Filter(within="org.jboss.seam.web.ajax4jsfFilter")
public class MultipartFilter extends AbstractFilter {
@Startup
アノテーションを追加すると Seam 起動時にコンポーネントが使用可能となります。 バイジェクションはここでは使用できません (@BypassInterceptors
)。 フィルタは RichFaces フィルタよりチェーンの下方になります (@Filter(within="org.jboss.seam.web.ajax4jsfFilter")
)。
We need to apply the SeamInterceptor
to our Seam components. The simplest way to do this across an entire application is to add the following interceptor configuration in ejb-jar.xml
:
<interceptors>
<interceptor>
<interceptor-class
>org.jboss.seam.ejb.SeamInterceptor</interceptor-class>
</interceptor>
</interceptors>
<assembly-descriptor>
<interceptor-binding>
<ejb-name
>*</ejb-name>
<interceptor-class
>org.jboss.seam.ejb.SeamInterceptor</interceptor-class>
</interceptor-binding>
</assembly-descriptor>
Seam needs to know where to go to find session beans in JNDI. One way to do this is specify the @JndiName
annotation on every session bean Seam component. However, this is quite tedious. A better approach is to specify a pattern that Seam can use to calculate the JNDI name from the EJB name. Unfortunately, there is no standard mapping to global JNDI defined in the EJB3 specification, so this mapping is vendor-specific. We usually specify this option in components.xml
.
JBossアプリケーションサーバーでは、次のパターンが正しいです。
<core:init jndi-name="myEarName/#{ejbName}/local" />
Where myEarName
is the name of the EAR in which the bean is deployed.
Outside the context of an EAR (when using the JBoss Embeddable EJB3 container), the following pattern is the one to use:
<core:init jndi-name="#{ejbName}/local" />
You'll have to experiment to find the right setting for other application servers. Note that some servers (such as GlassFish) require you to specify JNDI names for all EJB components explicitly (and tediously). In this case, you can pick your own pattern ;-)
In an EJB3 environment, we recommend the use of a special built-in component for transaction management, that is fully aware of container transactions, and can correctly process transaction success events registered with the Events
component. If you don't add this line to your components.xml
file, Seam won't know when container-managed transactions end:
<transaction:ejb-transaction/>
最後にもう一つ理解しておくことがあります。 Seamコンポーネントがデプロイされるどのようなアーカイブにも、 seam.properties
、META-INF/seam.properties
あるいは META-INF/components.xml
を作成しておく必要があります (空のファイルであってもかまいません)。 Seamは起動時に Seamコンポーネントを探すために、すべてのアーカイブでseam.properties
をスキャンします。
Seamコンポーネントがある場合には、webアーカイブ (WAR) のWEB-INF/classes
ディレクトリに seam.properties
ファイルを作成する必要があります。
すべての Seam サンプルに空白の seam.properties
ファイルがあるのはこのためです。 このファイルを削除してしまうだけですべてが動作しなくなります。
You might think this is silly and what kind of idiot framework designers would make an empty file affect the behavior of their software?? Well, this is a workaround for a limitation of the JVM—if we didn't use this mechanism, our next best option would be to force you to list every component explicitly in components.xml
, just like some other competing frameworks do! I think you'll like our way better.
Seam ではデフォルトの JPA プロバイダとして Hibernate がパッケージ化され、設定されています。 別の JPA プロバイダを使用する必要がある場合は seam
に指示しなければなりません。
JPA プロバイダの設定は将来的にはより簡単になり、 カスタムの永続プロバイダ実装を追加しない限り設定変更を必要としなくなります。
Seam への別の JPA プロバイダ情報の指示は 2 種類いずれかの方法で行うことができます。
アプリケーションの components.xml
を更新します。 これにより汎用 PersistenceProvider
は hibernate バージョンより優先となります。 次をこのファイルに追加するだけです。
<component name="org.jboss.seam.persistence.persistenceProvider"
class="org.jboss.seam.persistence.PersistenceProvider"
scope="stateless">
</component
>
JPA プロバイダの非標準の機能を利用したい場合は PersistenceProvider
の独自の実装を書く必要があります。 HibernatePersistenceProvider
を起点として使用します (コミュニティに貢献するのも忘れないでくださいね)。 つぎに前述した通り seam
にそれを使うよう指示する必要があります。
<component name="org.jboss.seam.persistence.persistenceProvider"
class="org.your.package.YourPersistenceProvider">
</component
>
あとは正しいプロバイダクラスおよび使用するプロバイダが必要とするプロパティで persistence.xml
を更新するだけです。 新しいプロバイダの jar ファイル群をアプリケーションでパッケージ化する必要があればそれも忘れないようにしてください。
Java EE 5 環境で実行している場合は Seam を使いはじめるのに必要な設定はこれだけです。
EAR にこれらすべてをパッケージ化したらアーカイブの構造は以下のようになります。
my-application.ear/ jboss-seam.jar lib/ jboss-el.jar META-INF/ MANIFEST.MF application.xml my-application.war/ META-INF/ MANIFEST.MF WEB-INF/ web.xml components.xml faces-config.xml lib/ jsf-facelets.jar jboss-seam-ui.jar login.jsp register.jsp ... my-application.jar/ META-INF/ MANIFEST.MF persistence.xml seam.properties org/ jboss/ myapplication/ User.class Login.class LoginBean.class Register.class RegisterBean.class ...
jboss-seam.jar
を ejb モジュールとして META-INF/application.xml
で宣言しなければなりません。 jboss-el.jar
は EAR の lib ディレクトリに配置されるはずです (EAR クラスパスに配置します)。
jBPM または Drools を使用したい場合は EAR の lib ディレクトリに必要な jar 群を含ませなければなりません。
facelets を使用する場合 (推奨) は WARのWEB-INF/lib
ディレクトリに jsf-facelets.jar
を含める必要があります。
Seam のタグライブラリを使用する場合には (ほとんどの Seam アプリケーションで使用されます)、 WAR ファイルの WEB-INF/lib
ディレクトリに jboss-seam-ui.jar
を含める必要があります。 PDFや email のタグライブラリを使用する場合には、 WEB-INF/lib
に jboss-seam-pdf.jar
または jboss-seam-mail.jar
を含める必要があります。
Seam デバッグページを使用する (facelets を使用している場合のみ利用可能) 場合には WARの WEB-INF/lib
ディレクトリにjboss-seam-debug.jar
を含めます。
サンプルアプリケーションには EJB 3.0をサポートする Java EEコンテナにデプロイ可能ないくつかの Seam アプリケーションがふくまれています。
設定に関するトピックはこれですべてですと言いたいところなんですが、 実はまた3 分の一しか説明していません。 退屈な設定の説明ばかりであきてしまった場合は残りのセクションは飛ばしてあとでもう一度読み直して頂いても構いません。
Seam は EJB 3.0 の使用にまだ思い切りがつかない方にも便利です。 このような場合には EJB 3.0 永続性ではなく Hibernate3 か JPA を使用し、 セッション Bean の代わりにプレーン JavaBean を使用するとよいでしょう。 セッション Bean のいくつかの優れた機能は使用できませんが、 一旦決心がついたら EJB 3.0 への移行が非常に簡単になりますし、 それまでの間は Seam 固有の宣言的な状態管理アーキテクチャを利用することができます。
Seam JavaBean コンポーネントはセッション Bean のような宣言的トランザクション境界設定は提供しません。 手作業で JTA UserTransaction
を使用するか、 宣言的に Seam の @Transactional
アノテーションを使って管理することが できます。 ただし JavaBean と Hibernate を使用する場合、ほとんどのアプリケーションは Seam 管理のトランザクションを使用します。
Seam ディストリビューションには、EJB3 の代わりに Hibernate や JavaBean を使用した 予約サンプルアプリケーションが含まれています。 このサンプルアプリケーションはどんなJ2EEアプリケーションサーバーでも すぐにデプロイ可能です。
Seam は組み込みコンポーネントがインストールされていれば、 hibernate.cfg.xml
ファイルから Hibernate の SessionFactory
をブートストラップします。
<persistence:hibernate-session-factory name="hibernateSessionFactory"/>
この時、インジェクションを使って、Seamの管理する HibernateのSession
を利用するのであれば、 managed sessionを設定する必要があります。
<persistence:managed-hibernate-session name="hibernateSession"
session-factory="#{hibernateSessionFactory}"/>
Seam はもし組み込みコンポーネントがインストールされていれば、persistence.xml
からEntityManagerFactory
JPAをブートストラップします。
<persistence:entity-manager-factory name="entityManagerFactory"/>
インジェクションで Seam 管理のJPA EntityManager
を使用可能にしたい場合は 管理永続コンテキスト を設定する必要があります。
<persistence:managed-persistence-context name="entityManager"
entity-manager-factory="#{entityManagerFactory}"/>
アプリケーションは WARとしてパッケージすることができ、その構成は以下の様になります。
my-application.war/ META-INF/ MANIFEST.MF WEB-INF/ web.xml components.xml faces-config.xml lib/ jboss-seam.jar jboss-seam-ui.jar jboss-el.jar jsf-facelets.jar hibernate3.jar hibernate-annotations.jar hibernate-validator.jar ... my-application.jar/ META-INF/ MANIFEST.MF seam.properties hibernate.cfg.xml org/ jboss/ myapplication/ User.class Login.class Register.class ... login.jsp register.jsp ...
Hibernate を Tomcat や TestNG のような EE 以外の環境にデプロイしたい場合はもう少し作業が必要となります。
Seam を完全に EE 環境の外側で使用することが可能です。 この場合、 使用できる JTA がないので Seam にどのようにトランザクションを管理するのかを指示する必要があります。 JPA を使用している場合は Seam に JPA リソースローカルのトランザクション、 EntityTransaction
などを使用するよう指示することができます。
<transaction:entity-transaction entity-manager="#{entityManager}"/>
Hibernate を使用している場合は Seam に次のように Hibernate トランザクション API を使用するよう指示することができます。
<transaction:hibernate-transaction session="#{session}"/>
当然、 データソースも定義する必要があります。
よりよい代替としては JBoss Embedded を使用して EE の API にアクセスします。
JBoss Embedded により Java EE 5 アプリケーションサーバーのコンテキストの外側で EJB 3 のコンポーネントを実行することができるようになります。 これには限られませんが、 特にテストに便利です。
Seam 予約サンプルアプリケーションには TestNG 統合テストスィートが含まれ、 SeamTest
を通じて JBoss Embedded で実行します。
この予約サンプルアプリケーションは Tomcat にもデプロイ可能です。
Embedded JBoss を正しく動作させるには Seam アプリケーション用の Tomcat にインストールしなければなりません。 Embedded JBoss は JDK 5 または JDK 6 で実行します (JDK 6 の使い方については 項40.1. 「JDK の依存性」 を参照)。 Embedded JBoss は ここ でダウンロードできます。 Embedded JBoss の Tomcat 6 へのインストール手順は非常にシンプルです。 まず、 Embedded JBoss JAR 群と設定ファイル群を Tomcat にコピーします。
jndi.properties
ファイルを除き、 Embedded JBoss の bootstrap
ディレクトリと lib
ディレクトリの配下にある全ファイルとディレクトリを Tomcat の lib
ディレクトリにコピーします。
Tomcat の lib
ディレクトリから annotations-api.jar
ファイルを削除します。
次に、 Embedded JBoss 固有の機能を追加するため 2 つの設定ファイルを更新する必要があります。
Embedded JBoss リスナー EmbeddedJBossBootstrapListener
を conf/server.xml
に追加します。 このファイル内の他のすべてのリスナーの後ろに現れなければなりません。
<Server port="8005" shutdown="SHUTDOWN">
<!-- Comment these entries out to disable JMX MBeans support used for the
administration web application -->
<Listener className="org.apache.catalina.core.AprLifecycleListener" />
<Listener className="org.apache.catalina.mbeans.ServerLifecycleListener" />
<Listener className="org.apache.catalina.mbeans.GlobalResourcesLifecycleListener" />
<Listener className="org.apache.catalina.storeconfig.StoreConfigLifecycleListener"/>
<!-- Add this listener -->
<Listener className="org.jboss.embedded.tomcat.EmbeddedJBossBootstrapListener"/>
WAR ファイルのスキャンは WebinfScanner
リスナーを conf/context.xml
に追加することで有効になるはずです。
<Context>
<!-- Default set of monitored resources -->
<WatchedResource
>WEB-INF/web.xml</WatchedResource>
<!-- Uncomment this to disable session persistence across Tomcat restarts -->
<!--
<Manager pathname="" />
-->
<!-- Add this listener -->
<Listener className="org.jboss.embedded.tomcat.WebinfScanner"/>
</Context
>
If you are using JDK 6, you must set the Java option sun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax
to true
in Tomcat's startup script (either catalina.bat or catalina.sh):
set JAVA_OPTS=%JAVA_OPTS% -Djava.util.logging.manager=org.apache.juli.ClassLoaderLogManager -Djava.util.logging.config.file="%CATALINA_BASE%\conf\logging.properties" -Dsun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax=true
設定オプションの詳細については Embedded JBoss Tomcat 統合 wiki エントリ を参照してください。
Tomcat のような サーブレットエンジンへの WAR ベースのデプロイメントのアーカイブの構造は、以下のようになります。
my-application.war/ META-INF/ MANIFEST.MF WEB-INF/ web.xml components.xml faces-config.xml lib/ jboss-seam.jar jboss-seam-ui.jar jboss-el.jar jsf-facelets.jar jsf-api.jar jsf-impl.jar ... my-application.jar/ META-INF/ MANIFEST.MF persistence.xml seam.properties org/ jboss/ myapplication/ User.class Login.class LoginBean.class Register.class RegisterBean.class ... login.jsp register.jsp ...
ほとんどの Seam サンプルアプリケーションは、ant deploy.tomcat
を実行することによって、 Tomcat にデプロイすることも可能です。
Seam の jBPM 統合はデフォルトではインストールされないため組み込みコンポーネントをインストールすることにより jBPM を有効にする必要があります。 また、 使用するプロセスとページフローの定義を components.xml
で明示的に記載する必要があります。
<bpm:jbpm>
<bpm:pageflow-definitions>
<value
>createDocument.jpdl.xml</value>
<value
>editDocument.jpdl.xml</value>
<value
>approveDocument.jpdl.xml</value>
</bpm:pageflow-definitions>
<bpm:process-definitions>
<value
>documentLifecycle.jpdl.xml</value>
</bpm:process-definitions>
</bpm:jbpm
>
ページフローのみの指定であれば、これ以上の設定は不要です。ビジネスプロセス定義を利用する場合、 jBPM 設定および jBPM 用の Hibernate 設定も用意する必要があります。Seam DVD Store demoは Seam で機能する jbpm.cfg.xml
とhibernate.cfg.xml
を含めた サンプルです。
<jbpm-configuration>
<jbpm-context>
<service name="persistence">
<factory>
<bean class="org.jbpm.persistence.db.DbPersistenceServiceFactory">
<field name="isTransactionEnabled"
><false/></field>
</bean>
</factory>
</service>
<service name="tx" factory="org.jbpm.tx.TxServiceFactory" />
<service name="message" factory="org.jbpm.msg.db.DbMessageServiceFactory" />
<service name="scheduler" factory="org.jbpm.scheduler.db.DbSchedulerServiceFactory" />
<service name="logging" factory="org.jbpm.logging.db.DbLoggingServiceFactory" />
<service name="authentication"
factory="org.jbpm.security.authentication.DefaultAuthenticationServiceFactory" />
</jbpm-context>
</jbpm-configuration
>
ここでのもっとも重要なことは、jBPMトランザクション制御は無効になっているということです。 Seam、あるいはEJB3がJTAトランザクションを制御するべきです。
jBPM 設定やプロセスおよびページフローの定義ファイルに対する明確なパッケージング形式がいまだありません。 Seam サンプルでは単純にこうしたファイルはすべて EAR のルートにパッケージすることにしました。 将来的には何らかの標準的なパッケージング形式を設計することになると思います。 EAR は次のようになります。
my-application.ear/ jboss-seam.jar lib/ jboss-el.jar jbpm-3.1.jar META-INF/ MANIFEST.MF application.xml my-application.war/ META-INF/ MANIFEST.MF WEB-INF/ web.xml components.xml faces-config.xml lib/ jsf-facelets.jar jboss-seam-ui.jar login.jsp register.jsp ... my-application.jar/ META-INF/ MANIFEST.MF persistence.xml seam.properties org/ jboss/ myapplication/ User.class Login.class LoginBean.class Register.class RegisterBean.class ... jbpm.cfg.xml hibernate.cfg.xml createDocument.jpdl.xml editDocument.jpdl.xml approveDocument.jpdl.xml documentLifecycle.jpdl.xml
ステートフルセッション Bean のタイムアウトは HTTP セッションのタイムアウトより高く設定することが非常に重要となります。 これをしないと SFSB がユーザーの HTTP セッションが終了する前にタイムアウトする可能性があります。 JBoss Application Server はセッション Bean タイムアウトがデフォルトでは 30 分になり、 server/default/conf/standardjboss.xml (default は各自の設定セット名に置き換えてください) で設定されています。
デフォルトの SFSB タイムアウトは LRUStatefulContextCachePolicy
キャッシュ設定内の max-bean-life
の値を変更して調整することができます。
<container-cache-conf>
<cache-policy
>org.jboss.ejb.plugins.LRUStatefulContextCachePolicy</cache-policy>
<cache-policy-conf>
<min-capacity
>50</min-capacity>
<max-capacity
>1000000</max-capacity>
<remover-period
>1800</remover-period>
<!-- SFSB timeout in seconds; 1800 seconds == 30 minutes -->
<max-bean-life
>1800</max-bean-life
>
<overager-period
>300</overager-period>
<max-bean-age
>600</max-bean-age>
<resizer-period
>400</resizer-period>
<max-cache-miss-period
>60</max-cache-miss-period>
<min-cache-miss-period
>1</min-cache-miss-period>
<cache-load-factor
>0.75</cache-load-factor>
</cache-policy-conf>
</container-cache-conf
>
デフォルトの HTTP セッションタイムアウトは、 JBoss 4.0.x なら server/default/deploy/jbossweb-tomcat55.sar/conf/web.xml
で、 JBoss 4.2.x なら server/default/deploy/jboss-web.deployer/conf/web.xml
でそれぞれ変更することができます。 このファイルの次のエントリで、 すべてのウェブアプリケーションのデフォルトセッションタイムアウトを制御します。
<session-config>
<!-- HTTP Session timeout, in minutes -->
<session-timeout
>30</session-timeout>
</session-config
>
使用するアプリケーション用にこの値を上書きするにはこのエントリをそのアプリケーションの web.xml
に含めるだけです。
Seam アプリケーションを porlet で実行させたい場合は Seam および RichFaces 用の拡張を持ち portlet 内で JSF をサポートする JSR-301 の実装 JBoss Portlet Bridge を見てみてください。 詳細は http://labs.jboss.com/portletbridge を参照してください。
Seam はリソースの起動時に /seam.properties
、 /META-INF/components.xml
、 または /META-INF/seam.properties
を含むすべての jar をスキャンします。 たとえば、 @Name
アノテーションが付与されたクラスはすべて Seam コンポーネントとして Seam に登録されます。
また、 Seam にカスタムのリソースを処理させたい場合があります。 一般的な使用例としては特定のアノテーションを処理することで、 Seam はこれに対する固有のサポートを提供します。 まず Seam に /META-INF/seam-deployment.properties
で処理するアノテーションを指示します。
# A colon-separated list of annotation types to handle org.jboss.seam.deployment.annotationTypes=com.acme.Foo:com.acme.Bar
するとアプリケーション起動時に @Foo
アノテーションが付くすべてのクラスを捕らえることができます。
@Name("fooStartup") @Scope(APPLICATION) @Startup public class FooStartup { @In("#{deploymentStrategy.annotatedClasses['com.acme.Foo']}") private Set<Class<Object > > fooClasses; @In("#{hotDeploymentStrategy.annotatedClasses['com.acme.Foo']}") private Set<Class<Object > > hotFooClasses; @Create public void create() { for (Class clazz : fooClasses) { handleClass(clazz); } for (Class clazz : hotFooClasses) { handleClass(clazz); } } }
また、 あらゆる リソースを処理することができます。 たとえば、 .foo.xml
拡張子が付くファイルすべてを処理する場合、 カスタムのデプロイメントハンドラを記述する必要があります。
public class FooDeploymentHandler implements DeploymentHandler { private Set<InputStream > files = new HashSet<InputStream >(); public String getName() { return "fooDeploymentHandler"; } public Set<InputStream > getFiles() { return files; } public void handle(String name, ClassLoader classLoader) { if (name.endsWith(".foo.xml")) { files.add(classLoader.getResourceAsStream(name)); } } }
ここではサフィックス .foo.xml
が付くすべてのファイルの一覧を作成しているだけです。
つぎにデプロイメントハンドラを Seam に登録する必要があります。 /META-INF/seam-deployment.properties
で行います。
# For standard deployment org.jboss.seam.deployment.deploymentHandlers=com.acme.FooDeploymentHandler # For hot deployment org.jboss.seam.deployment.hotDeploymentHandlers=com.acme.FooDeploymentHandler
コンマで区切った一覧を使うと複数のデプロイメントハンドラを登録することができます。
Seam は内部的にデプロイメントハンドラを使ってコンポーネントや名前空間をインストールするため、 handle() が Seam のブートストラップの早い時点で呼ばれるので、多くの場合に不便かもしれません。 ただし、 APPLICATION
スコープのコンポーネントの起動中にデプロイメントハンドラに簡単にアクセスすることができます。
@Name("fooStartup") @Scope(APPLICATION) @Startup public class FooStartup { @In("#{deploymentStrategy['fooDeploymentHandler']}") private MyDeploymentHandler myDeploymentHandler; @In("#{hotDeploymentStrategy['fooDeploymentHandler']}") private MyDeploymentHandler myHotDeploymentHandler; @Create public void create() { for (InputStream is : myDeploymentHandler.getFiles()) { handleFooXml(is); } for (InputStream is : myHotDeploymentHandler.getFiles()) { handleFooXml(is); } } }